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數
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かぞ
ふりがな文庫
“
數
(
かぞ
)” の例文
新字:
数
さういふ
人
(
ひと
)
たちは、
數
(
かぞ
)
へ
上
(
あ
)
げることの
出來
(
でき
)
ない
程
(
ほど
)
たくさんありますから、こゝにはごくわづかの
代表者
(
だいひようしや
)
だけを
出
(
だ
)
しておきませう。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
別莊
(
べつさう
)
はずつと
其
(
そ
)
の
奧
(
おく
)
の
樹深
(
きぶか
)
い
中
(
なか
)
に
建
(
た
)
つて
居
(
ゐ
)
るのを、
私
(
わたし
)
は
心
(
こゝろ
)
づもりに
知
(
し
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
總二階
(
そうにかい
)
十疊
(
じふでふ
)
に
八疊
(
はちでふ
)
の
𢌞
(
まは
)
り
縁
(
えん
)
で、
階下
(
かいか
)
は
七間
(
なゝま
)
まで
數
(
かぞ
)
へて
廣
(
ひろ
)
い。
鳥影
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
さういふ
片
(
かた
)
わの
年輪
(
ねんりん
)
のことを『
擬年輪
(
ぎねんりん
)
』と
呼
(
よ
)
びます。これはその
木
(
き
)
の
生長年數
(
せいちようねんすう
)
を
數
(
かぞ
)
へるときは
除
(
のぞ
)
いて
數
(
かぞ
)
へなければなりません。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
此方
(
こつち
)
から
算盤
(
そろばん
)
を
彈
(
はじ
)
いて、この
土地
(
とち
)
の
人間
(
にんげん
)
の
根性
(
こんじやう
)
を
數
(
かぞ
)
へてやると
泥棒
(
どろぼう
)
に
乞食
(
こじき
)
を
加
(
くは
)
へて、それを
二
(
ふた
)
つに
割
(
わ
)
つたやうなものだなう。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
調
(
しら
)
べ申さんと有ゆゑ主税之助答へて
篤
(
とく
)
と
念入
(
ねんいれ
)
調
(
しらべ
)
らるべしと主税之助主從十人と
數
(
かぞ
)
へてぞ通しける主税之助は越前守の主從を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
父
(
ちゝ
)
の
云
(
い
)
ひ
付
(
つけ
)
で、
毎年
(
まいねん
)
の
通
(
とほ
)
り
虫干
(
むしぼし
)
の
手傳
(
てつだひ
)
をさせられるのも、
斯
(
こ
)
んな
時
(
とき
)
には、
却
(
かへ
)
つて
興味
(
きようみ
)
の
多
(
おほ
)
い
仕事
(
しごと
)
の
一部分
(
いちぶぶん
)
に
數
(
かぞ
)
へられた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
そつちからもこつらからも
其
(
そ
)
れが
數
(
かぞ
)
へられた。
左手
(
さしゆ
)
の
指
(
ゆび
)
が二
度
(
ど
)
曲
(
ま
)
げて二
度
(
ど
)
起
(
おこ
)
されても
盡
(
つく
)
せなかつた。
勿論
(
もちろん
)
畢
(
しまひ
)
には
配偶
(
はいぐう
)
の
缺
(
か
)
けたものまで
僂指
(
るし
)
された。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
心
(
こゝろ
)
ざすは
何物
(
なにもの
)
ぞ
葛籠
(
つゞら
)
の
底
(
そこ
)
に
藏
(
をさ
)
めたりける
一二枚
(
いちにまい
)
の
衣
(
きぬ
)
を
打返
(
うちかへ
)
して
淺黄縮緬
(
あさぎちりめん
)
の
帶揚
(
おびあげ
)
のうちより、
五通
(
ごつう
)
六通
(
ろくつう
)
、
數
(
かぞ
)
ふれば
十二通
(
じふにつう
)
の
文
(
ふみ
)
を
出
(
いだ
)
して
元
(
もと
)
の
座
(
ざ
)
へ
戻
(
もど
)
れば
軒もる月
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
