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例
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れい
ふりがな文庫
“
例
(
れい
)” の例文
「いつのまに、こんなに
早
(
はや
)
く
時間
(
じかん
)
がたったろう。」と、つぶやきながら、
例
(
れい
)
のレストランの
前
(
まえ
)
へくると、もう
店
(
みせ
)
は
閉
(
し
)
まっていました。
世の中へ出る子供たち
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そんな
素直
(
すなお
)
な
考
(
かんが
)
えも
心
(
こころ
)
のどこかに
囁
(
ささや
)
かないでもなかったのですが、
次
(
つ
)
ぎの
瞬間
(
しゅんかん
)
には
例
(
れい
)
の
負
(
ま
)
けぎらいが
私
(
わたくし
)
の
全身
(
ぜんしん
)
を
包
(
つつ
)
んで
了
(
しま
)
うのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
髭
(
ひげ
)
むしやの
鳥居
(
とりゐ
)
さまが
口
(
くち
)
から、
逢
(
あ
)
ふた
初手
(
しよて
)
から
可愛
(
かわい
)
さがと
恐
(
おそ
)
れ
入
(
い
)
るやうな
御詞
(
おことば
)
をうかゞふのも、
例
(
れい
)
の
澤木
(
さわぎ
)
さまが
落人
(
おちうど
)
の
梅川
(
うめがは
)
を
遊
(
あそば
)
して
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
わたしはその週のあいだかけっぱなしにしておいた
例
(
れい
)
のハープを
外
(
はず
)
して持って来る。そうして四人の兄弟
姉妹
(
しまい
)
におどりをおどらせる。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
然
(
しか
)
し
是
(
これ
)
は
活
(
い
)
きた
話
(
はなし
)
とか、
交際
(
かうさい
)
とかと
云
(
い
)
ふものとは
又
(
また
)
別
(
べつ
)
で、
餘
(
あま
)
り
適切
(
てきせつ
)
な
例
(
れい
)
では
有
(
あ
)
りませんが、
例
(
たと
)
へば
書物
(
しよもつ
)
はノタで、
談話
(
だんわ
)
は
唱歌
(
しやうか
)
でせう。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
▼ もっと見る
この
時
(
とき
)
、またおかしかつたのは
例
(
れい
)
の
平松刑事
(
ひらまつけいじ
)
が、
相変
(
あいかわ
)
らず
金魚
(
きんぎょ
)
のことを
気
(
き
)
にしていたことである。よほどの
金魚好
(
きんぎょず
)
きにちがいない。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
それは、しろ公を、
例
(
れい
)
の「さっぱ船」にのせ、自分が船をこいで、とうとうおっかさんのお
里
(
さと
)
まで、
入江
(
いりえ
)
を
渡
(
わた
)
ってしまったのです。
あたまでっかち
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
鍛冶
(
かぢ
)
は
其
(
そ
)
の
時
(
とき
)
仕事
(
しごと
)
が
支
(
つか
)
へて
居
(
ゐ
)
たが、それでも
恁
(
か
)
ういふ
職業
(
しよくげふ
)
に
缺
(
か
)
くべからざる
道具
(
だうぐ
)
といふと
何處
(
どこ
)
でもさういふ
例
(
れい
)
の
速
(
すみやか
)
に
拵
(
こしら
)
へてくれた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
しかるに文政八酉の十二月、
例
(
れい
)
の如く薪を拾ひに出しに、物ありて
柱
(
はしら
)
のごとく浪に
漂
(
たゞよ
)
ふをみれば人の
頭
(
かしら
)
とみゆる物にて甚
兇悪
(
きやうあく
)
なり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
細君
(
さいくん
)
は
宗助
(
そうすけ
)
を
