“裸火”の読み方と例文
読み方割合
はだかび100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
肩を揃えて、雛の絵に見る……袖を左右から重ねた中に、どちらの手だろう、手燭か、台か、裸火はだかびの蝋燭を捧げていた。
霰ふる (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
うしろ隅々すみずみについている瓦斯ガス裸火はだかびの光は一ぱいにつまっている見物人の頭にさえぎられて非常に暗く、狭苦しいので、猿のように人のつかまっている前側の鉄棒から
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
まるで無数のハンケチを干したような枝の交叉は、裸火はだかびの反映で東洋提灯の示威運動みたいだった。切り拓かれたリンクの周囲に、BUFFETの食卓が並んだ。
踊る地平線:11 白い謝肉祭 (新字新仮名) / 谷譲次(著)