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しんぶん
ふりがな文庫
“
新聞
(
しんぶん
)” の例文
「あいつは
新聞
(
しんぶん
)
が読めねえんだよ。なにがうそだい。目を大きくあけて新聞をみろ、ちゃんとくわしく書いてあるから、まぬけめ!」
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
少年
(
しょうねん
)
は、マントの
下
(
した
)
に
肩
(
かた
)
からかけた、
新聞
(
しんぶん
)
の
束
(
たば
)
から、一
枚
(
まい
)
引
(
ひ
)
き
抜
(
ぬ
)
くと、
門
(
もん
)
を
開
(
あ
)
けて
入
(
い
)
り
口
(
ぐち
)
へまわらずに、
竹
(
たけ
)
の
垣根
(
かきね
)
の
方
(
ほう
)
へ
近
(
ちか
)
づきました。
生きぬく力
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
A イヤ、あれは
本統
(
ほんとう
)
だよ
君
(
きみ
)
。ちやんと
新聞
(
しんぶん
)
に
書
(
か
)
いてあつた。それを
精密
(
せいみつ
)
に
記憶
(
きおく
)
してるのが
即
(
すなは
)
ち
俺
(
おれ
)
の
頭腦
(
づなう
)
の
明晰
(
めいせき
)
なる
所以
(
ゆゑん
)
さ。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
これは
吾人
(
ごじん
)
が
日々
(
ひゞ
)
の
會話
(
くわいわ
)
や
新聞
(
しんぶん
)
などにも
無數
(
むすう
)
に
發見
(
はつけん
)
するが、
例
(
たと
)
へば、
近
(
ちか
)
ごろ何々日といふ
代
(
か
)
はりに何々デーといふ
惡習
(
あくしふ
)
が一
部
(
ぶ
)
に
行
(
おこな
)
はれてゐる。
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
知事
(
ちじ
)
——
其
(
そ
)
の三
年前
(
ねんぜん
)
に
亡
(
な
)
く
成
(
な
)
つた
事
(
こと
)
は、
私
(
わたし
)
も
新聞
(
しんぶん
)
で
知
(
し
)
つて
居
(
ゐ
)
たのです——
其
(
そ
)
のいくらか
手當
(
てあて
)
が
殘
(
のこ
)
つたのだらうと
思
(
おも
)
はれます。
雪霊記事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
新聞
(
しんぶん
)
は
今朝
(
けさ
)
出
(
で
)
る
前
(
まへ
)
に
讀
(
よ
)
み
盡
(
つく
)
して
了
(
しま
)
つたし、
本
(
ほん
)
を
讀
(
よ
)
む
元氣
(
げんき
)
もなし、
眠
(
ねむ
)
くもなし、
喋舌
(
しやべ
)
る
對手
(
あひて
)
もなし、あくびも
出
(
で
)
ないし、さて
斯
(
か
)
うなると
空々然
(
くう/\ぜん
)
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
翌日
(
よくじつ
)
の
新聞
(
しんぶん
)
には、
此
(
こ
)
の
闇
(
やみ
)
の
中
(
なか
)
に
摸摸
(
すり
)
が
何人
(
なんにん
)
とやら
入
(
い
)
り
込
(
こ
)
んで、
何々
(
なに/\
)
の
品
(
しな
)
が
盗
(
ぬす
)
まれたとのことを
挙
(
あ
)
げて、
盛
(
さかん
)
に
会社
(
くわいしや
)
の
不行届
(
ふゆきとどき
)
を
攻撃
(
こうげき
)
したのがあつた。
検疫と荷物検査
(新字旧仮名)
/
杉村楚人冠
(著)
『
左樣
(
さやう
)
さ、
不幸
(
ふかう
)
な
町
(
まち
)
です。』と、イワン、デミトリチは
溜息
(
ためいき
)
して
笑
(
わら
)
ふ。『
然
(
しか
)
し一
般
(
ぱん
)
には
奈何
(
どう
)
です、
新聞
(
しんぶん
)
や、
雜誌
(
ざつし
)
は
奈何云
(
どうい
)
ふ
事
(
こと
)
が
書
(
か
)
いてありますか?』
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「
私
(
わたし
)
もそんなことは
知
(
し
)
らないが、
新聞
(
しんぶん
)
で
騷
(
さわ
)
ぎはあつたやうだつけね」
内儀
(
かみ
)
さんは
何處
(
どこ
)
かさういふ
噺
(
はなし
)
には
氣
(
き
)
が
乘
(
のら
)
ぬやうで
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
亭主
(
ていしゆ
)
は五十
恰好
(
がつかう
)
の
色
(
いろ
)
の
黒
(
くろ
)
い
頬
(
ほゝ
)
の
瘠
(
こけ
)
た
男
(
をとこ
)
で、
鼈甲
(
べつかふ
)
の
縁
(
ふち
)
を
取
(
と
)
つた
馬鹿
(
ばか
)
に
大
(
おほ
)
きな
眼鏡
(
めがね
)
を
掛
(
か
)
けて、
新聞
(
しんぶん
)
を
讀
(
よ
)
みながら、
疣
(
