トップ
>
臺
>
だい
ふりがな文庫
“
臺
(
だい
)” の例文
新字:
台
言はれて
内室
(
ないしつ
)
に
入
(
はひ
)
つて見ると
成程
(
なるほど
)
石は
何時
(
いつ
)
の
間
(
ま
)
にか
紫檀
(
したん
)
の
臺
(
だい
)
に
還
(
かへ
)
つて居たので
益々
(
ます/\
)
畏敬
(
ゐけい
)
の
念
(
ねん
)
を
高
(
たか
)
め、
恭
(
うや/\
)
しく老叟を
仰
(
あふ
)
ぎ見ると、老叟
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
と、あはれや
夕飯
(
ゆふめし
)
兼帶
(
けんたい
)
の
臺
(
だい
)
の
笊
(
ざる
)
に
箸
(
はし
)
を
投
(
な
)
げた。
地
(
ぢ
)
ものだと、
或
(
あるひ
)
はおとなしく
默
(
だま
)
つて
居
(
ゐ
)
たらう。が、
對手
(
あひて
)
がばらがきだから
堪
(
たま
)
らない。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
單に
形状
(
けいじよう
)
のみを見るも
穀類抔
(
こくるゐなど
)
を
粉
(
こ
)
にする
時
(
とき
)
の
臺
(
だい
)
の如くに
思
(
おも
)
はるれど、アフリカの
内地
(
ないち
)
の土人は現に
同形
(
どうけい
)
の石器を
同樣
(
どうやう
)
の
目的
(
もくてき
)
に用ゐ居るなり。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
例
(
たと
)
へば
坏
(
つき
)
といふ
平
(
ひら
)
たいお
椀
(
わん
)
のようなもの、それに
蓋
(
ふた
)
のついたもの、またその
坏
(
つき
)
に
高
(
たか
)
い
臺
(
だい
)
のついた
高坏
(
たかつき
)
といふようなものなどたくさんありますが
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
見る
行燈
(
あんどう
)
の
臺
(
だい
)
の上に
書置
(
かきおき
)
の事と記したる一
封
(
ぷう
)
ありて然も之れ娘お光の
手跡
(
しゆせき
)
なれば一目見るより大きに驚き直に
飛起
(
とびおき
)
封じ目を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
私
(
わたくし
)
は
默
(
だま
)
つて
點頭
(
うなづ
)
くと
夫人
(
ふじん
)
は
靜
(
しづか
)
に
立上
(
たちあが
)
り『
皆樣
(
みなさま
)
のお
耳
(
みゝ
)
を
汚
(
けが
)
す
程
(
ほど
)
ではありませんが。』と
伴
(
ともな
)
はれてピアノ
臺
(
だい
)
の
上
(
うへ
)
へ
登
(
のぼ
)
つた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
下男共
(
げなんども
)
は
來
(
き
)
て、
彼
(
かれ
)
の
手足
(
てあし
)
を
捉
(
と
)
り、
小聖堂
(
こせいだう
)
に
運
(
はこ
)
び
去
(
さ
)
つたが、
彼
(
かれ
)
が
眼
(
め
)
未
(
いま
)
だ
瞑
(
めい
)
せずして、
死骸
(
むくろ
)
は
臺
(
だい
)
の
上
(
うへ
)
に
横臥
(
よこたは
)
つてゐる。
夜
(
よ
)
に
入
(
い
)
つて
月
(
つき
)
は
影暗
(
かげくら
)
く
彼
(
かれ
)
を
輝
(
てら
)
した。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
茶呑茶碗
(
ちやのみぢやわん
)
が
一
(
ひと
)
つ/\に
置
(
お
)
かれて、
何處
(
どこ
)
からか
供
(
そな
)
へられた
芋
(
いも
)
や
牛蒡
(
ごばう
)
や
人參
(
にんじん
)
や
其
(
そ
)
の
他
(
た
)
の
野菜
(
やさい
)
の
煮〆
(
にしめ
)
が
重箱
(
ぢゆうばこ
)
の
儘
(
まゝ
)
置
