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樣
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やう
ふりがな文庫
“
樣
(
やう
)” の例文
新字:
様
然
(
しか
)
し
崖丈
(
がけだけ
)
は
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
です。どんな
事
(
こと
)
があつたつて
壞
(
く
)
えつこはねえんだからと、
恰
(
あたか
)
も
自分
(
じぶん
)
のものを
辯護
(
べんご
)
でもする
樣
(
やう
)
に
力
(
りき
)
んで
歸
(
かへ
)
つて
行
(
い
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
昨日
(
きのふ
)
の
朝
(
あさ
)
千葉
(
ちば
)
が
私
(
わたし
)
を
呼
(
よ
)
びまして、
奧樣
(
おくさま
)
が
此
(
この
)
四五
日
(
にち
)
御
(
お
)
すぐれ
無
(
な
)
い
樣
(
やう
)
に
見上
(
みあ
)
げられる、
何
(
ど
)
うぞ
遊
(
あそば
)
してかと
如何
(
いか
)
にも
心配
(
しんぱい
)
らしく
申
(
まをし
)
ますので
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
有
(
あ
)
りますとも、
第
(
だい
)
一、
品川
(
しながは
)
の
近
(
ちか
)
くでは
有名
(
ゆうめい
)
な
權現臺
(
ごんげんだい
)
といふ
處
(
ところ
)
が
有
(
あ
)
ります。
其所
(
そこ
)
なんぞは
大變
(
たいへん
)
です、
這
(
こ
)
んな
破片
(
はへん
)
は
山
(
やま
)
の
樣
(
やう
)
に
積
(
つ
)
んで
有
(
あ
)
ります
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
B
又
(
また
)
俳句
(
はいく
)
だらう。
先年
(
せんねん
)
電車
(
でんしや
)
のストライキのあつた
時
(
とき
)
、あれは
何
(
なん
)
とか
云
(
い
)
つたつけな、
妙
(
めう
)
な
俳句
(
はいく
)
の
樣
(
やう
)
なものを
書
(
か
)
いてよこしたぢやないか。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
頼
(
たの
)
までは叶ふまじといへば吉兵衞は
夫
(
それ
)
は兎も角も
船頭
(
せんどう
)
任
(
まかせ
)
なれば
宜
(
よき
)
樣
(
やう
)
に
計
(
はから
)
ひ給へとて其議に決し
此所
(
こゝ
)
にて水差を
頼
(
たの
)
み江戸
廻
(
まは
)
りとぞ定めける
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
何
(
なに
)
となく
薄淋
(
うすさび
)
しくなつた
浪
(
なみ
)
の
面
(
おも
)
を
眺
(
なが
)
めながら、
胸
(
むね
)
の
鏡
(
かゞみ
)
に
手
(
て
)
を
措
(
を
)
くと、
今度
(
こんど
)
の
航海
(
かうかい
)
は
初
(
はじめ
)
から、
不運
(
ふうん
)
の
神
(
かみ
)
が
我等
(
われら
)
の
身
(
み
)
に
跟尾
(
つきまと
)
つて
居
(
を
)
つた
樣
(
やう
)
だ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
手拭
(
てぬぐひ
)
を
浸
(
ひた
)
す
度
(
たび
)
に
小
(
ちひ
)
さな
手水盥
(
てうずだらひ
)
の
水
(
みづ
)
に
月
(
つき
)
が
全
(
まつた
)
く
其
(
そ
)
の
影
(
かげ
)
を
失
(
うしな
)
つて
暫
(
しばら
)
くすると
手水盥
(
てうずだらひ
)
の
周圍
(
しうゐ
)
から
聚
(
あつま
)
る
樣
(
やう
)
に
段々
