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進
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すゝ
ふりがな文庫
“
進
(
すゝ
)” の例文
越前
(
ゑちぜん
)
の
府
(
ふ
)
、
武生
(
たけふ
)
の、
侘
(
わび
)
しい
旅宿
(
やど
)
の、
雪
(
ゆき
)
に
埋
(
うも
)
れた
軒
(
のき
)
を
離
(
はな
)
れて、二
町
(
ちやう
)
ばかりも
進
(
すゝ
)
んだ
時
(
とき
)
、
吹雪
(
ふゞき
)
に
行惱
(
ゆきなや
)
みながら、
私
(
わたし
)
は——
然
(
さ
)
う
思
(
おも
)
ひました。
雪霊記事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
此方
(
こちら
)
は
焚火
(
たきび
)
どころで
無
(
な
)
い。
汗
(
あせ
)
を
垂
(
た
)
らして
掘
(
ほ
)
り
進
(
すゝ
)
むのに、いや、
土龍
(
むぐろ
)
のやうだの、
井戸掘
(
ゐどほり
)
の
手間
(
てま
)
だの、
種々
(
いろ/\
)
な
批評
(
ひひやう
)
を
頭
(
あたま
)
から
冠
(
かぶ
)
せられる。
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
孔子學に志してより七十に至るまで、十年毎に自ら其の
進
(
すゝ
)
む所有るを
覺
(
さと
)
り、
孜孜
(
しゝ
)
として自ら
彊
(
つと
)
めて、
老
(
らう
)
の將に至らんとするを知らず。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
拜借
(
はいしやく
)
仕つり度是迄
推參
(
すいさん
)
候といふに
強慾
(
がうよく
)
無道
(
ぶだう
)
の天忠和尚
滿面
(
まんめん
)
に
笑
(
ゑみ
)
を
含
(
ふく
)
み夫は
重疊
(
ちようでふ
)
の事なり
扨
(
さて
)
其
譯
(
わけ
)
は如何にと尋ぬるに大膳は
膝
(
ひざ
)
を
進
(
すゝ
)
め聲を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
尤
(
もつと
)
も、あれで
若
(
も
)
しどつちかが
斷然
(
だんぜん
)
強
(
つよ
)
くでもなつたとしたら、
恐
(
おそ
)
らく
進
(
すゝ
)
まぬ方は
憤然
(
ふんぜん
)
町内を
蹴
(
け
)
つて
去
(
さ
)
つたかも知れない。
桑
(
くは
)
原、
桑
(
くは
)
原!
下手の横好き:―将棋いろいろ―
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
▼ もっと見る
さうして
此後
(
このご
)
も
大凡
(
おほよ
)
そこんな
状勢
(
じやうせい
)
で
進
(
すゝ
)
むからして
從
(
したがつ
)
て
少
(
すくな
)
くも
是迄
(
これまで
)
彌
(
いや
)
が
上
(
うへ
)
に
殖
(
ふ
)
えて
來
(
き
)
た
國債
(
こくさい
)
の
總額
(
そうがく
)
を
殖
(
ふや
)
さずに
濟
(
す
)
まし
得
(
う
)
る
次第
(
しだい
)
である。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
そしていちばんはじめに
手拭
(
てぬぐひ
)
に
進
(
すゝ
)
んだ
鹿
(
しか
)
から、
一口
(
ひとくち
)
づつ
団子
(
だんご
)
をたべました。六
疋
(
ぴき
)
めの
鹿
(
しか
)
は、やつと
豆粒
(
まめつぶ
)
のくらゐをたべただけです。
鹿踊りのはじまり
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
右
(
みぎ
)
の
中
(
うち
)
、
説明
(
せつめい
)
を
略
(
りやく
)
してもよいものがある。
然
(
しか
)
しながら、
一應
(
いさおう
)
はざつとした
註釋
(
ちゆうしやく
)
を
加
(
く
)
はへることにする。
以下
(
いか
)
項
(
こう
)
を
追
(
お
)
うて
進
(
すゝ
)
んで
行
(
ゆ
)
く。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
それが
次第
(
しだい
)
に
進
(
すゝ
)
んで、
旅行中
(
