トップ
>
點
>
てん
ふりがな文庫
“
點
(
てん
)” の例文
新字:
点
鬘
(
かつら
)
ならではと
見
(
み
)
ゆるまでに
結做
(
ゆひな
)
したる
圓髷
(
まるまげ
)
の
漆
(
うるし
)
の
如
(
ごと
)
きに、
珊瑚
(
さんご
)
の
六分玉
(
ろくぶだま
)
の
後插
(
あとざし
)
を
點
(
てん
)
じたれば、
更
(
さら
)
に
白襟
(
しろえり
)
の
冷豔
(
れいえん
)
、
物
(
もの
)
の
類
(
たと
)
ふべき
無
(
な
)
く——
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
天空
(
そら
)
には
星影
(
ほしかげ
)
一
點
(
てん
)
、二
點
(
てん
)
、
又
(
ま
)
た三
點
(
てん
)
、
風
(
かぜ
)
死
(
し
)
して
浪
(
なみ
)
黒
(
くろ
)
く、
船
(
ふね
)
は
秒一秒
(
べういちべう
)
と、
阿鼻叫喚
(
あびけうくわん
)
の
響
(
ひゞき
)
を
載
(
の
)
せて、
印度洋
(
インドやう
)
の
海底
(
かいてい
)
に
沈
(
しづ
)
んで
行
(
ゆ
)
くのである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
もしこれが
成功
(
せいこう
)
するならば、
飛行船用
(
ひかうせんよう
)
などとして
極
(
きは
)
めて
有益
(
ゆうえき
)
であり、
火山
(
かざん
)
の
利用
(
りよう
)
がこの
點
(
てん
)
に
於
(
おい
)
ても
實現
(
じつげん
)
することになるのであらう。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
幸
(
さいはひ
)
に
御米
(
およね
)
の
産氣
(
さんけ
)
づいたのは、
宗助
(
そうすけ
)
の
外
(
そと
)
に
用
(
よう
)
のない
夜中
(
よなか
)
だつたので、
傍
(
そば
)
にゐて
世話
(
せわ
)
の
出來
(
でき
)
ると
云
(
い
)
ふ
點
(
てん
)
から
見
(
み
)
れば
甚
(
はなは
)
だ
都合
(
つがふ
)
が
好
(
よ
)
かつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
そして一目見ると
直
(
すぐ
)
に、
少
(
すこ
)
しあけツ
放
(
はな
)
しの
點
(
てん
)
のある
代
(
かはり
)
には、こせつかぬ、おツとりとした、
古風
(
こふう
)
な
顔立
(
かほだて
)
であることを見て取ツた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
▼ もっと見る
かういふ
點
(
てん
)
から
見
(
み
)
ますと、これらの
土器
(
どき
)
は
恐
(
おそ
)
らく
專門
(
せんもん
)
の
土器製造人
(
どきせいぞうにん
)
が、その
工場
(
こうば
)
で
作
(
つく
)
つたのを
各地
(
かくち
)
に
賣
(
う
)
り
出
(
だ
)
したものにちがひありません。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
明
(
あか
)
るい
光
(
ひかり
)
に
滿
(
み
)
ちた
田圃
(
たんぼ
)
を
其
(
そ
)
の
惑亂
(
わくらん
)
し
溷濁
(
こんだく
)
した
心
(
こゝろ
)
を
懷
(
いだ
)
いて
寂
(
さび
)
しく
歩數
(
あゆみ
)
を
積
(
つ
)
んで
行
(
ゆ
)
く
彼
(
かれ
)
は、
玻璃器
(
はりき
)
の
水
(
みづ
)
を
日
(
ひ
)
に
翳
(
かざ
)
して
發見
(
はつけん
)
した一
點
(
てん
)
の
塵芥
(
ごみ
)
であつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
のびやかで、ひっぱり
上
(
あ
)
げるような
調子
(
ちようし
)
が、ある
點
(
てん
)
まで
行
(
い
)
つて、ぴったりと
落
(
お
)
ちつきよく
納
(
をさ
)
まつてゐるではありませんか。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
と、
是
(
これ
)
は
可
(
よ
)
く
言
(
い
)
つた
語
(
ことば
)
です、
智者
(
ちしや
)
、
哲人
(
てつじん
)
、
若
(
も
)
しくは
思想家
(
しさうか
