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作
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つく
ふりがな文庫
“
作
(
つく
)” の例文
それと
共
(
とも
)
に、
人麿
(
ひとまろ
)
の
歌
(
うた
)
だと
傳
(
つた
)
へられてゐないもので、
人
(
ひと
)
のために
代
(
かは
)
つて
作
(
つく
)
つた、この
人
(
ひと
)
の
歌
(
うた
)
も
非常
(
ひじよう
)
にたくさんあるようにおもひます。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
勘次
(
かんじ
)
は
畦間
(
うねま
)
を
作
(
つく
)
りあげてそれから
自分
(
じぶん
)
も
忙
(
いそが
)
しく
大豆
(
だいづ
)
を
落
(
おと
)
し
初
(
はじ
)
めた。
勘次
(
かんじ
)
は
間懶
(
まだる
)
つこいおつぎの
手
(
て
)
もとを
見
(
み
)
て
其
(
そ
)
の
畝
(
うね
)
をひよつと
覗
(
のぞ
)
いた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「ああ!」とおかみさんが
答
(
こた
)
えた。「
家
(
うち
)
の
後方
(
うしろ
)
の
庭
(
にわ
)
にラプンツェルが
作
(
つく
)
ってあるのよ、あれを
食
(
た
)
べないと、あたし
死
(
し
)
んじまうわ!」
ラプンツェル
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
心
(
こころ
)
ある
人
(
ひと
)
なら、だれでもこのようにして
作
(
つく
)
られた、
食物
(
しょくもつ
)
はむだにし、また
器具
(
きぐ
)
を
粗末
(
そまつ
)
に
取
(
と
)
り
扱
(
あつか
)
うことをよくないと
思
(
おも
)
うでありましょう。
都会はぜいたくだ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
日本
(
にほん
)
は
今
(
いま
)
藝術上
(
げいじゆつじやう
)
の
革命期
(
かくめいき
)
に
際
(
さい
)
して、
思想界
(
しさうかい
)
が
非常
(
ひぜう
)
に
興奮
(
こうふん
)
して
居
(
ゐ
)
る。
古今東西
(
ここんとうざい
)
の
思想
(
しさう
)
を
綜合
(
そうがふ
)
して
何物
(
なにもの
)
か
新
(
あたら
)
しい
物
(
もの
)
を
作
(
つく
)
らうとして
居
(
ゐ
)
る。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
▼ もっと見る
貝塚は如何にして
作
(
つく
)
られたるか。
總
(
すべ
)
てに通じて斯く斯くなりと
斷言
(
だんげん
)
する事は出來ざれど、主として物捨て塲なりと思へば
誤
(
あやま
)
り無し。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
しかし
室
(
しつ
)
は
比較的
(
ひかくてき
)
に
廣
(
ひろ
)
く
作
(
つく
)
られるのが
通常
(
つうじよう
)
であるから、
右
(
みぎ
)
のようなものゝ
落
(
お
)
ちて
來
(
き
)
さうな
場所
(
ばしよ
)
から
遠
(
とほ
)
ざかることも
出來
(
でき
)
るであらう。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
今度
(
こんど
)
はこんな
時
(
とき
)
に
歌
(
うた
)
ふこんな
歌
(
うた
)
を
作
(
つく
)
つてほしいとか、そう
云
(
い
)
つたことをドシ/\
手紙
(
てがみ
)
かハガキかで、
云
(
い
)
つてよこしてもらひたい。
赤い旗
(旧字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
然
(
しか
)
るを、
元嘉
(
げんか
)
、
京洛
(
きやうらく
)
の
貴婦人
(
きふじん
)
、
才媛
(
さいゑん
)
は、
平時
(
へいじ
)
に
件
(
くだん
)
の
墮馬髻
(
だばきつ
)
を
結
(
ゆ
)
ふ。たとへば
髷
(
まげ
)