(
だん/\
)
と
月
(
つき
)
の
形
(
かたち
)
が
纏
(
まと
)
まつて
見
(
み
)
えて
來
(
く
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
地震直後
(
ぢしんちよくご
)
から
大正
(
たいしやう
)
十三四
年
(
ねん
)
頃
(
ごろ
)
までの
樣
(
やう
)
に十
弗
(
ドル
)
以上
(
いじやう
)
も
下
(
さが
)
つたこともあるけれども、
平均
(
へいきん
)
して
先
(
ま
)
づ四
分
(
ぶ
)
乃至
(
ないし
)
六
分
(
ぶ
)
下
(
さが
)
つて
居
(
ゐ
)
ると
云
(
い
)
ふ
状況
(
じやうきやう
)
である。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
眠
(
ねむ
)
くはないので、ぱちくり/\
目
(
め
)
を
睜
(
あ
)
いて
居
(
ゐ
)
ても、
物
(
もの
)
は
幻
(
まぼろし
)
に
見
(
み
)
える
樣
(
やう
)
になつて、
天井
(
てんじやう
)
も
壁
(
かべ
)
も
卓子
(
テエブル
)
の
脚
(
あし
)
も
段々
(
だん/\
)
消
(
き
)
えて
行
(
ゆ
)
く
心細
(
こゝろぼそ
)
さ。
怪談女の輪
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
下人 はて、その
樣
(
やう
)
な
事
(
こと
)
は
書
(
ほん
)
が
無
(
な
)
くても
知
(
し
)
れましょ。いや、
眼
(
まなこ
)
で
讀
(
よ
)
むものをば
讀
(
よ
)
まッしゃりますかと
聞
(
き
)
きますのぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
第十
常居
(
ゐま
)
は
濕氣
(
しめりけ
)
少
(
すくな
)
く
日當
(
ひあた
)
りよくして
風
(
かぜ
)
の
透
(
とほ
)
る
樣
(
やう
)
に
心
(
こゝろ
)
を
用
(
もち
)
ふ
可
(
べ
)
し。一ヶ
年
(
ねん
)
一兩度
(
いちりやうど
)
は
必
(
かなら
)
ず
天井
(
てんじやう
)
また
椽
(
えん
)
の
下
(
した
)
の
塵
(
ちり
)
を
拂
(
はら
)
ひ、
寢所
(
ねどころ
)
は
高
(
たか
)
く
燥
(
かわ
)
きたる
方
(
はう
)
を
擇
(
えら
)
ぶべき
事
(
こと
)
。
養生心得草
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
古來
(
こらい
)
幾多
(
いくた
)
の
建築家
(
けんちくか
)
や、
思想家
(
しさうか
)
や、
學者
(
がくしや
)
や、
藝術家
(
げいじつか
)
や、
各方面
(
かくはうめん
)
の
人
(
ひと
)
がこの
問題
(
もんだい
)
に
就
(
つい
)
て
考
(
かんが
)
へた
樣
(
やう
)
であるが、
未
(
いま
)
だ
曾
(
かつ
)
て
具體的
(
ぐたいてき
)
徹底的
(
てつていてき
)
な
定説
(
ていせつ
)
が
確立
(
かくりつ
)
されたことを
聞
(
き
)
かぬ。
建築の本義
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
此月の
初頃
(
はじめごろ
)
なりしが、畫にある
樣
(
やう
)
な
上﨟
(
じやうらふ
)
の如何なる故ありてか、かの
庵室
(
あんしつ
)
に
籠
(
こも
)
りたりと想ひ給へ。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
と梯子の中段から大きな聲をかけて、田原がせり上げの
樣
(
やう
)
にあらはれると、後には蟒がつゞいた。
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
その
樣
(
やう
)
な
易
(
やす
)
い
書物
(
しよもつ
)
に
向
(
むか
)
つても
意味
(
いみ
)
が