)
たるものゝ、
他人
(
たにん
)
に
異
(
ことな
)
る
所
(
ところ
)
の
點
(
てん
)
は、
即
(
すなは
)
ち
此
(
こゝ
)
に
在
(
あ
)
るのでせう、
苦痛
(
くつう
)
を
輕
(
かろ
)
んずると
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
に。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
そこに
球突塲
(
たまつきば
)
があつたので
無
(
ぶ
)
聊のまゝ
運動
(
うんどう
)
がてら二十
點
(
てん
)
といふ
處
(
ところ
)
あたりから
習
(
なら
)
ひ出したのが、病みつきの
初
(
はじ
)
めだつた。
文壇球突物語
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
斯樣
(
かやう
)
すれば
惡
(
わる
)
い、
何故
(
なにゆゑ
)
に
惡
(
わる
)
いかといふ
點
(
てん
)
を
自分
(
じぶん
)
の
心
(
こゝろ
)
に
問
(
と
)
はせて
見
(
み
)
て、
自分
(
じぶん
)
で
其理由
(
そのりいう
)
を
發明
(
はつめい
)
し、
成程
(
なるほど
)
これは
善
(
よ
)
い、
惡
(
わる
)
いといふ
處
(
ところ
)
を
自分
(
じぶん
)
に
合點
(
がつてん
)
せしむる。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
最後
(
さいご
)
に
此新横穴
(
このしんよこあな
)
からの
發見物
(
はつけんぶつ
)
に
就
(
つひ
)
て、
最
(
もつと
)
も
注意
(
ちうい
)
すべき
點
(
てん
)
を
附記
(
ふき
)
して
置
(
お
)
く。それは、
供物
(
ぐぶつ
)
らしき
魚骨
(
ぎよこつ
)
の
發見
(
はつけん
)
と、
俵形土器
(
ひやうけいどき
)
の
中
(
なか
)
から、
植物
(
しよくぶつ
)
らしき
物
(
もの
)
の
出
(
で
)
た二
事
(
じ
)
である。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
この
點
(
てん
)
において
支那
(
しな
)
はさすがに
徹底
(
てつてい
)
してゐる。
如何
(
いか
)
なる
場合
(
ばあひ
)
にも
姓名
(
せいめい
)
を
轉倒
(
てんたう
)
するやうな
愚
(
ぐ
)
を
演
(
えん
)
じない。
誤まれる姓名の逆列
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
即
(
すなは
)
ち
其
(
その
)
二十
分時
(
ぶんじ
)
とは
長針
(
ちやうしん
)
の十二
時
(
じ
)
の
所
(
ところ
)
に
至
(
いた
)
る
迄
(
まで
)
二十
分時
(
ぶんじ
)
あると
云
(
い
)
ふことにて、
何
(
いづ
)
れも
長針
(
ちやうしん
)
は十二
時
(
じ
)
を
本
(
もと
)
にし
盤面
(
ばんめん
)
にある六十の
點
(
てん
)
を
計
(
かぞ
)
へて
何時
(
なんじ
)
何分時
(
なんぶんじ
)
と
云
(
い
)
ふことを
知
(
し
)
るべし。
改暦弁
(旧字旧仮名)
/
福沢諭吉
(著)
ペンペのからだが
黒
(
くろ
)
い
小
(
ちひ
)
さな
點
(
てん
)
になつて、グーッグーッと
錐
(
きり
)
を
揉
(
も
)
むやうに
下界
(
した
)
に
墜
(
を
)
ちてゆくのがわかつた。やがてそれも
見
(
み
)
えなくなつてしまつた。ペンペはどうなつたらうか。
火を喰つた鴉
(新字旧仮名)
/
逸見猶吉
(著)
いはなは
色
(
いろ
)
が
少
(
すこ
)
し
黒
(
くろ
)
く
腹
(
はら
)
に
赤
(
あか
)
い
點
(
てん
)
があり、やまめは
色
(
いろ
)
が
白
(
しろ
)
く
縱
(
たて
)
に
美
(
うつく
)
しい
藍色
(
あゐいろ
)
の
條
(
すぢ
)
があります。またやまめの
口
(
くち
)
はいはなより
少
(
すこ
)
し
尖
(
とが
)
つてゐて、
大
(
おほ
)
きさは
共
(
とも
)
に
七八寸
(
しちはつすん
)
がとまりです。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
櫻色
(
さくらいろ
)
にもあらず、
緋桃
(
ひもゝ
)
の
花
(
はな
)
でもなし、
剃
(
そ
)
