)” の例文
新字:
わたし今迄いまゝで朝鮮猫てうせんねこ始終しじゆう露出むきだしてるなんてことちつともりませんでした、眞個ほんとらずにましたわ、ねこ露出むきだすなんてこと
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
宗助そうすけは、うですかとつて、たゞふとつたをとこのなすがまゝにしていた。するとかれ器械きかいをぐる/\まはして宗助そうすけあなはじめた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
船頭せんどうさん、渡場わたしば一番いちばん川幅かははゞひろいのは何處どこだい。此處こゝだね。何町位なんちやうぐらゐあるねといふ。つばかわきてはず、煙管きせるしたがふるへる。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
何分なにぶん空氣くうきかんなか侵入しんにゆうするので、今日こんにちこれをけててもほねのこつてゐるのはごくまれであつて、わづかにのこつてゐるくらゐであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
頼みたく今日は和女そなたの歸りをば實は二個ふたりで待てゐたりと言ばお金はまばらなるあらはして打笑ひ然いふ目出度お話と聞ては吾儕わたしも實にうれしく斯いふ事を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
アンドレイ、エヒミチはうんざりして、長椅子ながいすうへよこになり、倚掛よりかゝりはうついかほけたまゝくひしばつて、とも喋喋べら/\しやべるのを詮方せんかたなくいてゐる。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
卯平うへい幾杯いくはいたゞちやすゝつた。壯健たつしやだといつてもかれがげつそりとちてやはらかなものでなければめなくなつてた。卯平うへいまたおつぎへ醤油しやうゆびんして
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
つもつたゆきこゞつたつちうへあつめて、それを下駄げたでこするうちには、しろいタヽキのやうなみち出來上できあがります。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
はか這入はいるまで八ゑん月給げつきうではるまいとおもひますに、其邊そのへん格別かくべつ御心配ごしんぱいなくと見事みごとへば、母親はゝおやはまだらにのこくろして、るほど/\立派りつぱきこえました
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
疾病の種類しゆるゐにして存在の証跡を今日に留むるは黴毒と虫齒なり是等の事は遺跡より出つるほねとに由りて知るを得る事なれど、風俗考には縁故遠き事故細説さいせつは爲さざるべし。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
すんほどにのびた院内ゐんない若草わかぐさが、下駄げたやはらかくれて、つちしめりがしつとりとうるほひをつてゐる。かすかなかぜきつけられて、あめいとはさわ/\とかさち、にぎつたうるほす。
(旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
猛惡まうあくなるさる本性ほんしやうとして、容易ようゐさない、あだかあざけごとく、いかるがごとく、その黄色きいろあらはして、一聲いつせいたかうなつたときは、覺悟かくごまへとはいひながら、わたくしあたまから冷水ひやみづびたやう戰慄せんりつした
それを取つてたべている間に逃げておいでになるのをまた追いかけましたから、今度は右の耳の邊につかねた髮に插しておいでになつた清らかな櫛のいてお投げになるとたけのこえました。
乳母 ならっしゃりませぬとも、このを十四ほんけますがな……とうても、その十四ほんが、ほんに/\、もうたったほんしかござりませぬわい。……初穗節はつほまつり(八朔)までは最早もう幾日いくかでござりますえ?
