ぐわつ)” の例文
三十七ねんぐわつ十四幻翁げんおう望生ぼうせい二人ふたりとも馬籠まごめき、茶店ちやみせ荷物にもつ着物きものあづけてき、息子むすこ人夫にんぷたのんで、遺跡ゐせきむかつた。
大正たいしやうねんの一ぐわつ十五にちまでに全國ぜんこく郵便局いうびんきよく取扱とりあつかつた年賀葉書ねんがはがき總數そうすうは三千四百五十六まん七千八百九十九まいといふ統計とうけいしめされてる。
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
しかるに昨年さくねん十一ぐわつ二十一にちに、今年こんねんぐわつ十一にちおい金解禁きんかいきん決行けつかうすることに決定けつてい發表はつぺうたことは我國經濟わがくにけいざいため非常ひじやう仕合しあはせである。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
急信きふしんは××ねん××ぐわつ××にち午後ごごとゞいたので、民子たみこあをくなつてつと、不斷着ふだんぎ繻子しゆすおび引緊ひきしめて、つか/\と玄關げんくわんへ。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
さく三十七ねん十二ぐわつ某夜ばうやことなりき、れいごと灌水くわんすゐへてじよくねむりきしもなく、何者なにものきたりて七福しちふくあたふとげたりとゆめむ。
命の鍛錬 (旧字旧仮名) / 関寛(著)
帽子屋ばうしやは、福鼠ふくねずみつて、あとからつゞいて法廷ほふていはいつてた三月兎ぐわつうさぎて、『三ぐわつの十四だつたとおもひます』とひました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
ぐわつ十一にちまちまつつたる紀元節きげんせつ當日たうじつとはなつた。前夜ぜんやは、夜半やはんまで大騷おほさわぎをやつたが、なか/\今日けふ朝寢あさねどころではない。
向島むかうじま武蔵屋むさしや奥座敷おくざしき閑静しづかからう、丁度ちやうど桜花さくらも散つてしまうた四ぐわつ廿一にちごろと決したが、其披露文そのちらし書方かきかたが誠に面白おもしろい。
落語の濫觴 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
きりふかい六ぐわつよるだつた。丁度ちやうどはら出張演習しゆつちやうえんしふ途上とじやうのことで、ながい四れつ縱隊じうたいつくつた我我われわれのA歩兵ほへい聯隊れんたいはC街道かいだうきたきたへと行進かうしんしてゐた。
一兵卒と銃 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
勘次かんじ百姓ひやくしやうもつとせはしいころの五ぐわつ病氣びやうきつた。かれくつわけた竹竿たけざをはしつてうまぎよしながら、毎日まいにちどろだらけになつて代掻しろかきをした。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
さうして養蠶やうさんせはしい四ぐわつすゑか五ぐわつはじめまでに、それを悉皆すつかりかねへて、また富士ふじ北影きたかげ燒石やけいしばかりころがつてゐる小村こむらかへつてくのださうである。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
おれだつて、れにもはふとはおもはない、たゞあの石狩原野いしかりげんやだの、高原たかはら落日おちひ白樺しろかばはやしなにをかんがへてもいゝなあ——それに五ぐわつころになるとあの白樺しろかば
追憶 (旧字旧仮名) / 素木しづ(著)
或時あるときぐわつすゑ、ドクトル、ハヾトフは、院長ゐんちやう用事ようじつて、其室そのへやつたところらぬのでにはへとさがしにた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
くもこぢたけれど二ぐわつばかりの薄紅梅うすこうばいあわゆきといふかなにらねどからぬほどの白粉しろいもの玉虫たまむしいろの口紅くちべに
五月雨 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
この四五ぐわつふものは、わたしつてはたゞゆめのやうで、たのしいとへばたのしいが、さりとて、わたし想像さうざうしてゐたほどまたひとふほど、これわたしの一しやうもつと幸福かうふく時期じきだともおもはぬ。
背負揚 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