りたてたる
頭
(
つむり
)
より
顏
(
かほ
)
より
首筋
(
くびすぢ
)
にいたるまで
銅色
(
あかゞねいろ
)
の
照
(
て
)
りに一
點
(
てん
)
のにごりも
無
(
な
)
く、
白髮
(
しらが
)
もまじる
太
(
ふと
)
き
眉
(
まゆ
)
をあげて
心
(
こゝろ
)
まかせの
大笑
(
おほわら
)
ひなさるゝ
時
(
とき
)
は
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
捨てこそ有なれと思ふも
果敢
(
はか
)
なき
小女氣
(
むすめぎ
)
なり彼の一
生
(
しやう
)
の
苦勞
(
くらう
)
は他人に
寄
(
より
)
一
雙
(
さう
)
の玉手千人
枕
(
まくら
)
し一
點
(
てん
)
の
唇
(
くちびる
)
萬客に
嘗
(
なめ
)
らるゝと云ふ
愁
(
つら
)
い
勤
(
つと
)
めの其中の心の底を打明て語るお方は唯一人と小夜衣が
誠
(
まこと
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
看護の尼、いま
燈
(
ともしび
)
を
點
(
てん
)
じて
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
止むことのない
點
(
てん
)
……點
太陽の子
(旧字旧仮名)
/
福士幸次郎
(著)
太綱
(
ふとづな
)
の
一端
(
いつたん
)
を
前齒
(
まへば
)
に
銜
(
くは
)
へてする/\と
竿
(
さを
)
を
上
(
のぼ
)
りて
直
(
たゞち
)
に
龍頭
(
りうづ
)
に
至
(
いた
)
る。
蒼空
(
あをぞら
)
に
人
(
ひと
)
の
點
(
てん
)
あり、
飄々
(
へう/\
)
として
風
(
かぜ
)
に
吹
(
ふ
)
かる。これ
尚
(
な
)
ほ
奇
(
き
)
とするに
足
(
た
)
らず。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
殘
(
のこ
)
るところは
其考案
(
そのこうあん
)
の
實施
(
じつし
)
如何
(
いかん
)
といふ
點
(
てん
)
に
歸着
(
きちやく
)
する。
而
(
しか
)
も
其實施
(
そのじつし
)
は
一時
(
いちじ
)
に
數十萬圓
(
すうじゆうまんえん
)
、
年々
(
ねん/\
)
十萬圓
(
じゆうまんえん
)
の
費用
(
ひよう
)
にて
出來
(
でき
)
る
程度
(
ていど
)
である。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
勿論
(
もちろん
)
、
外形
(
ぐわいけい
)
に
現
(
あらは
)
れても
何
(
なに
)
も
審
(
いぶか
)
しい
點
(
てん
)
はないが、
少
(
すこ
)
しく
私
(
わたくし
)
の
眼
(
め
)
に
異樣
(
ゐやう
)
に
覺
(
おぼ
)
えたのは、
總
(
さう
)
噸數
(
とんすう
)
一千
噸
(
とん
)
位
(
くらゐ
)
にしては
其
(
その
)
構造
(
かうざう
)
の
餘
(
あま
)
りに
堅固
(
けんご
)
らしいのと
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
利害
(
りがい
)
の
打算
(
ださん
)
から
云
(
い
)
へば
無論
(
むろん
)
の
事
(
こと
)
、
單
(
たん
)
に
隣人
(
りんじん
)
の
交際
(
かうさい
)
とか
情誼
(
じやうぎ
)
とか
云
(
い
)
ふ
點
(
てん
)
から
見
(
み
)
ても、
夫婦
(
ふうふ
)
はこれよりも
前進
(
ぜんしん
)
する
勇氣
(
ゆうき
)
を
有
(
も
)
たなかつたのである。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
その
點
(
てん
)
はもちろん
考
(
かんが
)
へねばなりませんが、さうかといつて、この
歌
(
うた
)
がよい
歌
(
うた
)
だとおもふのは、たいへんいけないことです。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
これ
等
(
ら
)
のお
寺
(
てら
)
をよく
見
(
み
)
ると、
皆
(
みな
)
さんはいろ/\
造
(
つく
)
り
方
(
かた
)
の
違
(
ちが
)
つてゐる
點
(
てん
)
がわかり、また
昔
(
むかし
)
の
建築
(
けんちく
)
がいかにも
良
(
よ