(
お
)
かれた。
其處
(
そこ
)
には
膳
(
ぜん
)
も
臺
(
だい
)
も
何
(
なに
)
もなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
夜
(
よる
)
は
煤竹
(
すゝだけ
)
の
臺
(
だい
)
を
着
(
つ
)
けた
洋燈
(
らんぷ
)
の
兩側
(
りやうがは
)
に、
長
(
なが
)
い
影
(
かげ
)
を
描
(
ゑが
)
いて
坐
(
すわ
)
つてゐた。
話
(
はなし
)
が
途切
(
とぎ
)
れた
時
(
とき
)
はひそりとして、
柱時計
(
はしらどけい
)
の
振子
(
ふりこ
)
の
音丈
(
おとだけ
)
が
聞
(
きこ
)
える
事
(
こと
)
も
稀
(
まれ
)
ではなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
仕立
(
したて
)
かけの
縫物
(
ぬひもの
)
に
針
(
はり
)
どめして
立
(
た
)
つは
年頃
(
としごろ
)
二十餘
(
はたちあま
)
りの
意氣
(
いき
)
な
女
(
をんな
)
、
多
(
おほ
)
い
髮
(
かみ
)
の
毛
(
け
)
を
忙
(
いそが
)
しい
折
(
をり
)
からとて
結
(
むす
)
び
髮
(
がみ
)
にして、
少
(
すこ
)
し
長
(
なが
)
めな
八丈
(
はちぢやう
)
の
前
(
まへ
)
だれ、お
召
(
めし
)
の
臺
(
だい
)
なしな
半天
(
はんてん
)
を
着
(
き
)
て
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
余等は市街を出ぬけ、石狩川を渡り、近文のアイヌ部落を遠目に見て、第七師團の練兵場を横ぎり、車を下りて
春光臺
(
しゆんくわうだい
)
に上つた。春光臺は江戸川を除いた旭川の
鴻
(
こう
)
の
臺
(
だい
)
である。
熊の足跡
(旧字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
お房が周三のモデルになつて、彼の
畫室
(
ぐわしつ
)
のモデル
臺
(
だい
)
に立つやうになツてから、もう五
週間
(
しうかん
)
ばかりになる。
面
(
しか
)
も
製作
(
せいさく
)
は
遲々
(
ちゝ
)
として一
向
(
かう
)
に
捗取
(
はかど
)
らぬ。
辛面
(
やツと
)
影
(
かげ
)
とひなたが出來た
位
(
くらゐ
)
のところである。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
金之助の死體は、夜の明けぬうちに、
吊
(
つ
)
り
臺
(
だい
)
で三丁目の大野田家に移しましたが、したゝかに血を呑んだ疊は、急に處分するわけにも行かず、そのまゝにして、次の夜の來るのを待つて居ります。
銭形平次捕物控:294 井戸端の逢引
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
十一
月
(
ぐわつ
)
下旬
(
げじゆん
)
には千二百
圓
(
ゑん
)
臺
(
だい
)
となり十二
月
(
ぐわつ
)
には
遂
(
つい
)
に千百
圓
(
ゑん
)
臺
(
だい
)
となつた。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
ありやあ、思想の
臺
(
だい
)
ですよ。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
……
何
(
なん
)
とかや——いと
呼
(
よ
)
んでさがして、
漸
(
やうや
)
く
竹
(
たけ
)
の
臺
(
だい
)
でめぐり
合
(
あ
)
ひ、そこも
火
(
ひ
)
に
追
(
お
)
はれて、
三河島
(
みかはしま
)
へ
遁
(
に
)
げのびてゐるのだといふ。
十六夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
蓮池
(
れんち
)
を
行
(
ゆ
)
き
過
(
す
)
ぎて、
左
(
ひだり
)
へ
上
(
のぼ
)
る
所
