トップ
>
覺悟
>
かくご
ふりがな文庫
“
覺悟
(
かくご
)” の例文
新字:
覚悟
九、
大地震
(
だいぢしん
)
の
場合
(
ばあひ
)
には
水道
(
すいどう
)
は
斷水
(
だんすい
)
するものと
覺悟
(
かくご
)
し、
機敏
(
きびん
)
に
貯水
(
ちよすい
)
の
用意
(
ようい
)
をなすこと。
又
(
また
)
水
(
みづ
)
を
用
(
もち
)
ひざる
消防法
(
しようぼうほう
)
をも
應用
(
おうよう
)
すべきこと。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
其處
(
そこ
)
に
何者
(
なにもの
)
かゞ
居
(
を
)
るに
相違
(
さうゐ
)
ない、
人
(
ひと
)
か、
魔性
(
ましやう
)
か、
其樣
(
そん
)
な
事
(
こと
)
は
考
(
かんが
)
へて
居
(
を
)
られぬ、
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
探險
(
たんけん
)
と
覺悟
(
かくご
)
したので、そろ/\と
丘
(
をか
)
を
下
(
くだ
)
つた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
取出し見れば
最早
(
もはや
)
顏
(
かほ
)
に
劔難
(
けんなん
)
の
相
(
さう
)
顯
(
あらは
)
れたれば然ば明日は病氣と
僞
(
いつは
)
り供を除き
捕手
(
とりて
)
の向はぬ内に
切腹
(
せつぷく
)
すべしと
覺悟
(
かくご
)
を極め大膳の
許
(
もと
)
へ
使
(
つかひ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それでも、どうにかして
赫映姫
(
かぐやひめ
)
を
自分
(
じぶん
)
の
妻
(
つま
)
にしようと
覺悟
(
かくご
)
した
五人
(
ごにん
)
は、それ/″\いろいろの
工夫
(
くふう
)
をして
註文
(
ちゆうもん
)
の
品
(
しな
)
を
見
(
み
)
つけようとしました。
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
解禁後
(
かいきんご
)
の
國民
(
こくみん
)
の
覺悟
(
かくご
)
に
就
(
つい
)
て
廣
(
ひろ
)
く
國民
(
こくみん
)
の
理解
(
りかい
)
を
得
(
え
)
置
(
お
)
くことは
將來
(
しようらい
)
の
金本位制
(
きんほんゐせい
)
維持
(
ゐぢ
)
の
爲
(
た
)
め
最
(
もつと
)
も
必要
(
ひつえう
)
の
事項
(
じかう
)
と
考
(
かんが
)
ふる
處
(
ところ
)
である。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
▼ もっと見る
『
汝
(
なんぢ
)
、
覺悟
(
かくご
)
をせよ』
女王樣
(
ぢよわうさま
)
は
唐突
(
いきなり
)
聲
(
こゑ
)
を
怒
(
いか
)
らし、
斯
(
か
)
う
云
(
い
)
ひながら
地韛踏
(
ぢだんだふ
)
んで、『
頭
(
あたま
)
を
刎
(
は
)
ねるが、宜いか、
唯
(
たつ
)
タ
今
(
いま
)
!さァ!』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
『
何處
(
どこ
)
までゝも——けれど、それがもしあなたの
御迷惑
(
ごめいわく
)
になるとでも
仰有
(
おつしや
)
るなら、
私
(
わたし
)
は
此處
(
ここ
)
でお
訣
(
わか
)
れします。でも、
家
(
うち
)
へはもう
歸
(
かへ
)
らない
覺悟
(
かくご
)
です。』
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
老人
(
らうじん
)
は
若者
(
わかもの
)
の
自殺
(
じさつ
)
の
覺悟
(
かくご
)
を
最初
(
さいしよ
)
から
見
(
み
)
て
取
(
と
)
つて
居
(
ゐ
)
たのですけれども
最後
(
さいご
)
まで
直接
(
ちよくせつ
)
にさうとは
一言
(
いちごん
)
も
言
(
い
)
ひませんでした。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