りよこうちゆう
)
の
歌
(
うた
)
にはほんとうに
自然
(
しぜん
)
を
詠
(
よ
)
みこなした
立派
(
りつぱ
)
なものが、
萬葉集
(
まんようしゆう
)
になると、だん/\
出
(
で
)
て
來
(
き
)
てゐます。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
勿論
(
もちろん
)
、
今日
(
こんにち
)
に
於
(
おい
)
ても
潜水器
(
せんすいき
)
の
發明
(
はつめい
)
は
未
(
いま
)
だ
充分
(
じゆうぶん
)
完全
(
くわんぜん
)
の
度
(
ど
)
には
進
(
すゝ
)
んで
居
(
を
)
らぬから、
此
(
この
)
手段
(
しゆだん
)
とて
絶對的
(
ぜつたいてき
)
に
應用
(
おうよう
)
する
事
(
こと
)
の
出來
(
でき
)
ぬのは
言
(
い
)
ふ
迄
(
まで
)
もない。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
然
(
しか
)
し
彼
(
かれ
)
は
重量
(
ぢうりやう
)
ある
唐鍬
(
たうぐは
)
を
振
(
ふ
)
り
翳
(
かざ
)
して一
鍬
(
くは
)
毎
(
ごと
)
にぶつりと
土
(
つち
)
をとつては
後
(
うしろ
)
へそつと
投
(
な
)
げつゝ
進
(
すゝ
)
む。
彼
(
かれ
)
は
其
(
その
)
開墾
(
かいこん
)
の
仕事
(
しごと
)
が
上手
(
じやうず
)
で
且
(
か
)
つ
好
(
す
)
きである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
例
(
れい
)
の
第
(
だい
)
一
條
(
でう
)
、
第
(
だい
)
二
條
(
でう
)
を
口癖
(
くちぐせ
)
にする
決鬪師
(
けっとうし
)
の
嫡々
(
ちゃき/\
)
ぢゃ。あゝ、百
發
(
ぱつ
)
百
中
(
ちゅう
)
の
進
(
すゝ
)
み
突
(
づき
)
とござい!
次
(
つぎ
)
は
逆突
(
ぎゃくづき
)
?
參
(
まゐ
)
ったか
突
(
づき
)
とござる!
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
『一、二、三、
進
(
すゝ
)
め』の
號令
(
がうれい
)
もなく、
各自
(
てんで
)
に
皆
(
みな
)
勝手
(
かつて
)
に
走
(
はし
)
り
出
(
だ
)
して
勝手
(
かつて
)
に
止
(
と
)
まりましたから、
容易
(
ようい
)
に
競爭
(
きやうさう
)
の
終
(
をは
)
りを
知
(
し
)
ることが
出來
(
でき
)
ませんでした。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
しかし
鐵
(
てつ
)
が
初
(
はじ
)
めて
用
(
もち
)
ひられた
頃
(
ころ
)
は、
銅
(
どう
)
ばかり
使
(
つか
)
つてゐた
前
(
まへ
)
の
時代
(
じだい
)
よりは
必
(
かなら
)
ずしも
文明
(
ぶんめい
)
が
進
(
すゝ
)
んでゐたといふことは
出來
(
でき
)
ません。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
御米
(
およね
)
もつまりは
夫
(
をつと
)
が
歸宅後
(
きたくご
)
の
會話
(
くわいわ
)
の
材料
(
ざいれう
)
として、
伊藤公
(
いとうこう
)
を
引合
(
ひきあひ
)
に
出
(
だ
)
す
位
(
ぐらゐ
)
の
所
(
ところ
)
だから、
宗助
(
そうすけ
)
が
進
(
すゝ
)
まない
方向
(
はうかう
)
へは、たつて
話
(
はなし
)
を
引張
(
ひつぱり
)
たくはなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
やれ
貰
(
もら
)
へと
無茶苦茶
(
むちやくちや
)
に
進
(
すゝ
)
めたてる
五月蠅
(
うるさ
)
さ、
何
(
ど
)
うなりと
成
(
な
)
れ、
成
(
な
)
れ、
勝手
(
かつて
)
に
成
(
な
)
れとて
彼
(
あ
)
れを
家
(
うち
)
へ
迎
(
むか
)
へたは
丁度
(
てうど
)
貴孃
(
あなた
)
が
御懷妊
(
ごくわいにん
)
だと
聞
(
きゝ
)
ました
時分
(
じぶん
)
の
事
(
こと
)
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