を
片潰
(
かたつぶ
)
して
靡
(
なび
)
け
作
(
つく
)
りて
馬
(
うま
)
より
墮
(
お
)
ちて
髻
(
もとゞり
)
の
横状
(
よこざま
)
に
崩
(
くづ
)
れたる
也
(
なり
)
。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
唯
(
たゞ
)
何事
(
なにごと
)
も
耻
(
はづ
)
かしうのみ
有
(
あり
)
けるに、
或
(
あ
)
る
霜
(
しも
)
の
朝
(
あさ
)
水仙
(
すいせん
)
の
作
(
つく
)
り
花
(
ばな
)
を
格子門
(
かうしもん
)
の
外
(
そと
)
よりさし
入
(
い
)
れ
置
(
お
)
きし
者
(
もの
)
の
有
(
あり
)
けり、
誰
(
だ
)
れの
仕業
(
しわざ
)
と
知
(
し
)
るよし
無
(
な
)
けれど
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
それ程でなくつても、
父
(
ちゝ
)
と
兄
(
あに
)
の財産が、彼等の脳力と手腕丈で、
誰
(
だれ
)
が見ても
尤
(
もつとも
)
と認める様に、
作
(
つく
)
り
上
(
あ
)
げられたとは
肯
(
うけが
)
はなかつた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「それではまるで、他人がこの
城
(
しろ
)
を
築
(
きず
)
いてくれるようなものだ。なぜだ? なぜそんなにして秀吉の
住居
(
すまい
)
をみんなして
作
(
つく
)
ってくれるのか」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
私
(
わたくし
)
としてはせいぜい
古
(
ふる
)
い
記憶
(
きおく
)
を
辿
(
たど
)
り、
自分
(
じぶん
)
の
知
(
し
)
っていること、
又
(
また
)
自分
(
じぶん
)
の
感
(
かん
)
じたままを、
作
(
つく
)
らず、
飾
(
かざ
)
らず、
素直
(
すなお
)
に
申述
(
もうしの
)
べることにいたします。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
また
石器時代
(
せつきじだい
)
といひましても、
當時
(
とうじ
)
の
人間
(
にんげん
)
が
用
(
もち
)
ひてゐたものは、
石器
(
せつき
)
ばかりではなく、
他
(
た
)
の
材料
(
ざいりよう
)
をもつて
作
(
つく
)
つたものもないではありません。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
霧
(
きり
)
の
深
(
ふか
)
い六
月
(
ぐわつ
)
の
夜
(
よる
)
だつた。
丁度
(
ちやうど
)
N
原
(
はら
)
へ
出張演習
(
しゆつちやうえんしふ
)
の
途上
(
とじやう
)
のことで、
長
(
なが
)
い四
列
(
れつ
)
縱隊
(
じうたい
)
を
作
(
つく
)
つた
我我
(
われわれ
)
のA
歩兵
(
ほへい
)
聯隊
(
れんたい
)
はC
街道
(
かいだう
)
を
北
(
きた
)
へ
北
(
きた
)
へと
行進
(
かうしん
)
してゐた。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
元來
(
ぐわんらい
)
閭
(
りよ
)
は
科擧
(
くわきよ
)
に
應
(
おう
)
ずるために、
經書
(
けいしよ
)
を
讀
(
よ
)
んで、五
言
(
ごん
)
の
詩
(
し
)
を
作
(
つく
)
ることを
習
(
なら
)
つたばかりで、
佛典
(
ぶつてん
)
を
讀
(
よ
)
んだこともなく、
老子
(
らうし
)
を
研究
(
けんきう
)
したこともない。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
秋
(
あき
)
になって
刈
(
か
)
り
入
(
い
)
れをするころになると、人に
貸
(
か
)
した
方
(
ほう
)
の
田
(
た
)
はあたり
前
(
まえ
)
の
出来
(
でき
)
でしたが、
自分
(
じぶん
)
の
分
(
ぶん
)
に
作
(
つく
)
った
方
(
ほう
)
の
田
(
た
)
は
大
(
たい
)
そうよくみのりました。