容易
(
ようい
)
に
取
(
とれ
)
ない、
尤
(
もつと
)
も
唯
(
た
)
だ
直譯
(
ちよくやく
)
して
行
(
ゆ
)
く
時
(
とき
)
はどうか
解
(
わか
)
つて
居
(
ゐ
)
るらしいが、
後
(
あと
)
で
如何
(
どん
)
な
意味
(
いみ
)
かと
糺
(
たゞ
)
して
見
(
み
)
ると
殆
(
ほとん
)
ど
解
(
わか
)
つて
居
(
ゐ
)
ないやうである。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
讀書
(
どくしよ
)
は
彼
(
かれ
)
の
病的
(
びやうてき
)
の
習慣
(
しふくわん
)
で、
何
(
な
)
んでも
凡
(
およ
)
そ
手
(
て
)
に
觸
(
ふ
)
れた
所
(
ところ
)
の
物
(
もの
)
は、
其
(
そ
)
れが
縱令
(
よし
)
去年
(
きよねん
)
の
古新聞
(
ふるしんぶん
)
で
有
(
あ
)
らうが、
暦
(
こよみ
)
であらうが、一
樣
(
やう
)
に
饑
(
う
)
えたる
者
(
もの
)
のやうに、
屹度
(
きつと
)
手
(
て
)
に
取
(
と
)
つて
見
(
み
)
るのである。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
其
(
その
)
場所
(
ばしよ
)
が
全
(
まつ
)
たく
僕
(
ぼく
)
の
氣
(
き
)
に
入
(
い
)
つたのである、
後背
(
うしろ
)
の
崕
(
がけ
)
からは
雜木
(
ざふき
)
が
枝
(
えだ
)
を
重
(
かさ
)
ね
葉
(
は
)
を
重
(
かさ
)
ねて
被
(
おほ
)
ひかゝり、
前
(
まへ
)
は
可
(
かな
)
り
廣
(
ひろ
)
い
澱
(
よどみ
)
が
靜
(
しづか
)
に
渦
(
うづ
)
を
卷
(
まい
)
て
流
(
なが
)
れて
居
(
ゐ
)
る。
足場
(
あしば
)
はわざ/\
作
(
つく
)
つた
樣
(
やう
)
に
思
(
おも
)
はれる
程
(
ほど
)
、
具合
(
ぐあひ
)
が
可
(
い
)
い。
都の友へ、B生より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
五寸角位の・蓋の無い・菓子箱
樣
(
やう
)
のものを差出した。
かめれおん日記
(旧字旧仮名)
/
中島敦
(著)
家
(
うち
)
に
居
(
ゐ
)
る
時
(
とき
)
は
齋藤
(
さいとう
)
の
娘
(
むすめ
)
、
嫁入
(
よめい
)
つては
原田
(
はらだ
)
の
奧方
(
おくがた
)
ではないか、
勇
(
いさむ
)
さんの
氣
(
き
)
に
入
(
い
)
る
樣
(
やう
)
にして
家
(
いへ
)
の
内
(
うち
)
を
納
(
おさ
)
めてさへ
行
(
ゆ
)
けば
何
(
なん
)
の
子細
(
しさい
)
は
無
(
な
)
い
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
さう
云
(
い
)
ふ
時
(
とき
)
には
彼
(
かれ
)
は
急
(
きふ
)
に
思
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
した
樣
(
やう
)
に
町
(
まち
)
へ
出
(
で
)
る。
其上
(
そのうへ
)
懷
(
ふところ
)
に
多少
(
たせう
)
餘裕
(
よゆう
)
でもあると、
是
(
これ
)
で
一
(
ひと
)
つ
豪遊
(
がういう
)
でもして
見樣
(
みやう
)
かと
考
(
かんが
)
へる
事
(
こと
)
もある。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
然
(
しか
)
し
今更
(
いまさら
)
、
何
(
なん
)
とか
斯
(
か
)
とか
長文句
(
ながもんく
)
の
手紙
(
てがみ
)
も
書
(
か
)
けないものだから、『
承諾
(
しようだく
)
、
直
(
す
)
ぐ
來
(
こ
)
い』と
書
(
か
)
いた
電報
