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要
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えう
ふりがな文庫
“
要
(
えう
)” の例文
それは
食料
(
しよくれう
)
と
薪
(
まき
)
との
不廉
(
ふれん
)
な
供給
(
きようきふ
)
を
仰
(
あふ
)
がねばならぬからである。
勘次
(
かんじ
)
はお
品
(
しな
)
の
發病
(
はつびやう
)
から
葬式
(
さうしき
)
までには
彼
(
かれ
)
にしては
過大
(
くわだい
)
な
費用
(
ひよう
)
を
要
(
えう
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
女王樣
(
ぢよわうさま
)
の
論據
(
ろんきよ
)
は
斯
(
か
)
うでした、
若
(
も
)
し
何事
(
なにごと
)
にせよ、
全
(
まつた
)
く
時間
(
じかん
)
を
要
(
えう
)
せずして
成
(
な
)
し
了
(
を
)
うせられなかつたなら、
所有
(
あらゆる
)
周圍
(
しうゐ
)
の
誰
(
たれ
)
でもを
死刑
(
しけい
)
に
處
(
しよ
)
する。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
其
(
その
)
輕氣球
(
けいきゝゆう
)
を
飛揚
(
ひやう
)
して、
誰
(
だれ
)
か一二
名
(
めい
)
、
印度
(
インド
)
のコロンボ
市
(
し
)
か
其他
(
そのた
)
の
大陸地方
(
たいりくちほう
)
の
都邑
(
とゆう
)
に
達
(
たつ
)
し、
其處
(
そこ
)
で、
電光艇
(
でんくわうてい
)
が
要
(
えう
)
する十二
種
(
しゆ
)
の
藥液
(
やくえき
)
を
買整
(
かひとゝの
)
へ
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
要
(
えう
)
するに娘が
内職
(
ないしよく
)
するは親に関することなく妻が
内職
(
ないしよく
)
は夫に
関
(
くわん
)
することなし、一
家
(
か
)
の
経営上
(
けいえいじやう
)
全くこれは
別口
(
べつくち
)
のお話とも申すべきものに
候
(
そろ
)
。
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
〔譯〕心は
現在
(
げんざい
)
せんことを
要
(
えう
)
す。事未だ來らずば、
邀
(
むか
)
ふ可らず。事已に
往
(
ゆ
)
かば、
追
(
お
)
ふ可らず。
纔
(
わづ
)
かに追ひ纔かに邀へば、
便
(
すなは
)
ち是れ
放心
(
はうしん
)
なり。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
▼ もっと見る
……と
言
(
い
)
ふ
隙
(
ひま
)
に、
何
(
なん
)
の、
清水谷
(
しみづだに
)
まで
行
(
ゆ
)
けばだけれど、
要
(
えう
)
するに
不精
(
ぶしやう
)
なので、
家
(
うち
)
に
居
(
ゐ
)
ながら
聞
(
き
)
きたいのが
懸値
(
かけね
)
のない
處
(
ところ
)
である。
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
要
(
えう
)
するに
世間
(
せけん
)
は
未
(
いま
)
だ
固有名
(
こゆうめい
)
なるものゝ
意味
(
いみ
)
を
了解
(
れうかい
)
してをらぬのであらう。
固有名
(
こゆうめい
)
を
普通名
(
ふつうめい
)
と
同
(
どう
)
一
程度
(
ていど
)
に
見
(
み
)
てゐるのであらう。
誤まれる姓名の逆列
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
『
然
(
さう
)
でせう。』と、
彼
(
かれ
)
は
眼
(
め
)
を
細
(
ほそ
)
めて
云
(
い
)
ふた。『
貴方
(
あなた
)
だの、
貴方
(
あなた
)
の
補助者
(
ほじよしや
)
のニキタなどのやうな、
然云
(
さうい
)
ふ
人間
(
にんげん
)
には、
未來
(
みらい
)
などは
何
(
なん
)
の
要
(
えう
)
も
無
(
な
)
い
譯
(
わけ
)
です。 ...
