トップ
>
当
>
あ
ふりがな文庫
“
当
(
あ
)” の例文
旧字:
當
おばさんの
話
(
はなし
)
は、
奇怪
(
きかい
)
であります。みんなは、
聞
(
き
)
いているうちに、
気味
(
きみ
)
が
悪
(
わる
)
くなりました。
野原
(
のはら
)
の
上
(
うえ
)
には、
日
(
ひ
)
が
当
(
あ
)
たっていたけれど。
草原の夢
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
其
(
そ
)
の
口
(
くち
)
へ、——
忽
(
たちま
)
ちがつちりと
音
(
おと
)
のするまで、
丼
(
どんぶり
)
を
当
(
あ
)
てると、
舌
(
した
)
なめずりをした
前歯
(
まへば
)
が、
穴
(
あな
)
に
抜
(
ぬ
)
けて、
上下
(
うへした
)
おはぐろの
兀
(
はげ
)
まだら。……
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
捉え難い寂しさは
盲
(
めし
)
いたる眼で闇の中を
当
(
あ
)
て
途
(
ど
)
もなく見廻わそうとし、去り難い悩しさは
萎
(
な
)
えたる手でいたずらに虚空を
掴
(
つか
)
もうとした。
語られざる哲学
(新字新仮名)
/
三木清
(著)
「
何
(
なん
)
といういくじのないやつだ。じゃあためしにおれの
名
(
な
)
を
当
(
あ
)
ててみろ。うまく
言
(
い
)
い
当
(
あ
)
てたら、かんべんしてやらないものでもない。」
鬼六
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
『
多寡
(
たか
)
の知れた女ひとりに、そう立ち騒ぐこともあるまい。誰よりもよく八雲の顔を見知っている此方が、
一鞭
(
ひとむち
)
当
(
あ
)
てて捕えてくる』
篝火の女
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
同じ三百五十目位でも老鶏の爪を切って焼き
鏝
(
こて
)
を
当
(
あ
)
てて若鳥のように見せかけて売る事が沢山ありますから
欺
(
だま
)
されるといけません。
食道楽:秋の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
このまゝ、またあんなところへ帰るんだと思ふと……どうなるつていふ
当
(
あ
)
てもなく、毎日検温器を振つててみてもはじまらないぢやないの。
モノロオグ
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
が、何しろ入用なのは、六千貫と云う大金でございますから、きっと調達出来るかどうか、
当
(
あ
)
てになるものではございません。
報恩記
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
鈴木松塘が祝賀の絶句に、「絶世才華絶世姿。当筵新咏国風詩。」〔絶世ノ才華絶世ノ姿/筵ニ
当
(
あ
)
リテ新タニ咏ズ国風ノ詩〕と言ってある。
下谷叢話
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
ぐっと
伸
(
の
)
ばした
松
(
まつ
)
五
郎
(
ろう
)
の
手先
(
てさき
)
へ、
春重
(
はるしげ
)
は
仰々
(
ぎょうぎょう
)
しく
糠袋
(
ぬかぶくろ
)
を
突出
(
つきだ
)
したが、さて
暫
(
しばら
)
くすると、
再
(
ふたた
)
び
取
(
と
)
っておのが
額
(
ひたい
)
へ
押
(
お
)
し
当
(
あ
)
てた。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
『
例
(
たと
)
えば
隅
(
すみ
)
の
別室
(
べっしつ
)
を
薬局
(
やっきょく
)
に
当
(
あ
)
てようと
云
(
い
)
うには、
私
(
わたくし
)
の
考
(
かんがえ
)
では、
極
(
ご
)
く
少額
(
しょうがく
)
に
見積
(
みつも
)
っても五百
円
(
えん
)
は
入
(
い
)
りましょう、しかし
余
(
あま
)
り
不生産的
(
ふせいさんてき
)
な
費用
(
ひよう
)
です。』
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
二人
(
ふたり
)
が表てゞ
並
(
なら
)
んだ時、美禰子は
俯向
(
うつむい
)
て右の手を
額
(
ひたひ
)
に
当
(
あ
)
てた。周
囲
(
ゐ
)
は人が
渦
(
うづ
)
を
捲
(
ま
)
いてゐる。三四郎は女の耳へ
口
(
くち
)
を寄せた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「ナールほど、うまく考えやがった。白樺の幹は白いからな。それで白髪の老人か。まるでこいつは
当
(
あ
)
て
物
(
もの
