“幾軒”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いくけん85.7%
いくむね14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
屋根やねひくい、くらちいさないえ幾軒いくけんもあって、いえなかにはたけぐしをつくったり、つまようじをけずったり、なかには状袋じょうぶくろをはったりしているおとこも、おんなもあった。
火を点ず (新字新仮名) / 小川未明(著)
そしてその向ふに、同じつくりの二階屋がずらりと幾軒いくけんも並んで、の裏を見せてる。二階屋の裏! 其処そこには蚊帳かやが釣つたまゝになつていへもあつた。
父の墓 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
「根本の神」のやしろであって、大理石造りの宏大な社、社は幾軒いくむねにも分かれていた。
蔦葛木曽棧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)