此
(
この
)
夜
(
よ
)
のピアノの
響
(
ひゞき
)
は、
今
(
いま
)
も
猶
(
な
)
ほ
私
(
わたくし
)
の
耳
(
みゝ
)
に
殘
(
のこ
)
つて、
※去
(
くわこ
)
の
出來事
(
できごと
)
の
中
(
うち
)
で
最
(
もつと
)
も
壯快
(
さうくわい
)
な
事
(
こと
)
の一つに
數
(
かぞ
)
へられて
居
(
を
)
るのである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
其
(
その
)
目的
(
もくてき
)
は
凡
(
およ
)
そ三つに
分
(
わか
)
つことが
出來
(
でき
)
る。一は
怨
(
うらみ
)
を
報
(
はう
)
ずる
爲
(
ため
)
で一
番
(
ばん
)
怖
(
こわ
)
い。二は
恩愛
(
おんあい
)
の
爲
(
ため
)
で
寧
(
むし
)
ろいぢらしい。三は
述懷的
(
じゆつくわいてき
)
である。一の
例
(
れい
)
は
數
(
かぞ
)
ふるに
遑
(
いとま
)
がない。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
本石町の小西と
淺沼
(
あさぬま
)
、今川小
路
(
ぢ
)
の
進
(
しん
)
々
堂
(
どう
)
——それらが
當
(
とう
)
時の
有
(
ゆう
)
名な
店
(
みせ
)
だつたが、とにかく東
京
(
けう
)
にも
寫眞器屋
(
しやしんきや
)
などはまだ
數
(
かぞ
)
へるほどしかなかつたやうに
思
(
おも
)
ふ。
写真と思ひ出:――私の写真修行――
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
其外
(
そのほか
)
の百
姓家
(
しやうや
)
とても
數
(
かぞ
)
える
計
(
ばか
)
り、
物
(
もの
)
を
商
(
あきな
)
ふ
家
(
いへ
)
も
準
(
じゆん
)
じて
幾軒
(
いくけん
)
もない
寂寞
(
せきばく
)
たる
溪間
(
たにま
)
! この
溪間
(
たにま
)
が
雨雲
(
あまぐも
)
に
閉
(
とざ
)
されて
見
(
み
)
る
物
(
もの
)
悉
(
こと/″\
)
く
光
(
ひかり
)
を
失
(
うしな
)
ふた
時
(
とき
)
の
光景
(
くわうけい
)
を
想像
(
さう/″\
)
し
給
(
たま
)
へ。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
余
(
よ
)
の
陳列所
(
ちんれつじよ
)
の
雨垂
(
あまだ
)
れ
落
(
おち
)
に
積重
(
つみかさ
)
ねてある
打製石斧
(
だせいせきふ
)
は、
數
(
かぞ
)
へては
見
(
み
)
ぬが、
先
(
ま
)
づ
謙遜
(
けんそん
)
して六七千
箇
(
こ
)
は
有
(
あ
)
ると
云
(
い
)
はう。
精密
(
せいみつ
)
に
計算
(
けいさん
)
したら、
或
(
あるひ
)
は一
萬
(
まん
)
に
近
(
ちか
)
いかも
知
(
し
)
れぬ。
探検実記 地中の秘密:05 深大寺の打石斧
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
勾玉
(
まがたま
)
が、
八坂瓊
(
やさかに
)
の
勾玉
(
まがたま
)
と
申
(
まを
)
して、
三種
(
さんしゆ
)
の
神器
(
じんぎ
)
の
一
(
ひと
)
つにも
數
(
かぞ
)
へられてゐることは、
皆
(
みな
)
さんもよく
知
(
し
)
つてをられるでせうが、この
玉
(
たま
)
の
形
(
かたち
)
は
頭
(
あたま
)
が
圓
(
まる
)
くて
尻尾
(
しりを
)
が
曲
(
まが
)
り
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
きのふも
一昨日
(
をとゝひ
)
も仕事を休んでゐたのですけれど、もう
數
(
かぞ
)
へ
日
(
び
)
になつて來て、お出入先から毎日の催促があるので、今日はたうとう朝から仕事に出て行つたんですよ。
俳諧師
(旧字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
もう卅
歳
(
さい
)
若
(
わか
)
かつたなら?——
日本
(
につほん
)
の
文壇
(
ぶんだん
)
は、
何
(
ど
)
う
動搖
(
どうえう
)
し、
私
(
わたし
)
は——
私
(
わたし
)
は、
數
(
かぞ
)
へると、
九歳
(
こゝのつ
)
だつ!
