“見渡:みわた” の例文
“見渡:みわた”を含む作品の著者(上位)作品数
小川未明13
泉鏡花8
泉鏡太郎6
アントン・チェーホフ2
楠山正雄2
“見渡:みわた”を含む作品のジャンル比率
哲学 > 心理学 > 超心理学・心霊研究9.1%
文学 > ロシア・ソヴィエト文学 > 小説 物語6.5%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)1.9%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
翌朝よくてうになつてると、海潮かいてうほとん平常へいじやうふくしたが、見渡みわたかぎ
とおくのほうに山がうっすりえるばかりで、見渡みわたかぎくさがぼうぼうとしげって
殺生石 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
見渡みわたすに現今いまの世界は交際流行かうさいばやりで、うもこの世辞せじらぬ事だとふけれど
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
いまはそれさへ天涯でんがい彼方かなたちて、見渡みわたかぎ黒暗々こくあん/\たるうみおも
左右さいう見渡みわたかぎ苜蓿うまごやし下臥したふは、南部馬なんぶうま牧場ぼくぢやうくに
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
かれは塾生たちの静坐の姿勢を直したあと、朝倉先生の横にななきにすわっていたので、よく全体が見渡みわたせたのである。
次郎物語:05 第五部 (新字新仮名) / 下村湖人(著)
格別かくべつけわしくもないその砂丘すなやまのぼりつめましたが、さてそこから前面ぜんめん見渡みわたしたとき
それでおき見渡みわたしても、一つの帆影ほかげも、また一条ひとすじけむりあとることがなかったのです。
黒い旗物語 (新字新仮名) / 小川未明(著)
元二げんじ前途ゆくて見渡みわたして、これから突張つゝぱつてして瓜井戸うりゐど宿やどはひるか
二た面 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
とおおきほう見渡みわたしますと、昨日きのうにましてくらく、ものすごうございました。
黒い旗物語 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そこには見渡みわたかぎうまばかりで、ほか動物いきものひとつもりません。
見渡みわたすかぎり、大空おおぞらは、ものすごく、おおきな浪頭なみがしらはうねりうねっています。
幽霊船 (新字新仮名) / 小川未明(著)
おりあしくはらの中にかかって、見渡みわたかぎりぼうぼうとくさばかりしげったあき野末のずえのけしきで
安達が原 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
そらさはやかれて、とほ木立こだちそらせつするあたり見渡みわたされるすゞしい日和ひより
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
そらさわやかれて、とお木立こだちそらせっするあたり見渡みわたされるすずしい日和ひより
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
野原のはら一面めん見渡みわたすかぎりもゆきにうずまってしろえました。
雪の国と太郎 (新字新仮名) / 小川未明(著)
那樣事そんなこと頓着とんぢやくはずぢやが、見渡みわたしたところでは
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
よろづかぎ下腹したはらえて留守るす見渡みわたしの總長屋そうながや流石さすが錠前でうまへくだくもあらざりき
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
見渡みわたすかぎり、あたりは、まだ一めんしろゆきもっていました。
春がくる前 (新字新仮名) / 小川未明(著)
悪魔のお医者はきっと立ってこれを見渡みわたしていましたがその光が消えてしまうとまた云いました。
ひのきとひなげし (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
正面しやうめん待乳山まつちやま見渡みわた隅田川すみだがはには夕風ゆふかぜはらんだかけ船がしきりに動いてく。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
大路おほぢ見渡みわたせばつみなき子供こどもの三五にんひきつれていらいたらいたなんはなひらいたと
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
見渡みわた隅田川すみだがはは再びひろ/″\としたばかりかしづかさびしくなつた。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
赤帽君あかばうくん荷物にもつたのんで、ひろところをずらりと見渡みわたしたが、約束やくそく同伴つれはまだない。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ついにうみのほとりへました。すると、あちらのがけのうえで、少年しょうねんが、うみ見渡みわたしながらふえいているのでした。
(新字新仮名) / 小川未明(著)
はたけも、見渡みわたすかぎり黄色きいろっていました。
汽車の中のくまと鶏 (新字新仮名) / 小川未明(著)
は、はじめてひろ野原のはら見渡みわたしました。
明るき世界へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
家康は冷やかに一目見たきりで、目を転じて一座を見渡みわたした。
佐橋甚五郎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
