學校がくかう)” の例文
新字:学校
早稻田わせだたものは早稻田わせだあいし。大學だいがくたものは大學だいがくあいするのは當然たうぜんで、諸君しよくんかなら其出身そのしゆつしん學校がくかうあいほこらるゝでしよう。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
學校がくかう中途ちゆうとめたなり、ほんほとんどまないのだから、學問がくもん人並ひとなみ出來できないが、役所やくしよでやる仕事しごと差支さしつかへるほど頭腦づなうではなかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
なかに、一人ひとり、でつぷりとふとつた、にくづきのい、西洋人せいやうじんのおばあさんの、くろふく裾長すそながるのがました。何處どこ宗教しうけう學校がくかうらしい。
艶書 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
午餐ひる勘次かんじもどつて、また口中こうちう粗剛こは飯粒めしつぶみながらはしつたあと與吉よきち鼻緒はなをゆるんだ下駄げたをから/\ときずつて學校がくかうからかへつてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
とうさんの子供こども時分じぶんには祖母おばあさんのつてくださる着物きものぢいやのつくつてれる草履ざうりをはいて、それで學校がくかうかよひました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
藤本ふぢもと來年らいねん學校がくかう卒業そつげうしてからくのだといたが、うして其樣そんなはやつたらう、爲樣しやうのない野郎やらうだと舌打したうちしながら
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
いまかれ當世たうせいかくれもき、櫻木海軍大佐さくらぎかいぐんたいさから、くも懇篤こんとくなる薫陶くんとうけて生長せいちやうしたことは、世界せかい第一だいいち學校がくかう卒業そつげふしたよりも、わたくしためにはうれしいです。
わたしだつても學校がくかう時代じだいはあつてよ』とつてあいちやんは、『そんなに自慢じまんしなくッてもいわ』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
べつ特別とくべついたむわけでもなく外面ぐわいめんからも右足うそく膝關節しつくわんせつは、なんの異常いじやうもなかつたのであるけれども、自由じいう曲折きよくせつ出來できないめに、學校がくかうでは作法さはふ體操たいさうやすまなければならなかつた。
追憶 (旧字旧仮名) / 素木しづ(著)
教頭けうとう隨分頑固ずゐぶんぐわんこをとこで、こんな不都合ふつがふ示威運動じゐうんどう讓歩ぢやうほしては學校がくかう威嚴ゐげんたもたれないとつて、葉書はがきなんまいようと見向みむきもしなかつたが、状態じやうたい一月ひとつきばかりもつゞいて
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
廉直れんちよくなる方針はうしん地方ちはう新聞紙しんぶんし芝居しばゐ學校がくかう公會演説こうくわいえんぜつ教育けういくある人間にんげん團結だんけつ是等これらみな必要ひつえうからざるものである。また社會しやくわいみづかさとつておどろくやうになければならぬとかなどとのことで。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
とにかく、あなたが始終しじふこんなまぐれな贅澤ぜいたくばかりなさるから、月末つきずゑはらひがりなかつたり、子供こどものまはりをちやんとしてやれないのよ。かんがへても御覽ごらんなさい、夏繪なつゑ來年らいねんもう學校がくかうよ。
画家とセリセリス (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
むら學校がくかう教室けうしつ
赤い旗 (旧字旧仮名) / 槙本楠郎(著)
それで他國たこく立派りつぱ堂々だう/\たる小學校せうがくかうきふ其樣そんなすぼらしい學校がくかうぼく子供心こどもごころにもけつして愉快ゆくわい心地こゝちなかつたのです。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
なにしろ小六ころくうちるとめるよりほかみちはあるまいよ。あと其上そのうへことだ。いまぢや學校がくかうへはてゐるんだね」と宗助そうすけつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
其癖そのくせ學校がくかうで、おの/\をのぞきつくらをするときは「じやもんだい、清正きよまさだ。」とつて、まけをしみに威張ゐばつた、勿論もちろん結構けつこうなものではない。
間引菜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
生徒せいとさん、今日けふ學校がくかうですか。このさむいのに、よくおかよひですね。毎日々々まいにち/\さうして精出せいだしてくださると、このおばあさんも御褒美ごほうびをあげますよ。』
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
此家こヽにも學校がくかうにも腦病なうびやう療養れうやう歸國きこくといひて、たちいでしまヽ一月ひとつきばかりを何處いづくひそみしか、こひやつこのさても可笑をかしや、香山家かやまけ庭男にはをとこみしとは。
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