長谷川時雨が卅歳若かつたら
(旧字旧仮名)
/
直木三十五
(著)
鶫
(
つぐみ
)
、
鶸
(
ひは
)
、
獦子鳥
(
あとり
)
、
深山鳥
(
みやま
)
、
頬白
(
ほゝじろ
)
、
山雀
(
やまがら
)
、
四十雀
(
しじふから
)
——とても
數
(
かぞ
)
へつくすことが
出來
(
でき
)
ません。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
或
(
あるひ
)
は
地
(
ち
)
を
擇
(
えら
)
んで
之
(
これ
)
を
蹈
(
ふ
)
み、
時
(
とき
)
にして
然
(
しか
)
る
後
(
のち
)
言
(
こと
)
を
出
(
いだ
)
し、
行
(
ゆ
)
くに
(五六)
徑
(
こみち
)
に
由
(
よ
)
らず、
(五七)
公正
(
こうせい
)
に
非
(
あら
)
ざれば
憤
(
いきどほり
)
を
發
(
はつ
)
せず、
而
(
しか
)
も
禍災
(
くわさい
)
に
遇
(
あ
)
ふ
者
(
もの
)
、
勝
(
あ
)
げて
數
(
かぞ
)
ふ
可
(
べ
)
からざる
也
(
なり
)
。
余
(
よ
)
甚
(
はなは
)
だ
惑
(
まど
)
ふ。
国訳史記列伝:01 伯夷列伝第一
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
僕
(
ぼく
)
はその
爲
(
ため
)
にも「しるこ」
屋
(
や
)
のないことを
情
(
なさ
)
けないことの一つに
數
(
かぞ
)
へざるを
得
(
え
)
ない。
しるこ
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
關東大地震
(
かんとうだいぢしん
)
のとき、
東京
(
とうきよう
)
に
於
(
お
)
ける
大火災
(
だいかさい
)
の
火元
(
ひもと
)
は
百五十箇所程
(
ひやくごじゆつかしよほど
)
に
數
(
かぞ
)
へられてゐるが、
其中
(
そのうち
)
化學藥品
(
かがくやくひん
)
に
由
(
よ
)
るものは
四十四箇所
(
しじゆうしかしよ
)
であつて、
三十一箇所
(
さんじゆういちかしよ
)
は
都合
(
つごう
)
よく
消
(
け
)
し
止
(
と
)
められたけれども
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
問
(
と
)
はれて、アンドレイ、エヒミチは
默
(
もく
)
した
儘
(
まゝ
)
、
財嚢
(
さいふ
)
の
錢
(
ぜに
)
を
數
(
かぞ
)
へ
見
(
み
)
て。『八十六
圓
(
ゑん
)
。』
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
『さうね、
不思議
(
ふしぎ
)
なこと』と
海龜
(
うみがめ
)
は
答
(
こた
)
へて、
其
(
そ
)
の
岩
(
いは
)
の
上
(
うへ
)
に
目録
(
もくろく
)
を
數
(
かぞ
)
へ
出
(
だ
)
しました、『——
不思議
(
ふしぎ
)
な
事
(
こと
)
、
古今
(
こゝん
)
に
亘
(
わた
)
れる
大海學
(
だいかいがく
)
の、それから
懶聲
(
なまけごゑ
)
を
發
(
だ
)
すこと——
懶聲
(
なまけごゑ
)
の
先生
(
せんせい
)
は
年老
(
としと
)
つた
海鰻
(
はも
)
で、 ...
