“幾間”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いくま87.5%
いくけん12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
どうかして左手ばかりの練習をしているのを幾間いくまか隔てたとこの中で聞いていると、不思議に前の書中の幻影が頭の中によみがえって来て船戦ふないくさの光景や
春寒 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
モンセーニュールは、彼には聖堂中の聖堂であり、そのそとの一続きの幾間いくまかにいる礼拝者のむれにとっては最も神聖な処の中でも最も神聖な処である、彼の奥のにいた。
猛虎も遂に幾間いくけん隘牢あいらうに甘んぜざるを得ざるの時なしとせんや。
想断々(2) (新字旧仮名) / 北村透谷(著)