嫁の口から言ひにくいこともあらうかと、
舅
(
しうと
)
、
姑
(
しうとめ
)
も、夫の勘三郎までも、席を遠慮させて、さて平次は膝を
進
(
すゝ
)
めました。
銭形平次捕物控:310 闇に飛ぶ箭
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
しかしその
材料
(
ざいれう
)
構造
(
こうざう
)
は
依然
(
いぜん
)
として
舊來
(
きうらい
)
のまゝで、
耐震的工風
(
たいしんてきくふう
)
を
加
(
くは
)
ふるが
如
(
ごと
)
き
事實
(
じじつ
)
はなかつたので、たゞ
漸次
(
ぜんじ
)
に
工作
(
こうさく
)
の
技術
(
ぎじゆつ
)
が
精巧
(
せいこう
)
に
進
(
すゝ
)
んだまでである。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
話
(
はなし
)
は
段々
(
だん/\
)
進
(
すゝ
)
んだ。
私
(
わたし
)
の
詰問
(
きつもん
)
に
対
(
たい
)
して、
妻
(
つま
)
は一と
通
(
とほり
)
の
弁解
(
べんかい
)
をしてから、
其
(
それ
)
は
恋
(
こひ
)
と
云
(
い
)
ふほどでは
無
(
なか
)
つたと
説明
(
せつめい
)
する。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
どういふ
本
(
ほん
)
がいゝといつても、
讀者
(
どくしや
)
が
其處
(
そこ
)
まで
進
(
すゝ
)
んで
居
(
ゐ
)
なければ、どんな
傑作
(
けつさく
)
を
讀
(
よ
)
んでも、
役
(
やく
)
には
立
(
た
)
たない。
読書の態度
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
陸
(
りく
)
の
方
(
はう
)
を
見
(
み
)
ると、いつしか
我
(
わ
)
が
船
(
ふね
)
は
港
(
みなと
)
目近
(
まぢか
)
に
進
(
すゝ
)
んで、
桑港
(
さうかう
)
の
町々
(
まち/\
)
はつい
鼻
(
はな
)
の
先
(
さき
)
に
見
(
み
)
える。
我等
(
われら
)
の
泊
(
とま
)
るべきフェアモント・ホテルは
高
(
たか
)
い
丘
(
をか
)
の
上
(
うへ
)
に
突
(
つ
)
ツ
立
(
た
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
検疫と荷物検査
(新字旧仮名)
/
杉村楚人冠
(著)
私
(
わたくし
)
は
誠心
(
まごゝろ
)
を
以
(
もつ
)
て
彼等
(
かれら
)
を
祝
(
しゆく
)
します、
彼等
(
かれら
)
の
爲
(
ため
)
に
喜
(
よろこ
)
びます!
進
(
すゝ
)
め!
我
(
わ
)
が
同胞
(
どうばう
)
!
神
(
かみ
)
は
君等
(
きみら
)
に
助
(
たすけ
)
を
給
(
たま
)
はん!
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
何
(
なん
)
ぞ
醉漢
(
すいかん
)
の
心中
(
しんちう
)
を
暴露
(
ばくろ
)
するの
妙
(
みよう
)
なる。
更
(
さら
)
に
進
(
すゝ
)
んで
我妻
(
わがつま
)
を
説
(
と
)
き
我娘
(
わがむすめ
)
を
談
(
だん
)
じ、
娘
(
むすめ
)
が
婬賣
(
いんばい
)
する
事
(
こと
)
まで、
慚色
(
はづるいろ
)
なく
吐
(
は
)
き
出
(
い
)
づるに
至
(
いた
)
りては
露國
(
ロコク
)
の
社界
(
しやかい
)
亦
(
ま
)
た
驚
(
おどろ
)
くべきにあらずや。
罪と罰(内田不知庵訳)
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
海岸
(
かいがん
)
からだん/\に
山地
(
さんち
)
へかゝり
高山
(
こうざん
)
へ
登
(
のぼ
)
つていくにつれ、だん/\と
温度
(
おんど
)
が
低
(
ひく
)
くなるのは、ちょうど
緯度
(
いど
)
の
南
(
みなみ
)
から
北
(
きた
)
へ
進
(
すゝ
)
むにしたがつて
寒
(
さむ
)
さがますのと
同
(
おな
)
じです。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
銃架
