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場所
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ばしよ
ふりがな文庫
“
場所
(
ばしよ
)” の例文
ついて
話
(
はな
)
しがある。(
猿
(
さる
)
どのの
夜寒
(
よさむ
)
訪
(
と
)
ひゆく
兎
(
うさぎ
)
かな)で、
水上
(
みなかみ
)
さんも、
私
(
わたし
)
も、
場所
(
ばしよ
)
はちがふが、
兩方
(
りやうはう
)
とも
交代夜番
(
かうたいよばん
)
のせこに
出
(
で
)
てゐる。
十六夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
地震計
(
ぢしんけい
)
を
以
(
もつ
)
て
觀察
(
かんさつ
)
すると、かういふ
地下
(
ちか
)
の
働
(
はたら
)
きの
所在地
(
しよざいち
)
が
分
(
わか
)
るから、それからして
岩漿
(
がんしよう
)
の
貯藏
(
ちよぞう
)
されてゐる
場所
(
ばしよ
)
の
深
(
ふか
)
さが
想像
(
そう/″\
)
せられる。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
帽子屋
(
ばうしや
)
が
唯
(
た
)
ッた
一人
(
ひとり
)
場所
(
ばしよ
)
を
取
(
と
)
り
交
(
か
)
へた
爲
(
ため
)
に一
番
(
ばん
)
好
(
い
)
いことをしました、
愛
(
あい
)
ちやんは
以前
(
まへ
)
よりも
餘
(
よ
)
ッ
程
(
ぽど
)
割
(
わり
)
が
惡
(
わる
)
くなりました、だつて
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
さて我山中に入り
場所
(
ばしよ
)
よきを
見立
(
みたて
)
、木の
枝
(
えだ
)
藤蔓
(
ふぢつる
)
を以て
仮
(
かり
)
に
小屋
(
こや
)
を作りこれを
居所
(
ゐどころ
)
となし、おの/\犬を
牽
(
ひき
)
四方に
別
(
わかれ
)
て熊を
窺
(
うかゞ
)
ふ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
學校
(
がくかう
)
といふのは
此大島小學校
(
このおほしませうがくかう
)
ばかり、
其以外
(
そのいぐわい
)
にはいろはのいの
字
(
じ
)
も
學
(
まな
)
ぶ
場所
(
ばしよ
)
はなかつたので
御座
(
ござ
)
います。
僕
(
ぼく
)
も
初
(
はじめ
)
は
不精々々
(
ふしやう/″\
)
に
通
(
かよ
)
つて
居
(
ゐ
)
ました。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
▼ もっと見る
この
古
(
ふる
)
い
瓦
(
かはら
)
が
古
(
ふる
)
いお
寺
(
てら
)
の
境内
(
けいだい
)
や、
古
(
ふる
)
いお
寺
(
てら
)
のあつた
場所
(
ばしよ
)
で
今
(
いま
)
は
畑
(
はたけ
)
となつてゐるところから、よく
掘
(
ほ
)
り
出
(
だ
)
されるのであります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
「
村落
(
むら
)
に
居
(
ゐ
)
あんさ、
何處
(
どこ
)
つちつたつて
行
(
ゆ
)
き
場所
(
ばしよ
)
はねえんですから、なあに
獨
(
ひと
)
りでせえありや
却
(
けえ
)
つて
懷
(
ふところ
)
はえゝんでがすから」
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
十
月
(
ぐわつ
)
九
日
(
か
)
、
此日
(
このひ
)
は
單獨
(
たんどく
)
で
行
(
ゆ
)
き、
第
(
だい
)
三
回目
(
くわいめ
)
發掘
(
はつくつ
)
の
場所
(
ばしよ
)
より二三
間
(
けん
)
下
(
した
)
の
大根畑
(
だんこんばたけ
)
を
發掘