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
之より国境を
通過
(
つうくわ
)
して
清水越
(
しみづごえ
)
に
至
(
いた
)
らんには、少くとも十数日の日子を
要
(
えう
)
し、又利根岳より尾瀬沼即ち岩代と上野の国境に
出
(
い
)
でんにも亦十余日を
要
(
えう
)
すべし
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
我
(
わが
)
國民
(
こくみん
)
今後
(
こんご
)
の
責任
(
せきにん
)
は
益
(
ます/\
)
重大
(
ぢうだい
)
ならんとするの
時
(
とき
)
、
活動
(
くわつどう
)
の
根本機關
(
こんぽんきくわん
)
とも
言
(
い
)
ふ
可
(
べ
)
き
身體
(
しんたい
)
の
攝養
(
せつやう
)
には
尤
(
もつと
)
も
注意
(
ちゆうい
)
を
要
(
えう
)
す。
命の鍛錬
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
要
(
えう
)
なき
胸
(
むね
)
は
痛
(
いた
)
めけん、
愚
(
おろ
)
かしさよと
一人
(
ひとり
)
笑
(
ゑ
)
みして、
竹椽
(
ちくえん
)
のはしに
足
(
あし
)
を
休
(
やす
)
めぬ、
晩風
(
ばんぷう
)
凉
(
すゞ
)
しく
袂
(
たもと
)
に
通
(
かよ
)
ひて、
空
(
そら
)
に
飛
(
とび
)
かふ
蝙蝠
(
かはほり
)
のかげ二つ三つ、
夫
(
それ
)
すら
漸
(
やうや
)
く
見
(
み
)
えず
成
(
なり
)
ゆく
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
要
(
えう
)
するに
彼
(
かれ
)
位
(
ぐらゐ
)
の
年輩
(
ねんぱい
)
の
青年
(
せいねん
)
が、
一人前
(
いちにんまへ
)
の
人間
(
にんげん
)
になる
楷梯
(
かいてい
)
として、
修
(
をさ
)
むべき
事
(
こと
)
、
力
(
つと
)
むべき
事
(
こと
)
には、
内部
(
ないぶ
)
の
動搖
(
どうえう
)
やら、
外部
(
ぐわいぶ
)
の
束縛
(
そくばく
)
やらで、
一切
(
いつさい
)
手
(
て
)
が
着
(
つ
)
かなかつたのである。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
霎時
(
しばし
)
ありて、姫は詞の過ぎたるを悔み給ひしにや、面に紅を潮して我手を取り、アントニオとても我心の平和を破り、我に
要
(
えう
)
なき物思せさせんとにはあらざるべしと宣給ふ。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
だけど、
子供
(
こども
)
なんか
要
(
い
)
らないなどゝ
仰言
(
おつしや
)
るのは、
要
(
えう
)
するに
空虚
(
くうきよ
)
な
言葉
(
ことば
)
にちがひありません。
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
畫題
(
ぐわだい
)
といひ
色彩
(
しきさい
)
といひ、
自分
(
じぶん
)
のは
要
(
えう
)
するに
少年
(
せうねん
)
が
書
(
か
)
いた
畫
(
ぐわ
)
、
志村
(
しむら
)
のは
本物
(
ほんもの
)
である。
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
言込は何より安き事ながら
只
(
たゞ
)
云々
(
これ/\
)
と言許りで向うの名さへも
知
(
しら
)
ざる所へ
突然
(
いきなり
)
行
(
ゆき
)
ても話し難し
要
(
えう
)
こそあれと
考
(
かんが
)
へしが
漸々
(
やう/\
)
思ひ附事ありて明日
疾
(
とく
)
起出
(
おきいで
)
音羽の方へ至るに
附
(
つい
)
ては案内者に和吉を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
要
(
えう
)
は
兵
(
へい
)
を
彊
(
つよ
)
くし
(一〇六)
馳説
(
ちぜい
)
の
(一〇七)
從横
(
しようくわう
)
を
言
(
い
)
ふ
者
(
もの
)