此のときぐらゐ藝術家の意久地いくぢの無いことはあるまい、いくらギリ/\むだとツて、また幾ら努力したと謂ツて、何のことはない、やぶけたゴムまりべたに叩付たゝきつけるやうなもので何の張合はりあひもない。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
とき」の老骨らうこつ、きしきしと、かずおとぎしりや
海潮音 (旧字旧仮名) / 上田敏(著)
ばうやのぐきは
歌時計:童謡集 (旧字旧仮名) / 水谷まさる(著)
のきしみ
赤い旗 (旧字旧仮名) / 槙本楠郎(著)
「そら今度こんだこさ雪子ゆきこかちだ」とつて愉快ゆくわいさうに綺麗きれいあらはした。子供こどもひざそばにはしろだのあかだのあゐだのゝ硝子玉がらすだま澤山たくさんあつた。主人しゆじん
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
なにはしかれくるまうづまりますまで、るとしませう。其上そのうへは、三にんがかり五にんがかり、三井寺みゐでらかねをかつぐちからづくでは、とても一寸いつすんうごきはしませぬ。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
與吉よきち一箸ひとはしめては舌鼓したつゞみつてそのちひさなしろして、あたまうしろへひつゝけるほどらしておつぎのかほ凝然ぢつてはあまえたこゑたてわらふのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
厨房だいどころるものでくさめをしないのはたゞ料理人クツクと、それからへツつひうへすわつて、みゝからみゝまでけたおほきなくちいて、露出むきだしてた一ぴき大猫おほねこばかりでした。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
と、たちまおぼゆるむね苦痛くつうちやう疼痛とうつうたれするどかまもつて、ゑぐるにはあらぬかとおもはるゝほどかれまくら強攫しがき、きりゝとをばくひしばる。いまはじめてかれる。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
ときにはもう幾度いくたび勝負しやうぶをした揚句あげくつちのついてのこぼれたやつをけづしたりしてあそびました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
ぐろどぶかどよりまがりて、いつもくなる細道ほそみちをたどれば、うんわるう大黒だいこくやのまへまでとき、さつとかぜ大黒傘だいこくがさうへつかみて、ちうひきあげるかとうたがふばかりはげしくけば
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
始め與力同心列をたゞして嚴重に居並ゐならびければ吉五郎は彌々いよ/\いろ蒼然あをざめあはまでふるへながら家主のあと蹲踞ゐすくまるにぞ越前守殿是を見られ是へ/\と申さるゝに吉五郎は今にもくび
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
かういふあなをあけた獸類じゆうるいきばは、日本につぽん石器時代せつきじだい遺跡いせきや、また外國がいこく遺跡いせきからもずいぶんたくさん發見はつけんせられますが、勾玉まがたまのようにうつくしいかたちたまは、外國がいこくではまったくられません。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
をかみらす
赤い旗 (旧字旧仮名) / 槙本楠郎(著)
御米およねおれしやう餘程よつぽどわるいとえるね。うやると大抵たいていうごくぜ」と下齒したばゆびうごかしてせた。御米およねわらひながら
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「へい、何方どちらで、」とふのが、あかがほひげもじやだが、莞爾につこりせた、ひとのよささうな親仁おやぢうれしく
大阪まで (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「そんだらりや」とでぎつところしたやうこゑでいつた。暫時しばらく凝然ぢつかれはおつぎをつた。おつぎはまへへのめつた。しかしおつぎはかなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
『でも!わたし度々たび/\してないねこてよ』とあいちやんははうとしたものゝ、『露出むきだしてるものはねこほかに!わたし是迄これまでたものゝうちで一ばん奇妙きめうなのは』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
れ/\羽織はをりすそについてどろるは御存ごぞんいか、あれかさころがる、あれをたゝんでてかけてけばいにと一々もどかしうがゆくはおもへども、此處こゝれが御座ござんす
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
長椅子ながいすうへよこになつたり、さうしてくひしばつてゐるのであるが、れが段々だん/\度重たびかさなればかさなほどたまらなく、つひには咽喉のどあたりまでがむづ/\してるやうなかんじがしてた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