(
はつくつ
)
して、
第
(
だい
)
四
圖
(
づ
)
イの
如
(
ごと
)
き
土器
(
どき
)
の
蓋
(
ふた
)
を
得
(
え
)
た。
探検実記 地中の秘密:04 馬籠と根方
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
あの
死骸
(
しがい
)
の
男
(
をとこ
)
には、
確
(
たし
)
かに
昨日
(
きのふ
)
遇
(
あ
)
つて
居
(
を
)
ります。
昨日
(
きのふ
)
の、——さあ、
午頃
(
ひるごろ
)
でございませう。
場所
(
ばしよ
)
は
關山
(
せきやま
)
から
山科
(
やましな
)
へ、
參
(
まゐ
)
らうと
云
(
い
)
ふ
途中
(
とちう
)
でございます。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
評
(
ひやう
)
に曰此
護摩刀
(
ごまたう
)
のことは
柴刀
(
さいたう
)
とも申よし
是
(
これ
)
は聖護院三寶院の
宮樣
(
みやさま
)
山入
(
やまいり
)
の
節
(
せつ
)
諸國の
修驗
(
しゆけん
)
先供
(
さきども
)
の節
柴
(
しば
)
を
切拂
(
きりはらひ
)
て
護摩
(
ごま
)
の
場所
(
ばしよ
)
を
拵
(
こしら
)
へる故に是を
柴刀
(
さいたう
)
とも云なり
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
晝のうちはあんなにほか/\と
暖
(
あたゝ
)
かくしてゐながら、なんとなく
袂
(
たもと
)
をふく
風
(
かぜ
)
がうそ
寒
(
さむ
)
く、
去年
(
きよねん
)
のシヨールの
藏
(
しま
)
ひ
場所
(
ばしよ
)
なぞを
考
(
かんが
)
へさせられたりしました。
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
「
斯
(
か
)
うなると
少
(
すこ
)
し
遣場
(
やりば
)
に
困
(
こま
)
るのね」と
訴
(
うつた
)
へる
樣
(
やう
)
に
宗助
(
そうすけ
)
に
告
(
つ
)
げた。
實際
(
じつさい
)
此所
(
こゝ
)
を
取
(
と
)
り
上
(
あ
)
げられては、
御米
(
およね
)
の
御化粧
(
おつくり
)
をする
場所
(
ばしよ
)
が
無
(
な
)
くなつて
仕舞
(
しま
)
ふのである。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
晴着
(
はれぎ
)
の
場所
(
ばしよ
)
へは
向
(
む
)
かない。これは
彼
(
かれ
)
を
蔑
(
さげす
)
み、
彼
(
かれ
)
はこれを
憤
(
いきどほ
)
る。こんなことが、一
體
(
たい
)
あつてよいものか
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
one ewho is at home in every plac(
如何
(
いか
)
なる
場所
(
ばしよ
)
をも
我家
(
わがいへ
)
とする
人
(
ひと
)
)、a citizen of the world(
世界
(
せかい
)
の
民
(
たみ
)
)。
桜と狆と愛国心:コスモポリタンの心理
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
つまり
樹木
(
じゆもく
)
は
各々
(
おの/\
)
一
(
いち
)
ばん
適
(
てき
)
する
場所
(
ばしよ
)
にあつてはじめて
完全
(
かんぜん
)
に
繁殖
(
はんしよく
)
することが
出來
(
でき
)
るのです。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
このあたりで
女達
(
をんなたち
)
の
客引
(
きやくひき
)
に
出
(
で
)
る
場所
(
ばしよ
)
は、
目下
(
もくか
)
足場
(
あしば
)
の
掛
(
かゝ
)
つてゐる
観音堂
(
くわんおんだう
)
の
裏手
(
うらて
)
から三
社権現
(
じやごんげん