)
く
出來
(
でき
)
てゐることに
氣
(
き
)
がつくのですが
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
次
(
つぎ
)
に
申
(
まを
)
したいのは
責任
(
せきにん
)
を
自
(
みづ
)
から
知
(
し
)
るといふの
點
(
てん
)
であります。
英學塾
(
えいがくじゆく
)
の
寄宿舍
(
きしゆくしや
)
には
唯今
(
たゞいま
)
五十
名
(
めい
)
足
(
た
)
らずの
生徒
(
せいと
)
が
居
(
ゐ
)
ます。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
つまり
調
(
てう
)
子がよければ持
點
(
てん
)
を一
氣
(
き
)
に
突
(
つ
)
き切る事もたびたびで、
自然
(
しぜん
)
勝
(
かち
)
が多いが、それが
逆
(
ぎやく
)
になると、どうにも
當
(
あ
)
たりが
惡
(
わる
)
くて、負が
重
(
かさ
)
なつて苛々しい
文壇球突物語
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
不足
(
ふそく
)
な
點
(
てん
)
は
適當
(
てきたう
)
に
外語
(
ぐわいご
)
を
以
(
もつ
)
て
補充
(
ほじう
)
するのは
差
(
さ
)
し
支
(
つか
)
へないが、ゆゑなく
舊來
(
きうらい
)
の
成語
(
せいご
)
を
捨
(
す
)
てゝ
外國語
(
ぐわいこくご
)
を
濫用
(
らんよう
)
するのは、
即
(
すなは
)
ち
自
(
みづか
)
らおのれを
侮辱
(
ぶじよく
)
するもので、
以
(
もつ
)
ての
外
(
ほか
)
の
妄擧
(
まうきよ
)
である。
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
酒
(
さけ
)
が
其處
(
そこ
)
に
火
(
ひ
)
を
點
(
てん
)
じた。
庭
(
には
)
の四
本
(
ほん
)
の
青竹
(
あをだけ
)
に
長
(
は
)
つた
繩
(
なは
)
の
赤
(
あか
)
や
青
(
あを
)
や
黄
(
き
)
の
刻
(
きざ
)
んだ
注連
(
しめ
)
がひら/\と
動
(
うご
)
きながら
老人等
(
としよりら
)
と
一
(
ひと
)
つに
私語
(
さゝや
)
くやうに
見
(
み
)
えた。
日
(
ひ
)
は
陽氣
(
やうき
)
な
庭
(
には
)
へ一
杯
(
ぱい
)
に
暖
(
あたゝ
)
かな
光
(
ひかり
)
を
投
(
なげ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
横穴
(
よこあな
)
は
何處
(
どこ
)
までも
横穴
(
よこあな
)
であるが、
内部
(
ないぶ
)
の
構造
(
かうぞう
)
に
多少
(
たせう
)
注意
(
ちうい
)
すべき
點
(
てん
)
もあり。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
森林
(
しんりん
)
は
洪水
(
こうずい
)
の
害
(
がい
)
を
防
(
ふせ
)
ぎ、
河
(
かは
)
の
水
(
みづ
)
を
不斷
(
ふだん
)
に
絶
(
た
)
えず
流
(
なが
)
し、
水田
(
すいでん
)
をもからさないといふ
點
(
てん
)
で、
土地
(
とち
)
を
安全
(
あんぜん
)
に
保
(
たも
)
つてくれる
效用
(
こうよう
)
があることがわかつて
來
(
き
)
たので、
以來
(
いらい
)
はじめて
森林
(
しんりん
)
を
保護
(
ほご
)
して
育
(
そだ
)
てるようになり
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
實際
(
じつさい
)
地震學
(
ぢしんがく
)
の
或方面
(
あるほうめん
)
では、
日本
(
につぽん
)
の
研究
(
けんきゆう
)
が
最
(
もつと
)
も
進
(
すゝ
)
んでゐる
點
(
てん
)
もあるけれども、
其他
(
そのた
)
の
方面
(
ほうめん
)
に
於
(
おい
)
ては
必
(
かなら
)
ずしもさうでない。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
夫婦
(
ふうふ
)
は
和合
(
わがふ
)
同棲
(
どうせい
)
といふ
點
(
てん
)
に
於
(
おい
)
て、
人並
(
ひとなみ
)
以上
(
いじやう
)
に
成功