『
宜
(
よろ
)
しい、
私
(
わたし
)
は
今
(
いま
)
は
實
(
じつ
)
以
(
もつ
)
て
二
(
につ
)
ちも
三
(
さつ
)
ちも
行
(
ゆ
)
かん
輪索
(
わな
)
に
陷沒
(
はま
)
つて
了
(
しま
)
つたのです。もう
萬事休矣
(
おしまひ
)
です
覺悟
(
かくご
)
はしてゐます。』
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
そへて
梟
(
ふくろふ
)
の
叫
(
さけ
)
び
一段
(
いちだん
)
と
物
(
もの
)
すごしお
高
(
たか
)
決心
(
けつしん
)
の
眼光
(
まなざし
)
たじろがずお
心
(
こゝろ
)
怯
(
おく
)
れかさりとては
御未練
(
ごみれん
)
なり
高
(
たか
)
が
心
(
こゝろ
)
は
先
(
さき
)
ほども
申
(
まを
)
す
通
(
とほ
)
り
決
(
きは
)
めし
覺悟
(
かくご
)
の
道
(
みち
)
は
一
(
ひと
)
つ
二人
(
ふたり
)
の
身
(
み
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
まだ
方角
(
はうがく
)
も
確
(
たしか
)
でない。
旅馴
(
たびな
)
れた
身
(
み
)
は
野宿
(
のじゆく
)
の
覺悟
(
かくご
)
で、
幽
(
かすか
)
に
黒雲
(
くろくも
)
の
如
(
ごと
)
き
低
(
ひく
)
い
山
(
やま
)
が
四方
(
しはう
)
を
包
(
つゝ
)
んだ、
灰
(
はひ
)
のやうな
渺茫
(
べうばう
)
たる
荒野
(
あらの
)
を
足
(
あし
)
にまかせて
辿
(
たど
)
ること
二里
(
にり
)
ばかり。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
チッバ
何
(
なん
)
ぢゃ、
拔
(
ぬ
)
いてゐながら、
和睦
(
わぼく
)
ぢゃ!
和睦
(
わぼく
)
といふ
語
(
ことば
)
は
大嫌
(
だいきら
)
ひぢゃ、
地獄
(
ぢごく
)
ほどに、モンタギューの
奴等
(
やつら
)
ほどに、
汝
(
うぬ
)
ほどにぢゃ。
卑怯者
(
ひけふもの
)
め、
覺悟
(
かくご
)
せい!
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
覺悟
(
かくご
)
の身仕舞見事に、兩の膝を
扱帶
(
しごき
)
で結んで、片手に
數珠
(
ずじゆ
)
を掛けたまゝ、母の形見といふ
懷劍
(
くわいけん
)
で、玉のやうな白い喉笛を掻き切らうとして居るではありませんか。
銭形平次捕物控:302 三軒長屋
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
餘所
(
よそ
)
に
比
(
くら
)
べると
閑靜
(
かんせい
)
な
春
(
はる
)
の
支度
(
したく
)
も、
御米
(
およね
)
から
云
(
い
)
へば、
年
(
ねん
)
に
一度
(
いちど
)
の
忙
(
いそ
)
がしさには
違
(
ちがひ
)
なかつたので、
或
(
あるひ
)
は
何時
(
いつ
)
も
通
(
どほり
)
の
準備
(
じゆんび
)
さへ
拔
(
ぬ
)
いて、
常
(
つね
)
よりも
簡單
(
かんたん
)
に
年
(
とし
)
を
越
(
こ
)
す
覺悟
(
かくご
)
をした
宗助
(
そうすけ
)
は
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
卯平
(
うへい
)
は
身體
(
からだ
)
が
惡
(
わる
)
く
成
(
な
)
つてから
僅
(
わづか
)
の
間
(
あひだ
)
でも
覺悟
(
かくご
)
をしたので
幾
(
いく
)
らでも
財布
(
さいふ
)
には
蓄
(
たくは
)
へが
出來
(
でき
)
て
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
宜
(
よろ
)
しく
自國
(
じこく
)
の
言語
(
げんご
)
を
尊重
(
そんてう
)
して
飽
(
あ
)
くまでこれを
徹底
(
てつてい
)
せしむるの
覺悟
(
かくご
)
がなければならぬ。
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