(
でんぱう
)
の
樣
(
やう
)
な
葉書
(
はがき
)
を
出
(
だ
)
したんだ、さうだ。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
して
見
(
み
)
ると、
我
(
わ
)
が
端艇
(
たんてい
)
は、
何時
(
いつ
)
の
間
(
ま
)
にか
印度洋
(
インドやう
)
で
名高
(
なだか
)
い
大潮流
(
だいてうりう
)
に
引込
(
ひきこ
)
まれたのであらう。
私
(
わたくし
)
は
何
(
なん
)
となく
望
(
のぞみ
)
のある
樣
(
やう
)
に
感
(
かん
)
じて
來
(
き
)
たよ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
牢舍
(
らうしや
)
さするやと尋ねられければお菊は
何卒
(
なにとぞ
)
父利兵衞吉三郎ともに
御免
(
おんゆる
)
し下され其代りに私しを
牢
(
らう
)
へ
御入下
(
おんいれくだ
)
さるゝ
樣
(
やう
)
にと涙ながらに申立るを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
文士相樸
(
ぶんしずまふ
)
が
盛
(
さか
)
んな
頃
(
ころ
)
なので、
栗島狹衣氏
(
くりしまさごろもし
)
が
殆
(
ほとん
)
ど
毎日
(
まいにち
)
の
樣
(
やう
)
に
來
(
き
)
て
居
(
ゐ
)
たので、
狹衣子
(
さごろもし
)
と
同
(
おな
)
じ
朝日新聞
(
あさひしんぶん
)
に
居
(
ゐ
)
る
水谷幻花氏
(
みづたにげんくわし
)
も、
其縁
(
そのえん
)
で
遊
(
あそ
)
びに
來出
(
きだ
)
した。
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
さて
世
(
よ
)
が
變
(
かは
)
つた
樣
(
やう
)
に
晴
(
は
)
れ
上
(
あが
)
つて、
晝
(
ひる
)
になると、
寒
(
さむ
)
さが
身
(
み
)
に
沁
(
し
)
みて、
市中
(
しちう
)
五萬軒
(
ごまんげん
)
、
後馳
(
おくれば
)
せの
分
(
ぶん
)
も、やゝ
冬構
(
ふゆがま
)
へなし
果
(
は
)
つる。
寸情風土記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
然
(
しか
)
し
熊手
(
くまで
)
の
爪
(
つめ
)
が
速
(
すみや
)
かに
木陰
(
こかげ
)
の
土
(
つち
)
に
趾
(
あと
)
つける
其
(
そ
)
の
運動
(
うんどう
)
さへ一
度
(
ど
)
は一
度
(
ど
)
と
短
(
みじか
)
い
日
(
ひ
)
を
刻
(
きざ
)
んで
行
(
ゆ
)
く
樣
(
やう
)
な
冬
(
ふゆ
)
の
季節
(
きせつ
)
は
餘
(
あま
)
りに
冷
(
つめ
)
たく
彼等
(
かれら
)
の
心
(
こゝろ
)
を
引
(
ひ
)
き
緊
(
し
)
めて
居
(
ゐ
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
時頼
世
(
よ
)
の有樣を觀て
熟〻
(
つら/\
)
思ふ
樣
(
やう
)
、扨も心得ぬ六波羅武士が
擧動
(
ふるまひ
)
かな、父なる人、祖父なる人は、昔知らぬ若殿原に行末短き
榮耀
(
ええう
)
の夢を貪らせんとて其の膏血はよも
濺
(
そゝ
)
がじ。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
養生
(
やうじやう
)
を
榮燿
(
えいやう
)
の
樣
(
やう
)
に
思
(
おも
)
ふは
世上
(
せじやう
)
一般
(
いつぱん
)
の
習慣
(
ならはし
)
なり。
今
(
いま
)
余
(
よ
)
が
言
(
い
)
へる
養生法
(
やうじやうはふ
)
は、いかなる
貧人
(
ひんじん
)
、いかなる
賤業
(
せんげふ
)
の
人
(
ひと
)
にても、
日夜
(
にちや
)
心
(
こゝろ
)
を
注
(
そゝ
)
げば
出來