一本のわら
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
ある
晩
(
ばん
)
、ゴットフリートがどうしても歌ってくれそうもなかった
時
(
とき
)
、クリストフは
自分
(
じぶん
)
が
作
(
つく
)
った
小曲
(
しょうきょく
)
を一つ
彼
(
かれ
)
に聞かしてやろうと思いついた。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
それでは、
野見宿禰
(
のみのすくね
)
が
獻言
(
けんげん
)
して
造
(
つく
)
り
出
(
だ
)
した
埴輪
(
はにわ
)
土偶
(
どぐう
)
とは
別
(
べつ
)
に、
既
(
すで
)
に三千
年
(
ねん
)
前
(
ぜん
)
の
太古
(
たいこ
)
に
於
(
おい
)
て、
土偶
(
どぐう
)
が
作
(
つく
)
られて
有
(
あ
)
つたのですね
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
月
(
つき
)
雪
(
ゆき
)
花
(
はな
)
は
魯
(
おろ
)
か
犬
(
いぬ
)
が
子
(
こ
)
を
産
(
う
)
んだとては
一句
(
いつく
)
を
作
(
つく
)
り
猫
(
ねこ
)
が
肴
(
さかな
)
を
窃
(
ぬす
)
んだとては
一杯
(
いつぱい
)
を
飲
(
の
)
み
何
(
なに
)
かにつけて
途方
(
とはう
)
もなく
嬉
(
うれ
)
しがる事おかめが
甘酒
(
あまざけ
)
に
酔
(
ゑ
)
ふと
仝
(
おな
)
じ。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
それもこれも考えればみな自分のうかつから
求
(
もと
)
めたことでまぬがれようのない、いわゆるみずから
作
(
つく
)
れるわざわいだ……。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
綺麗
(
きれい
)
に
作
(
つく
)
つて
湯
(
ゆ
)
から
帰
(
かへ
)
ると、
妻
(
つま
)
は
不図
(
ふと
)
茶道具
(
ちやだうぐ
)
ともなかとを
私
(
わたし
)
の
傍
(
そば
)
へ
運
(
はこ
)
んで、
例
(
れい
)
の
嫻
(
しとや
)
かに、
落着
(
おちつ
)
いた
風
(
ふう
)
で、
茶
(
ちや
)
など
淹
(
い
)
れて、
四方八方
(
よもやま
)
の
話
(
はなし
)
を
始
(
はじ
)
める。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
物を
売
(
うる
)
茶屋をも
作
(
つく
)
る、いづれの処も平一
面
(
めん
)
の雪なれば、物を
煮処
(
にるところ
)
は雪を
窪
(
くぼ
)
め
糠
(
ぬか
)
をちらして火を
焼
(
たけ
)
ば、雪の
解
(
とけ
)
ざる事妙なり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
鶏
(
にはとり
)
は
神様
(
かみさま
)
に
夜明
(
よあけ
)
を
知
(
し
)
らせる
事
(
こと
)
を
仰付
(
おほせつ
)
かつたのが
嬉
(
うれ
)
しさに、
最初
(
さいしよ
)
の
夜
(
よる
)
、まだお
月様
(
つきさま
)
がゆつくりと
空
(
そら
)
を
遊
(
あそ
)
びまはつてゐるのに、
時
(
とき
)
を
作
(
つく
)
つて
啼
(
な
)
きました。
コドモノスケッチ帖:動物園にて
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
輕
(
かろ
)
き
服裝
(
ふくさう
)
せる
船丁等
(
ボーイら
)
は
宙
(
ちう
)
になつて
驅
(
か
)
けめぐり、
逞
(
たく
)
ましき
骨格
(
こつかく
)
せる
夥多
(
あまた
)
の
船員等
(
せんゐんら
)
は
自己
(
おの
)
が
持塲
(
もちば
)
/\に
列
(
れつ
)
を
作
(
つく
)
りて、
後部
(
こうぶ
)
の
舷梯
(
げんてい
)
は
既
(
すで
)
に
引揚
(
ひきあ
)
げられたり。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