男
(
をとこ
)
もさうすればわたしの
太刀
(
たち
)
に、
血
(
ち
)
を
塗
(
ぬ
)
る
事
(
こと
)
にはならなかつたのです。が、
薄暗
(
うすぐら
)
い
藪
(
やぶ
)
の
中
(
なか
)
に、ぢつと
女
(
をんな
)
の
顏
(
かほ
)
を
見
(
み
)
た
刹那
(
せつな
)
、わたしは
男
(
をとこ
)
を
殺
(
ころ
)
さない
限
(
かぎ
)
り、
此處
(
ここ
)
は
去
(
さ
)
るまいと
覺悟
(
かくご
)
しました。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
其後
(
そのご
)
の
一週間
(
いつしゆうかん
)
も
空
(
むな
)
しく
※去
(
すぎさ
)
つたならば、
櫻木大佐
(
さくらぎたいさ
)
も
終
(
つひ
)
には
覺悟
(
かくご
)
を
定
(
さだ
)
めて、
稀世
(
きせい
)
の
海底戰鬪艇
(
かいていせんとうてい
)
と
共
(
とも
)
に、
海
(
うみ
)
の
藻屑
(
もくづ
)
と
消
(
き
)
えてしまう
事
(
こと
)
であらう。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
殺
(
ころ
)
して我も死ぬ
覺悟
(
かくご
)
なりと
呼
(
よば
)
はらせ其處へ我々
駈込
(
かけこみ
)
種々
(
しゆ/″\
)
詮議
(
せんぎ
)
して菊が口より
云々
(
しか/″\
)
と
云
(
いは
)
せんは如何にやと申ければ三人是を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
今
(
いま
)
詫
(
わ
)
びたからとて
甲斐
(
かひ
)
はなしと
覺悟
(
かくご
)
して、
太吉
(
たきち
)
、
太吉
(
たきち
)
と
傍
(
そば
)
へ
呼
(
よ
)
んで、お
前
(
まへ
)
は
父
(
とゝ
)
さんの
傍
(
そば
)
と
母
(
かゝ
)
さんと
何處
(
どちら
)
が
好
(
い
)
い、
言
(
い
)
ふて
見
(
み
)
ろと
言
(
い
)
はれて、
我
(
おい
)
らはお
父
(
とつ
)
さんは
嫌
(
きら
)
い
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
むかしから、
落人
(
おちうど
)
は
七騎
(
しちき
)
と
相場
(
さうば
)
は
極
(
きま
)
つたが、これは
大國
(
たいこく
)
へ
討手
(
うつて
)
である。
五十萬石
(
ごじふまんごく
)
と
戰
(
たゝか
)
ふに、
切
(
きり
)
もち
一
(
ひと
)
つは
情
(
なさけ
)
ない。が、
討死
(
うちじに
)
の
覺悟
(
かくご
)
もせずに、
血氣
(
けつき
)
に
任
(
まか
)
せて
馳向
(
はせむか
)
つた。
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
大島小學校
(
おほしませうがくかう
)
も
今
(
いま
)
は
村
(
むら
)
の
經濟
(
けいざい
)
で
維持
(
ゐぢ
)
して
居
(
ゐ
)
ますが、しかし
村
(
むら
)
の
經濟
(
けいざい
)
の
首腦
(
しゆなう
)
は
池上權藏
(
いけがみごんざう
)
ですから、
學校
(
がくかう
)
の
保護者
(
ほごしや
)
は
依然
(
いぜん
)
として
其
(
そ
)
の
昔
(
むかし
)
覺悟
(
かくご
)
まできめた
百姓
(
ひやくしやう
)
權藏
(
ごんざう
)
であります。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
大地震
(
だいぢしん
)
に
出會
(
であ
)
つて
屋外
(
おくがい
)
への
安全
(
あんぜん
)
な
避難
(
ひなん
)
が
間
(
ま
)
に
合
(
あ
)
はない
場合
(
ばあひ
)
は、
家屋
(
かおく
)
の
潰
(
つぶ
)
れること、
壁
(
かべ
)
の
墜落
(
ついらく
)
、
煙突
(
えんとつ
)
の
崩壞
(
ほうかい
)
などを
覺悟
(
かくご
)
し、
又
(
また
)
木造家屋
(
もくぞうかおく
)
ならば
下敷
(
したじき
)
になつた
場合
(
ばあひ
)
を
考慮
(
こうりよ
)
して