わし野郎やらうそのうちはあえかつてつから學校がくかうもあとちつとにして百姓ひやくしやうみつしら仕込しこむべとおもつてんでがすがね
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
したがつなにゆゑとなくむつましくはなれがたくおもはれたが、其後そのゝちかれ學校がくかう卒業そつぎやうして、元來ぐわんらいならば大學だいがくきを、大望たいもうありとしようして、幾何いくばくもなく日本ほんごくり、はじめは支那シナあそ
わたしどもは最上さいじやう教育けういくけました——實際じつさいわたしどもは毎日まいにち學校がくかうきました——』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
身體からだよはめだから營養えいやうをよくすること、あし膝關節しつくわんせついたかつたら罨法あんはふをするといふことであつた。彼女かれべつ身體からだ元氣げんきはかはらなかつたので、學校がくかうかよつてかへつてると一人ひとり罨法あんはふをした。
追憶 (旧字旧仮名) / 素木しづ(著)
むら學校がくかう
赤い旗 (旧字旧仮名) / 槙本楠郎(著)
もしくは夫等それらからてられた。學校がくかうからは無論むろんてられた。たゞ表向おもてむきだけ此方こちらから退學たいがくしたことになつて、形式けいしきうへ人間にんげんらしいあととゞめた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
『さうです。きみられた學校がくかうです。三田みたですか、早稻田わせだですか。』と高等商業かうとうしやうげふ紳士しんし此二者このにしやいでじといふ面持おもゝちふた。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
つねさんの、三日みつかばかり學校がくかうやすんだのはことながら、民也たみやは、それがゆめでなくとも、まで可恐おそろしいとも可怪あやしいともおもはぬ。
霰ふる (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
後刻のち學校がくかうはうぜの約束やくそく信如しんによ田町たまちあねのもとへ、長吉ちようきち我家わがやかたへと行別ゆきわかれるにおもひのとゞまる紅入べにいり友仙ゆうぜん可憐いぢらしき姿すがたむなしく格子門かうしもんそとにととゞめぬ。
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
與吉よきち學校がくかうからかへつてひつそりとしたいへたゞ卯平うへいがむつゝりとしてるのをると威勢ゐせいよくけてたのもしよげて風呂敷包ふろしきづゝみ書籍しよせきをばたりと座敷ざしきげてにはしまふ。卯平うへい
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
でも、この生徒せいとうちから學校がくかうまであるいてみちきで、つてもつてもかよひました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
やがてグリフォンが海龜うみがめふには、『もつときをサ!はやくしないとくれるよ!』うながされてやうやかれは、『まつたく、わたしどもはうみなか學校がくかうつたのです、お前方まへがたしんじないかもれないけど—』
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
だから學校がくかうなまけては不可いけない、したがつてをそはつたことわすれては不可いけない、但馬たじま圓山川まるやまがはそゝぐのも、越後ゑちご信濃川しなのがはそゝぐのも、ふねではおなじうみである。
城崎を憶ふ (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
さくらかはむかされては大變たいへんと、兒童こども早速さつそく親父おやぢとほりになつてその翌日よくじつから平常いつもごと學校がくかうふううちた。けれどもけつして學校がくかうにはかない。
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
ひんのよき高髷たかまげにおがけは櫻色さくらいろかさねたるしろ丈長たけなが平打ひらうち銀簪ぎんかんひと淡泊あつさりあそばして學校がくかうがよひのお姿すがたいまのこりて、何時いつもとのやうに御平癒おなほりあそばすやらと心細こゝろぼそ
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
つまりラクダルに全然すつかり歸依きえしてしまつたのである。大急おほいそぎでうちへり、父にむかつて最早もう學校がくかうにはきたくない、何卒どうか怠惰屋なまけやにしてくれろと嘆願たんぐわんおよんだ。
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
みちもんあり、門内もんない兩側りやうがは小松こまつをならべゑて、奧深おくふかすまへるいへなり。主人あるじは、巣鴨すがもへん學校がくかう教授けうじゆにてつたひと
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
まつりは昨日きのふぎてそのあくるより美登利みどり學校がくかうかよことふつとあとたえしは、ふまでもひたいどろあらふてもえがたき恥辱ちゞよくを、にしみて口惜くやしければぞかし
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
怠惰屋なまけやなぞになられてたまるものか、學校がくかうくのがいやならさくらかはむかすがいか、サア如何どうこのおほたわけめ!