(
ところ
)
は、
夜
(
よる
)
はじめての
宗助
(
そうすけ
)
に
取
(
と
)
つて、
少
(
すこ
)
し
足元
(
あしもと
)
が
滑
(
なめら
)
かに
行
(
い
)
かなかつた。
土
(
つち
)
の
中
(
なか
)
に
根
(
ね
)
を
食
(
く
)
つてゐる
石
(
いし
)
に、一二
度
(
ど
)
下駄
(
げた
)
の
臺
(
だい
)
を
引
(
ひ
)
つ
掛
(
か
)
けた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
遠國
(
ゑんごく
)
の
山
(
やま
)
から
切
(
き
)
り
出
(
だ
)
すのだといふ
模擬
(
まがひ
)
の
重
(
おも
)
い
臺
(
だい
)
へゴム
製
(
せい
)
の
表
(
おもて
)
を
打
(
う
)
つた
下駄
(
げた
)
を
突
(
つ
)
つ
掛
(
か
)
けて
居
(
ゐ
)
るものもある。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
或は
臺
(
だい
)
の上に石を横たへて左手の指にて
之
(
これ
)
を
押
(
おさ
)
へ右手には、前述の
骨角
(
こつかく
)
の如き堅き物にて作れる棒を持ち、
此棒
(
このばう
)
の尖端を石片の
周縁
(
いんえん
)
に當て少し
宛
(
づつ
)
壓
(
お
)
し缺きしならん。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
舁
(
かた
)
げて出行たり
跡
(
あと
)
は徳右衞門を
始
(
はじ
)
め家内の者もホツト
溜息
(
ためいき
)
を
吐計
(
つくばかり
)
なり
斯
(
かく
)
て善六は神奈川
臺
(
だい
)
へ行て
駕籠
(
かご
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
左樣
(
さう
)
覺
(
さと
)
られたからは
百年目
(
ひやくねんめ
)
、
若
(
も
)
し
此
(
この
)
一件
(
いつけん
)
を
他人
(
たにん
)
に
洩
(
もら
)
すものならば、
乃公
(
おれ
)
の
笠
(
かさ
)
の
臺
(
だい
)
の
飛
(
と
)
ぶは
知
(
し
)
れた
事
(
こと
)
、
左樣
(
さう
)
なれば
破
(
やぶ
)
れかぶれ、お
前
(
まへ
)
の
御主人
(
ごしゆじん
)
の
家
(
いへ
)
だつて
用捨
(
ようしや
)
はない、
火
(
ひ
)
でもかけて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
雲飛
(
うんぴ
)
先生
(
せんせい
)
涙
(
なみだ
)
の出るほど
嬉
(
うれ
)
しがり、
早速
(
さつそく
)
家
(
いへ
)
に
持
(
も
)
ち
歸
(
かへ
)
つて、
紫檀
(
したん
)
の
臺
(
だい
)
を
造
(
こしら
)
え之を
安置
(
あんち
)
した。
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
ヨーロッパの
博物館
(
はくぶつかん
)
にもありますが、
古
(
ふる
)
い
彫刻
(
ちようこく
)
などは
皆
(
みな
)
臺
(
だい
)
の
上
(
うへ
)
に
乘
(
の
)
せてあつて、ぼたんを
押
(
お
)
せばそれが
自由
(
じゆう
)
に
廻轉
(
かいてん
)
するようになつてをりますので、
見物人
(
けんぶつにん
)
は
一
(
ひと
)
つ
所
(
ところ
)
に
立
(
た
)
つてゐながら
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
太吉
(
たきち
)
は
何時
(
いつ
)
しか
臺
(
だい
)
より
飯櫃
(
めしびつ
)
取
(
とり
)
おろして、よつちよいよつちよいと
擔
(
かつ
)
ぎ
出
(
だ
)
す、
坊主
(
ぼうず
)
は
我
(
お
)
れが
傍
(
そば
)
に
來
(
こ
)
いとて
頭
(
つむり
)
を
撫
(
な
)
でつゝ
箸
(
はし
)