)
だわえ」
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
すべて用度はまず勘定局より出だし外国交易盛行のときに至れば諸港の運上交易の商税をもってこれに
当
(
あ
)
つべし。
将来の日本:04 将来の日本
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
その中には、いつぞや、山ノ宿の出逢いで、
呆気
(
あっけ
)
なく、
当
(
あ
)
て
仆
(
たお
)
された、あの浅草の武術家もいるに相違なかった。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
独逸人も
寧
(
むし
)
ろ
伯林
(
ベルリン
)
を以て起算点としたいと論じ、米国人はワシントンその他何れにても相当に完備した自国の天文台の所在地を以てこれに
当
(
あ
)
てんとしている。
東西相触れて
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
またこの
獣
(
けもの
)
を拝し、
曰
(
い
)
ひけるは、誰かこの獣の如きものあらんや、誰かこれと戦ひをなすものあらんや……ね、
全
(
まる
)
で
独帝
(
カイゼル
)
に
当
(
あ
)
て
箝
(
はま
)
るだらう、所が次を見給へ
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
男装をして
大胆
(
だいたん
)
に強盗を働き廻る女性。良家の令嬢を装って
窃盗
(
せっとう
)
をする不良少女。それらのどれに
当
(
あ
)
て
嵌
(
は
)
めて見ても、姉の美佐子の行動は
当
(
あ
)
て
嵌
(
は
)
まるのだった。
秘密の風景画
(新字新仮名)
/
佐左木俊郎
(著)
以上の比較は無論ただ津田君の画のある小さい部分について
当
(
あ
)
て
嵌
(
はま
)
るものであって、全体について云えば津田君の画は
固
(
もと
)
より津田君の画である事は申すまでもない。
津田青楓君の画と南画の芸術的価値
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
為めに頭を
冷
(
ひ
)
やさんとするも
悲
(
かなし
)
いかな水なきを如何せん、鹽原君
帯
(
お
)
ぶる所の劔を
抜
(
ぬ
)
きて其顔面に
当
(
あ
)
て、以て多少之を
冷
(
ひや
)
すを
得
(
え
)
たり、朝に
至
(
いた
)
りて
少
(
すこ
)
しく快方に
向
(
むか
)
ひ来る。
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
私
(
わたくし
)
はそれが
却
(
かえつ
)
って
妙
(
みょう
)
に
御殿
(
ごてん
)
の
構造
(
つくり
)
にしっくりと
当
(
あ
)
てはまって、
大
(
たい
)
へん
美
(
うつく
)
しいように
感
(
かん
)
ぜられました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「笑舅」などという無茶な漢字を、旧記には
宛
(
あ
)
てているが、是は少しでも
当
(
あ
)
てにはならない。ウフヂキュウに大神宮の字を用いたなども、
出
(
で
)
たら
目
(
め
)
の甚だしきものである。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
それがいくらか
当
(
あ
)
てつけがましく聞えたらしく、耐えかねていたように男はどなった。
或る少女の死まで
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
いっそ狂うて死んでもくれたら。まだも増しよと
怨
(
うら
)
んでみても。当の本人キチガイ殿は。死ぬるどころか大飯喰ろうて。
治癒
(
なお
)
る
当
(
あ
)
て
途
(
ど
)
もない顔つきだよ……チャカポコチャカポコ……
ドグラ・マグラ
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
逃
(
に
)
げ
様
(
やう
)
として
躯
(
からだ
)
を
戸
(
と
)
に
当
(
あ
)
てたから
外
(
はづ
)
れると
戸
(
と
)
と
共
(
とも
)
に庭にころがり落ちたが、○
鰍沢雪の夜噺(小室山の御封、玉子酒、熊の膏薬)
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
(いや、
大方
(
おおかた
)
の
勝
(
すぐ
)
れた歌人になれば、)いかなる不幸に逢っても、どんなに悲歎にくれても、それを歌に
詠
(
よ
)
むことが出来るのであるから、……と、私は、
極
(
きわ
)
めて
当
(
あ
)
たり
前
(
まえ
)
のことを考えながら、しかし
茂吉の一面
(新字新仮名)
/
宇野浩二
(著)
こがらしの背戸に音やむ小夜ふけて温罨法の