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
板戸いたどひとつがまちの、みせの八でふ古疊ふるだたみ眞中まんなかつくゑいて對向さしむかひに、洋燈ランプひたひ突合つきあはせた、友達ともだち二人ふたりで、くに地誌略ちしりやくふ、學校がくかう教科書けうくわしよんでた。
霰ふる (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
何時いつとほつてものぞかれて、あゝ高坂かうさかろくさんが子供こどもであつたころ、學校がくかう行返ゆきもどりにつては卷烟草まきたばこのこぼれをもらふて、生意氣なまいきらしう吸立すいたてたものなれど、いま何處どこなにをして
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
或日あるひ學校がくかう生徒せいと製作物せいさくぶつ展覽會てんらんくわいひらかれた。その出品しゆつぴんおも習字しふじ※畫づぐわ女子ぢよし仕立物したてものとうで、生徒せいと父兄姉妹ふけいしまいあさからぞろ/\とおしかける。りどりの評判ひやうばん
画の悲み (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
今日けふけあとをとほつたがね、學校がくかう病院びやうゐんがかゝつたのにつゝまれて、駿河臺するがだいの、あのがけのぼつてげたさうだが、よく、あのがけのぼられたものだとおもふよ。
十六夜 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
學校がくかうきにもきにもひに世話せわをやかしたることなく、あさめしべるとして三退校ひけ道草みちくさのいたづらしたことなく、自慢じまんではけれど先生せんせいさまにももの
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
えだあひだ白砂はくさのきれいなさかうねつてけて、そのをかうへ小學校せうがくかうがある。ほんの拔裏ぬけうらで、ほとんど學校がくかうがよひのほか、ようのないみちらしいが、それでも時々とき/″\人通ひとどほりがある。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
うまかほはすところで、無論むろん少年せうねんにはあま畫題ぐわだいであるのを、自分じぶんこのきよよつ是非ぜひ志村しむら打勝うちかたうといふ意氣込いきごみだから一生懸命しやうけんめい學校がくかうからたくかへると一しつこもつて
画の悲み (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
一念いちねん此處こヽあつまりては今更いまさらまぎらはすべき手段しゆだんもなく、あさひるしよくをとりても、はては學校がくかうきてもしよらきても、西行さいぎやううた令孃ひめ姿すがただれてまへはなれぬに
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
たけらちひたるなかに、三四人さんよにんつちをほりるあたりにて、みちわからずなりしが、洋服やうふくたるばうちやん二人ふたり學校がくかうもどりゆるがつか/\ととほるに頼母たのもしくなりて、あとをつけ
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
けん自分じぶん荒膽あらぎもかれてしまつた。志村しむら畫題ぐわだいはコロンブスの肖像せうざうならんとは! しかもチヨークでいてある。元來ぐわんらい學校がくかうでは鉛筆畫えんぴつぐわばかりで、チヨークぐわをしへない。
画の悲み (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
れでも學校がくかうへはゆきますか、お清書せいしよらばあねにもせてとれかられへことながし。
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
一行いつかう遭難さうなんは、學校がくかうれいとして、食饌しよくせんそなへるさうです。丁度ちやうどあたつたのです。
雪霊続記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
わたしわる御座ござりましたゆるしてゆるしてとむねいてくるしさうにもだゆれば、雪子ゆきこなに餘計よけいことかんがへてはりませぬよ、それがおまへ病氣びやうきなのだから、學校がくかうはなもありはしない
うつせみ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)