見
(
み
)
るや
否
(
いな
)
や、
例
(
れい
)
の
柔
(
やはら
)
かい
舌
(
した
)
で
慇懃
(
いんぎん
)
な
挨拶
(
あいさつ
)
を
述
(
の
)
べた
後
(
のち
)
、
此方
(
こつち
)
から
聞
(
き
)
かうと
思
(
おも
)
つて
來
(
き
)
た
安井
(
やすゐ
)
の
消息
(
せうそく
)
を、
却
(
かへ
)
つて
向
(
むか
)
ふから
尋
(
たづ
)
ねた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
も
其
(
その
)
仲間
(
なかま
)
に
入
(
い
)
つて、
頻
(
しき
)
りに
愉快
(
ゆくわい
)
だ/\と
騷
(
さは
)
いで
居
(
を
)
つたが、
何時
(
いつ
)
何處
(
どこ
)
から
聞知
(
きゝつけ
)
たものか、
例
(
れい
)
の
轟大尉
(
とゞろきたいゐ
)
の
虎髯
(
とらひげ
)
はぬつと
進
(
すゝ
)
み
出
(
で
)
て
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
昨
(
さく
)
三十七
年
(
ねん
)
十二
月
(
ぐわつ
)
某夜
(
ばうや
)
の
事
(
こと
)
なりき、
例
(
れい
)
の
如
(
ごと
)
く
灌水
(
くわんすゐ
)
を
了
(
を
)
へて
蓐
(
じよく
)
に
入
(
い
)
り
眠
(
ねむり
)
に
就
(
つ
)
きし
間
(
ま
)
もなく、
何者
(
なにもの
)
か
來
(
きた
)
りて
余
(
よ
)
に
七福
(
しちふく
)
を
與
(
あた
)
ふと
告
(
つ
)
げたりと
夢
(
ゆめ
)
む。
命の鍛錬
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
例
(
れい
)
の
下
(
した
)
を
向
(
む
)
いて
悠々
(
いう/\
)
と
小取廻
(
ことりまはし
)
に
通抜
(
とほりぬ
)
ける
旅僧
(
たびそう
)
は、
誰
(
たれ
)
も
袖
(
そで
)
を
曳
(
ひ
)
かなかつたから、
幸
(
さいはひ
)
其後
(
そのあと
)
に
跟
(
つ
)
いて
町
(
まち
)
へ
入
(
はい
)
つて、
吻
(
ほツ
)
といふ
息
(
いき
)
を
吐
(
つ
)
いた。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
するとある
時
(
とき
)
、ライオンが
猟人
(
かりうど
)
に
捕
(
つかま
)
つて
縛
(
しば
)
られたとこへ
例
(
れい
)
の
鼠
(
ねづみ
)
が
来
(
き
)
て「おぢさん、
待
(
ま
)
つといで」と
言
(
い
)
つて
縛
(
しば
)
つた
縄
(
なわ
)
を
噛切
(
かみき
)
つてやりました。
コドモノスケッチ帖:動物園にて
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
我
(
が
)
を
折
(
を
)
つて、それ
切
(
き
)
り
余
(
よ
)
は
引揚
(
ひきあ
)
げたが、
如何
(
どう
)
も
氣
(
き
)
に
成
(
な
)
つて
耐
(
た
)
えられぬので、
再
(
ふたゝ
)
び
談判
(
だんぱん
)
に
行
(
ゆ
)
かうと
思
(
おも
)
つて
居
(
ゐ
)
ると、
友人
(
いうじん
)
の
眉山子
(
びさんし
)
が
例
(
れい
)
の
自殺
(
じさつ
)
。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
前記
(
ぜんき
)
の
但馬地震
(
たじまぢしん
)
や
丹後地震
(
たんごぢしん
)
の
如
(
ごと
)
きは
初期微動繼續時間
(
しよきびどうけいぞくじかん
)
の
最
(
もつと
)
も
短
(
みじか
)
かつた
稀有
(
けう
)
の
例
(
れい
)
であるので、
寧
(
むし
)
ろ
例外
(
れいがい
)
とみて
然
(
しか
)
るべきものである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
と
祖母
(
おばあ
)
さんは
例
(
れい
)
の
玄關
(
げんくわん
)
の
側
(
わき
)
にある
機
(
はた
)
に
腰掛
(
こしか
)
けまして、
羽織
(
はおり
)