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
數
(
かぞ
)
へ
日
(
び
)
のこころ
細
(
ぼそ
)
さや
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
數
(
かぞ
)
ふればいま
秋
(
あき
)
九
月
(
ぐわつ
)
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
景色
(
けしき
)
は、
四季
(
しき
)
共
(
とも
)
に
爽
(
さわや
)
かな
且
(
か
)
つ
奧床
(
おくゆか
)
しい
風情
(
ふぜい
)
である。
雪景色
(
ゆきげしき
)
は
特
(
とく
)
に
可
(
い
)
い。
紫
(
むらさき
)
の
霞
(
かすみ
)
、
青
(
あを
)
い
霧
(
きり
)
、もみぢも、
花
(
はな
)
も、
月
(
つき
)
もと
數
(
かぞ
)
へたい。
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と、
玄竹
(
げんちく
)
は
無遠慮
(
ぶゑんりよ
)
に、
圓
(
まる
)
い
頭
(
あたま
)
を
但馬守
(
たじまのかみ
)
の
前
(
まへ
)
に
突
(
つ
)
き
出
(
だ
)
して
見
(
み
)
せた。
疊
(
たゝみ
)
三
枚
(
まい
)
ほど
距
(
へだた
)
つてはゐるが、
但馬守
(
たじまのかみ
)
の
鋭
(
するど
)
い
眼
(
め
)
は、
玄竹
(
げんちく
)
の
頭
(
あたま
)
の
剃刀創
(
かみそりきず
)
をすつかり
數
(
かぞ
)
へて
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
廓内
(
なか
)
の
大
(
おほ
)
きい
樓
(
うち
)
にも
大分
(
だいぶ
)
の
貸付
(
かしつけ
)
があるらしう
聞
(
き
)
きましたと、
大路
(
おほぢ
)
に
立
(
た
)
ちて二三
人
(
にん
)
の
女房
(
にようぼう
)
よその
財産
(
たから
)
を
數
(
かぞ
)
へぬ。
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
余
(
よ
)
が
出
(
だ
)
した
破片
(
はへん
)
の
内
(
うち
)
に、
内模樣
(
うちもやう
)
のある
土器
(
どき
)
の
内部
(
ないぶ
)
に
把手
(
とツて
)
を
有
(
ゆう
)
するのがある。これなぞも
珍品
(
ちんぴん
)
に
數
(
かぞ
)
ふべしだ。
探検実記 地中の秘密:03 嶺の千鳥窪
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
易者
(
えきしや
)
は
大道
(
だいだう
)
に
店
(
みせ
)
を
出
(
だ
)
して、
徃來
(
わうらい
)
の
人
(
ひと
)
の
身
(
み
)
の
上
(
うへ
)
を
一二錢
(
いちにせん
)
で
占
(
うら
)
なふ
人
(
ひと
)
と、
少
(
すこ
)
しも
違
(
ちが
)
つた
樣子
(
やうす
)
もなく、
算木
(
さんぎ
)
を
色々
(
いろ/\
)
に
並
(
なら
)
べて
見
(
み
)
たり、
筮竹
(
ぜいちく
)
を
揉
(
も
)
んだり
數
(
かぞ
)
へたりした
後
(
あと
)
で
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
ロンドン
以外
(
いがい
)
では、スコットランドのエヂンバラを
始
(
はじ
)
めイギリスの
大都市
(
だいとし
)
、
地方
(
ちほう
)
の
町
(
まち
)
や
村
(
むら
)
にある
博物館
(
はくぶつかん
)
を
一
(
ひと
)
つ/\
數
(
かぞ
)
へ
擧
(
あ
)
ぐるならば
數百
(
すうひやく
)
にも
達
(
たつ
)
するくらゐであります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