(
じうか
)
よ、お
前
(
まへ
)
はおれの
心臓
(
しんざう
)
に
異様
(
いやう
)
な
戦慄
(
せんりつ
)
を
与
(
あた
)
へる——
血
(
ち
)
のやうな
夕日
(
ゆふひ
)
を
浴
(
あ
)
びてお
前
(
まへ
)
が
黙々
(
もく/\
)
と
進
(
すゝ
)
むとき
生ける銃架:――満洲駐屯軍兵卒に――
(新字旧仮名)
/
槙村浩
(著)
それは全く私の心の要求から
掘
(
ほ
)
り起された泉でありました。自らを
進
(
すゝ
)
んで犧牲にすることは、決して自らを
殺
(
ころ
)
すことではなかつた!と私はこの頃さう思つて
安
(
やす
)
んじてゐます。
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
これより
段々
(
だん/″\
)
に
右
(
みぎ
)
の
方
(
はう
)
へ
廻
(
まは
)
り
短針
(
たんしん
)
の一
時
(
じ
)
を
指
(
さ
)
すときは、
長針
(
ちやうしん
)
は
盤面
(
ばんめん
)
を一
周
(
まはり
)
して六十
分時
(
ぶんじ
)
を
過
(
す
)
ぎ、
又
(
また
)
十二
時
(
じ
)
の
處
(
ところ
)
に
戻
(
もど
)
り、これより
亦
(
また
)
次第
(
しだい
)
に
進
(
すゝ
)
み
短針
(
たんしん
)
の一
時
(
じ
)
と二
時
(
じ
)
との
間
(
あいだ
)
に
來
(
きた
)
るときは
改暦弁
(旧字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
時
(
とき
)
は
冬
(
ふゆ
)
の
初
(
はじめ
)
で、
霜
(
しも
)
が
少
(
すこ
)
し
降
(
ふ
)
つてゐる。
椒江
(
せうこう
)
の
支流
(
しりう
)
で、
始豐溪
(
しほうけい
)
と
云
(
い
)
ふ
川
(
かは
)
の
左岸
(
さがん
)
を
迂囘
(
うくわい
)
しつつ
北
(
きた
)
へ
進
(
すゝ
)
んで
行
(
ゆ
)
く。
初
(
はじ
)
め
陰
(
くも
)
つてゐた
空
(
そら
)
がやうやう
晴
(
は
)
れて、
蒼白
(
あをじろ
)
い
日
(
ひ
)
が
岸
(
きし
)
の
紅葉
(
もみぢ
)
を
照
(
てら
)
してゐる。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
朝
(
あさ
)
六
(
む
)
つ
半
(
はん
)
に
立
(
た
)
つてから、
老人
(
らうじん
)
の
足
(
あし
)
だから、
池田
(
いけだ
)
へ
着
(
つ
)
いた
時
(
とき
)
は、もう
八
(
や
)
つであつた。おくれた
中食
(
ちうじき
)
をして、またぽつ/\と、
馬
(
うま
)
も
通
(
かよ
)
ひにくい
路
(
みち
)
を、
川
(
かは
)
に
添
(
そ
)
つて
山奧
(
やまおく
)
へと
進
(
すゝ
)
んで
行
(
い
)
つた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
と
伯父
(
をぢ
)
さんに
言
(
い
)
はれましても、
父
(
とう
)
さんの
足
(
あし
)
はなか/\
前
(
まへ
)
へ
進
(
すゝ
)
まなくなりました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
先
(
ま
)
づ二
臺
(
だい
)
の三
等車
(
とうしや
)
、
次
(
つぎ
)
に二
等車
(
とうしや
)
が一
臺
(
だい
)
、
此
(
この
)
三
臺
(
だい
)
が一
列
(
れつ
)
になつてゴロ/\と
停車場
(
ていしやぢやう
)
を
出
(
で
)
て、
暫時
(
しばら
)
くは
小田原
(
をだはら
)
の
場末
(
ばすゑ
)
の
家立
(
いへなみ
)
の
間
(
あひだ
)
を
上
(
のぼり
)
には
人
(
ひと
)
が
押
(
お
)
し
下
(
くだり
)
には
車
(
くるま
)
が
走
(
はし
)
り、
走
(
はし
)
る
時
(
とき
)
は
喇叭
(
らつぱ
)
を
吹
(
ふ
)
いて
進
(
すゝ
)
んだ。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
あんまり気が
進
(
すゝ
)
まないな
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
前
(
まへ
)
エ
進
(
すゝ
)
めツ!