さっきから船中見渡みわたすが釣竿つりざおが一本も見えない。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
うちわたすは、見渡みわたすといふくらゐの意味いみ
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
そのときとうぼつして見渡みわたかぎり、からはやしから世間せけんたゞ黄褐色くわうかつしよくひかつてさうしてまだあかるかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
それよりモスクワ川向かわむこうまち景色けしきなどを見渡みわたしながら、救世主きゅうせいしゅ聖堂せいどうや、ルミャンツセフの美術館びじゅつかんなんどをまわってた。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
れよりモスクワ川向かはむかふまち景色けしきなどを見渡みわたしながら、救世主きうせいしゆ聖堂せいだうや、ルミヤンツセフの美術館びじゆつくわんなんどをまはつてた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
すずめは毎日まいにちゆきなかやまのあちらへ、また、はやしのこちらへとびまわって、だれもとおらない、さびしいゆき広野ひろの見渡みわたしていていました。
春になる前夜 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「このすじみちは、それぞれまちむらへゆくのであろうが、どんなところへゆくのだろう。」と、少年しょうねんはあてもなく、左右さゆう前後ぜんご見渡みわたしていたのであります。
石をのせた車 (新字新仮名) / 小川未明(著)
見渡みわたすとはてしもない。
海へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
すべてからしめつたぬのかざしたやうにつた水蒸氣すゐじようき見渡みわたかぎしろくほか/\とのぼつてひくく一たいおほふことがあつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
小助こすけ前途ゆくて見渡みわたして、これから突張つツぱつてして、瓜井戸うりゐど宿しゆくはひつたが、十二時こゝのつしたとつては、旅籠屋はたごやおこしてもめてはくれない。
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
さるほどに、やままたやまのぼればみねます/\かさなり、いたゞき愈々いよ/\そびえて、見渡みわたせば、見渡みわたせば、此處こゝばかりもとを、ゆきふうずる光景ありさまかな。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
長安は空部屋をさがして支度したくせよといったが、見渡みわたしたところ、みなどうどうたる大名紋だいみょうもん幔幕まんまくばかりで、そんなところはありそうもなく、五人の勇士ゆうしも、それには、ちょッと立往生たちおうじょうしていると、
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
しかしその電燈でんとうひかりらされた夕刊ゆふかん紙面しめん見渡みわたしても、やはりわたくし憂鬱いううつなぐさむべく世間せけんあまりに平凡へいぼん出來事できごとばかりでつてゐた。
蜜柑 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
見渡みわたかぎり、あいちやんが針鼠はりねずみおくらうとおもところにはすべ畦畝うねがあつて、二れつになつた兵士へいしつねきて、毬投場グラウンド部分々々ぶゝん/\あるいてゐました。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
「そう、おれだって、みんなからかれないものでもない。こんなに、うつくしいとりが、おれえだにりっぱなつくったじゃないか?」と、広々ひろびろとした野原のはら見渡みわたしながら、ほこがおにいいました。
大きなかしの木 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ると……見渡みわたすと……東南とうなんに、しば品川しながはあたりとおもふあたりから、きた千住せんぢう淺草あさくさおもふあたりまで、大都だいと三面さんめんつゝんで、一面いちめんてんである。
露宿 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
惠那山ゑなやまもよくえます。もつとむかふのやまえます。たかやまがいくつも/\えます。そのやまむかふには、見渡みわたすかぎり廣々ひろ/″\とした野原のはらがありますよ。なにひかつてえるかはのやうなものもありますよ。』
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
にはかぞうるほどの乗客じようかくもなさゝうな、あまさびしさに、——なつ我家わがや戸外おもてからのぞくやうに——上下あとさき見渡みわたすと、なりの寄席よせほどにむら/\とへやも、さあ、ふたつぐらゐはあつたらう。
銀鼎 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
しかし、正雄まさおは、青々あおあおれた大空おおぞら見渡みわたして、「この、そらしたのどこかに、きっとおんなは、おかあさんとんでいるのだろう……。」こうかんがえると、いいれぬかなしさと、なつかしさとが、かんじられたのであります。
青いボタン (新字新仮名) / 小川未明(著)
「だいぶんみずあたたかになった。旅行りょこうにはいい時分じぶんである。幾日いくにちかかるかしれないが、このひろ領地りょうち一巡ひとめぐりしてこようとおもう。」と、かわずは、さざなみのいけ見渡みわたしながらひとごとをもらしていました。
太陽とかわず (新字新仮名) / 小川未明(著)