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
又
(
また
)
一
方
(
ぱう
)
に
我國
(
わがくに
)
の
經濟
(
けいざい
)
は
立直
(
たてなほ
)
しが
出來
(
でき
)
て
堅實
(
けんじつ
)
なる
基礎
(
きそ
)
の
上
(
うへ
)
に
立
(
た
)
つのであるからこれより
來
(
きた
)
る
生産費
(
せいさんひ
)
の
低減
(
ていげん
)
によりて
失
(
うしな
)
ふ
處
(
ところ
)
を
償
(
つぐな
)
ふ
丈
(
だ
)
けの
用意
(
ようい
)
と
覺悟
(
かくご
)
をなすべきことゝ
考
(
かんが
)
へるのである。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
ロレ まゝ、
歸
(
かへ
)
らしめ。(藥瓶を渡し)さらば、
逞
(
たくま
)
しう
覺悟
(
かくご
)
して、
首尾
(
しゅび
)
よう
事
(
こと
)
を
爲遂
(
しと
)
げさッしゃれ。
予
(
わし
)
はまた
一
(
さる
)
法師
(
ほふし
)
に、
卿
(
おこと
)
の
殿御
(
とのご
)
への
書面
(
しょめん
)
を
持
(
も
)
たせ、
急
(
いそ
)
いでマンチュアまで
遣
(
や
)
りませう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
彼
(
かれ
)
は
標準
(
へうじゆん
)
として
教
(
をし
)
へられた
其
(
そ
)
の
日
(
ひ
)
を
外
(
はづ
)
すことなく
麥
(
むぎ
)
は
蒔
(
ま
)
かねばならぬものと
覺悟
(
かくご
)
をして
居
(
ゐ
)
るのである。それと
共
(
とも
)
に一
日
(
にち
)
でも
斯
(
か
)
うして
時間
(
じかん
)
を
空費
(
くうひ
)
する
自分
(
じぶん
)
の
瘡痍
(
きず
)
に
就
(
つ
)
いて
彼
(
かれ
)
は
深
(
ふか
)
く
悲
(
かな
)
しんだ。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
もうかうなつた
上
(
うへ
)
は、あなたと
御
(
ご
)
一しよには
居
(
を
)
られません。わたしは
一思
(
ひとおも
)
ひに
死
(
し
)
ぬ
覺悟
(
かくご
)
です。しかし、——しかしあなたもお
死
(
し
)
になすつて
下
(
くだ
)
さい。あなたはわたしの
恥
(
はぢ
)
を
御覽
(
ごらん
)
になりました。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
私
(
わたくし
)
はハツト
思
(
おも
)
つて
一時
(
いちじ
)
は
遁出
(
にげだ
)
さうとしたが、
今更
(
いまさら
)
遁
(
に
)
げたとて
何
(
なん
)
の
甲斐
(
かひ
)
があらう、もう
絶體絶命
(
ぜつたいぜつめい
)
と
覺悟
(
かくご
)
した
時
(
とき
)
、
猛狒
(
ゴリラ
)
はすでに
目前
(
もくぜん
)
に
切迫
(
せつぱく
)
した。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
請
(
うけ
)
たれば
最早
(
もはや
)
初瀬留には
逢事
(
あふこと
)
もならず所詮生て
恥
(
はぢ
)
をかゝんよりはと
覺悟
(
かくご
)
極
(
きは
)
めし事なりと
一伍一什
(
いちぶしじふ
)
を物語れば五八は是を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
何
(
なに
)
か
驚
(
おどろ
)
かせるが
苦
(
く
)
るしさに
結局
(
つまり
)
いはねばならぬ
事
(
こと
)
を
今日
(
けふ
)
までも
默
(
だま
)
つて
居
(
お
)
りしなり、三
年
(
ねん
)
か五
年
(
ねん
)
で
歸
(
かへ
)
るつもりなれども
其
(
その
)
ほどは
如何
(
どう
)
か
分
(
わか
)
らねばまづ
當分
(
たうぶん
)
お
別
(
わか
)
れの
覺悟
(
かくご
)
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
そのうち、
隙
(
すき
)
を
見
(
み
)
て、
縁臺
(