兵隊さん
(旧字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
でも、この
赤人
(
あかひと
)
といふ
人
(
ひと
)
は、かういふ
傾向
(
けいこう
)
の
景色
(
けしき
)
を
詠
(
よ
)
む
歌
(
うた
)
ひてを
亡
(
な
)
くして、だん/\
自分
(
じぶん
)
の
進
(
すゝ
)
むべき
領分
(
りようぶん
)
を
見出
(
みいだ
)
して
行
(
ゆ
)
きました。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
一
般
(
ぱん
)
の
子女
(
しぢよ
)
の
境涯
(
きやうがい
)
は
如此
(
かくのごとく
)
にして
稀
(
まれ
)
には
痛
(
いた
)
く
叱
(
しか
)
られることもあつて
其
(
その
)
時
(
とき
)
のみは
萎
(
しを
)
れても
明日
(
あす
)
は
忽
(
たちま
)
ち
以前
(
いぜん
)
に
還
(
かへ
)
つて
其
(
その
)
性情
(
せいじやう
)
の
儘
(
まゝ
)
に
進
(
すゝ
)
んで
顧
(
かへり
)
みぬ。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
かういふ
風
(
ふう
)
にしてわが
地球
(
ちきゆう
)
の
知識
(
ちしき
)
はだん/\
進
(
すゝ
)
んで
來
(
き
)
たけれども、
其内部
(
そのないぶ
)
の
成立
(
なりた
)
ちに
立入
(
たちい
)
つた
知識
(
ちしき
)
は
毛頭
(
もうとう
)
進
(
すゝ
)
んでゐないといつて
宜
(
よろ
)
しかつた。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
そこでまた一
疋
(
ぴき
)
が、そろりそろりと
進
(
すゝ
)
んで
行
(
い
)
きました。五
疋
(
ひき
)
はこちらで、ことりことりとあたまを
振
(
ふ
)
つてそれを
見
(
み
)
てゐました。
鹿踊りのはじまり
(新字旧仮名)
/
宮沢賢治
(著)
如何にも作者が
熱情的
(
ねつじやうてき
)
で、
直情徑行的
(
ちよくじやうけいかうてき
)
な人であるやうな氣持がしますけれども、最う一歩
進
(
すゝ
)
めて、
作品
(
さくひん
)
の
底
(
そこ
)
を味つてゐると
三作家に就ての感想
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
と
言
(
い
)
ひかけて、ぐつとつまると、
白
(
しろ
)
のづぼん、おなじ
胴衣
(
どうぎ
)
、
身
(
み
)
のたけ
此
(
これ
)
にかなつて
風采
(
ふうさい
)
の
揚
(
あ
)
がつた、
社
(
しや
)
を
代表
(
だいへう
)
の
高信
(
たかのぶ
)
さん、
傍
(
かたはら
)
より
進
(
すゝ
)
み
出
(
い
)
でゝ
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
その
結果
(
けつか
)
滿洲
(
まんしゆう
)
から
朝鮮
(
ちようせん
)
日本
(
につぽん
)
に
及
(
およ
)
び、それで
日本
(
につぽん
)
も
初
(
はじ
)
めて
支那
(
しな
)
の
金屬
(
きんぞく
)
を
傳
(
つた
)
へて、
石器時代
(
せつきじだい
)
の
文化
(
ぶんか
)
から
金屬器時代
(
きんぞくきじだい
)
の
文化
(
ぶんか
)
に
進
(
すゝ
)
むことになりました。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
進
(
すゝ
)
み何と此文は
覺
(
おぼ
)
えが有りませう彌太八とやらの歸りし
跡
(
あと
)
に此文が落てありしは天命ならん然し
左右
(
とかく
)
に爭ひ給はゞ此文を以て御上へ
訴
(
うつた
)
へ御吟味を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
また
之
(
これ
)
から
日本
(
につぽん
)
まで
夫人等
(
ふじんら
)
と
航海
(
かうかい
)
を
共
(
とも
)
にするやうになつた
不思議
(
ふしぎ
)
の
縁
(
ゆかり
)
を
言葉
(
ことば
)
短
(
みじか
)
に
語
(
かた
)
ると、
夫人
(
ふじん
)
は『おや。』と
言
(
い
)
つたまゝいと
懷
(
なつ