(
でき
)
る
事
(
こと
)
なり。
因
(
よつ
)
て
其
(
その
)
大意
(
たいい
)
を
三首
(
さんしゆ
)
の
蜂腰
(
ほうえう
)
に
綴
(
つゞ
)
ること
爾
(
しか
)
り。
養生心得草
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
萬事
(
ばんじ
)
其人
(
そのひと
)
に
任
(
まか
)
せて
其人
(
そのひと
)
の
獨立心
(
どくりつしん
)
に
依頼
(
いらい
)
せしめる
樣
(
やう
)
な
習慣
(
しふくわん
)
をつけねばなりません。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
然
(
しか
)
るに
病院
(
びやうゐん
)
の
中
(
うち
)
では
院長
(
ゐんちやう
)
アンドレイ、エヒミチが六
號室
(
がうしつ
)
に
切
(
しきり
)
に
通
(
かよ
)
ひ
出
(
だ
)
したのを
怪
(
あやし
)
んで、
其評判
(
そのひやうばん
)
が
高
(
たか
)
くなり、
代診
(
だいしん
)
も、
看護婦
(
かんごふ
)
も、一
樣
(
やう
)
に
何
(
なん
)
の
爲
(
ため
)
に
行
(
ゆ
)
くのか、
何
(
なん
)
で
數時間餘
(
すうじかんよ
)
も
那麼處
(
あんなところ
)
にゐるのか
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
前
(
まへ
)
に
述
(
の
)
べた
樣
(
やう
)
に七
月
(
ぐわつ
)
二
日
(
か
)
に
爲替相場
(
かはせさうば
)
が一
割
(
わり
)
一
分
(
ぶ
)
下
(
さが
)
つて
居
(
を
)
つたが、
貿易
(
ぼうえき
)
が
段々
(
だん/\
)
改善
(
かいぜん
)
せられるに
從
(
したが
)
つて
爲替相場
(
かはせさうば
)
は
段々
(
だん/\
)
騰貴
(
とうき
)
して、さうして十一
月
(
ぐわつ
)
二十
日
(
か
)
には
爲替相場
(
かはせさうば
)
は四十八
弗
(
ドル
)
半
(
はん
)
まで
上
(
のぼ
)
つたのである。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
かくて
戀
(
こ
)
ひつ
戀
(
こ
)
はれつ、
二人
(
ふたり
)
は一
樣
(
やう
)
に
色
(
いろ
)
に
迷
(
まよ
)
へり
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「おやおや、えらい嫌はれ
樣
(
やう
)
。」
大阪の宿
(旧字旧仮名)
/
水上滝太郎
(著)
A いよ/\
馬鹿
(
ばか
)
だなア
此奴
(
こいつ
)
は。
凡
(
およ
)
そ、
洒落
(
しやれ
)
、
皮肉
(
ひにく
)
、
諷刺
(
ふうし
)
の
類
(
るゐ
)
を
説明
(
せつめい
)
して
何
(
なん
)
になる。
刺身
(
さしみ
)
にワサビを
附
(
つ
)
けて
煮
(
に
)
て
食
(
く
)
ふ
樣
(
やう
)
なもんぢやないか。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
梯子
(
はしご
)
の
樣
(
やう
)
な
細長
(
ほそなが
)
い
枠
(
わく
)
へ
紙
(
かみ
)
を
張
(
は
)
つたり、ペンキ
塗
(
ぬり
)
の一
枚板
(
まいいた
)
へ
模樣畫
(
もやうぐわ
)
見
(
み
)
た
樣
(
やう
)
な
色彩
(
しきさい
)
を
施
(
ほど
)
こしたりしてある。
宗助
(
そうすけ
)
はそれを
一々
(
いち/\
)
讀
(
よ
)
んだ。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
天女
(
てんによ
)
御空
(
みそら
)
に
舞
(
ま
)
ふが
如
(
ごと
)
き
美音
(
びおん
)
は、
心
(
こゝろ
)
なき
壇上
(
だんじやう
)
の
花
(
はな
)
さへ
葉
(
は
)
さへ
搖
(