を
取
(
と
)
るに、
心
(
こゝろ
)
は
何
(
なに
)
を
思
(
おも
)
ふとなけれど
舌
(
した
)
に
覺
(
おぼ
)
えの
無
(
な
)
くて
咽
(
のど
)
の
穴
(
あな
)
はれたる
如
(
ごと
)
く
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
屋根
(
やね
)
より
高
(
たか
)
い
大行燈
(
おほあんどう
)
を
立
(
た
)
て、
白雪
(
しらゆき
)
の
山
(
やま
)
を
積
(
つ
)
み、
臺
(
だい
)
の
上
(
うへ
)
に
立
(
た
)
つて、やあ、がばり/\がばり/\と
喚
(
わめ
)
く。
行燈
(
あんどう
)
にも、
白山氷
(
はくさんこほり
)
がばり/\と
遣
(
や
)
る。
寸情風土記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
袴
(
はかま
)
を
着
(
つ
)
けた
男
(
をとこ
)
は、
臺
(
だい
)
の
上
(
うへ
)
にある
撞木
(
しゆもく
)
を
取
(
と
)
り
上
(
あ
)
げて、
銅鑼
(
どら
)
に
似
(
に
)
た
鐘
(
かね
)
の
眞中
(
まんなか
)
を
二
(
ふた
)
つ
程
(
ほど
)
打
(
う
)
ち
鳴
(
な
)
らした。さうして、ついと
立
(
た
)
つて、
廊下口
(
らうかぐち
)
を
出
(
で
)
て、
奧
(
おく
)
の
方
(
はう
)
へ
進
(
すゝ
)
んで
行
(
い
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
念佛衆
(
ねんぶつしゆう
)
の
使
(
つか
)
つて
居
(
ゐ
)
る
鍋
(
なべ
)
や
土瓶
(
どびん
)
や
茶碗
(
ちやわん
)
が
只
(
たゞ
)
ごた/\と
投
(
な
)
げ
出
(
だ
)
されてあつた。
臺
(
だい
)
つきの
手
(
て
)
ランプは
近所
(
きんじよ
)
から
借
(
か
)
りて
來
(
き
)
たのであつた。
麁朶
(
そだ
)
の
焔
(
ほのほ
)
が
手
(
て
)
ランプに
光
(
ひかり
)
を
添
(
そ
)
へて
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
昇降口
(
しようこうぐち
)
の高さは少くとも三尺位は有るべし。
恐
(
おそ
)
らくは
木製
(
もくせい
)
の
梯子
(
はしご
)
或は
蹈
(
ふ
)
み
臺
(
だい
)
の
設
(
もう
)
け有りしならん。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
拂
(
はら
)
ひ
目覺
(
めざま
)
しくも又
勇々敷
(
ゆゝしく
)
ぞ見えたりける
斯
(
かく
)
て玄關に到れば取次の
役人
(
やくにん
)
兩人
下座敷
(
げざしき
)
まで
出迎
(
でむか
)
へ案内して
廣書院
(
ひろしよゐん
)
へ通せしを見るに上段には
簾
(
みす
)
を
下
(
おろ
)
し中には二
疊
(
でふ
)
臺
(
だい
)
の上に
錦
(
にしき
)
の
褥
(
しとね
)
を敷て座を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
先
(
ま
)
づ二
臺
(
だい
)
の三
等車
(
とうしや
)
、
次
(
つぎ
)
に二
等車
(
とうしや
)
が一
臺
(
だい
)
、
此
(
この
)
三
臺
(
だい
)
が一
列
(
れつ
)
になつてゴロ/\と
停車場
(
ていしやぢやう
)
を
出
(
で
)
て、
暫時
(
しばら
)
くは
小田原
(
をだはら
)
の
場末
(
ばすゑ
)
の
家立
(
いへなみ
)
の
間
(
あひだ
)
を
上
(
のぼり
)
には
人
(
ひと
)
が
押
(
お
)
し
下
(
くだり
)
には
車
(
くるま
)
が
走
(
はし
)
り、
走
(
はし
)
る
時
(
とき
)
は
喇叭
(
らつぱ
)
を
吹
(
ふ
)
いて
進
(
すゝ
)
