“いくけん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
幾軒75.0%
幾間12.5%
鬻拳12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そしてその向ふに、同じつくりの二階屋がずらりと幾軒いくけんも並んで、の裏を見せてる。二階屋の裏! 其処そこには蚊帳かやが釣つたまゝになつていへもあつた。
父の墓 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
猛虎も遂に幾間いくけん隘牢あいらうに甘んぜざるを得ざるの時なしとせんや。
想断々(2) (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
看よや彼が伏見要駕策の如き、その大胆無頓着なる、いわゆる鬻拳いくけん兵諫へいかんも及ぶ所なきに非ずや。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)