ゆる
)
ぐばかりで、
滿塲
(
まんじやう
)
はあつと
言
(
い
)
つたまゝ
水
(
みづ
)
を
打
(
う
)
つた
樣
(
やう
)
に
靜
(
しづ
)
まり
返
(
かへ
)
つた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
稽古
(
けいこ
)
は
引取
(
ひきと
)
つてからでも
充分
(
じうぶん
)
させられるから
其心配
(
そのしんぱい
)
も
要
(
い
)
らぬ
事
(
こと
)
、
兎角
(
とかく
)
くれさへすれば
大事
(
だいじ
)
にして
置
(
お
)
かうからと
夫
(
それ
)
は
夫
(
それ
)
は
火
(
ひ
)
のつく
樣
(
やう
)
に
催促
(
さいそく
)
して
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
勤
(
つとめ
)
し大岡忠右衞門と申者は
目今
(
たうじ
)
何役
(
なにやく
)
を致し居るやと
御尋
(
おんたづね
)
に
御側衆
(
おそばしう
)
申上げる
樣
(
やう
)
大岡忠右衞門儀
未
(
いま
)
だ山田奉行
勤役
(
きんやく
)
にて
罷在
(
まかりあ
)
る旨を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
その
他
(
た
)
からは、一
向
(
かう
)
珍品
(
ちんぴん
)
が
出
(
で
)
ぬ。
破片
(
はへん
)
は
多
(
おほ
)
いけれど、
繼
(
つ
)
いで
見
(
み
)
る
樣
(
やう
)
なのは
出
(
で
)
ぬ。
中食後
(
ちうじきご
)
に、
余
(
よ
)
は、
土瓶
(
どびん
)
の
口
(
くち
)
の
上下
(
うへした
)
に、ツリを
取
(
と
)
つた
破片
(
はへん
)
を
出
(
だ
)
した
位
(
くらゐ
)
。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
「おつぎはそんだが
頭髮
(
あたま
)
てか/\
光
(
ひか
)
らかせた
處
(
とこ
)
ら
善
(
よ
)
く
成
(
な
)
つちやつたつけぞ」
俄
(
にはか
)
に
思
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
した
樣
(
やう
)
に
先刻
(
せんこく
)
の
噺手
(
はなして
)
がいつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
何
(
なん
)
だか
此池
(
このいけ
)
を
仕切
(
しき
)
つた
屋根
(
やね
)
のあたりで
頻
(
しきり
)
に
礫
(
つぶて
)
を
打
(
う
)
つやうな
音
(
おと
)
がしたが、ぐる/\
渦
(
うづ
)
を
卷
(
ま
)
いちやあ
屋根
(
やね
)
の
上
(
うへ
)
を
何十
(
なんじふ
)
ともない
礫
(
つぶて
)
がひよい/\
駈
(
か
)
けて
歩行
(
ある
)
く
樣
(
やう
)
だつた。
怪談女の輪
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
烏帽子のため
樣
(
やう
)
まで
萬
(
よろづ
)
六波羅樣
(
ろくはらやう
)
をまねびて時知り顏なる、世は愈〻平家の世と覺えたり。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
後向
(
うしろむ
)
きに
成
(
な
)
りて
猶
(
なほ
)
も
鼻緒
(
はなを
)
に
心
(
こゝろ
)
を
盡
(
つく
)
すと
見
(
み
)
せながら、
半
(
なかば
)
は
夢中
(
むちう
)
に
此下駄
(
このげた
)
いつまで
懸
(
かゝ
)
りても
履
(
は
)
ける
樣
(
やう
)
には
成
(
な
)
らんともせざりき。
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
それが
瓢形
(
ひさごがた
)
に
駒岡
(
こまをか
)
と
記入
(
きにふ
)
したる
銀鍍金
(
