ほつ)” の例文
これがまただいのおめかしとて、當世風たうせいふう廂髮ひさしがみ白粉おしろいをべた/\る。るもの、莫不辟易へきえきせざるなしあにそれ辟易へきえきせざらんとほつするもんや。
鑑定 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
(七九)閭巷りよかうひとおこなひてんとほつするものは、(八〇)青雲せいうんくにあらずんば、いづくんぞく(名ヲ)後世こうせいかん
余輩よはいはんとほつするところのものは』と憤激ふんげきしてドードてうひました、『吾々われ/\かわかせる唯一ゆゐいつ方法はうはふ候補コーカス競爭レース西洋せいやうおにごつこ)である』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
此故にコロボツクルの食物は如何なる物なりしかとの事を知らんとほつせば宜く貝塚を發掘はつくつして諸種の遺物いぶつに注意すべきなり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
さらすう分間ぷんかんまゝわすられてたならばかれとき自分じぶんほつしたやうにつめたいむくろから蘇生よみがへらなかつたかもれなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
我れ三文字屋さんもんじや金平きんぴらつと救世ぐせい大本願だいほんぐわんおこし、つひ一切いつさい善男ぜんなん善女ぜんによをしてことごと文学者ぶんがくしやたらしめんとほつし、百でツたむまの如くのたり/\として工風くふうこら
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
ほつすればなすことなきしくなし人のきくことなきほつすれば言ことなきしくなしとむべなるかな嗚呼あゝ謹愼つゝしまずんば有べからず。
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
重価ちようくわんとほつして春暖しゆんだんて雪の降止ふりやみたるころ、出羽ではあたりの猟師れふしども五七人心を合せ、三四疋の猛犬まうけんき米としほなべたくはへ、水とたきゞは山中るにしたがつて用をなし、山より山をこえ
ぜんりつゝもそれおこなふことが出來できない、ほつしてもそれあらはすことが出來できない、やむ缺點けつてんだらけのいへつくつて、そのなか不愉快ふゆくわいしのんで生活せいくわつしてるのが大多數だいたすうであらうとおもふ。
建築の本義 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
教会けうくわい草木さうもくまた動物どうぶつの如き自然物しぜんぶつにあらず、草木は時期じきさだめてはなむすび、小児せうに時期じき経過けいくわすれば成人せいじんして智力ちりよく啓発けいはつに至るべし、しかれども教会けうくわい人為的じんゐてきなり、復興ふくこうせんとほつせば明日めうにち
問答二三 (新字旧仮名) / 内村鑑三(著)
転変てんぺんはげしきはしと某老人ぼうらうじん申候まうしそろ其訳そのわけ外充内空ぐわいじうないくう商略せふりやくにたのみて、成敗せいはい一挙いつきよけつせんとほつそろ人の、其家構そのいへかまへにおいて、町構まちかまへにおいて、同処どうしよ致候いたしそろよりのことにて、今も店頭てんとううつたかきは資産しさんあら
もゝはがき (新字旧仮名) / 斎藤緑雨(著)
それをすこ御話おはなしして大方たいはうをしへはんとほつするので御在ございます。
女教邇言 (旧字旧仮名) / 津田梅子(著)
ガンコウ地におちんとほつする時そもさんかいづれのところたつせん。
明治の地獄 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
欲破休糧秘密方 かてちし秘密ひみつほうやぶらんとほつ
一夕 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
かれさへあらずば無事ぶじなるべきにと、各々おの/\わがいのちをしあまりに、そのほつするにいたるまで、怨恨うらみ骨髓こつずゐてつして、法華僧ほつけそうにくへり。
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
呉起ごきここおいて、さんとほつし、つひ其妻そのつまころし、もつせいくみせざるをあきらかにす。つひもつしやうとなす。しやうとしてせいめ、おほいこれやぶる。
しかいづれも發汗はつかんともなうてかつしたくちさわやかな蔬菜そさいあぢほつしないものはない。貧苦ひんくなやんでさうして蔬菜そさい缺乏けつばふかんじてるものは勘次かんじのみではない。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
気楽きらくなるものは文学者ぶんがくしやなり、うらやましきもの文学者ぶんがくしやなり、接待せつたいさけまぬ者も文学者ぶんがくしやたらん事をほつし、ちたるをひろはぬ者も文学者ぶんがくしやたるをねがふべし。
為文学者経 (新字旧仮名) / 内田魯庵三文字屋金平(著)
『それを説明せつめいする唯一ゆゐいつ方法はうはふはそれをおこなふことである』(みなさんがふゆみづかれをこゝろみんとほつするならば、ドードてうがそれを如何いかにしてつたかをはなしませう)
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
積善せきぜんの家には餘慶よけいあり積惡せきあくの家には餘殃よあうありとむべなるかな此篇このへんのする所の村井長庵の如きおもて醫術いじゆつわざとし内は佞邪奸惡ねいじやかんあくほしいまゝにしておのれ榮利えいりつくさんとほつす然れども天網てんまういかで此惡漢わるものを通さん其とがめを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
悪魔あくまいまにくほつする、もとむる……ほとけ鬼女きぢよ降伏がうぶくしてさへ、人肉じんにくのかはりにと、柘榴ざくろあたへたとふではいか。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
