“空費”の読み方と例文
読み方割合
くうひ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
かれ標準へうじゆんとしてをしへられたはづすことなくむぎかねばならぬものと覺悟かくごをしてるのである。それとともに一にちでもうして時間じかん空費くうひする自分じぶん瘡痍きずいてかれふかかなしんだ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
長吉ちやうきちは数へながられを聞いて、初めて自分はいかに長い時間を歩きくらしたかにおどろいたが、同時にぶんで行けば三時までの時間を空費くうひするのもさしてかたくはないとやゝ安心することも出来できた。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
襲撃事件でわれ等は貴重なる時間を空費くうひし過ぎた。
空中墳墓 (新字新仮名) / 海野十三(著)