を
破
(
やぶ
)
るに
在
(
あ
)
るなり。
是
(
ここ
)
に
於
(
おい
)
て
南
(
みなみ
)
は百
越
(
ゑつ
)
を
平
(
たひ
)
らげ、
北
(
きた
)
は
陳蔡
(
ちんさい
)
を
并
(
あは
)
せ
(一〇八)
三
晉
(
しん
)
を
却
(
しりぞ
)
け、
西
(
にし
)
は
秦
(
しん
)
を
伐
(
う
)
つ。
諸矦
(
しよこう
)
、
楚
(
そ
)
の
彊
(
つよ
)
きを
患
(
うれ
)
ふ。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
シユワツブ氏は、これまでの古い家を、今はもうそれに
要
(
えう
)
がないからといつて、ばらばらに
毀
(
こは
)
すことを好まなかつた。出来ることならそのまゝそつくり屋敷のどこかへ持つてゆきたいらしかつた。
茶話:06 大正十一(一九二二)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
で取り
懸
(
かゝり
)
からもう熱が
冷
(
さ
)
める、
興
(
きよう
)
が無くなる、
心
(
しん
)
から
嫌氣
(
いやけ
)
が
浸
(
さ
)
して了ツた。然うなると、幾ら努力したと謂ツて、
踠
(
あが
)
いたと謂ツて、何の
役
(
やく
)
にも立ちはしない。で、たゞ狼狽する、
要
(
えう
)
するに意氣
鎖沈
(
せうちん
)
だ。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
けふ咲ける桜はわれに
要
(
えう
)
あらじひとの
嘘
(
うそ
)
をばひたに
数
(
かぞ
)
ふる
桜
(新字旧仮名)
/
岡本かの子
(著)
今
(
いま
)
は
實
(
じつ
)
に
非常
(
ひじやう
)
の
塲合
(
ばあひ
)
である、
非常
(
ひじやう
)
の
塲合
(
ばあひ
)
には
非常
(
ひじやう
)
の
决心
(
けつしん
)
を
要
(
えう
)
するので、
若
(
も
)
し
躊躇
(
ちうちよ
)
して
居
(
を
)
れば、
吾等
(
われら
)
一同
(
いちどう
)
はみす/\
知
(
し
)
る
人
(
ひと
)
も
無
(
な
)
き
此
(
この
)
山中
(
さんちう
)
の
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
彼等
(
かれら
)
は
味
(
あじは
)
ふのではなくて
要
(
えう
)
するに
咽喉
(
のど
)
の
孔
(
あな
)
を
埋
(
うづ
)
めるのである。
冷水
(
れいすゐ
)
を
注
(
そゝ
)
いで
其
(
そ
)
のぼろ/\な
麥飯
(
むぎめし
)
を
掻
(
か
)
き
込
(
こ
)
む
時
(
とき
)
彼等
(
かれら
)
の
一人
(
ひとり
)
でも
咀嚼
(
そしやく
)
するものはない。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
要
(
えう
)
するに、このごろに
至
(
いた
)
つて
地震
(
ぢしん
)
の
恐
(
おそ
)
ろしさが
漸
(
やうや
)
く
分
(
わ
)
かつたので、
神
(
かみ
)
を
祭
(
まつ
)
つてその
怒
(
いか
)
りを
解
(
と
)
かんとしたのであらう。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
要
(
えう
)
するに——
俥
(
くるま
)
は
落
(
お
)
ちるものと
心得
(
こゝろえ
)
て
乘
(
の
)
るのである。
而
(
しか
)
して、
惡道路
(
みちわる
)
と、
坂
(
さか
)
の
上下
(
じやうげ
)
は、
必
(
かなら
)
ず
下
(
お
)
りて
歩行
(
ある
)
く
事
(
こと
)
——
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
〔譯〕凡そ事を
作
(
な
)
すには、
須
(
すべか
)
らく天に
事
(
つか
)
ふるの心あるを
要
(
えう
)
すべし。人に示すの
念
(
ねん
)
あるを要せず。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
夜晝
(
よるひる
)
爲
(
す
)
るなんて
何
(
ど
)
んな
仕事
(
しごと
)
でせう!