んだ。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
あらゆる
防水
(
ぼうすい
)
の
方便
(
てだて
)
は
盡
(
つく
)
されたが、
微塵
(
みぢん
)
に
打碎
(
うちくだ
)
かれたる
屹水下
(
きつすいか
)
からは
海潮
(
かいてう
)
瀧
(
たき
)
の
如
(
ごと
)
く
迸
(
ほとばしり
)
入
(
い
)
つて、
其
(
その
)
近傍
(
きんぼう
)
には
寄
(
よ
)
り
附
(
つ
)
く
事
(
こと
)
も
出來
(
でき
)
ない。十
臺
(
だい
)
の
喞筒
(
ポンプ
)
は、
全力
(
ぜんりよく
)
で
水
(
みづ
)
を
吐出
(
はきだ
)
して
居
(
を
)
るが
何
(
なん
)
の
效能
(
こうのう
)
もない。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
また
酒
(
さけ
)
や
水
(
みづ
)
が
五六升
(
ごろくしよう
)
もはひるような
大瓶
(
おほかめ
)
があり、
珍
(
めづら
)
しい
恰好
(
かつこう
)
のものには、
丈
(
たけ
)
の
高
(
たか
)
い
透
(
すか
)
し
入
(
い
)
りの
壺
(
つぼ
)
をのせる
臺
(
だい
)
だとか、
壺
(
つぼ
)
と
臺
(
だい
)
とくっついてゐるものだとか、
口
(
くち
)
の
周
(
まは
)
りに
人間
(
にんげん
)
や
馬
(
うま
)
の
小
(
ちひ
)
さい
形
(
かたち
)
をつけた
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
肩
(
かた
)
を
揃
(
そろ
)
へて、
雛
(
ひな
)
の
繪
(
ゑ
)
に
見
(
み
)
る……
袖
(
そで
)
を
左右
(
さいう
)
から
重
(
かさ
)
ねた
中
(
なか
)
に、どちらの
手
(
て
)
だらう、
手燭
(
てしよく
)
か、
臺
(
だい
)
か、
裸火
(
はだかび
)
の
蝋燭
(
らふそく
)
を
捧
(
さゝ
)
げて
居
(
ゐ
)
た。
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
待
(
ま
)
てよ、
先刻
(
さつき
)
の
紳士
(
しんし
)
は、あゝして、
鹽尻
(
しほじり
)
で
下車
(
おり
)
たと
思
(
おも
)
ふが、……
其
(
それ
)
とも
室
(
しつ
)
を
替
(
か
)
へて
此處
(
こゝ
)
まで
來
(
き
)
たか、
俥
(
くるま
)
が三
臺
(
だい
)
、
揃
(
そろ
)
つて。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
巨大
(
きよだい
)
なる
此
(
こ
)
の
樟
(
くすのき
)
を
濡
(
ぬ
)
らさないために、
板屋根
(
いたやね
)
を
葺
(
ふ
)
いた、
小屋
(
こや
)
の
高
(
たか
)
さは十
丈
(
ぢやう
)
もあらう、
脚
(
あし
)
の
着
(
つ
)
いた
臺
(
だい
)
に
寄
(
よ
)
せかけたのが
突立
(
つツた
)
つて、
殆
(
ほとん
)
ど
屋根裏
(
やねうら
)
に
屆
(
とゞ
)
くばかり。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
一
臺
(
だい
)
の
腕車
(
わんしや
)
二
人
(
にん
)
の
車夫
(
しやふ
)
は、
此
(
こ
)
の
茶店
(
ちやみせ
)
に
留
(
とゞ
)
まつて、
人々
(
ひと/″\
)
とともに
手當
(
てあて
)
をし、
些
(
ちつ
)
とでもあがきが
着
(
つ
)
いたら、
早速
(
さつそく
)
武生
(
たけふ
)
までも
其日
(
そのひ
)
の
内
(
うち
)
に
引返
(
ひつかへ
)
すことにしたのである。
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
しをらしさのおかげかして、
鴻
(
こう
)
の
臺
(
だい
)
を
向
(
むか
)