しかしながら、かういふ
歌
(
うた
)
が
後々
(
のち/\
)
、だん/\はやつてきて、
數
(
かぞ
)
へきれないほどたくさん、
同種類
(
どうしゆるい
)
のものが
出來
(
でき
)
ました。つまり
一種
(
いつしゆ
)
とぼけた
歌
(
うた
)
といはなければなりません。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
此
(
こ
)
の二つの
外
(
ほか
)
には
別段
(
べつだん
)
此
(
こ
)
れというて
數
(
かぞ
)
へる
程
(
ほど
)
他人
(
たにん
)
の
記憶
(
きおく
)
にも
残
(
のこ
)
つて
居
(
ゐ
)
なかつた。それでも
彼
(
かれ
)
の
大
(
おほ
)
きな
躰躯
(
からだ
)
と
性來
(
せいらい
)
の
器用
(
きよう
)
とは
主人
(
しゆじん
)
をして
比較的
(
ひかくてき
)
餘計
(
よけい
)
な
給料
(
きふれう
)
を
惜
(
をし
)
ませなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
その
年月
(
ねんげつ
)
がどうしてわかるかといへば、
植
(
う
)
ゑつけた
記録
(
きろく
)
による
外
(
ほか
)
には、
木
(
き
)
を
横
(
よこ
)
に
切
(
き
)
つて、
生地
(
きじ
)
に
出
(
で
)
てゐる
圓
(
まる
)
い
環
(
わ
)
が
幾
(
いく
)
つも
重
(
かさな
)
つてゐるその
理
(
きめ
)
の
數
(
すう
)
を
數
(
かぞ
)
へてみるとわかるのです。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
太平洋
(
たいへいよう
)
の
中央部
(
ちゆうおうぶ
)
、
特
(
とく
)
にハワイ
島
(
とう
)
にはキラウエアといふ
有名
(
ゆうめい
)
な
活火山
(
かつかざん
)
があるが、
活火山
(
かつかざん
)
に
最
(
もつと
)
も
豐富
(
ほうふ
)
な
場所
(
ばしよ
)
はジャワ
島
(
とう
)
である。こゝには
活火山
(
かつかざん
)
だけの
數
(
すう
)
が
四十箇
(
しじつこ
)
も
數
(
かぞ
)
へられるといはれてゐる。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
『それに
話
(
はな
)
しするのは
無駄
(
むだ
)
だわ、
其兩耳
(
そのりやうみゝ
)
の
出
(
で
)
ない
中
(
うち
)
は、
少
(
すくな
)
くとも
片耳
(
かたみゝ
)
出
(
で
)
ない
中
(
うち
)
は』と
思
(
おも
)
つて
居
(
ゐ
)
ると、
忽
(
たちま
)
ら
全頭
(
ぜんとう
)
が
現
(
あら
)
はれたので、
愛
(
あい
)
ちやんは
持
(
も
)
つて
居
(
ゐ
)
た
紅鶴
(
べにづる
)
を
下
(
お
)
ろし、
競技
(
ゲーム
)
の
數
(
かず
)
を
數
(
かぞ
)
へ
初
(
はじ
)
めました
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
聞れしかと思へども
何喰
(
なにくは
)
ぬ
顏
(
かほ
)
にて何も變ることは御座らねどお幸は
能
(
よき
)
世話人
(
せわにん
)
ありて
此間
(
このあひだ
)
備前樣
(
びぜんさま
)
の御屋敷へ
見習奉公
(
みならひぼうこう
)
に出ましたと云に長兵衞は
僥倖
(
しあはせ
)
なり併ながら
押詰
(
おしつめ
)
ての
數
(
かぞ
)
へ日に
嘸々
(
さぞ/\
)
物
(
もの
)
が
懸
(
かゝ
)
りしならん我等も夫と知るならば何ぞ
祝
(
いは
)
うて
遣
(
やる
)
ものを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
都
(
みやこ
)
おほ
路
(
ぢ
)
も
數
(