)
の
前
(
まへ
)
の
空地
(
あきち
)
、二
天門
(
てんもん
)
の
辺
(
あたり
)
から
鐘撞堂
(
かねつきだう
)
のある
辨天山
(
べんてんやま
)
の
下
(
した
)
で、こゝは
昼間
(
ひるま
)
から
客引
(
きやくひき
)
に
出
(
で
)
る
女
(
をんな
)
がゐる。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
この
歌
(
うた
)
は
恐
(
おそ
)
らく
空想
(
くうそう
)
でせうが、この
場所
(
ばしよ
)
或
(
あるひ
)
はさうした
景色
(
けしき
)
は、
蓮月
(
れんげつ
)
が
始終
(
しじゆう
)
見
(
み
)
てゐたに
違
(
ちが
)
ひありません。だから
空想
(
くうそう
)
であつても
事實
(
じじつ
)
と
同
(
おな
)
じであり、むしろ
事實
(
じじつ
)
より
力強
(
ちからづよ
)
く
人
(
ひと
)
の
心
(
こゝろ
)
に
響
(
ひゞ
)
くのです。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
今日
(
けふ
)
此
(
こ
)
の
町
(
まち
)
を
何
(
なに
)
かの
用
(
よう
)
で
些
(
ちよつ
)
と
通掛
(
とほりかゝ
)
つたので、
此
(
こ
)
の
場所
(
ばしよ
)
へ
立寄
(
たちよ
)
つたとのことで。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
又
(
また
)
逢
(
あ
)
ふ
場所
(
ばしよ
)
は
某
(
それ
)
の
辻
(
つじ
)
某
(
それ
)
の
處
(
ところ
)
に
待給
(
まちたま
)
へ
必
(
かな
)
らずよと
契
(
ちぎ
)
りて
別
(
わか
)
れし
其夜
(
そのよ
)
のこと
誰
(
た
)
れ
知
(
し
)
るべきならねば
心安
(
こゝろやす
)
けれど
心安
(
こゝろやす
)
からぬは
松澤
(
まつざは
)
が
今
(
いま
)
の
境涯
(
きやうがい
)
あらましは
察
(
さつ
)
しても
居
(
ゐ
)
たものゝそれ
程
(
ほど
)
までとは
思
(
おも
)
ひも
寄
(
よ
)
らざりしが
其御難儀
(
そのごなんぎ
)
も
誰
(
たれ
)
がせし
業
(
わざ
)
ならず
勿躰
(
もつたい
)
なけれど
我
(
わ
)
が
親
(
おや
)
うらみなり
聞
(
き
)
かれぬまでも
諫
(
いさ
)
めて
見
(
み
)
んか
否
(
いな
)
父
(
ちゝ
)
は
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
右
(
みぎ
)
のような
小規模
(
しようきぼ
)
の
地割
(
ぢわ
)
れならば、
大正十二年
(
たいしようじゆうにねん
)
の
關東大地震
(
かんとうだいぢしん
)
に
於
(
おい
)
ても
經驗
(
けいけん
)
せられた。
場所
(
ばしよ
)
は
安房國
(
あはのくに
)
北條町
(
ほうじようまち
)
北條小學校
(
ほうじようしようがつこう
)
の
校庭
(
こうてい
)
であつた。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
皆
(
みな
)
さんは、
御存
(
ごぞん
)
じであらうか……
此品
(
このしな
)
を。……あなた
方
(
がた
)
が、
女中
(
ねえ
)
さんに
御祝儀
(
ごしうぎ
)
を
出
(
だ
)
してめしあがる
場所
(
ばしよ
)
などには、
決
(
けつ
)
してあるものではない。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
もっとも
墓場
(
はかば
)
だとか、その
他
(
ほか
)
の
場所
(
ばしよ
)
に
完全
(
かんぜん
)
な
土器
(
どき
)
が
埋
(
うづ
)
もれてゐることもありますが、
私共
(
わたしども
)
の
發見
(
はつけん
)
するのは
多
(
おほ
)
くは
破片
(
はへん
)