貴方
(
あなた
)
は
地球
(
ちきう
)
が
其地軸
(
そのちゞく
)
を
回轉
(
くわいてん
)
するに二十四
時間
(
じかん
)
を
要
(
えう
)
する——
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
渡
(
わた
)
す
人
(
ひと
)
知
(
し
)
りし
顏
(
かほ
)
の
女中
(
ぢよちゆう
)
ならば
何
(
なに
)
とせん
詞
(
ことば
)
がけられなば
何
(
なに
)
といはん
恥
(
はぢ
)
の
上塗
(
うはぬ
)
りは
要
(
えう
)
なきことなり
車代
(
しやだい
)
といふも
知
(
し
)
れたもの
受
(
う
)
けずともよし
此
(
この
)
まゝに
歸
(
かへ
)
らんか
否
(
いな
)
是
(
こ
)
れ
欲
(
ほ
)
しければこそ
雪
(
ゆき
)
の
夜
(
よ
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
要
(
えう
)
するに、
彼
(
かれ
)
は
門
(
もん
)
の
下
(
した
)
に
立
(
た
)
ち
竦
(
すく
)
んで、
日
(
ひ
)
の
暮
(
く
)
れるのを
待
(
ま
)
つべき
不幸
(
ふかう
)
な
人
(
ひと
)
であつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
勿論
(
もちろん
)
是
(
これ
)
は
雜作
(
ざふさ
)
も
無
(
な
)
い
事
(
こと
)
ですが、
其
(
そ
)
れには
別室
(
べつしつ
)
の
修繕
(
しうぜん
)
を
要
(
えう
)
すると
云
(
い
)
ふ
其事
(
そのこと
)
です。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
深井の二君は
精密
(
せいみつ
)
なる地図を
製
(
せい
)
せられたり、利根河上流の
模様
(
もやう
)
は将来
頗
(
すこぶ
)
る改正を
要
(
えう
)
するなり、上越国界に
至
(
いた
)
りても同じく改正を要すれども、
尚
(
なほ
)
精確
(
せいかく
)
を得んには向後尚一国上越及岩代の三ヶ国より
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
太史公
(
たいしこう
)
曰
(
いは
)
く、
老子
(
らうし
)
の
貴
(
たつと
)
ぶ
所
(
ところ
)
の
道
(
みち
)
は、
(一二二)
虚無
(
きよむ
)
にして
因應
(
いんおう
)
し、
無爲
(
むゐ
)
に
變化
(
へんくわ
)
す、
故
(
ゆゑ
)
に
著書
(
ちよしよ
)
、
(一二三)
辭稱
(
じしよう
)
微妙
(
びめう
)
にして
識
(
し
)
り
難
(
がた
)
し。
莊子
(
さうじ
)
は
(一二四)
道徳
(
だうとく
)
を
散
(
さん
)
じて
放論
(
はうろん
)
す、
要
(
えう
)
は
亦
(
また
)
之
(
これ
)
を
自然
(
しぜん
)
に
歸
(
き
)
せり。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
要
(
えう
)
するに彼は、
宇宙
(
うちう
)
の本體を
探
(
さぐ
)
らうとしたり
人生
(
じんせい
)
の意義を
究
(
きは
)
めやうとして、種々な思想を
生噛
(
なまがみ
)
にしてゐるうちに、何時かデカタン派の
影響
(
えいきやう
)
を
受
(
う
)
けて、そして其の空氣が弱い併しながらねばツこい力で
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
然
(
しか
)
らば
北歐羅巴
(
きたようろつぱ
)
の
方面
(
はうめん
)
はどうかと
見遣
(
みや
)
るに、
此
(
この
)
方面
(
はうめん
)
に
就
(
つい
)
ては
私
(
わたし
)
は
餘
(
あま
)
り
多
(
おほ
)
く
知
(
し
)
らぬが、
要
(
えう
)
するに
幼稚
(
えうち
)
極
(
きは
)
まるものであつて、
規模
(
きぼ
)
が
極
(
きは
)
めて
小
(
ちい
)
さいやうである。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
斯
(
か
)
く
大使命
(
だいしめい
)
の
役
(
やく
)
も
私
(
わたくし
)
と
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
とに
定
(
さだ
)
まると、
本島
(
ほんたう
)
に
殘
(
のこ
)
る
櫻木大佐等
(
さくらぎたいさら
)
と
吾等
(
われら
)
兩人
(
りようにん
)
との
間
(
あひだ
)
には、
極
(
きは
)
めて
細密
(
さいみつ
)
なる
打合
(
うちあは
)
せを
要
(
えう
)
するのである。
其
(
その
)
打合
(
うちあは
)
せは
斯
(
か
)
うであつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
それ、
徒労力
(
むだぼね
)
と
言
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
よ!