にする
黄
(
き
)
八
丈
(
ぢやう
)
の
反物
(
たんもの
)
と、
子供
(
こども
)
らしい
帶地
(
おびぢ
)
とを
根氣
(
こんき
)
に
織
(
お
)
つて
呉
(
く
)
れました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
驚
(
おどろ
)
いて
眼
(
め
)
が
覺
(
さ
)
めたが、たしかに
猫
(
ねこ
)
の
聲
(
こゑ
)
がする、
夢
(
ゆめ
)
か
怪
(
かい
)
か、はね
起
(
お
)
きて
見
(
み
)
たら
枕
(
まくら
)
もとには
例
(
れい
)
の
兒猫
(
こねこ
)
が
座
(
すは
)
つてゐた、どこから
忍
(
しの
)
んで
來
(
き
)
たのやら。
ねこ
(旧字旧仮名)
/
北村兼子
(著)
花前は主人に
対
(
たい
)
しても、ただ
例
(
れい
)
のごとくちょっと頭をさげたばかりである。かえって主人のほうからしたしくことばをかけた。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
『
其所
(
そこ
)
で
例
(
れい
)
の
唱歌
(
しやうか
)
の
一件
(
いつけん
)
だがね、
僕
(
ぼく
)
は
色々
(
いろ/\
)
考
(
かん
)
がへたが
今更
(
いまさら
)
唱歌
(
しやうか
)
にも
及
(
およ
)
ぶまいと
思
(
おも
)
ふのだ
如何
(
どう
)
だらう。『
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
を
見
(
み
)
ろ』で
澤山
(
たくさん
)
じやアないか。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
此方
(
こち
)
の
昔馴染
(
むかしなじみ
)
のヸーナス
殿
(
どの
)
を
美
(
ほ
)
めさっしゃい、
乃至
(
ないし
)
は
盲目
(
めんない
)
の
息子殿
(
むすこどの
)
、
例
(
れい
)
のコーフェーチュアの
王
(
わう
)
さんが
乞食娘
(
こじきむすめ
)
に
惚
(
ほ
)
れた
時分
(
じぶん
)
に
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
供へ
何
(
いづ
)
れも豐島屋十右衛門と云ふ
奉納
(
ほうなふ
)
の
銘
(
めい
)
あり是れ亦今以て存すと云ふ或日此豐島屋の店へ往來者大勢入り込み
例
(
れい
)
の如く居酒を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
為朝
(
ためとも
)
が
例
(
れい
)
の二十八
騎
(
き
)
をつれて
西
(
にし
)
の
門
(
もん
)
を
守
(
まも
)
っておりますと、そこへ
清盛
(
きよもり
)
と
重盛
(
しげもり
)
を
大将
(
たいしょう
)
にして
平家
(
へいけ
)
の
軍勢
(
ぐんぜい
)
がおしよせて
来
(
き
)
ました。
鎮西八郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
或る人民の
好
(
この
)
んで
食
(
くら
)
ふ物を他の人民は
捨
(
す
)
てて
顧
(
かへり
)
みず、或る人民の食ふ可からずとする
物
(
もの
)
を他の人民は
喜
(
よろこ
)
んで
賞玩
(
せうくわん
)
するの類其
例
(
れい
)
决
(
けつ
)
して少からす。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
綺麗
(
きれい
)
に
作
(
つく
)
つて
湯
(
ゆ
)
から
帰
(
かへ
)
ると、
妻
(
つま
)
は
不図
(
ふと
)
茶道具
(
ちやだうぐ
)
ともなかとを
私
(
わたし
)
の
傍
(
そば
)
へ
運
(
はこ
)
んで、
例
(
れい
)
の
嫻
(
しとや
)
かに、
落着
(
おちつ
)
いた
風
(
ふう
)
で、
茶
(
ちや
)
など
淹
(
い
)
れて、
四方八方
(
よもやま
)
の
話
(
はなし
)
を
始
(
はじ
)
める。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
宮内はそこに
笈
(
おい
)
をおろして、
踏
(
ふ
)
み
散
(
ち
)
らしてある
落葉
(
おちば
)