です。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
彼
(
か
)
の
開墾地
(
かいこんち
)
へは
周圍
(
しうゐ
)
に
隱
(
かく
)
れる
場所
(
ばしよ
)
が
有
(
あ
)
る
所爲
(
せゐ
)
か、
村落
(
むら
)
の
何處
(
どこ
)
にも
俄
(
にはか
)
に
其
(
その
)
聲
(
こゑ
)
を
聞
(
き
)
かなくなつた
雀
(
すゞめ
)
が
群
(
ぐん
)
をなして
日毎
(
ひごと
)
に
襲
(
おそ
)
うた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
進めモシ若旦那樣
和君
(
あなた
)
は今人立多き花見の
場所
(
ばしよ
)
へ立寄
設
(
もし
)
も災難に
會
(
あは
)
ば
無上
(
こよなき
)
親不幸
(
おやふかう
)
と仰あれど夫は夫れ其一を知て其二を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
彼
(
かれ
)
は
坂井
(
さかゐ
)
の
家
(
いへ
)
の
傍
(
そば
)
に
立
(
た
)
つて、
向
(
むかふ
)
に
知
(
し
)
れずに、
他
(
ひと
)
を
窺
(
うかが
)
ふ
樣
(
やう
)
な
便利
(
べんり
)
な
場所
(
ばしよ
)
はあるまいかと
考
(
かんが
)
へた。
不幸
(
ふかう
)
にして、
身
(
み
)
を
隱
(
かく
)
すべきところを
思
(
おも
)
ひ
付
(
つ
)
き
得
(
え
)
なかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
藪
(
やぶ
)
は
少時
(
しばらく
)
の
間
(
あひだ
)
は
竹
(
たけ
)
ばかりです。が、
半町
(
はんちやう
)
程
(
ほど
)
行
(
い
)
つた
所
(
ところ
)
に、やや
開
(
ひら
)
いた
杉
(
すぎ
)
むらがある、——わたしの
仕事
(
しごと
)
を
仕遂
(
しと
)
ぐるのには、これ
程
(
ほど
)
都合
(
つがふ
)
の
好
(
よ
)
い
場所
(
ばしよ
)
はありません。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
彼
(
かれ
)
は
斯
(
か
)
う
云
(
い
)
つて
動
(
うご
)
き
出
(
だ
)
しました、
福鼠
(
ふくねずみ
)
が
其後
(
そのあと
)
に
隨
(
つ
)
いて
行
(
ゆ
)
きました、三
月兎
(
ぐわつうさぎ
)
は
福鼠
(
ふくねずみ
)
の
居
(
ゐ
)
た
場所
(
ばしよ
)
へ
移
(
うつ
)
りました、
愛
(
あい
)
ちやんは
厭々
(
いや/\
)
ながら三
月兎
(
ぐわつうさぎ
)
の
居
(
ゐ
)
た
所
(
ところ
)
へ
行
(
ゆ
)
きました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
それから
二人
(
ふたり
)
種々
(
いろ/\
)
の
談話
(
はなし
)
をして
居
(
を
)
る
中
(
うち
)
に
懇意
(
こんい
)
になり、ボズさんが
遠慮
(
ゑんりよ
)
なく
言
(
い
)
ふ
處
(
ところ
)
によると
僕
(
ぼく
)
の
發見
(
みつけ
)
た
場所
(
ばしよ
)
はボズさんのあじろの
一
(
ひとつ
)
で、
足場
(
あしば
)
はボズさんが
作
(
つく
)
つた
事
(
こと
)
都の友へ、B生より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
破片
(
はへん
)
をツギ
合
(
あは
)
せて
見
(
み
)
ると、
徳利形
(
とくりがた
)
の
彌生式土器
(
やよひしきどき
)
。とは
知
(
し
)
らずに
望蜀生
(
ばうしよくせい
)
は
貝塚土器
(
かひづかどき
)
と
信
(
しん
)
じて
掘
(
ほ
)
つて
來
(
き
)
たのである。
場所
(
ばしよ
)
は
何處
(
どこ
)
だと
聞
(
き
)
くと、
神奈川縣
(
かながはけん
)
、
橘樹郡
(
たちばなごほり
)
、
