“雜作”のいろいろな読み方と例文
新字:雑作
読み方割合
ざふさ60.0%
ザフサ40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そこでけたはなし腹藏ふくざうなく主人しゆじんにすると、主人しゆじん成程々々なるほど/\いてゐるだけであつたが、仕舞しまひ雜作ざふさなく
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
セント・ジョンは——壁に掛つてゐるすゝけた繪姿のやうに坐つたまゝ、讀んでゐる本に眼を据ゑ、唖のやうに唇をつぐんでゐたので——觀察するのには雜作ざふさもなかつた。
かき上る段になれば、何の雜作ザフサもない石城シキだけれど、あれを大昔からとり𢌞して居た村と、さうでない村とがあつた。こんな風に、しかつめらしい説明をする宿老トネたちが、どうかすると居た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
かき上る段になれば、何の雜作ザフサもない石城シキだけれど、あれを大昔からとり𢌞して居た村と、さうでない村とがあつた。こんな風に、しかつめらしい説明をする宿老トネたちが、どうかすると居た。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)