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陪審官
『
盜んだナ!』と
王樣は
陪審官を
顧みながら
叫ばれました、
陪審官は
絶えず
事實の
備忘録を
作つてゐました。
『
否え、
然うではありません』と
云つて
白兎は、『
實に
不思議だ』(
陪審官は
皆な
途方に
暮れて
了ひました)
『それを
書きつけとけ』と
王樣が
陪審官に
申されました、
陪審官は
熱心にその
石盤に三つの
日を
書きつけました、それから
何でも
關はず
其の
答へを
列記しました。