ぐわつ、五ぐわつのお節句せつくは、たのしい子供こどものおまつりです。五ぐわつのお節句せつくには、とうさんのおうちでもいしせた板屋根いたやね菖蒲しやうぶをかけ、ぢいやが松林まつばやしはうからつてさゝちまきをつくりました。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
江戸えど町醫者まちいしや小田東叡をだとうえい安政あんせいねん十二ぐわつ出版しゆつぱん防火策圖解ばうくわさくづかい)なるものかかべすぢかひをれることを唱道しやうだうしたくらゐのことでそれ以前いぜんべつ耐震的工夫たいしんてきくふう提案ていあんされたことはかぬのである。
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
前年ぜんねんの八ぐわつ英堂和尚えいだうをしやう南都なんと西大寺せいだいじから多田院ただのゐんへのかへりがけに、疝氣せんきなやんで、玄竹げんちく診察しんさつけたことがあるので、一きりではあるが、玄竹げんちく英堂和尚えいだうをしやう相識さうしきなかであつた。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
ぐわつに成つたら一層寒くなるはず巴里パリイが今年はうした調子外れか好い天気が続いて僕の部屋などは煖炉シユミネかなくつてもいい様に成つた。少し街を歩けば外套が脱ぎたくなる程の温かさだ。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
しづかな五ぐわつひる湯沸サモワルからのぼる湯気ゆげ
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
わすれるな、二ぐわつ二十六にち!)
かぞふればいまあきぐわつ
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
マンデー ぐわつ曜日
改暦弁 (旧字旧仮名) / 福沢諭吉(著)
6 山男やまをとこの四ぐわつ
ぐわつじん百蓮華びやくれんげ
友に (新字旧仮名) / 末吉安持(著)
病みて四ぐわつ——
悲しき玩具 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)
四十一ねんぐわつ二十一にち午前ごぜんごろ水谷氏みづたにしとは、大森おほもり兒島邸こじまてい訪問ほうもんした。しかるにおうは、熱海あたみはうつてられて、不在ふざん
およ本年ほんねんの一ぐわつすぎには解禁後かいきんご推定相場すゐていさうばである四十九ドルぶんの一乃至ないし四十九ドルぶんの三まで騰貴とうきすることはたしか算定さんてい出來できたのである。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
翌年よくねん、二ぐわつ初午はつうまことで、元二げんじばんおもむきへて、部屋へや一人ひとり火鉢ひばちひきつけながられいうた手本てほんに、うつくしいかなの手習てならひをしてた。
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
非常ひじやう甘味うま菓子くわし舌皷したつゞみちつゝ、や十五ふんすぎたとおもころ時計とけい午後ごご六時ろくじほうじて、日永ひながの五ぐわつそらも、夕陽ゆふひ西山せいざんうすつくやうになつた。
わたくし昨年さくねんの十二ぐわつ芝愛宕下しばあたごした桜川町さくらがはちやうしまして、此春このはる初湯はつゆはいりたいとぞんじ、つい近辺きんぺん銭湯せんたうにまゐりまして「初湯はつゆにもあらひのこすやへそのあか」
年始まはり (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
明治めいぢ三十五ねんはるぐわつ徳島とくしまり、北海道ほくかいだう移住いぢゆうす。これよりき、四男しなん又一またいちをして、十勝國とかちのくに中川郡なかがはごほり釧路國くしろのくに足寄郡あしよろごほりながるゝ斗滿川とまむがはほとり牧塲ぼくぢやう經營けいえいせしむ。
命の鍛錬 (旧字旧仮名) / 関寛(著)
宗助そうすけ此處こゝ訪問はうもんしたのは、十ぐわつすこのある學期がくきはじめであつた。殘暑ざんしよがまだつよいので宗助そうすけ學校がくかう徃復わうふくに、蝙蝠傘かうもりがさもちひてゐたこといま記憶きおくしてゐた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
しかかれをして露西亞ロシヤすまはしめたならば、かれかならず十二ぐわつどころではない、三ぐわつ陽氣やうきつても、へやうちこもつてゐたがるでせう。寒氣かんきためからだなに屈曲まがつてしまふでせう。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