(一〇九)もと貴戚きせきことごと呉起ごきがいせんとほつす。悼王たうわうするにおよんで、宗室大臣そうしつだいじんらんして呉起ごきむ。呉起ごきはしつてわうきてこれす。
卯平うへいれいごと豆腐とうふでコツプざけかたむけて晩餐ばんさんほつしなかつた。かれしわふかきざんだほゝにほんのりと赤味あかみびてた。かれ火鉢ひばちまへ胡坐あぐらいたまゝごんもいはない。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
北八きたはち心得こゝろえたるかほはすれども、さすがにどぎまぎしてはむとほつするところらず、おかみさんかへりにするよ。唯々はい/\。お邪魔じやまでしたとにいさんはうまいものなり。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
魯君ろくんこれうたがうて、呉起ごき(六九)しやす。呉起ごきここおい文矦ぶんこうけんなるをき、これつかへんとほつす。文矦ぶんこう李克りこくうていはく、『呉起ごき何如いかなるひとぞ』
竺阿彌ちくあみ、めそ/\ときながら、おほせなれば是非ぜひもなし。最後さいご一言いちごんれよ、とふ。國沴こくてんなにをかふ、はむとほつするところまをせ、とあるとき
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
(二三)其傳そのでんいはく、伯夷はくい叔齊しゆくせい(二四)孤竹君こちくくんの二なりちち叔齊しゆくせいてんとほつす。ちちしゆつするにおよんで、叔齊しゆくせい伯夷はくいゆづる。伯夷はくいいはく、『ちちめいなり』と。つひのがる。
せきくばつた、座蒲團ざぶとんひとひとつのたくうへに、古色こしよくやゝ蒼然さうぜんたらむとほつする一錢銅貨いつせんどうくわがコツンと一個いつこにひらきをいて、またコツンと一個いつこ會員くわいゐんすうだけせてある。
九九九会小記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
(二九)くわいおいて、(三〇)桓公くわんこう曹沫さうばつやくそむかんとほつす、管仲くわんちうつてこれしんにす。諸矦しよこうこれつてせいせり。ゆゑいはく、(三一)あたふるのるたるをるはまつりごとたからなり
……あまりの仕儀しぎたゞ茫然ばうぜんとして、はてなみだながしたが、いや/\、こゝかたちづくられた未製品みせいひんは、かたちなかばにして、はやくも何処どこにか破綻はたんしやうじて、さくほつするものゝ
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
秦王しんわうもつしかりとし、(一一八)くだしてをさめしむ。李斯りしひとをして(一一九)くすりおくらしめ、自殺じさつせしむ。韓非かんぴみづか(一二〇)ちんぜんとほつすれどもまみゆるをざりき。
これたもとはらふにあたりて、やはらかなるはだへたまれて、あととゞめむことをおそれてなり。るべし、いまいたづら指環ゆびわおほきをほつすると、いさゝ抱負はうふことにするものあることを。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ぞくほつするところつてこれ(二五)あたへ、ぞくとするところつてこれる。まつりごとすや、わざはひつてさいはひし、やぶれをてんじてこうし、(二六)輕重けいぢうたつとび、權衡けんかうつつしめり。
太史公たいしこういはく、(六三)われ管子くわんし(六四)牧民ぼくみん山高さんかう乘馬じようば輕重けいぢう九府きうふおよ(六五)晏子春秋あんししゆんじうむに、つまびらかなるかなこれふや。((吾 ))すで其著書そのちよしよその行事かうじんとほつす。
就中なかんづく、ねうちものは、毛卷けまきにおしどりの羽毛うまう加工かこうするが、河蝉かはせみはねは、職人しよくにんのもつともほつするところ、とくに、あの胸毛むなげゆるは、ごとうをせる、といつてあたひえらばないさうである。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
むかしてい武公ぶこうたんとほつし、すなは(一〇二)其子そのこもつこれめあはせたり。つて羣臣ぐんしんうていはく、「われへいもちひんとほつす、たれものぞ」と。關其思くわんきしいはく、「し」と。
ていしきりふたゝんことをほつしてつひ如何いかんともすることあたはず。侍中じちうすゝんでいはく、だつ鯔魚しぎよたしむ、ねこにまたゝびとうけたまはる。しんねがはくはこれくせんと、いたゑがいて兩生りやうせい鯔魚しぎよをどらし、きしけてみづうかゞふ。
聞きたるまゝ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
(六九)貴人きじんけいて、みづかもつこうさんとほつするを、説者ぜいしやあづかりればすなはあやふし。(七〇)かれあらはだすところことり、すなはみづかもつ也故たこすに、説者ぜいしやあづかりればすなはあやふし。
ひとありてわれまなばば、おなじくともに仙葩せんぱん、とうたはな微紅びこうむ。昌黎しやうれいあへしんぜず。韓湘かんしやうまたやかた階前かいぜん牡丹叢ぼたんさうゆびさしていはく、いまあるのみ。叔公をぢさんもしはなほつせば、われすなはちひらかしめん。
花間文字 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
... しんもつきみす、じんけんや』と。(三〇)左右さいう(三一)これへいせんとほつす。(三二)太公たいこういはく、『義人ぎじんなり』と。たすけてらしむ。武王ぶわうすでいんらんたひらげ、天下てんかしう(三三)そうとす。
劉填りうてんひそかはかりごとあんじ、せんめいじて鏡中きやうちう雙鸞さうらんつくらしむ、するところは、陽王やうわう寵姫ちようひかたいだき、ほゝ相合あひあはせて、二人ふたりニヤ/\としてまさねんとほつするがごときもの。したたるくしておもてくべからず。
聞きたるまゝ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)