要
(
えう
)
もない
仕事三昧
(
しごとざんまい
)
打棄
(
うつちや
)
つて、
少
(
わか
)
い
人
(
ひと
)
は
妻
(
つま
)
を
思切
(
おもひき
)
つて
立帰
(
たちかへ
)
れえ。
老爺
(
おやぢ
)
も
要
(
い
)
らぬ
尻押
(
しりおし
)
せず、
柔順
(
すなほ
)
に
妻
(
つま
)
を
捧
(
さゝ
)
げるやうに、
少
(
わか
)
いものを
説得
(
せつとく
)
せい。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
悄然
(
せうぜん
)
として
後
(
あと
)
に
跟
(
つ
)
いて
來
(
く
)
る
勘次
(
かんじ
)
を
要
(
えう
)
はないからと
巡査
(
じゆんさ
)
は
邪慳
(
じやけん
)
に
叱
(
しか
)
つて
逐
(
お
)
ひやつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
凡そ學を爲すの
要
(
えう
)
は、
此
(
これ
)
よりして
基
(
もとゐ
)
を
起
(
おこ
)
す。故に曰ふ、誠は物の
終始
(
しゆうし
)
と。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
要
(
えう
)
するに
彼等
(
かれら
)
は
世間
(
せけん
)
に
疎
(
うと
)
い
丈
(
だけ
)
それ
丈
(
だけ
)
仲
(
なか
)
の
好
(
い
)
い
夫婦
(
ふうふ
)
であつたのである。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
誰方
(
どなた
)
の
兒
(
こ
)
たちでも、
小兒
(
こども
)
で
此
(
これ
)
が
好
(
す
)
きだと
言
(
い
)
ふのは
餘
(
あま
)
りなからう。十四五ぐらゐの
少年
(
せうねん
)
で、
僕
(
ぼく
)
は
湯
(
ゆ
)
どうふが
可
(
い
)
いよ、なぞは——
説明
(
せつめい
)
に
及
(
およ
)
ばず——
親
(
おや
)
たちの
注意
(
ちうい
)
を
要
(
えう
)
する。
湯どうふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
わが
國
(
くに
)
の
姓名
(
せいめい
)
の
發生
(
はつせい
)
發達
(
はつたつ
)
の
歴史
(
れきし
)
はこゝに
述
(
の
)
べないが、
要
(
えう
)
するに
今日
(
こんにち
)
吾人
(
ごじん
)
の
姓
(
せい
)
と
稱
(
しやう
)
するものは
實
(
じつ
)
は苗字といふべきもので、苗字と姓と
氏
(
うじ
)
とはその
出處
(
でどころ
)
を
異
(
こと
)
にするものである。
誤まれる姓名の逆列
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
要
(
えう
)
するに、
化物
(
ばけもの
)
の
形式
(
けいしき
)
は
西洋
(
せいやう
)
は一
體
(
たい
)
に
幼稚
(
えうち
)
である。
希臘
(
ぎりしや
)
や
埃及
(
えじぷと
)
は
多
(
おほ
)
く
人間
(
にんげん
)
と
動物
(
どうぶつ
)
の
繼合
(
つぎあは
)
せをやつて
居
(
ゐ
)
る
事
(
こと
)
は
前
(
まへ
)
に
述
(
の
)
べたが、それでは
形
(
かたち
)
は
巧
(
たくみ
)
に
出來
(
でき
)
ても
所謂
(
いはゆる
)
完全
(
くわんぜん
)
な
化物
(
ばけもの
)
とは
云
(
い
)
へない。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
その
準備
(
じゆんび
)
に
就
(
つ
)
いても
取々
(
とり/″\
)
奇
(
き
)
な
事
(
こと
)
があるが、それはまあ、お
預
(
あづか
)
り
申
(
まを
)
すとして、
帳場
(
ちやうば
)
へ
据
(
す
)
ゑて
算盤
(
そろばん
)
を
置
(
お
)
く、
乃至
(
ないし
)
帳面
(
ちやうめん
)
でもつけようといふ、
娘
(
むすめ
)
はこれを(お
帳場
(
ちやうば
)
/\)と
言
(
い
)
つて
居
(
ゐ
)
るが、
要
(
えう
)
するに