のあとをたどっていった。そして、
例
(
れい
)
の
楢
(
なら
)
の
木
(
き
)
の
断崖
(
だんがい
)
から深いところの水面をのぞいてみて
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
尤
(
もつと
)
も、
古
(
いにしへ
)
の
和名
(
わめい
)
に
漢字
(
かんじ
)
を
充當
(
じうたう
)
したのが、
漢音
(
かんおん
)
の
讀
(
よ
)
み
方
(
かた
)
の
變化
(
へんくわ
)
に
伴
(
とも
)
なうて、
和名
(
わめい
)
が
改變
(
かいへん
)
せられた
例
(
れい
)
は、
古代
(
こだい
)
から
澤山
(
たくさん
)
ある。
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
處
(
ところ
)
で、
私
(
わたし
)
が
球突
(
たまつき
)
を
初
(
はじ
)
めたのは三田の
文科
(
ぶんくわ
)
の
豫科
(
よくわ
)
生だつた二十一の時で、
秋
(
あき
)
に
例
(
れい
)
のやうにからだを
惡
(
わる
)
くして
伊豆
(
いづ
)
山の
相模屋旅館
(
さがみやりよくわん
)
に一月ほどを
暮
(
くら
)
したが
文壇球突物語
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
甚兵衛は、
都
(
みやこ
)
の一番
賑
(
にぎ
)
やかな
場所
(
ばしょ
)
に、
直
(
ただ
)
ちに
小屋
(
こや
)
がけをしまして、「世界一の人形使い、
独
(
ひと
)
りで
踊
(
おど
)
るひょっとこ人形」という
例
(
れい
)
の
看板
(
かんばん
)
をだしました。
人形使い
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
といつて、
例
(
れい
)
の
車
(
くるま
)
をさし
寄
(
よ
)
せると、
不思議
(
ふしぎ
)
にも
堅
(
かた
)
く
閉
(
とざ
)
した
格子
(
こうし
)
も
土藏
(
どぞう
)
も
自然
(
しぜん
)
と
開
(
あ
)
いて、
姫
(
ひめ
)
の
體
(
からだ
)
はする/\と
出
(
で
)
ました。
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
これは
世間
(
せけん
)
の
評判
(
ひようばん
)
と、ほんとうの
物
(
もの
)
のねうちとは、たいていの
場合
(
ばあひ
)
一致
(
いつち
)
してゐないそのもっとも
適當
(
てきとう
)
な
例
(
れい
)
であります。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
それもどうも
望
(
のぞ
)
みはないらしいですがね、それよりも
金
(
かね
)
の
事
(
こと
)
ですよ。
先刻
(
さつき
)
、
僕
(
ぼく
)
が
此處
(
ここ
)
へ
入
(
はひ
)
らうとすると、
例
(
れい
)
のあの
牧師
(
ぼくし
)
上
(
あが
)
りの
會計
(
くわいけい
)
の
老爺
(
おやぢ
)
が
呼
(
よ
)
び
止
(
と
)
めるのです。
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
清造は、「あっ」といって驚いて目をつぶると、いきなりまた、
例
(
れい
)
の沼が目の前に浮かんで来たのです。
清造と沼
(新字新仮名)
/
宮島資夫
(著)
その時に限らず、母親の膝を枕に、
私
(
わたし
)
は
其
(
そ
)
の父親の話——
御国
(
みくに
)
の
為
(
た
)
めに戦死した
豪
(
えら
)
い父親の話を聞いて
居
(
ゐ
)
ると、いつも
私
(
わたし
)
の
頬
(
ほう
)
に冷たいものゝ落ちるのが
例
(
れい
)
であつた。
父の墓
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
あの
法隆寺
(
ほうりゆうじ
)
の
金堂
(
こんどう
)
、
五重
(
ごじゆう
)
の
塔
(
とう
)
中門
(
ちゆうもん
)
などが
一番
(
いちばん
)
古
(
ふる
)
いもので、
千何百年
(
せんなんびやくねん
)
も
長
(
なが
)
いあひだ
木造
(
もくぞう
)
の
建築
(
けんちく
)
がそのまゝ
傳
(
