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曙
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あ
ふりがな文庫
“
曙
(
あ
)” の例文
「いまだも寤めまさぬか。早く白すべし。夜は既に
曙
(
あ
)
けぬ。
獵庭
(
かりには
)
にいでますべし」とのりたまひて馬を進めて出で行きぬ。
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
家ごとの
炊煙
(
すいえん
)
は、
曙
(
あ
)
けたばかりの町の上へ、
戦
(
いくさ
)
のように立ちのぼっていた。大津の宿駅は、湖北から石山までぼかしている朝がすみと、その
熾
(
さかん
)
な煙の下に見えてきた。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
しかしながら、単なる時の経過では決して
曙
(
あ
)
けさせることのできない、あの朝の性格はこのようなものなのだ。われわれの眼を
盲
(
めしい
)
さす光りは、われわれにとっては闇にすぎない。
森の生活――ウォールデン――:02 森の生活――ウォールデン――
(新字新仮名)
/
ヘンリー・デイビッド・ソロー
(著)
数言
(
すげん
)
興
(
きよう
)
尽
(
つ
)
きて、
遠寺
(
ゑんじ
)
の
鐘
(
かね
)
一五六
五更を告ぐる。夜
既
(
すで
)
に
曙
(
あ
)
けぬ。
別
(
わか
)
れを給ふべし。こよひの
長談
(
ながものがたり
)
まことに君が
眠
(
ねむり
)
をさまたぐと、
起
(
た
)
ちてゆくやうなりしが、かき消して見えずなりにけり。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
月落ち、
夜
(
よ
)
は紫に
曙
(
あ
)
けて、九月十七日となりぬ。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
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トロイア軍の戰勝の日は正しくも
曙
(
あ
)
けしなり。
イーリアス:03 イーリアス
(旧字旧仮名)
/
ホーマー
(著)
夜、
曙
(
あ
)
けんとするや、一斉の銃声あるべし。まさに、
嚢中
(
のうちゅう
)
の敵を
一掴
(
いっかく
)
の
機
(
き
)
、そのときにあり。
新書太閤記:09 第九分冊
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
曙
漢検準1級
部首:⽇
17画
“曙”を含む語句
曙光
曙色
曙染
曙町
曙覧
曙山
曙立
曙井戸
春曙抄
橘曙覧
曙覽
本郷曙町
澤村田之助曙双紙
曙館
曙躑躅
橘曙覽
澤村曙山
井手曙覧
曙美
曙紅
...