うに
見
(
み
)
る、
土手
(
どて
)
へ
上
(
あが
)
ると、
鳴
(
な
)
く、
鳴
(
な
)
く、
鳴
(
な
)
くぞ、そこに、よしきり。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と
云
(
い
)
ふ
時
(
とき
)
、
袖崎
(
そでさき
)
に
續
(
つゞ
)
いて、
背後
(
うしろ
)
から
並
(
なら
)
んで
來
(
き
)
た五六
臺
(
だい
)
の
車
(
くるま
)
が、がら/\と
川縁
(
かはべり
)
を、
町
(
まち
)
へ
差
(
さ
)
して
通過
(
とほりす
)
ぎる。
看板
(
かんばん
)
の
薄黄色
(
うすきいろ
)
い
灯
(
ひ
)
が、
幕
(
まく
)
を
開
(
あ
)
けた
舞臺
(
ぶたい
)
を
走
(
はし
)
る
趣
(
おもむき
)
に
見
(
み
)
えた。
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「あゝ、
聞
(
き
)
いて
見
(
み
)
てくんねえ、
眞個
(
ほんと
)
に
肴
(
さかな
)
ツ
氣
(
け
)
が
無
(
な
)
くツちやあ、
臺
(
だい
)
なし
身體
(
からだ
)
が
弱
(
よわ
)
るツていふんだもの。」
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
可
(
よ
)
し、と
言
(
い
)
はれて、
目
(
め
)
を
開
(
あ
)
けますと、
地
(
ち
)
の
底
(
そこ
)
の
穴
(
あな
)
の
裡
(
うち
)
ではなかつたのです。すつくり
手
(
て
)
を
立
(
た
)
てたやうな
高
(
たか
)
い
峰
(
みね
)
の、
其
(
そ
)
の
上
(
うへ
)
にもう
一
(
ひと
)
つ
塔
(
たふ
)
を
築
(
つ
)
きました
臺
(
だい
)
の
上
(
うへ
)
に
居
(
を
)
りました。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
もとより
何故
(
なにゆゑ
)
といふ
理
(
わけ
)
はないので、
墓石
(
はかいし
)
の
倒
(
たふ
)
れたのを
引摺
(
ひきずり
)
寄
(
よ
)
せて、
二
(
ふた
)
ツばかり
重
(
かさ
)
ねて
臺
(
だい
)
にした。
星あかり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
白帆
(
しらほ
)
あちこち、
處々
(
ところ/″\
)
煙突
(
えんとつ
)
の
煙
(
けむり
)
たなびけり、
振
(
ふり
)
さけ
見
(
み
)
れば
雲
(
くも
)
もなきに、
傍
(
かたはら
)
には
大樹
(
たいじゆ
)
蒼空
(
あをぞら
)
を
蔽
(
おほ
)
ひて
物
(
もの
)
ぐらく、
呪
(
のろひ
)
の
釘
(
くぎ
)
もあるべき
幹
(
みき
)
なり。おなじ
臺
(
だい
)
に
向顱卷
(
むかうはちまき
)
したる
子守女
(
こもりをんな
)
三人
(
さんにん
)
あり。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
軍機
(
ぐんき
)
をもらす
恐
(
おそ
)
れはあるが、まぶと
成
(
な
)
つて、
客
(
きやく
)
の
臺
(
だい
)
のものを
私
(
わたくし
)
せず、いろと
成
(
な
)
つて、
旦那
(
だんな
)
の
會計
(
くわいけい
)
を
煩
(
わづら
)
はさない
事
(
こと
)
を、
彼
(
あ
)
の
妓
(
こ
)
等
(
たち
)
のために、
其
(
そ
)
の
旦那
(
だんな
)
なるものに、
諒解
(
りやうかい
)
を
要求
(
えうきう
)
する。
九九九会小記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
……その
小
(
ちひ
)
さな
臺
(
だい
)
を
取
(
と
)
りに、
砂
(
すな
)
で
氣味
(
きみ
)
の
惡
(
わる
)
い
階子段
(
はしごだん