つた
)
はつてゐるといふことは、
世界
(
せかい
)
にも
餘
(
あま
)
り
例
(
れい
)
のないことです。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
大長谷皇子
(
おおはつせのおうじ
)
は、まもなく
雄略天皇
(
ゆうりゃくてんのう
)
としてご
即位
(
そくい
)
になり、
大和
(
やまと
)
の
朝倉宮
(
あさくらのみや
)
にお
移
(
うつ
)
りになりました。皇后には、
例
(
れい
)
の
大日下王
(
おおくさかのみこ
)
のお妹さまの
若日下王
(
わかくさかのみこ
)
をお立てになりました。
古事記物語
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
川をわたってから
約
(
やく
)
二マイルのところが
例
(
れい
)
の
難所
(
なんしょ
)
なのだ。
機関士
(
きかんし
)
も、
十分
(
じゅうぶん
)
に
速度
(
そくど
)
を
落
(
おと
)
しはするが、
後部
(
こうぶ
)
のブレーキは、どうしてもまかなければならないことになっている。
くまと車掌
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
御
(
み
)
堂のうしろの方に、
仏法
(
ぶつぱん
)
々々と
啼
(
な
)
く
音
(
こゑ
)
ちかく聞ゆるに、貴人
杯
(
さかづき
)
をあげ給ひて、
例
(
れい
)
の鳥絶えて鳴かざりしに、
今夜
(
こよひ
)
の
酒宴
(
しゆえん
)
に
一一八
栄
(
はえ
)
あるぞ。
紹巴
(
ぜうは
)
一一九
いかにと
課
(
おほ
)
せ給ふ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
例
(
れい
)
の通り
奥
(
おく
)
の
一間
(
ひとま
)
にて先生及び夫人と
鼎坐
(
ていざ
)
し、
寒暄
(
かんけん
)
の
挨拶
(
あいさつ
)
了
(
おわ
)
りて先生先ず口を開き、この
間
(
あいだ
)
、十六歳の時
咸臨丸
(
かんりんまる
)
にて
御供
(
おとも
)
したる人
来
(
きた
)
りて夕方まで
咄
(
はな
)
しましたと、夫人に
向
(
むか
)
われ
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
窓
(
まど
)
から
半身
(
はんしん
)
を
乘
(
の
)
り
出
(
だ
)
してゐた
例
(
れい
)
の
娘
(
むすめ
)
が、あの
霜燒
(
しもや
)
けの
手
(
て
)
をつとのばして、
勢
(
いきほひ
)
よく
左右
(
さいう
)
に
振
(
ふ
)
つたと
思
(
おも
)
ふと、
忽
(
たちま
)
ち
心
(
こころ
)
を
躍
(
をど
)
らすばかり
暖
(
あたたか
)
な
日
(
ひ
)
の
色
(
いろ
)
に
染
(
そ
)
まつてゐる
蜜柑
(
みかん
)
が
凡
(
およ
)
そ
五
(
いつ
)
つ
六
(
むつ
)
つ
蜜柑
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
と見ると茶店の方から古びた茶の
中折帽
(
なかおれぼう
)
をかぶって、
例
(
れい
)
の
癖
(
くせ
)
で
下顋
(
したあご
)
を少し突出し、
濡
(
ぬ
)
れ手拭を入れた
護謨
(
ごむ
)
の
袋
(
ふくろ
)
をぶら
提
(
さ
)
げながら、例の
足駄
(
あしだ
)
でぽッくり/\
刻足
(
きざみあし
)
に翁が歩いて来る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
文句
(
もんく
)
は
色々
(
いろ/\
)
に
變
(
か
)
へて、
或
(
あるひ
)
は
強
(
つよ
)
く、
或
(
あるひ
)
は
弱
(
よわ
)
く、
或
(
あるひ
)
は
罵
(
のゝし
)
り、
或
(
あるひ
)
はふざけ、
種々樣々
(
しゆ/″\さま/″\
)
の
事
(
こと
)
を
書
(
か
)
いてやつた。
中途
(
ちうと
)
で
凹
(
へた
)
たれては
全
(
まつた
)
く
敵
(
てき
)
に
降伏
(
かうふく
)
する
譯
(
わけ
)
だから、
例
(
れい
)
の
持藥
(
ぢやく
)
のつもりで
毎日
(
まいにち
)
書
(
か
)
