“山入”の読み方と例文
読み方割合
やまいり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山入やまいりの水源は深く沈んだ池沼ちしょうであろう。湖と言い、滝と聞けば、末のながれのかくまでしずかなことはあるまいと思う。たとい地理にしていかなりとも。
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
ひやうに曰此護摩刀ごまたうのことは柴刀さいたうとも申よしこれは聖護院三寶院の宮樣みやさま山入やまいりせつ諸國の修驗しゆけん先供さきどもの節しば切拂きりはらひ護摩ごま場所ばしよこしらへる故に是を柴刀さいたうとも云なり
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
その姿が山入やまいりの真暗な村へは向かず、道の折めを、やや袖ななめに奥の院へ通う橋の方へ、あの、道下り奥入りに、揃えて順々に行方も遥かに心細く思われた
遺稿:02 遺稿 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)