北加瀬村
(
きたかせむら
)
の
貝塚
(
かひづか
)
。
探検実記 地中の秘密:06 疑問の加瀬貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
草本帶
(
そうほんたい
)
には、
乾燥
(
かんそう
)
したところに
生
(
は
)
える
植物
(
しよくぶつ
)
、すなはち『
乾生
(
かんせい
)
』のものと、
濕氣
(
しつき
)
のあるところに
生
(
は
)
える『
濕生
(
しつせい
)
』のものとの
區別
(
くべつ
)
があつて、
前者
(
ぜんしや
)
は
岩石
(
がんせき
)
や
砂地
(
すなじ
)
の
乾燥
(
かんそう
)
した
場所
(
ばしよ
)
に
生
(
は
)
え
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
こゝに
拐
(
かせ
)
をならべてさらしもする也。みなその
場所
(
ばしよ
)
の
便利
(
べんり
)
にしたがふゆゑ
一定
(
いちぢやう
)
ならず。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
これも
夜
(
よる
)
靜
(
しづ
)
かに
室
(
むろ
)
のうちに
籠
(
こも
)
つて、
耳
(
みゝ
)
を
澄
(
すま
)
し、
眼
(
め
)
には、その
鳥
(
とり
)
の
鳴
(
な
)
いてゐる
場所
(
ばしよ
)
の
光景
(
こうけい
)
を、
明
(
あき
)
らかに
浮
(
うか
)
べてゐるのであります。こんな
歌
(
うた
)
になると、
赤人
(
あかひと
)
は、
人麿
(
ひとまろ
)
にも
黒人
(
くろひと
)
にも
負
(
ま
)
けることはありません。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
limited to no place, country, or group of individuals bu common to all(
如何
(
いか
)
なる
場所
(
ばしよ
)
、
國
(
くに
)
、
又
(
また
)
は
個人
(
こじん
)
の
集團
(
しふだん
)
にも
制限
(
せいげん
)
されず、
其
(
そ
)
の一
切
(
さい
)
に
共通
(
きようつう
)
なる)
桜と狆と愛国心:コスモポリタンの心理
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
これ
等
(
ら
)
は
重
(
おも
)
に
東西線
(
とうざいせん
)
と
南北線
(
なんぼくせん
)
とに
竝列
(
へいれつ
)
してゐるが、
中央
(
ちゆうおう
)
の
交叉點
(
こうさてん
)
に
當
(
あた
)
る
場所
(
ばしよ
)
に
現在
(
げんざい
)
の
活火口
(
かつかこう
)
たる
中岳
(
なかだけ
)
(
高
(
たか
)
さ
千六百四十米
(
せんろつぴやくしじゆうめーとる
)
)がある。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
で、
足
(
あし
)
を
運
(
はこ
)
ぶ
内
(
うち
)
に
至
(
いた
)
り
着
(
つ
)
いたので、
宛然
(
さながら
)
、
城址
(
しろあと
)
の
場所
(
ばしよ
)
から、
森
(
もり
)
を
土塀
(
どべい
)
に、
一重
(
ひとへ
)
隔
(
へだ
)
てた
背中合
(
せなかあ
)
はせの
隣家
(
となり
)
ぐらゐにしか
感
(
かん
)
じない。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
それと
共
(
とも
)
に
安住
(
あんぢう
)
の
場所
(
ばしよ
)
を
失
(
うしな
)
うた
胎兒
(
たいじ
)
は
自然
(
しぜん
)
に
母體
(
ぼたい
)
を
離
(
はな
)
れて
出
(
で
)
ねばならなかつた。
胎兒
(
たいじ
)
は
勿論
(
もちろん
)
死
(
し
)
んでさうして
手
(
て
)
を
出
(
だ
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