)
を
上
(
あ
)
がると、……プンとにほつた。
焦
(
こ
)
げるやうなにほひである。ハツと
思
(
おも
)
ふと、かう
氣
(
き
)
のせゐか、
立
(
た
)
てこめた
中
(
なか
)
に
煙
(
けむり
)
が
立
(
た
)
つ。
十六夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
處
(
ところ
)
へ、
荷車
(
にぐるま
)
が一
臺
(
だい
)
、
前方
(
むかう
)
から
押寄
(
おしよ
)
せるが
如
(
ごと
)
くに
動
(
うご
)
いて、
來
(
き
)
たのは
頬被
(
ほゝかぶり
)
をした
百姓
(
ひやくしやう
)
である。
星あかり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
水
(
みづ
)
から
湧
(
わ
)
いた
影
(
かげ
)
のやうに、すら/\と
黒
(
くろ
)
く
煽
(
あふ
)
つて、
俥
(
くるま
)
が三
臺
(
だい
)
、つい
目
(
め
)
の
前
(
まへ
)
から
駈出
(
かけだ
)
した。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と
答
(
こた
)
へた、
如何
(
いか
)
にも一
臺
(
だい
)
、
薄
(
うす
)
ぼんやりと、
灯
(
ひ
)
が
亂
(
みだ
)
れて、
靄
(
もや
)
へ
流
(
なが
)
れさうに
點
(
つ
)
いて
居
(
ゐ
)
る。
三人の盲の話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
昨夜
(
ゆうべ
)
雇
(
やと
)
つた
腕車
(
くるま
)
が二
臺
(
だい
)
、
雪
(
ゆき
)
の
門
(
かど
)
を
叩
(
たゝ
)
いたので、
主從
(
しうじう
)
は、
朝餉
(
あさげ
)
の
支度
(
したく
)
も
匇々
(
そこ/\
)
に、
身
(
み
)
ごしらへして、
戸外
(
おもて
)
に
出
(
で
)
ると、
東雲
(
しのゝめ
)
の
色
(
いろ
)
とも
分
(
わ
)
かず
黄昏
(
たそがれ
)
の
空
(
そら
)
とも
見
(
み
)
えず、
溟々
(
めい/\
)
濛々
(
もう/\
)
として、
天地
(
てんち
)
唯
(
たゞ
)
一白
(
いつぱく
)
。
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
子供
(
こども
)
たちは、
手
(
て
)
に
手
(
て
)
に
太鼓
(
たいこ
)
の
撥
(
ばち
)
を
用意
(
ようい
)
して、
社
(
やしろ
)
の
境内
(
けいだい
)
に
備
(
そな
)
へつけの
大太鼓
(
おほだいこ
)
をたゝきに
行
(
ゆ
)
き、また
車
(
くるま
)
のつきたる
黒塗
(
くろぬり
)
の
臺
(
だい
)
にのせて
此
(
こ
)
れを
曳
(
ひ
)
きながら
打
(
うち
)
囃
(
はや
)
して
市中
(
しちう
)
を
練
(
ね
)
りまはる。ドヾンガドン。
寸情風土記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
へい、それ
引込
(
ひきこ
)
め、と
仰有
(
おつしや
)
りますから、
精々
(
せい/″\
)
目着
(
めつか
)
りませんやうに、
突然
(
いきなり
)
蝋燭
(
らふそく
)
を
消
(
け
)
して
來
(
き
)
たでござります。
山
(
やま
)
の
蔭
(
かげ
)
に
成
(
な
)
りますで、
車
(
くるま
)
一
臺
(
だい
)
は
月夜
(
つきよ
)
でも、
一寸
(
ちよいと
)
目
(
め
)
には
着
(
つ
)
きますまいと
思
(
おも
)
ひまして、へい。
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
臺
部首:⾄
14画
“臺”を含む語句
寢臺
臺所
高臺
露臺
臺詞
處刑臺
鏡臺
盤臺
臺處
臺座
臺上
大燭臺
踊屋臺
臺辭
絞臺
臺紙
店臺
仙臺堀
踏臺
燭臺
...