お絹は自分の子を危ないところから助け出したような言葉で言っていますが、これはまるきり
作
(
つく
)
り
言
(
ごと
)
ではなく、多少の
親身
(
しんみ
)
が籠っているようです。
大菩薩峠:10 市中騒動の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
この辺の山小屋としてはかなりの
作
(
つく
)
り、檐端に近き小畠の大根は、立派に出来ている、東は宮川池に注ぐ一条の清流。
穂高岳槍ヶ岳縦走記
(新字新仮名)
/
鵜殿正雄
(著)
廉直
(
れんちよく
)
の・
(五三)
邪枉
(
じやわう
)
の
臣
(
しん
)
に
容
(
い
)
れられざるを
悲
(
かなし
)
み、
(五四)
往者得失
(
わうしやとくしつ
)
の
變
(
へん
)
を
觀
(
み
)
る、
故
(
ゆゑ
)
に
(五五)
孤憤
(
こふん
)
・五
蠧
(
と
)
・
内外儲
(
ないぐわいちよ
)
・
説林
(
せつりん
)
・
説難
(
ぜいなん
)
、十
餘萬言
(
よまんげん
)
を
作
(
つく
)
る。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
ローラなどはロミオが
愛姫
(
ひめ
)
に
比
(
くら
)
べては
山出
(
やまだ
)
しの
下婢
(
はしため
)
ぢゃ、もっとも、
歌
(
うた
)
だけはローラが
遙
(
はる
)
かに
上等
(
じゃうとう
)
のを
作
(
つく
)
って
貰
(
もら
)
うた。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
『
盜
(
ぬす
)
んだナ!』と
王樣
(
わうさま
)
は
陪審官
(
ばいしんくわん
)
を
顧
(
かへり
)
みながら
叫
(
さけ
)
ばれました、
陪審官
(
ばいしんくわん
)
は
絶
(
た
)
えず
事實
(
じゞつ
)
の
備忘録
(
びばうろく
)
を
作
(
つく
)
つてゐました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
あの
本
(
ほん
)
を
作
(
つく
)
つた
時
(
とき
)
から、もう三
年
(
ねん
)
の
月日
(
つきひ
)
がたちます。
太郎
(
たらう
)
は十六
歳
(
さい
)
、
次郎
(
じらう
)
は十四
歳
(
さい
)
にもなります。
父
(
とう
)
さんの
家
(
うち
)
には、
今
(
いま
)
、
太郎
(
たらう
)
に、
次郎
(
じらう
)
に、
末子
(
すゑこ
)
の三
人
(
にん
)
が
居
(
ゐ
)
ます。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
全体
(
ぜんたい
)
誰
(
だれ
)
に頼まれた訳でもなく、
誰
(
たれ
)
誉
(
ほ
)
めてくれる訳でもなく、何を苦しんで
斯様
(
こん
)
な事をするのか、と
内々
(
ない/\
)
愚痴
(
ぐち
)
をこぼしつゝ、必要に迫られては
渋面
(
じふめん
)
作
(
つく
)
つて
朝々
(
あさ/\
)
通
(
かよ
)
ふ。
水汲み
(新字旧仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
それから
二人
(
ふたり
)
種々
(
いろ/\
)
の
談話
(
はなし
)
をして
居
(
を
)
る
中
(
うち
)
に
懇意
(
こんい
)
になり、ボズさんが
遠慮
(
ゑんりよ
)
なく
言
(
い
)
ふ
處
(
ところ
)
によると
僕
(
ぼく
)
の
發見
(
みつけ
)
た
場所
(
ばしよ
)
はボズさんのあじろの
一
(
ひとつ
)
で、
足場
(
あしば
)
はボズさんが
作
(
つく
)
つた
事
(
こと
)
都の友へ、B生より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
梅
(
うめ
)
はもと/\
土地
(
とち
)
の
乾
(
かわ
)
いた
日當
(
ひあた
)
りのよいところに
適
(
てき
)
し、
陰地
(
かげち
)
には、ふさはない
木
(
き
)
ですから、
梅林
(
うめばやし
)
を
作
(
つく
)
るには、なるべく
南向
(
みなみむ
)
きで
土地
(
とち
)
の
傾斜
(
けいしや
)
したところがよいのです。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