かぞ
)
へ
日
(
び
)
に
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
言
(
い
)
ひつくすべくもあらず、
秋草
(
あきぐさ
)
の
種々
(
くさ/″\
)
數
(
かぞ
)
ふべくもあらじかし。
北八
(
きたはち
)
が
此作
(
このさく
)
の
如
(
ごと
)
きは、
園内
(
ゑんない
)
に
散
(
ちら
)
ばつたる
石碑
(
せきひ
)
短册
(
たんじやく
)
の
句
(
く
)
と
一般
(
いつぱん
)
、
難澁
(
なんじふ
)
千萬
(
せんばん
)
に
存
(
ぞん
)
ずるなり。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
春
(
はる
)
は
櫻
(
さくら
)
の
賑
(
にぎわ
)
ひよりかけて、なき
玉菊
(
たまぎく
)
が
燈籠
(
とうろう
)
の
頃
(
ころ
)
、つゞいて
秋
(
あき
)
の
新仁和賀
(
しんにわが
)
には十
分
(
ぷん
)
間
(
かん
)
に
車
(
くるま
)
の
飛
(
と
)
ぶ
事
(
こと
)
此通
(
このとほ
)
りのみにて七十五
輛
(
りよう
)
と
數
(
かぞ
)
へしも、二の
替
(
かわ
)
りさへいつしか
過
(
す
)
ぎて
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
また
人間
(
にんげん
)
の
現
(
あらは
)
れる
以前
(
いぜん
)
の
下等動物
(
かとうどうぶつ
)
ばかり
棲
(
す
)
んでゐた
世界
(
せかい
)
はどれだけ
古
(
ふる
)
いことでせう。
數千萬年
(
すうせんまんねん
)
をもつてかぞへても
數
(
かぞ
)
へ
切
(
き
)
れない
昔
(
むかし
)
とは、
實
(
じつ
)
に
驚
(
おどろ
)
くべきことであります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
五月山
(
さつきやま
)
の
木
(
き
)
が一
本
(
ぽん
)
々々
(
/\
)
數
(
かぞ
)
へられるやうになると、
池田
(
いけだ
)
の
町
(
まち
)
は
直
(
す
)
ぐ
長
(
なが
)
い
坂
(
さか
)
の
下
(
した
)
に
見
(
み
)
おろされた。
此處
(
ここ
)
からはもう
多田院
(
ただのゐん
)
へ一
里
(
り
)
、
開帳
(
かいちやう
)
の
賑
(
にぎは
)
ひは、この
小都會
(
せうとくわい
)
をもざわつかしてゐた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
以上
(
いじよう
)
の
外
(
ほか
)
日本
(
につぽん
)
には
各地
(
かくち
)
に
老樹
(
ろうじゆ
)
名木
(
めいぼく
)
があつて、
一々
(
いち/\
)
あげて
數
(
かぞ
)
へることも
出來
(
でき
)
ません。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
「十一
半
(
はん
)
さ、
近頃
(
ちかごろ
)
どうも
安
(
やす
)
くつてな」
商人
(
あきんど
)
はいひながら
淺
(
あさ
)
い
目笊
(
めざる
)
へ
卵
(
たまご
)
を
入
(
い
)
れて
萠黄
(
もえぎ
)
の
紐
(
ひも
)
のたどりを
持
(
も
)
つて
秤
(
はかり
)
の
棹
(
さを
)
を
目
(
め
)
八
分
(
ぶ
)
にして、さうして
分銅
(
ふんどう
)
の
絲
(
いと
)
をぎつと
抑
(
おさ
)
へた
儘
(
まゝ
)
銀色
(
ぎんいろ
)
の
目
(
め
)
を
數
(
かぞ
)
へた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
大地開閉
(
だいちかいへい
)
の
記事
(
きじ
)
を
載
(
の
)
せた
第三
(
だいさん
)
の
地震
(
ぢしん
)
は
西暦
(
せいれき
)