(
せいこう
)
したと
同時
(
どうじ
)
に、
子供
(
こども
)
にかけては、
一般
(
いつぱん
)
の
隣人
(
りんじん
)
よりも
不幸
(
ふかう
)
であつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
今
(
いま
)
はそれさへ
天涯
(
でんがい
)
の
彼方
(
かなた
)
に
落
(
お
)
ちて、
見渡
(
みわた
)
す
限
(
かぎ
)
り
黒暗々
(
こくあん/\
)
たる
海
(
うみ
)
の
面
(
おも
)
、たゞ
密雲
(
みつうん
)
の
絶間
(
たへま
)
を
洩
(
も
)
れたる
星
(
ほし
)
の
光
(
ひかり
)
の一二
點
(
てん
)
が
覺束
(
おぼつか
)
なくも
浪
(
なみ
)
に
反射
(
はんしや
)
して
居
(
を
)
るのみである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
これは
近頃
(
ちかごろ
)
西洋
(
せいよう
)
の
文明
(
ぶんめい
)
がはひつて
來
(
き
)
ても
同
(
おな
)
じことで、いかに
西洋風
(
せいようふう
)
を
習
(
なら
)
つても、ある
點
(
てん
)
には
日本人
(
につぽんじん
)
には
日本人
(
につぽんじん
)
らしい
趣味
(
しゆみ
)
と
特質
(
とくしつ
)
が、
消
(
き
)
えないのであります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
恐らく
洗煉琢磨
(
せんれんたくま
)
され、その表現の一々がテエマに
對
(
たい
)
して少しの
無駄
(
むだ
)
も、少しの
弛
(
ゆる
)
みもなく、
簡潔緊張
(
かんけつきんちやう
)
を
極
(
きは
)
めてゐる
點
(
てん
)
に於て、志賀氏の
作品程
(
さくひんほど
)
なのはありません。
三作家に就ての感想
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
ご
存
(
ぞん
)
じの
通
(
とほ
)
り、
品行方正
(
ひんかうはうせい
)
の
點
(
てん
)
は、
友
(
とも
)
だちが
受合
(
うけあ
)
ふが、
按摩
(
あんま
)
に
至
(
いた
)
つては、
然
(
しか
)
も
斷
(
だん
)
じて
處女
(
しよぢよ
)
である。
錢湯
(
せんたう
)
でながしを
取
(
と
)
つても、ばんとうに
肩
(
かた
)
を
觸
(
さは
)
らせた
事
(
こと
)
さへない。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
又
(
また
)
作文
(
さくぶん
)
にしても
間違
(
まちが
)
つた
處
(
ところ
)
があれば
唯
(
た
)
だ
印
(
しるし
)
を
附
(
つ
)
けて
置
(
お
)
く
丈
(
だけ
)
で、
滅多
(
めつた
)
に
間違
(
まちがひ
)
の
點
(
てん
)
を
説明
(
せつめい
)
して
聞
(
き
)
かさない。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
だからその
點
(
てん
)
において、そのお
歌
(
うた
)
が、
第一番
(
だいゝちばん
)
のものでなくとも、
何
(
なに
)
も
失望
(
しつぼう
)
する
必要
(
ひつよう
)
はありません。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
飽
(
あ
)
くまで
木造
(
もくざう
)
一
點
(
てん
)
張
(
ば
)
りで
進
(
すゝ
)
んだか、これは
畢竟
(
ひつけう
)
地震
(
ぢしん
)
を
考慮
(
かうりよ
)
したゝめではなからうか
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
然
(
しか
)
し
勘次
(
かんじ
)
が
目
(
め
)
を
放
(
はな
)
つて
居
(
ゐ
)
るのは
足
(
あし
)
の
爪先
(
つまさき
)
二三
尺
(
じやく
)
の、
今
(
いま
)
唐鍬
(
たうぐは
)
を
以
(
もつ
)
て
伐去
(
きりさ
)
つて
遙
(
はるか
)
に
後
(
うしろ
)
へ
引
(
ひ
)
いてそつと
棄
(
す
)
てた
趾
(
あと
)
の一
點
(
てん
)
である。
埃
(
ほこり
)
は
土
(
つち
)
に
幾
(
いく
)
らでも
濕
(
うるほ
)
ひを
持
(
も
)
つた
彼
(
