“伊藤公”の読み方と例文
読み方割合
いとうこう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宗助そうすけは五六日前にちまへ伊藤公いとうこう暗殺あんさつ號外がうぐわいたとき、御米およねはたらいてゐる臺所だいどころて、「おい大變たいへんだ、伊藤いとうさんがころされた」とつて
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
御米およねもつまりはをつと歸宅後きたくご會話くわいわ材料ざいれうとして、伊藤公いとうこう引合ひきあひぐらゐところだから、宗助そうすけすゝまない方向はうかうへは、たつてはなし引張ひつぱりたくはなかつた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
其後そのご日毎ひごと新聞しんぶん伊藤公いとうこうことが五六だんづゝないことはないが、宗助そうすけはそれにとほしてゐるんだか、ゐないんだかわからないほど暗殺事件あんさつじけんついては平氣へいきえた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)