始終
(
しじう
)
人間
(
にんげん
)
の
作
(
つく
)
つた
都會
(
とくわい
)
の
中
(
なか
)
ばかりを
駕籠
(
かご
)
で
往來
(
わうらい
)
してゐた
玄竹
(
げんちく
)
が、
神
(
かみ
)
の
作
(
つく
)
つた
田舍
(
ゐなか
)
の
氣
(
き
)
を
心
(
こゝろ
)
ゆくまで
吸
(
す
)
つた
時
(
とき
)
は、ほんたうの
人間
(
にんげん
)
といふものがこれであるかと
考
(
かんが
)
へた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
千八百八十三
年
(
ねん
)
、ペテルブルグの
師範学校
(
しはんがっこう
)
を
卒業
(
そつぎょう
)
したソログーブは、
各地
(
かくち
)
に
移
(
うつ
)
り
住
(
す
)
みながら、
教師
(
きょうし
)
を
勤
(
つと
)
め、
傍
(
かたわ
)
ら
詩
(
し
)
を
作
(
つく
)
っていたが、
間
(
ま
)
もなく
長篇小説
(
ちょうへんしょうせつ
)
『
重苦
(
おもくる
)
しい
夢
(
ゆめ
)
』
身体検査
(新字新仮名)
/
フョードル・ソログープ
(著)
此猿
(
このさる
)
の
面
(
めん
)
は南傳馬町
名主
(
なぬし
)
の又右衞門といふもの
作
(
つく
)
りて
主計
(
かずへ
)
が
猿
(
さる
)
といふよし今以て
彼
(
かの
)
方にあるよしなり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
運命
(
うんめい
)
人間
(
にんげん
)
の
形
(
かたち
)
を
刻
(
きざ
)
めり、
境遇
(
けふぐう
)
人間
(
にんげん
)
の
姿
(
すがた
)
を
作
(
つく
)
れり、不可見の苦繩人間の手足を縛せり、不可聞の魔語人間の耳朶を穿てり、
信仰
(
しんこう
)
なきの
人
(
ひと
)
、
自立
(
じりつ
)
なきの
人
(
ひと
)
、
寛裕
(
かんゆう
)
なきの
人
(
ひと
)
「罪と罰」の殺人罪
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
『
作
(
つく
)
つたものゝ努力の跡は、かう久しい年月を経ても、依然として残つてゐるから貴いですな。』
百日紅
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
翁
(
おきな
)
も
姫
(
ひめ
)
もその
細工
(
さいく
)
の
立派
(
りつぱ
)
なのに
驚
(
をどろ
)
いてゐますと、そこへ
運
(
うん
)
わるく
玉職人
(
たましよくにん
)
の
親方
(
おやかた
)
がやつて
來
(
き
)
て、
千日
(
せんにち
)
あまりも
骨折
(
ほねを
)
つて
作
(
つく
)
つたのに、まだ
細工賃
(
さいくちん
)
を
下
(
くだ
)
さるといふ
御沙汰
(
ごさた
)
がないと
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
雨水
(
あまみず
)
がはいらないようにしたり、
日
(
ひ
)
よけも
作
(
つく
)
り、
猫
(
ねこ
)
の
用心
(
ようじん
)
で、
金網
(
かなあみ
)
もあつた
方
(
ほう
)
がいいつてこと、
注意
(
ちゅうい
)
しておいてやつたんですが、どうしました、あの
金魚
(
きんぎょ
)
は、まだ
元気
(
げんき
)
ですか
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
且
(
か
)
つ
茫漠
(
ぼうばく
)
たる
原野
(
げんや
)
のことなれば、如何に歩調を
進
(
すす
)
むるも
容易
(
やうい
)
に之を
横
(
よこ
)
ぎるを
得
(
え
)
ず、日亦暮れしを以て
遂
(
つゐ
)
に側の
森林中
(
しんりんちう
)
に
入
(
い
)
りて露泊す、此夜
途中
(
とちう
)
探集
(
さいしふ
)
せし「まひ
茸
(
たけ
)
」汁を
作
(
つく
)
る
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
手振
(
てぶ
)
りまでまじえての
土平
(
どへい
)
の
唄
(
うた
)
は、
月
(
つき
)
の
光
(
ひかり
)
が
冴
(
さ
)
えるにつれて、
愈
(
いよいよ
)