)
かし
氣
(
げ
)
に
進
(
すゝ
)
み
寄
(
よ
)
る。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
御米
(
およね
)
の
方
(
はう
)
から、
進
(
すゝ
)
んで
弟
(
おとうと
)
の
讒訴
(
ざんそ
)
でもする
樣
(
やう
)
だと、
叱
(
しか
)
るにしろ、
慰
(
なぐ
)
さめるにしろ、
却
(
かへ
)
つて
始末
(
しまつ
)
が
好
(
い
)
いと
考
(
かんが
)
へる
時
(
とき
)
もあつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
確
(
たし
)
かに、これは
大抵
(
たいてい
)
の
子供
(
こども
)
が
菓子
(
くわし
)
を
食
(
た
)
べる
時
(
とき
)
に
起
(
おこ
)
ることだが、
愛
(
あい
)
ちやんは
何
(
なに
)
か
素晴
(
すばら
)
しいことが
起
(
おこ
)
るのをばかり
望
(
のぞ
)
んで
居
(
ゐ
)
て、
通常
(
あたりまへ
)
の
道
(
みち
)
で
進
(
すゝ
)
んで
行
(
ゆ
)
くのは
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
これは
大變
(
たいへん
)
と、
總掛
(
そうがゝ
)
りで
地
(
ぢ
)
ならしをして、
今度
(
こんど
)
は
又
(
また
)
思
(
おも
)
ひ
思
(
おも
)
ひに
陣
(
ぢん
)
を
取
(
と
)
り、
西
(
にし
)
から
東
(
ひがし
)
に
向
(
むか
)
つて
坑道
(
こうだう
)
を
進
(
すゝ
)
め
掛
(
か
)
けた。
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
お
八重
(
やへ
)
察
(
さつ
)
して
進
(
すゝ
)
めつゝ
取
(
とり
)
まかなひて
封
(
ふう
)
を
切
(
き
)
らすに
文
(
ふみ
)
にはあらで
一枚
(
ひとひら
)
の
短冊
(
たんざく
)
なりけり
兩女
(
ふたり
)
ひとしく
見
(
み
)
る
雲形
(
くもがた
)
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
十一
月
(
ぐわつ
)
二十一
日
(
にち
)
にあの
發表
(
はつぺう
)
をせずに、
時
(
とき
)
の
進
(
すゝ
)
むに
從
(
したが
)
つて
爲替相場
(
かはせさうば
)
が
金解禁後
(
きんかいきんご
)
の
推定相場
(
すゐていさうば
)
まで
騰貴
(
とうき
)
したときに、
何時
(
いつ
)
でも
金
(
きん
)
の
解禁
(
かいきん
)
を
決行
(
けつかう
)
することも一
方法
(
はうはふ
)
と
考
(
かんが
)
へるが
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
アンドレイ、エヒミチは
戸口
(
とぐち
)
の
所
(
ところ
)
に
進
(
すゝ
)
んで、
戸
(
と
)
を
開
(
あ
)
けた。するとニキタが
躍上
(
をどりあがつ
)
て
來
(
き
)
て、
其前
(
そのまへ
)
に
立塞
(
たちふさが
)
る。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
その
羽
(
は
)
ばたきには、
初
(
はじ
)
めの
間
(
あひだ
)
こそ、こちらでもびっくりしますが、しかしだん/\
進
(
すゝ
)
むにしたがつて、むしろ
鳥
(
とり
)
が
飛
(
と
)
びたつのも、
道連
(
みちづ
)
れが
出來
(
でき
)
たように
懷
(
なつ
)
かしくなるものです。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
抑
(
おさ
)
へて之を
揚
(
あ
)
げ、
激
(
げき
)
して之を
進
(
すゝ
)
ましむるは、教の
權
(
けん
)
にして而て
變
(
へん
)
なり。教も亦
術
(
じゆつ
)
多し。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
進
常用漢字
小3
部首:⾡
11画
“進”を含む語句
精進
進行
進出
進入
行進曲
進捗
進歩
進上
推進機
推進器
進路
驀進
昂進
二進
進退
突進
亢進
精進湖
精進日
進寄
...