達
(
たつ
)
すれば
殺生禁斷
(
せつしやうきんだん
)
の
場所
(
ばしよ
)
へ
網
(
あみ
)
を
卸
(
おろ
)
せしと見ながら
其儘
(
そのまゝ
)
に
差置難
(
さしおきがた
)
し此度は
自身
(
じしん
)
參
(
まゐる
)
べしとて
與力
(
よりき
)
二人を
召連
(
めしつ
)
れ阿漕が浦に
到
(
いた
)
れば其夜も徳太郎君
例
(
れい
)
の如く
網
(
あみ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
けれども
夫
(
それ
)
を
實地
(
じつち
)
に
開
(
あ
)
ける
力
(
ちから
)
は、
少
(
すこ
)
しも
養成
(
やうせい
)
する
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
なかつた。
從
(
したが
)
つて
自分
(
じぶん
)
の
立
(
た
)
つてゐる
場所
(
ばしよ
)
は、
此
(
この
)
問題
(
もんだい
)
を
考
(
かんが
)
へない
昔
(
むかし
)
と
毫
(
がう
)
も
異
(
こと
)
なる
所
(
ところ
)
がなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
それで
博物館
(
はくぶつかん
)
は
品物
(
しなもの
)
を
買
(
か
)
ひに
行
(
ゆ
)
くところでもなく、また
遊
(
あそ
)
びに
行
(
ゆ
)
くところでもありません。
皆
(
みな
)
さんの
學校
(
がつこう
)
と
同
(
おな
)
じように
勉強
(
べんきよう
)
をしたり、
學問
(
がくもん
)
をする
場所
(
ばしよ
)
なのです。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
『
清潔
(
きれい
)
な
洋盃
(
カツプ
)
を
呉
(
く
)
れ』と
帽子屋
(
ばうしや
)
が
喙
(
くち
)
を
容
(
い
)
れて、『
皆
(
みん
)
なで
一
(
ひと
)
つ
場所
(
ばしよ
)
を
取交
(
とりか
)
へやうぢやないか』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
此間
(
このあひだ
)
に
望蜀生
(
ばうしよくせい
)
は
故郷
(
こきやう
)
に
歸
(
かへ
)
り、
活東子
(
くわつとうし
)
又
(
また
)
振
(
ふる
)
はず。
幻花子
(
げんくわし
)
は
相變
(
あひかは
)
らず。それと
玄川子
(
げんせんし
)
を
相手
(
あひて
)
にぼつ/\
掘
(
ほ
)
つて、
到頭
(
たうとう
)
鷄屋
(
とりや
)
の
塀
(
へい
)
の
下
(
した
)
まで
掘
(
ほ
)
り
進
(
すゝ
)
んで、
夏
(
なつ
)
の
頃
(
ころ
)
には
既
(
も
)
う
手
(
て
)
の
附
(
つ
)
け
場所
(
ばしよ
)
が
無
(
な
)
くなつた。
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
其
(
その
)
場所
(
ばしよ
)
が
全
(
まつ
)
たく
僕
(
ぼく
)
の
氣
(
き
)
に
入
(
い
)
つたのである、
後背
(
うしろ
)
の
崕
(
がけ
)
からは
雜木
(
ざふき
)
が
枝
(
えだ
)
を
重
(
かさ
)
ね
葉
(
は
)
を
重
(
かさ
)
ねて
被
(
おほ
)
ひかゝり、
前
(
まへ
)
は
可
(
かな
)
り
廣
(
ひろ
)
い
澱
(
よどみ
)
が
靜
(
しづか
)
に
渦
(
うづ
)
を
卷
(
まい
)
て
流
(
なが
)
れて
居
(
ゐ
)
る。
足場
(
あしば
)
はわざ/\
作
(
つく
)
つた
樣
(
やう
)
に
思
(
おも
)
はれる
程
(
ほど
)
、
具合
(
ぐあひ
)
が
可
(
い
)
い。
都の友へ、B生より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
今日
(
こんにち
)
ではぶなの
林
(
はやし
)