いた。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
(2)
歳出上
(
さいしゅつじょう
)
政府ノ義務ニ係ル現在ノ契約又ハ命令ハ
総
(
すべ
)
テ第六十七条ノ
例
(
れい
)
ニ
依
(
よ
)
ル
大日本帝国憲法
(旧字旧仮名)
/
日本国
(著)
明後日
(
あさつて
)
コロンボに
入
(
い
)
ると云ふ日の夜、音楽会のありとてベツカの君誘ひ給ひたれば、
例
(
れい
)
は波の
音
(
おと
)
に
唯
(
たゞ
)
聞き
耽
(
ふけ
)
りて過ぎし日のまぼろしを追ふ頃を、髪上げ
衣
(
きぬ
)
更
(
か
)
へて
甲板
(
かふばん
)
に
出
(
い
)
で申し
候
(
さふら
)
ふに
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
孰
(
いづ
)
れも
渋々
(
しぶ/\
)
食堂
(
しよくだう
)
に
下
(
お
)
りて、
例
(
れい
)
に
依
(
よ
)
つて
旨
(
うま
)
くも
何
(
なん
)
ともない
晩餐
(
ばんさん
)
の
卓子
(
テーブル
)
に
就
(
つ
)
く。
食事
(
しよくじ
)
がすんで
又
(
また
)
甲板
(
かんぱん
)
に
出
(
で
)
ると、
日
(
ひ
)
は
既
(
すで
)
にとツぷりと
暮
(
く
)
れて、やツとのことで
船
(
ふね
)
は
桟橋
(
さんばし
)
に
横
(
よこ
)
づけになつたらしい。
検疫と荷物検査
(新字旧仮名)
/
杉村楚人冠
(著)
これは
現在
(
げんざい
)
にある
例
(
れい
)
で
説明
(
せつめい
)
したら、
幾
(
いく
)
らかわかり
易
(
やす
)
からうと
思
(
おも
)
つたからである。
寒山拾得縁起
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
まづ
責任
(
せきにん
)
を
閑過
(
かんくわ
)
する一
例
(
れい
)
を
申
(
まを
)
しませう。それは
重
(
おも
)
に
外出
(
ぐわいしゆつ
)
などに
就
(
つい
)
て
起
(
おこ
)
る
事柄
(
ことがら
)
で、
塾生
(
じゆくせい
)
の
身
(
み
)
は
無論
(
むろん
)
私
(
わたくし
)
が
其
(
そ
)
の
親
(
おや
)
から
責任
(
せきにん
)
を
持
(
もつ
)
て
預
(
あづか
)
つてゐるのですから
出入
(
ではいり
)
に
就
(
つき
)
ては
行先
(
ゆくさき
)
を
明瞭
(
めいれう
)
にして
置
(
お
)
きます。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
からだの大きい、顔のたいへん赤く、鼻のとがった、そしてほそい
口髭
(
くちひげ
)
のある、目のするどい人物でありました。その紳士が、
例
(
れい
)
のふかふかした肘かけ椅子に、どっかり腰をおろしました。
豆潜水艇の行方
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
解禁
(
かいきん
)
の
確定
(
かくてい
)
した
今日
(
こんにち
)
に
於
(
おい
)
ては
日本
(
にほん
)
の
貨幣價値
(
くわへいかち
)
は
元
(
もと
)
に
復
(
ふく
)
して百
圓
(
ゑん
)
の
貨幣
(
くわへい
)
は百
圓
(
ゑん
)
に
通用
(
つうよう
)
するやうになつて
前
(
まへ
)
に
例
(
れい
)
に
擧
(
あ
)
げた一ヤール五
圓
(
ゑん
)
五十五
錢
(
せん
)
の
輸入
(
ゆにふ
)
の
羅紗
(
ラシヤ
)
は五
圓
(
ゑん
)
で
買
(
か
)
へるやうになつたのである。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
しかし中央部の多くの
例
(
れい
)
でもわかるように、ケンズイに酒を出す場合はむしろすくなく、ただの飯の残りを出すこともあれば麦のお粥もあり、土地によってはまた
厚朴
(
ほお
)
の葉でつつんだ
強飯
(
こわめし
)
や
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
例
常用漢字
小4
部首:⼈
8画
“例”を含む語句
慣例
例之
例令
常例
定例
例外
例年
例日
通例
先例
實例
比例
恒例
例証
実例
惡例
例刻
其例
好例
吉例
...