えんだい
)
に、
薄
(
うす
)
べりなどを
持出
(
もちだ
)
した。
何
(
なに
)
が
何
(
ど
)
うあらうとも、
今夜
(
こんや
)
は
戸外
(
おもて
)
にあかす
覺悟
(
かくご
)
して、まだ
湯
(
ゆ
)
にも
水
(
みづ
)
にもありつけないが、
吻
(
ほつ
)
と
息
(
いき
)
をついた
處
(
ところ
)
へ——
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
予
(
わし
)
を
腹立
(
はらだ
)
たせて、
又
(
また
)
の
罪惡
(
ざいあく
)
を
犯
(
をか
)
させて
下
(
くだ
)
さるな。おゝ、
速
(
はや
)
う
去
(
い
)
なしゃれ。
眞實
(
しんじつ
)
、
予
(
わし
)
は
自分
(
じぶん
)
よりも
足下
(
おぬし
)
を
可愛
(
いと
)
しう
思
(
おも
)
うてゐる、
予
(
わし
)
は
自殺
(
じさつ
)
をしようと
覺悟
(
かくご
)
して
此處
(
こゝ
)
へ
來
(
き
)
た
者
(
もの
)
であるに
依
(
よ
)
って。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
金解禁後
(
きんかいきんご
)
の
國民
(
こくみん
)
の
覺悟
(
かくご
)
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
(
己
(
おのれ
)
は
難船
(
なんせん
)
に
會
(
あ
)
ふやうなものか、
何
(
ど
)
うぢや。)と、
其處
(
そこ
)
で
胸
(
むね
)
が、(お
前
(
まへ
)
は
隨分
(
ずゐぶん
)
罪
(
つみ
)
を
造
(
つく
)
つて
居
(
ゐ
)
るから
何
(
ど
)
うだか
知
(
し
)
れぬ。)と
恁
(
か
)
う
答
(
こた
)
へられた
日
(
ひ
)
にや、
覺悟
(
かくご
)
もせずばなるまい。
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
とも
思
(
おも
)
ひ
又
(
また
)
自
(
みづ
)
から
勵
(
はげ
)
ましては、
何
(
なん
)
の
譯
(
わけ
)
もなきこと、
大英斷
(
だいえいだん
)
の
庭男
(
にはをとこ
)
とさへ
成
(
な
)
りし
我
(
われ
)
、
此上
(
このうへ
)
の
出來
(
でき
)
ごと
覺悟
(
かくご
)
の
前
(
まへ
)
なり、
只
(
たゞ
)
あやふきは
令孃
(
ひめ
)
が
心
(
こヽろ
)
にて、
首尾
(
しゆび
)
よく
文
(
ふみ
)
は
屆
(
とヾ
)
きたりとも
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
殘
(
のこ
)
れる
耻
(
はじ
)
は
誰
(
た
)
が
上
(
うへ
)
ならず、
勿躰
(
もつたい
)
なき
身
(
み
)
の
覺悟
(
かくご
)
と
心
(
こゝろ
)
の
中
(
うち
)
に
侘言
(
わびごと
)
して、どうでも
死
(
し
)
なれぬ
世
(
よ
)
に
生中
(
なまなか
)
目
(
め
)
を
明
(
あ
)
きて
過
(
す
)
ぎんとすれば、
人並
(
ひとなみ
)
のうい
事
(
こと
)
つらい
事
(
こと
)
、さりとは
此身
(
このみ
)
に
堪
(
た
)
へがたし
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
大方
(
おほかた
)
は
恁
(
か
)
くあらむと、
期
(
ご
)
したることとて、
民子
(
たみこ
)
も
豫
(
あらかじ
)
め
覺悟
(
かくご
)
したから、
茶店
(
ちやみせ
)
で
草鞋
(
わらぢ
)
を
穿
(
は
)
いて
來
(
き
)
たので、
此處
(
こゝ
)
で
母衣
(
ほろ
)
から
姿
(
すがた
)
を
顯
(
あらは
)
し、
山路
(
やまぢ
)
の
雪
(
ゆき
)
に
下立
(
おりた
)
つと、
早
(
は
)
や
其
(
そ
)
の
爪先
(
つまさき
)
は
白
(
しろ
)
うなる。
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
長
(
なが
)
し
大河
(
おほかは
)
の
水
(
みづ
)
に
沈
(
しづ