益々
(
ますます
)
面白
(
おもしろ
)
く、
子供
(
こども
)
ばかりか、ぐるりと
周囲
(
しゅうい
)
に
垣
(
かき
)
を
作
(
つく
)
った
大方
(
おおかた
)
は、
通
(
とお
)
りがかりの、
大人
(
おとな
)
の
見物
(
けんぶつ
)
で一
杯
(
ぱい
)
であった。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
おれが、その
笛
(
ふえ
)
はいい
笛
(
ふえ
)
だといったら、
笛竹
(
ふえたけ
)
の
生
(
は
)
えている
竹藪
(
たけやぶ
)
を
教
(
おし
)
えてくれました。そこの
竹
(
たけ
)
で
作
(
つく
)
った
笛
(
ふえ
)
だそうです。それで、お
爺
(
じい
)
さんの
教
(
おし
)
えてくれた
竹藪
(
たけやぶ
)
へいって
見
(
み
)
ました。
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
妹
(
いも
)
として
二人
(
ふたり
)
作
(
つく
)
りし
吾
(
わ
)
が
山斎
(
しま
)
は
木高
(
こだか
)
く
繁
(
しげ
)
くなりにけるかも 〔巻三・四五二〕 大伴旅人
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
尚
(
な
)
ほ
昭和
(
せうわ
)
五
年度
(
ねんど
)
豫算
(
よさん
)
の
編成
(
へんせい
)
に
當
(
あ
)
たつては八千五百
萬圓
(
まんゑん
)
の
國債
(
こくさい
)
が一
般
(
ぱん
)
會計
(
くわいけい
)
に
豫定
(
よてい
)
されて
居
(
を
)
つたのを一
切
(
さい
)
止
(
や
)
めることにして、一
般
(
ぱん
)
會計
(
くわいけい
)
には
國債
(
こくさい
)
は一
文
(
もん
)
も
計上
(
けいじやう
)
しない
豫算
(
よさん
)
を
作
(
つく
)
つたのである。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
道
(
みち
)
は、川の
表面
(
ひょうめん
)
のように
平
(
たいら
)
で、
綺麗
(
きれい
)
で、
車
(
くるま
)
の
輪
(
わ
)
や
靴
(
くつ
)
の
底
(
そこ
)
をしっかりと、しかし
気持
(
きもち
)
よく
支
(
ささ
)
えてくれます。これはわたしたちのお
祖父様方
(
じいさまがた
)
が
作
(
つく
)
って
下
(
くだ
)
さったものの
中
(
なか
)
でもいちばん
立派
(
りっぱ
)
なものです。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
かくて
三年
(
みとせ
)
ばかり浮世を
驀直
(
まっすぐ
)
に渡り
行
(
ゆか
)
れければ、勤むるに追付く悪魔は無き道理、殊さら幼少より
備
(
そなわ
)
っての
稟賦
(
うまれつき
)
、雪をまろめて
達摩
(
だるま
)
を
作
(
つく
)
り大根を
斬
(
き
)
りて
鷽
(
うそどり
)
の形を写しゝにさえ、
屡
(
しばしば
)
人を驚かせしに
風流仏
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
ああそれから お
父
(
とう
)
さんが
作
(
つく
)
つてやつた
模型
(
もけい
)
のロケットもとつておいで
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
〔評〕南洲
守庭吏
(
しゆていり
)
と爲る。島津
齊彬
(
なりあきら
)
公其の
眼光
(
がんくわう
)
烱々
(
けい/\
)
として人を
射
(
い
)
るを見て
凡
(
ぼん
)
人に非ずと
以爲
(
おも
)
ひ、
拔擢
(
ばつてき
)
して之を用ふ。公
嘗
(
かつ
)
て書を
作
(
つく
)
り、南洲に命じて之を
水戸
(
みと
)
の
烈
(
れつ
)
公に致さしめ、初めより
封緘
(
ふうかん
)
を加へず。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
作
常用漢字
小2
部首:⼈
7画
“作”を含む語句
動作
造作
所作
作物
作用
作家
細作
製作
耕作
作者
小作
作業
雑作
戯作
無作法
作品
作為
大作
手作
悪作劇
...