ぎんめつき
)
の
徽章
(
きしやう
)
を一
樣
(
やう
)
に
着
(
つ
)
け、
同
(
おな
)
じ
表
(
しるし
)
の
小旗
(
こはた
)
を
立
(
た
)
てた
俥
(
くるま
)
に
乘揃
(
のりそろ
)
つて、
瓢簟山
(
ひようたんやま
)
へと
進軍
(
しんぐん
)
?したのは、なか/\のお
祭
(
まつ
)
り
騷
(
さは
)
ぎ※
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
雨
(
あめ
)
か
不知
(
しら
)
、
時
(
とき
)
しも
秋
(
あき
)
のはじめなり、
洋燈
(
ランプ
)
に
油
(
あぶら
)
をさす
折
(
をり
)
に
覗
(
のぞ
)
いた
夕暮
(
ゆふぐれ
)
の
空
(
そら
)
の
模樣
(
もやう
)
では、
今夜
(
こんや
)
は
眞晝
(
まひる
)
の
樣
(
やう
)
な
月夜
(
つきよ
)
でなければならないがと
思
(
おも
)
ふ
内
(
うち
)
も
猶
(
なほ
)
其音
(
そのおと
)
は
絶
(
た
)
えず
聞
(
きこ
)
える。
怪談女の輪
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
あなたの發音法は大部分大陸
讀方
(
よみかた
)
(コンチネンタル・メソツド)を用ゐられた
樣
(
やう
)
ですが
『伝説の時代』序
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
私
(
わたし
)
の
樣
(
やう
)
な
不運
(
ふうん
)
の
母
(
はゝ
)
の
手
(
て
)
で
育
(
そだ
)
つより
繼母御
(
まゝはゝご
)
なり
御手
(
おて
)
かけなり
氣
(
き
)
に
適
(
かな
)
ふた
人
(
ひと
)
に
育
(
そだ
)
てゝ
貰
(
もら
)
ふたら、
少
(
すこ
)
しは
父御
(
てゝご
)
も
可愛
(
かわゆ
)
がつて
後々
(
のち/\
)
あの
子
(
こ
)
の
爲
(
ため
)
にも
成
(
なり
)
ませう
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
此蠻勇
(
このばんゆう
)
の
力
(
ちから
)
、それが
積
(
つも
)
り
積
(
つも
)
つて
見
(
み
)
ると、
運動
(
うんどう
)
の
爲
(
ため
)
とか、
好奇
(
かうき
)
の
慾
(
よく
)
とか、そればかりで
承知
(
しやうち
)
が
出來
(
でき
)
なくなつて、
初
(
はじ
)
めて
研究
(
けんきう
)
といふ
事
(
こと
)
に
重
(
おも
)
きを
置
(
おく
)
く
樣
(
やう
)
になり
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
「
春狐子
(
しゆんこし
)
、
何
(
ど
)
うでごす、
彼處
(
あすこ
)
の
會席
(
くわいせき
)
は
不思議
(
ふしぎ
)
に
食
(
くは
)
せやすぜ。」と
謂
(
い
)
ふも
譽
(
ほ
)
め
樣
(
やう
)
を
捻
(
ひね
)
るのなり。
神楽坂七不思議
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
唯
(
たゞ
)
この
頃
(
ころ
)
の
樣
(
やう
)
に
欝
(
ふさ
)
いで
居
(
い
)
たら
身體
(
からだ
)
の
爲
(
ため
)
に
成
(
な
)
るまいと
思
(
おも
)
はれる、これは
急
(
いそ
)
がぬ
事
(
こと
)
として、ちと
寄席
(
よせ
)
きゝにでも
行
(
い
)
つたら
何
(
ど
)
うか、
播摩
(
はりま
)
が
近
(
ちか
)
い
處
(
ところ
)
へかゝつて
居
(
い
)
る
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
樣
部首:⽊
15画
“樣”を含む語句
母樣
何樣
父樣
其樣
此樣
左樣
彼樣
斯樣
異樣
姉樣
如何樣
兄樣
樣子
然樣
模樣
貴樣
前樣
見樣
樣式
爺樣
...