かれ
)
の
足
(
あし
)
もとからは
立
(
た
)
たなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
以上
(
いじやう
)
三
點
(
てん
)
は
坂
(
さか
)
の
上
(
うへ
)
の
貝塚
(
かひづか
)
から
出
(
で
)
たといふのである。
探検実記 地中の秘密:06 疑問の加瀬貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
そして時たま友
達
(
たち
)
なんかとどこともない
球突塲
(
たまつきば
)
で
突
(
つ
)
いてはみるが、以前ほど
面
(
おも
)
白くない、持
點
(
てん
)
も百
點
(
てん
)
は
少
(
せう
)
々
無理
(
むり
)
になつてまあ八十
點
(
てん
)
といふ
處
(
ところ
)
になつてしまつた。
文壇球突物語
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
その
大正十二年
(
たいしようじゆうにねん
)
の
噴火
(
ふんか
)
に
於
(
おい
)
ては、
山
(
やま
)
の
東側
(
ひがしがは
)
と
西側
(
にしがは
)
とに
東西
(
とうざい
)
に
走
(
はし
)
る
二條
(
にじよう
)
の
裂目
(
さけめ
)
を
生
(
しよう
)
じ、
各線上
(
かくせんじよう
)
五六
(
ごろく
)
の
點
(
てん
)
から
鎔岩
(
ようがん
)
を
流出
(
りゆうしゆつ
)
した。この
状態
(
じようたい
)
はエトナ
式
(
しき
)
と
稱
(
しよう
)
すべきである。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
濱野
(
はまの
)
さんが
歸
(
かへ
)
つてから、その
一枚
(
いちまい
)
を
水
(
みづ
)
に
浸
(
ひた
)
して、そして
佛壇
(
ぶつだん
)
に
燈
(
あかり
)
を
點
(
てん
)
じた。
謹
(
つゝし
)
んで
夜
(
よ
)
を
守
(
まも
)
つたのである
火の用心の事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
この
點
(
てん
)
に
向
(
むか
)
つては
我輩
(
わがはい
)
は
衷心
(
ちうしん
)
歡喜
(
くわんき
)
を
禁
(
きん
)
じ
得
(
え
)
ぬのである。
建築の本義
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
男
(
をとこ
)
は
其
(
その
)
頸
(
うなじ
)
を
抱
(
だ
)
かうとしたが、フト
目
(
め
)
を
反
(
そ
)
らす
水
(
みづ
)
の
面
(
おも
)
、一
點
(
てん
)
の
火
(
ひ
)
は
未
(
ま
)
だ
消
(
き
)
えないで
殘
(
のこ
)
つて
居
(
ゐ
)
たので。
三尺角拾遺:(木精)
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
ところが、
支那
(
しな
)
では
税
(
ぜい
)
がかゝらないので、
知
(
し
)
り
合
(
あ
)
ふ
在留
(
ざいりう
)
日本人
達
(
たち
)
は、みんな
立派
(
りつは
)
な
器械
(
きかい
)
を持つてゐる。いつもその
點
(
てん
)
では
氣
(
き
)
がひけたが、
印畫
(
いんぐわ
)
を見せてもらふと
安
(
あん
)
心した。
写真と思ひ出:――私の写真修行――
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
讀者
(
どくしや
)
試
(
こゝろ
)
みに
地震計
(
ぢしんけい
)
の
原理
(
げんり
)
を
想像
(
そう/″\
)
してみるがよい。
地上
(
ちじよう
)
の
萬物
(
ばんぶつ
)
は
地震
(
ぢしん
)
のとき
皆
(
みな
)
搖
(
ゆ
)
れ
出
(
だ
)
すのに、
自分
(
じぶん
)
だけ
空間
(
くうかん
)
の
元
(
もと
)
の
點
(
てん
)
から
動
(
うご
)
かないといふような
方法
(
ほう/\
)
を
工夫
(
くふう
)
しなければなるまい。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
點
部首:⿊
17画
“點”を含む語句
點頭
合點
斑點
點火
頂點
中心點
交叉點
缺點
一點
弱點
此點
點々
點滴
要點
打點頭
點燈頃
早合點
點出
點綴
終點
...