)
む
覺悟
(
かくご
)
も
極
(
きわ
)
めしかど
引
(
ひか
)
れし
後
(
うし
)
ろ
髮
(
がみ
)
の
千筋
(
ちすぢ
)
にはあらで
一筋
(
ひとすぢ
)
に
逢
(
あ
)
ふといふ
日
(
ひ
)
を
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
お
聞
(
き
)
き、
島
(
しま
)
へ
着
(
つ
)
くと、
元船
(
もとぶね
)
を
乘棄
(
のりす
)
てて、
魔國
(
まこく
)
とこゝを
覺悟
(
かくご
)
して、
死裝束
(
しにしやうぞく
)
に、
髮
(
かみ
)
を
撫着
(
なでつ
)
け、
衣類
(
いるゐ
)
を
着換
(
きか
)
へ、
羽織
(
はおり
)
を
着
(
き
)
て、
紐
(
ひも
)
を
結
(
むす
)
んで、てん/″\が
一腰
(
ひとこし
)
づゝ
嗜
(
たしな
)
みの
脇差
(
わきざし
)
をさして
上陸
(
あが
)
つたけれど
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
因果
(
いんぐわ
)
を
含
(
ふく
)
めし
情
(
なさけ
)
の
詞
(
ことば
)
さても
六三
(
ろくさ
)
露顯
(
ろけん
)
の
曉
(
あかつき
)
は、
頸
(
くび
)
さし
延
(
の
)
べて
合掌
(
がつしやう
)
の
覺悟
(
かくご
)
なりしを、
物
(
もの
)
やはらかに
若
(
し
)
かも
御主君
(
ごしゆくん
)
が、
手
(
て
)
を
下
(
さ
)
げるぞ
六三
(
ろくさ
)
邸
(
やしき
)
を
立退
(
たちの
)
いて
呉
(
く
)
れ、
我
(
わ
)
れも
飽
(
あく
)
まで
可愛
(
かあゆ
)
き
其方
(
そち
)
に
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
談話
(
はなし
)
の
聽人
(
きゝて
)
は
皆
(
みな
)
婦人
(
ふじん
)
で、
綺麗
(
きれい
)
な
人
(
ひと
)
が
大分
(
だいぶ
)
見
(
み
)
えた、と
云
(
い
)
ふ
質
(
たち
)
のであるから、
羊羹
(
やうかん
)
、
苺
(
いちご
)
、
念入
(
ねんいり
)
に
紫
(
むらさき
)
袱紗
(
ふくさ
)
で
薄茶
(
うすちや
)
の
饗應
(
もてなし
)
まであつたが——
辛抱
(
しんばう
)
をなさい——
酒
(
さけ
)
と
云
(
い
)
ふものは
全然
(
まるで
)
ない。が、
豫
(
かね
)
ての
覺悟
(
かくご
)
である。
人魚の祠
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
あんまりなり
芳
(
よし
)
さま
其
(
その
)
お
心
(
こゝろ
)
ならそれでよし
私
(
わたくし
)
にも
覺悟
(
かくご
)
ありと
涙
(
なみだ
)
を
拂
(
はら
)
つてきつとなるお
高
(
たか
)
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
覺悟
(
かくご
)
次第
(
しだい
)
に
斷念
(
あきらめ
)
もつくべし、
今
(
いま
)
一
度
(
ど
)
此文
(
これ
)
を
進
(
あ
)
げて、
明
(
あき
)
らかのお
答
(
こた
)
へ
聞
(
き
)
いて
給
(
たま
)
はれ、
夫
(
そ
)
れ
次第
(
しだい
)
にて
若樣
(
わかさま
)
にもお
別
(
わか
)
れに
成
(
な
)
るべければと
虚實
(
きよじつ
)
をまぜて、
子心
(
こごヽろ
)
に
哀
(
あは
)
れと
聞
(
き
)
くやう
頼
(
たの
)
みければ
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
私
(
わたし
)
の
手足
(
てあし
)
が
働
(
はたら
)
かぬ
時
(
とき
)
に
成
(
な
)
りて
何分
(
なにぶん
)
のお
世話
(
せは
)
をお
頼
(
たの
)
み
申
(
まを
)
さねば
成
(
な
)
らぬ
曉
(
あかつき
)
、
月給
(
げつきう
)
八
圓
(
ゑん
)
で
何
(
ど
)
う
成
(
な
)
らう、
夫
(
そ
)
れを
思
(
おも
)
ふと
今
(
いま
)
のうち
覺悟
(
かくご
)
を