云から待てゐよ必ず忘るゝ事なかれと憤怒ふんぬ目眥まなじり逆立さかだつてはつたと白眼にらみ兩の手をひし/\とにぎりつめくひしばりし恐怖おそろしさに忠兵衞夫婦は白洲しらすをも打忘うちわすれアツと云樣立上りにげんとするを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ところがこの面白おもしろ勾玉まがたまかたちが、どうして出來できたのであるかといひますと、むかしひとりをしてけだものをとり、そのきばあなをあけてかざりにした風習ふうしゆうつたはつて、そのきばかたちまがつたのをまねて
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
この根際ねぎはひざをついて、伸上のびあがつてはろし、伸上のびあがつてはろす、大鋸おほのこぎり上下うへしたにあらはれて、兩手りやうてをかけた與吉よきち姿すがたは、のこぎりよりもちひさいかのやう。
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ぎしりするほど腹立はらたゝしく、此老婆このばゞはりたほすにことけれど、たゞならぬ美尾みを心痛しんつういてはにまでおよぼすべき大事だいじむねをさすりて、わたしとても男子おとこはし御座ござりますれば
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
めた、面長おもながの、目鼻立めはなだちはつきりとした、まゆおとさぬ、たばがみ中年増ちうどしま喜藏きざう女房にようばうで、おしなといふ。
三尺角 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
まわれば大門おほもん見返みかへやなぎいとながけれど、おぐろどぶ燈火ともしびうつる三がいさわぎもごとく、けくれなしのくるま行來ゆきゝにはかりられぬ全盛ぜんせいをうらなひて、大音寺前だいおんじまへほとけくさけれど
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
「へい、おちなさいまし、石磈いしころきしみますで。」とつくばつて、ぐい、とかぢおさへる。
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
座敷ざしきへは婢女をんなばかりしてわたしいたいの頭痛づつうのとつて、おきやく有無あるなしにかゝはらず勝手氣儘かつてきまゝ身持みもちをしてばれましたからとて返事へんじをしやうでもない、あれをば他人ひとなんましたか
この子 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
げたこしちあへず、いしうづくまつた。くされ、れて、樹蔭こかげつき斷々きれ/″\に、ほねくだいてらしたれば、片輪車かたわぐるまかげたふして、輪𢌞りんねすごゑがけるさま
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
目鼻めはなだちよりかみのかゝり、ならびのところまでたとはおろ毋樣はゝさまそのまゝのうまれつき、奧樣おくさま父御てゝごといひしは赤鬼あかおにらうとて、十ねん以前まへまではものすごいひからせておはしたるものなれど
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ものの半道はんみちとはのぼらないのに、くるまきしつよく、平地ひらちでさへ、けてさか、一分間ぷんかんに一すんづゝ、次第しだいゆきかさすので、呼吸いきつても、もがいても、腕車くるまは一すゝまずなりぬ。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
アヽと溜息ためいきかみしめるさぶさにふるひて打仰うちあふおもて
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
いぬどもの、みゝにはて、きばにはみ、ほのほき、黒煙くろけむりいて、くるまともはず、ひとともはず、ほのほからんで、躍上をどりあがり、飛蒐とびかゝり、狂立くるひたつて地獄ぢごく形相ぎやうさうあらはしたであらう
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
ならてなば力車ちからぐるまうしあせなんせきれるものかははぬがはなぞおまへさまはさかりのはるめきたまふはいまなるべしこもかぶりながら見送みおくらんとことば叮嚀ていねい氣込きごみあらくきり/\とひしばりてぐる眉根まゆねおそろしく散髮さんぱつなゝめにはらひあげてしろおもてくれなゐいろさしもやさしきつねには
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
いたちのぞくやうな、ねずみ匍匐はらばつたやうな、つてめたひしが、ト、べつかつこをして、ぺろりとくろしたくやうな、いや、ねんつた、雜多ざつた隙間すきまあなが、さむさにきり/\とんで
霰ふる (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
まなこするどはなうへしわ惡相あくさうきざそろへる水々みづ/\しきが、小紋こもん縮緬ちりめんのりうたる着附きつけ金時計きんどけいをさげて、片手かたてもすそをつまみげ、さすがに茶澁ちやしぶはぎに、淺葱あさぎ縮緬ちりめんからませながら、片手かたてぎんくさりにぎ
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)