卓子
(
テエブル
)
だ。
廓そだち
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
外人
(
ぐわいじん
)
の
地震説
(
ぢしんせつ
)
は一
見
(
けん
)
甚
(
はなは
)
だ
適切
(
てきせつ
)
であるが
如
(
ごと
)
くであるが、
要
(
えう
)
するにそは、
今日
(
こんにち
)
の
世態
(
せたい
)
をもつて、いにしへの
世態
(
せたい
)
を
律
(
りつ
)
せんとするもので、いはゆる
自家
(
じか
)
の
力
(
ちから
)
を
以
(
もつ
)
て
自家
(
じか
)
を
強壓
(
けうあつ
)
するものであると
思
(
おも
)
ふ。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
五月雨
(
さみだれ
)
の
茅屋
(
かやや
)
雫
(
しづく
)
して、じと/\と
沙汰
(
さた
)
するは、
山
(
やま
)
の
上
(
うへ
)
の
古社
(
ふるやしろ
)
、
杉
(
すぎ
)
の
森
(
もり
)
の
下闇
(
したやみ
)
に、
夜
(
よ
)
な/\
黒髮
(
くろかみ
)
の
影
(
かげ
)
あり。
呪詛
(
のろひ
)
の
女
(
をんな
)
と
言
(
い
)
ふ。かたの
如
(
ごと
)
き
惡少年
(
あくせうねん
)
、
化鳥
(
けてう
)
を
狙
(
ねら
)
ふ
犬
(
いぬ
)
となりて、
野茨
(
のばら
)
亂
(
みだ
)
れし
岨道
(
そばみち
)
を
要
(
えう
)
して
待
(
ま
)
つ。
婦人十一題
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
はゝゝ、
大丈夫
(
だいじやうぶ
)
、
心配
(
しんぱい
)
は
無
(
な
)
いと
云
(
い
)
ふに、——お
浦
(
うら
)
の
所在
(
ありか
)
も、
救
(
すく
)
ふ
路
(
みち
)
も、すべて
掌
(
たなごゝろ
)
の
中
(
うち
)
に
在
(
あ
)
る。
吾輩
(
わがはい
)
が
掴
(
つか
)
んで
居
(
ゐ
)
る。
要
(
えう
)
は
唯
(
たゞ
)
掴
(
つか
)
んだ
此
(
こ
)
の
手
(
て
)
を
開
(
ひら
)
く
時間
(
じかん
)
を
待
(
ま
)
つ
事
(
こと
)
だ。——
今
(
いま
)
開
(
ひら
)
け、と
云
(
い
)
つても
然
(
さ
)
うは
不可
(
いか
)
ん。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
いかに
息災
(
そくさい
)
でも
既
(
すで
)
に五十九、あけて六十にならうといふのが、
内
(
うち
)
でこそはくる/\
𢌞
(
まは
)
れ、
近頃
(
ちかごろ
)
は
遠路
(
とほみち
)
の
要
(
えう
)
もなく、
父親
(
ちゝおや
)
が
本
(
ほん
)
を
見
(
み
)
る、
炬燵
(
こたつ
)
の
端
(
はし
)
を
拜借
(
はいしやく
)
し、
母親
(
はゝおや
)
が
看經
(
かんきん
)
するうしろから、
如來樣
(
によらいさま
)
を
拜
(
をが
)
む
身分
(
みぶん
)
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
宜
(
よろし
)
いかね、
此
(
これ
)
を
要
(
えう
)
するに、
少
(
すくな
)
くとも
空屋
(
あきや
)
に
限
(
かぎ
)
る……
有
(
あ
)
りますか、
人
(
ひと
)
の
居
(
ゐ
)
ない
小家
(
こや
)
はあるか。
有
(
あ
)
れば、
其処
(
そこ
)
へ
行
(
ゆ
)
く。これから
此
(
こ
)
の
足
(
あし
)
で
直
(
す
)
ぐに
行
(
ゆ
)
きます。——
宿
(
やど
)
へ
帰
(
かへ
)
つて
一先
(
ひとま
)
づ
落着
(
おちつ
)
け? ……
呑気
(
のんき
)
な
事
(
こと
)
を。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
要
常用漢字
小4
部首:⾑
9画
“要”を含む語句
必要
不要
要求
肝要
要素
要領
要慎
要用
要之
主要
重要
緊要
要所
要約
大要
要諦
不得要領
要心
要訣
要害
...