極
(
き
)
めて、
少
(
すこ
)
しは
互
(
たが
)
ひに
愁
(
つ
)
らき
事
(
こと
)
なりとも
當分
(
たうぶん
)
夫婦
(
ふうふ
)
別
(
わか
)
れして
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
覺悟
(
かくご
)
の
身
(
み
)
に
今更
(
いまさら
)
の
涙
(
なみだ
)
見苦
(
みぐる
)
しゝと
勵
(
はげ
)
ますは
詞
(
ことば
)
ばかり
我
(
わ
)
れまづ
拂
(
はら
)
ふ
瞼
(
まぶた
)
の
露
(
つゆ
)
の
消
(
き
)
えんとする
命
(
いのち
)
か
扨
(
さて
)
もはかなし
此處
(
こゝ
)
松澤
(
まつざは
)
新田
(
につた
)
が
先祖累代
(
せんぞるゐだい
)
の
墓所
(
ぼしよ
)
晝
(
ひる
)
猶
(
なほ
)
暗
(
くら
)
き
樹木
(
じゆもく
)
の
茂
(
しげ
)
みを
吹拂
(
ふきはら
)
ふ
夜風
(
よかぜ
)
いとゞ
悲慘
(
ひさん
)
の
聲
(
こゑ
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
先
(
ま
)
づ
今夜
(
こんや
)
は
歸
(
かへ
)
つて
呉
(
く
)
れとて
手
(
て
)
を
取
(
と
)
つて
引出
(
ひきいだ
)
すやうなるも
事
(
こと
)
あら
立
(
だて
)
じの
親
(
おや
)
の
慈悲
(
じひ
)
、
阿關
(
おせき
)
はこれまでの
身
(
み
)
と
覺悟
(
かくご
)
してお
父樣
(
とつさん
)
、お
母樣
(
つかさん
)
、
今夜
(
こんや
)
の
事
(
こと
)
はこれ
限
(
かぎ
)
り、
歸
(
かへ
)
りまするからは
私
(
わたし
)
は
原田
(
はらだ
)
の
妻
(
つま
)
なり
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
白状
(
はくぜう
)
せば
伯父
(
おぢ
)
が
上
(
うへ
)
にもかゝる、
我
(
わ
)
が
罪
(
つみ
)
は
覺悟
(
かくご
)
の
上
(
うへ
)
なれど
物
(
もの
)
がたき
伯父樣
(
おぢさま
)
にまで
濡
(
ぬ
)
れ
衣
(
ぎぬ
)
を
着
(
き
)
せて、
干
(
ほ
)
されぬは
貧乏
(
びんぼう
)
のならひ、かゝる
事
(
こと
)
もする
物
(
もの
)
と
人
(
ひと
)
の
言
(
い
)
ひはせぬか、
悲
(
かな
)
しや
何
(
なん
)
としたらよかろ
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
恨
(
うら
)
まれるは
覺悟
(
かくご
)
の
前
(
まへ
)
、
鬼
(
おに
)
だとも
蛇
(
じや
)
だとも
思
(
おも
)
ふがようござりますとて、
撥
(
ばち
)
を
疊
(
たゝみ
)
に
少
(
すこ
)
し
延
(
の
)
びあがりて
表
(
おもて
)
を
見
(
み
)
おろせば、
何
(
なん
)
と
姿
(
すがた
)
が
見
(
み
)
えるかと
嬲
(
なぶ
)
る、あゝ
最
(
も
)
う
歸
(
かへ
)
つたと
見
(
み
)
えますとて
茫然
(
ぼん
)
として
居
(
ゐ
)
るに
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
三五
郎
(
らう
)
は
居
(
ゐ
)
るか、
一寸
(
ちよつと
)
來
(
きて
)
くれ
大急
(
おほいそ
)
ぎだと、
文次
(
ぶんじ
)
といふ
元結
(
もとゆひ
)
よりの
呼
(
よぶ
)
に、
何
(
なん
)
の
用意
(
ようい
)
もなくおいしよ、よし
來
(
きた
)
と
身
(
み
)
がるに
敷居
(
しきゐ
)
を
飛
(
とび
)
こゆる
時
(
とき
)
、
此
(
この
)
二タ
股
(
また
)
野郎
(
やらう
)
覺悟
(
かくご
)
をしろ、
横町
(
よこてう
)
の
面
(
つら
)
よごしめ
唯
(
たゞ
)
は
置
(
お
)
かぬ
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
覺
部首:⾒
20画
悟
常用漢字
中学
部首:⼼
10画
“覺”で始まる語句
覺
覺束
覺醒
覺敷
覺書
覺王
覺敷頃
覺束無