を
見
(
み
)
ることが
出來
(
でき
)
なくなつた
場所
(
ばしよ
)
も
少
(
すくな
)
くありません。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
しかし
室
(
しつ
)
は
比較的
(
ひかくてき
)
に
廣
(
ひろ
)
く
作
(
つく
)
られるのが
通常
(
つうじよう
)
であるから、
右
(
みぎ
)
のようなものゝ
落
(
お
)
ちて
來
(
き
)
さうな
場所
(
ばしよ
)
から
遠
(
とほ
)
ざかることも
出來
(
でき
)
るであらう。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
心得
(
こゝろえ
)
て
置
(
お
)
く
事
(
こと
)
で……はさんでは
棄
(
す
)
てる
蛇
(
へび
)
の、おなじ
場所
(
ばしよ
)
に、おなじかま
首
(
くび
)
をもたげるのも、
敢
(
あへ
)
て、
咒詛
(
じゆそ
)
、
怨靈
(
をんりやう
)
、
執念
(
しふねん
)
のためばかりではない
事
(
こと
)
を。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
お
絹
(
きぬ
)
の
居
(
ゐ
)
ないことは
寧
(
むし
)
ろ
不愉快
(
ふゆくわい
)
の
場所
(
ばしよ
)
となつてしまつたのである。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
わが
國
(
くに
)
に
於
(
おい
)
て
此現象
(
このげんしよう
)
を
未
(
ま
)
だかつて
大規模
(
だいきぼ
)
に
起
(
おこ
)
したことのないのは、
單
(
たん
)
に
此現象
(
このげんしよう
)
を
起
(
おこ
)
すに
適當
(
てきとう
)
な
構造
(
こうぞう
)
の
場所
(
ばしよ
)
が
存在
(
そんざい
)
しないのに
因
(
よ
)
るものであらう。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
場所
(
ばしよ
)
は、
立出
(
たちい
)
でた
休屋
(
やすみや
)
の
宿
(
やど
)
を、さながら
谷
(
たに
)
の
小屋
(
こいへ
)
にした、
中山半島
(
なかやまはんたう
)
——
此
(
こ
)
の
半島
(
はんたう
)
は、
恰
(
あたか
)
も
龍
(
りう
)
の、
頭
(
かうべ
)
を
大空
(
おほぞら
)
に
反
(
そ
)
らした
形
(
かたち
)
で、
居
(
ゐ
)
る
処
(
ところ
)
は
其
(
そ
)
の
腮
(
あぎと
)
である。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
野鼠
(
のねずみ
)
を
退治
(
たいぢ
)
るものは
狸
(
たぬき
)
と
聞
(
き
)
く。……
本所
(
ほんじよ
)
、
麻布
(
あざぶ
)
に
續
(
つゞ
)
いては、この
邊
(
あたり
)
が
場所
(
ばしよ
)
だつたと
言
(
い
)
ふのに、あゝ、その
狸
(
たぬき
)
の
影
(
かげ
)
もない。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
即
(
すなは
)
ちこの
外輪山
(
がいりんざん
)
の
破
(
やぶ
)
れ
目
(
め
)
が
火口瀬
(
かこうせ
)
である。
箱根山
(
はこねやま
)
でこれに
相當
(
そうとう
)
する
場所
(
ばしよ
)
は
湯本
(
ゆもと
)
の
早川
(
はやかは
)
と
須雲川
(
すぐもがは
)
の
相會
(
あひかい
)
する
所
(
ところ
)
である。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
“場所”の意味
《名詞》
あるものが存在する、又はある物事が行われる、一定の空間的な広がり。ところ。
(出典:Wiktionary)
場
常用漢字
小2
部首:⼟
12画
所
常用漢字
小3
部首:⼾
8画
“場所”で始まる語句
場所柄
場所丈
場所中
場所塞
場所換
場所迄