千七百八十三年
(
せんしちひやくはちじゆうさんねん
)
イタリー
國
(
こく
)
カラブリヤに
起
(
おこ
)
つたものであつて、
地震
(
ぢしん
)
に
因
(
よ
)
る
死者
(
ししや
)
四萬
(
しまん
)
、それに
續
(
つゞ
)
いて
起
(
おこ
)
つた
疫病
(
えきびよう
)
に
因
(
よ
)
る
死者
(
ししや
)
二萬
(
にまん
)
と
數
(
かぞ
)
へられたものである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
申
越
(
こし
)
たれば是非々々
存生
(
ぞんしやう
)
の中に
面會
(
めんくわい
)
致し度今にては私しも親はなし親のなき後は兄は親同前なりと云ば是非
逢
(
あひ
)
に
行
(
ゆく
)
積
(
つも
)
りなり併し是も
早
(
はや
)
押迫
(
おしつま
)
つて
數
(
かぞ
)
へ日にはなるし彼是又暮の
始末
(
しまつ
)
にて
旅立所
(
たびだちどころ
)
ではなけれ共
兄弟
(
きやうだい
)
一
生
(
しやう
)
の別れなれば何有ても
逢
(
あは
)
ねばならず夫に付
長旅
(
ながたび
)
の事ゆゑ心の知れぬ者を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
月夜
(
つきよ
)
の
星
(
ほし
)
は
數
(
かぞ
)
へられない。
恁
(
か
)
くまでの
赤蜻蛉
(
あかとんぼ
)
の
大
(
おほい
)
なる
群
(
むれ
)
が
思
(
おも
)
ひ
立
(
た
)
つた
場所
(
ばしよ
)
から
志
(
こゝろざ
)
す
處
(
ところ
)
へ
移
(
うつ
)
らうとするのである。
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
廓
(
くるわ
)
ことばを
町
(
まち
)
にいふまで
去
(
さ
)
りとは
耻
(
はづ
)
かしからず
思
(
おも
)
へるも
哀
(
あはれ
)
なり、
年
(
とし
)
はやう/\
數
(
かぞ
)
への十四、
人形
(
にんげう
)
抱
(
だ
)
いて
頬
(
ほう
)
ずりする
心
(
こゝろ
)
は
御華族
(
ごくわぞく
)
のお
姫樣
(
ひめさま
)
とて
變
(
かは
)
りなけれど、
修身
(
しうしん
)
の
講義
(
こうぎ
)
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
優秀
(
ゆうしゆう
)
な
人達
(
ひとたち
)
であつたことも
數
(
かぞ
)
へなければならぬ。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
其日
(
そのひ
)
から
數
(
かぞ
)
へて
丁度
(
ちやうど
)
一週間前
(
いつしうかんまへ
)
の
夜
(
よ
)
、
夜學
(
やがく
)
は
無
(
な
)
かつた
頃
(
ころ
)
で、
晝間
(
ひるま
)
の
通學生
(
つうがくせい
)
は
歸
(
かへ
)
つて
了
(
しま
)
ひ、
夕飯
(
ふゆはん
)
が
濟
(
す
)
んで、
私
(
わたし
)
の
部屋
(
へや
)
の
卓子
(
つくゑ
)
の
上
(
うへ
)
で、
燈下
(
とうか
)
に
美少年録
(
びせうねんろく
)
を
讀
(
よ
)
んで
居
(
ゐ
)
た。
怪談女の輪
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
國曾議員
(
こくくわいぎゐん
)
の
椅子
(
いす
)
にならべて
生涯
(
しやうがい
)
の
希望
(
きばう
)
の
一
(
ひと
)
つに
數
(
かぞ
)
へいるゝ
學生
(
がくせい
)
もありけり
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
數
部首:⽁
15画
“數”を含む語句
數々
多數
數多
珠數
數珠
多人數
數日
數〻
數日間
數次
人數
數寄
數年
年數
數限
手數
數萬
數個
其數
數回
...