はら出張演習しゆつちやうえんしふは二週間程しうかんほどぎた。我我われわれ日日にちにちはげしい演習えんしふつかれきつた。そして、六ぐわつ下旬げじゆんにまたT居住地きよぢうち歸營きえいした。中根なかねはなしはもうすつかりわすれられてゐた。
一兵卒と銃 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
今歳ことし今日けふ十二ぐわつの十五にち世間せけんおしつまりてひと往來ゆきかひ大路おほぢにいそがはしく、お出人でいり町人てうにん歳暮せいぼ持參ぢさんするものお勝手かつて賑々にぎ/\しく、いそぎたるいゑにはもちつきのおとさへきこゆるに
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ぐわつ初午はつうまには、おうちぢいやがおほきな太鼓たいこ持出もちだして、そのやしろわきさくらえだけますと、そこへ近所きんじよ子供こどもあつまりました。とうさんもその太鼓たいこたゝくのをたのしみにしたものです。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
温度をんどいちじるしく下降かかうした。季節きせつ彼岸ひがんぎて四ぐわつはひつてるのであるが、さむさはりついたやうにはなれなかつた。夜半やはん卯平うへいはのつそりときて圍爐裏ゐろり麁朶そだべた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
『三月兎ぐわつうさぎとは大變たいへん面白おもしろいのね、大方おほかたこれが五ぐわつなら狂人きちがひになつてあばまはるだらう——假令たとひぐわつほどではなくとも』あいちやんはつてうへると、其猫そのねこえだうへすわつてゐました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
つぎに允恭天皇いんけうてんのうの五ねん丙辰ひのえたつぐわつ廿四地震ぢしん宮殿きうでん舍屋しやをくやぶるとある。
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
かねさへかすむとふ、四ぐわつ初旬はじめある長閑のどかであつた。
背負揚 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
一九一〇、六ぐわつ、はじめの月曜げつえう
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
ぐわつ飮食おんじき
孔雀船 (旧字旧仮名) / 伊良子清白(著)
其所そこで、その岩窟がんくつなるものが、そもそんであるかを調しらべる必用ひつようしやうじ、坪井理學博士つぼゐりがくはかせだい一の探檢調査たんけんてうさとなつた。それは九ぐわつ十二にちであつた。
ふまでのことではあるまい。昨日さくじつ……大正たいしやう十二ねんぐわつじつ午前ごぜん十一五十八ふんおこつた大地震おほぢしんこのかた、たれ一睡いつすゐもしたものはないのであるから。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
低落ていらくして十二ぐわつすゑには百六十二・九九となり六ぐわつくらべて十三・三二すなはち七りん下落げらくとなつたのである。
金解禁前後の経済事情 (旧字旧仮名) / 井上準之助(著)
印度洋インドやうちう氣※きかうほど變化へんくわはげしいものはない、いまは五ぐわつ中旬ちうじゆんすゞしいときじつ心地こゝちよきほどすゞしいが、あつとき日本につぽん暑中しよちうよりも一そうあついのである。
そのうちぐわつすゑになつて、毎晩まいばんあまがはへるあるよひことそらからつたやう安之助やすのすけつてた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
まづ一やう来復らいふくして、明治三十一年一ぐわつじつの事で、下谷広小路したやひろこうぢとほる人の装束なりは、フロツクコートに黒の山高帽子やまたかばうしいただき、玉柄ぎよくえのステツキをたづさへ、仏蘭西製ふらんすせいくつ
七福神詣 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
いまはとおもちて四ぐわつのはじめつかた浮世うきよはなはるあめふる別居べつきよむねをいひわたしぬ。
われから (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)