息吹
(
いぶき
)
眼に
当
(
あ
)
つ
黒檜
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
誰
(
た
)
が
当
(
あ
)
てよとは
云
(
い
)
はねども
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
すると、その
男
(
おとこ
)
の
人
(
ひと
)
は、どんぐりをねらって、うまく
当
(
あ
)
てたのですって、どんぐりが
破
(
やぶ
)
れて
弾丸
(
たま
)
が、
石
(
いし
)
にあたって、
火
(
ひ
)
が
出
(
で
)
たそうよ。
金歯
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そのうちで一
番
(
ばん
)
上のにいさんの
義朝
(
よしとも
)
は、
頼朝
(
よりとも
)
や
義経
(
よしつね
)
のおとうさんに
当
(
あ
)
たる人で、なかなか
強
(
つよ
)
い
大将
(
たいしょう
)
でしたけれど、それよりももっと
強
(
つよ
)
い
鎮西八郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
はつと
下
(
した
)
に
置
(
お
)
くと、はづみで
白
(
しろ
)
い
花片
(
はなびら
)
は、ぱらりと、
藤色
(
ふぢいろ
)
の
地
(
ぢ
)
の
友染
(
いうぜん
)
にこぼれたが、こぼれた
上
(
うへ
)
へ、
園
(
その
)
は
尚
(
な
)
ほ
密
(
そ
)
と
手
(
て
)
を
当
(
あ
)
てゝ
蓋
(
ふた
)
を
傾
(
かたむ
)
けた。
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
お米の方も新米は胃腸を害します。人よりも馬は大層新米の毒に
当
(
あ
)
てられるそうで馬に新米を食べさせると病気になるそうです。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
そうしてそれは例外なく世界中の誰にでも
当
(
あ
)
て
篏
(
はま
)
って、
毫
(
ごう
)
も
悖
(
もと
)
らないものだと、彼女は最初から信じ切っていたのである。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
して見れば子規が評した言葉は、言水にも
確
(
たしか
)
に
当
(
あ
)
て
嵌
(
は
)
まるが、言水の特色を云ひ尽すには、余りに広すぎる
憾
(
うら
)
みはないか。かう自分は思ふのである。
点心
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
松
(
まつ
)
五
郎
(
ろう
)
の
膝
(
ひざ
)
もとから、
黒髪
(
くろかみ
)
の
束
(
たば
)
を
取
(
と
)
りあげた
春重
(
はるしげ
)
は、
忽
(
たちま
)
ちそれを
顔
(
かお
)
へ
押
(
お
)
し
当
(
あ
)
てると、
次第
(
しだい
)
に
募
(
つの
)
る
感激
(
かんげき
)
に
身
(
み
)
をふるわせながら、
異様
(
いよう
)
な
声
(
こえ
)
で
笑
(
わら
)
い
始
(
はじ
)
めた。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
するとまた、柱廊や黒い人影が思い出され、神や避けがたい死のうえに、思いは
当
(
あ
)
て
途
(
ど
)
なくさまようのであった。彼女は鐘の音を聞くまいとして頭から夜衣を被った。
大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
それに
何
(
なん
)
とも
致方
(
いたしかた
)
のないのはそれぞれの
霊魂
(
みたま
)
の
因縁
(
いんねん
)
、めいめいきちんと
割
(
わ
)
り
当
(
あ
)
てられた
境涯
(
ところ
)
があるので、たとえ
親子
(
おやこ
)
夫婦
(
ふうふ
)
の
間柄
(
あいだがら
)
でも、
自分勝手
(
じぶんかって
)
に
同棲
(
どうせい
)
することはできませぬ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
木
(
こ
)
の
葉
(
は
)
笛
(
ぶえ
)
をくちびるに
当
(
あ
)
てて、しきりと
奇妙
(
きみょう
)
きてれつなちょうしで
大人
(
おとな
)
をおどかしてゆく。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
かつては寒夜客来
テ
茶当
ツ
レ
酒
ニ
竹罏湯沸
テ
火初
メテ
紅
ナリ
〔
寒夜
(
かんや
)
に
客
(
きゃく
)
来
(
きた
)
りて茶を酒に
当
(
あ
)
つ
竹罏
(
ちくろ
)
に
湯
(
ゆ
)
沸
(
わ
)
きて
火
(
ひ
