“裸虫”の読み方と例文
読み方割合
はだかむし100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
甘ったるい恰好の裸虫はだかむし連中が上になり下になりウジャウジャとのたくりまわっているんですからトテモ人間たあ思えませんよ。
人間腸詰 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
最初さいしょは、それは、おじいさんのよろこばしましたのですけれど、ちょうがたくさんのたまごんでいって、あとから、あお裸虫はだかむし無数むすう孵化ふかして、やわらかなや、べることをりますと
花と人間の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
雪はんだ。裸虫はだかむし甲羅こうらを干すという日和ひよりも日曜ではないので、男湯にはただ一人生花いけばなの師匠とでもいうような白髭しらひげの隠居が帯を解いているばかり。番台の上にはいつも見るばばあも小娘もいない。
雪解 (新字新仮名) / 永井荷風(著)