)
初
(
はじめ
)
て
紅
(
くれない
)
なり〕といへる
杜小山
(
としょうざん
)
が
絶句
(
ぜっく
)
なぞ口ずさみて殊更
煎茶
(
せんちゃ
)
のにがきを
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
この問題を提出したならば、
何人
(
なんぴと
)
もそれは国柄や年齢にもよろうし、社会の位地職業等にもよろう。五十歳の男と二十歳の青年と同一にこの問題に
当
(
あ
)
つることは出来ぬというであろう。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
新しい目で自然を見るという事は
存外六
(
むつ
)
かしい事である。
吾人
(
ごじん
)
は生れ落ちて以来馴れ切っている周囲に対して、ちゃんと定まった、しかも
極
(
きわ
)
めて
便宜的
(
コンヴェンショナル
)
な型や公式ばかりを
当
(
あ
)
て
嵌
(
は
)
めている。
津田青楓君の画と南画の芸術的価値
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
考え出したことだからちっとも
当
(
あ
)
てにならない。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
つと取るや、ひとつ
当
(
あ
)
て、
左
(
ひだり
)
より
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
原
(
はら
)
っぱには、
木
(
き
)
がなかったから、
日
(
ひ
)
がよく
当
(
あ
)
たって、そのうえ、
邪魔
(
じゃま
)
になるものもないので、すこしの
風
(
かぜ
)
でもたこはよく
上
(
あ
)
がりました。
西洋だこと六角だこ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
三
角
(
すみ
)
さんは、
休屋
(
やすみや
)
の
浜
(
はま
)
ぞひに、
恵比寿島
(
ゑびすじま
)
、
弁天島
(
べんてんじま
)
、
兜島
(
かぶとじま
)
を、
自籠
(
じごもり
)
の
岩
(
いは
)
——(
御占場
(
おうらなひば
)
の
真
(
ま
)
うしろに
当
(
あ
)
たる)——
掛
(
かけ
)
て、ひとりで
舟
(
ふね
)
を
漕
(
こ
)
ぎ
出
(
だ
)
した。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
料理人は左の手にフークを
執
(
と
)
り右の手に料理用のナイフを持ち先ずフークを以て
鶏
(
にわとり
)
の体を抑えナイフを腰に
当
(
あ
)
てて軽く腰の
番
(
つが
)
い
目
(
め
)
を
截放
(
きりはな
)
しぬ。
食道楽:冬の巻
(新字新仮名)
/
村井弦斎
(著)
といいながら、
欄干
(
らんかん
)
に
片足
(
かたあし
)
をかけて一の
矢
(
や
)
をつがえて、一ぱいに
引
(
ひ
)
きしぼって、
切
(
き
)
って
放
(
はな
)
しました。
矢
(
や
)
はまさしくむかでのみけんに
当
(
あ
)
たりました。
田原藤太
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
代助は両手を
額
(
ひたひ
)
に
当
(
あ
)
てゝ、
高
(
たか
)
い
空
(
そら
)
を面白さうに
切
(
き
)
つて
廻
(
まは
)
る
燕
(
つばめ
)
の運動を椽側から眺めてゐたが、やがて、それが
眼
(
め
)
ま
苦
(
ぐる
)
しくなつたので、
室
(
へや
)
の
中
(
なか
)
に
這入
(
はい
)
つた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
しらも
黒
(
くろ
)
もありァしねえ。それが
為
(
ため
)
に、
忙
(
いそが
)
しい
時
(
とき
)
にゃ、
夜
(
よ
)
ッぴて
鍋
(
なべ
)
をかけッ
放
(
はな
)
しにしとくから、こっちこそいい
面
(
つら
)
の
皮
(
かわ
)
なんだ。——この
壁
(
かべ
)
ンところ
鼻
(
はな
)
を
当
(
あ
)
てて
臭
(
か
)
いで
見
(
み
)
ねえ。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
云
(
い
)
うなりニキタは
戸
(
と
)
をぱたり。そうして
背
(
せ
)
を
閉
(
し
)
めた
戸
(
と
)
に
当
(
あ
)
ててやはりそこに
仁王立
(
におうだち
)
。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
当
常用漢字
小2
部首:⼹
6画
“当”を含む語句
当時
見当
当然
本当
当家
当麻
相当
心当
当地
胸当
当麻語部
日当
弁当
至当
当初
当今
当方
当世
正当
面当
...