いぼ
)
だらけの
唐金
(
からかね
)
の
火鉢
(
ひばち
)
に
手
(
て
)
を
翳
(
かざ
)
してゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
其頃
(
そのころ
)
歐羅巴
(
エウロツパ
)
の
諸
(
しよ
)
新聞
(
しんぶん
)
は
筆
(
ふで
)
を
揃
(
そろ
)
へて、
弦月丸
(
げんげつまる
)
の
遭難
(
さうなん
)
を
詳報
(
しやうほう
)
し、かの
臆病
(
をくびやう
)
なる
船長等
(
せんちやうら
)
の
振舞
(
ふるまひ
)
をば
痛
(
いた
)
く
攻撃
(
こうげき
)
すると
共
(
とも
)
に『
日本人
(
につぽんじん
)
の
魂
(
たましひ
)
。』なんかと
標題
(
みだし
)
を
置
(
お
)
いて
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
諭吉
(
ゆきち
)
は、さらに
明治
(
めいじ
)
十五(一八八二)
年
(
ねん
)
に、「
時事新報
(
じじしんぽう
)
」という
新聞
(
しんぶん
)
を
発行
(
はっこう
)
し、
政治
(
せいじ
)
・
教育
(
きょういく
)
・
外交
(
がいこう
)
・
軍事
(
ぐんじ
)
・
婦人
(
ふじん
)
もんだいなどについて、
論文
(
ろんぶん
)
をのせました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
幻花子
(
げんくわし
)
も
新聞
(
しんぶん
)
の
方
(
はう
)
が
忙
(
いそが
)
しいので、
滅多
(
めつた
)
に
來
(
こ
)
ず。
自分
(
じぶん
)
一人
(
ひとり
)
で
時々
(
とき/″\
)
掘
(
ほ
)
り
始
(
はじ
)
めの
處
(
ところ
)
へ
立
(
た
)
つては、
往事
(
むかし
)
を
追懷
(
つひくわい
)
すると、
其時
(
そのとき
)
の
情景
(
じやうけい
)
が
眼前
(
がんぜん
)
に
彷彿
(
ほうふつ
)
として
見
(
み
)
えるのである。
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
自慢
(
じまん
)
も
交
(
ま
)
じる
親切
(
しんせつ
)
に
螢火
(
ほたるび
)
大事
(
だいじ
)
さうに
挾
(
はさ
)
み
上
(
あ
)
げて、
積
(
つ
)
み
立
(
た
)
てし
炭
(
すみ
)
の
上
(
うへ
)
にのせ、
四邊
(
あたり
)
の
新聞
(
しんぶん
)
みつ四つに
折
(
を
)
りて、
隅
(
すみ
)
の
方
(
ほう
)
よりそよ/\と
煽
(
あほ
)
ぐに、いつしか
是
(
こ
)
れより
彼
(
か
)
れに
移
(
うつ
)
りて
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
竹村
(
たけむら
)
は
呆
(
あき
)
れてしまつた。
彼
(
かれ
)
は
郷里
(
きやうり
)
の
新聞
(
しんぶん
)
で、
大久保
(
おほくぼ
)
が
奈美子
(
なみこ
)
を
虐待
(
ぎやくたい
)
して、
警察
(
けいさつ
)
を
煩
(
わづら
)
はしたなぞの
噂
(
うはさ
)
を
耳
(
みゝ
)
にしてゐたが、それも
強
(
あなが
)
ち
新聞記者
(
しんぶんきしや
)
の
誇張
(
こちやう
)
でもなかつたやうに
思
(
おも
)
へた。
彼女の周囲
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
目の前なる山の
頂
(
いただき
)
白雲につつまれたり。
炉
(
ろ
)
に
居寄
(
いよ
)
りてふみ読みなどす。東京の
新聞
(
しんぶん
)
やあると
求
(
もと
)
むるに、二日前の朝野新聞と東京公論とありき。ここにも
小説
(
しょうせつ
)
は家ごとに
読
(
よ
)
めり。
みちの記
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
『
私
(
わたし
)
は
審問
(
しんもん
)
の
終
(
をは
)
りに「
傍聽人
(
ばうちやうにん
)
が
喝釆
(
かつさい
)
しやうとして、
直
(
たゞ
)
ちに
數多
(
あまた
)
の
廷丁
(
てい/\
)
どもに
制止
(
とめ
)
られた」と
云
(
い
)
ふことを、
屡々
(
しば/\
)
新聞
(
しんぶん
)
で
讀
(
よ
)
んでは
居
(
ゐ
)
ましたが、それが
何
(
ど
)
う
云
(
い
)
ふ
意味
(
いみ
)
だか
解
(
わか
)
りませんでした。』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
自然主義
(
しぜんしゆぎ
)
の
風潮
(
ふうてう
)
に
漂
(
たゞよ
)
はされた
年若
(
としわか
)
い少女が(
尤
(
もつと
)
もこの自然主義は、
新聞
(
しんぶん
)
の三
面記事
(
めんきじ
)
に
術語化
(
じゆつごくわ
)
されたものを
指
(
さ
)
してゐません。その頃の
生眞面目
(
きまじめ
)
な
文壇
(
ぶんだん
)
の
運動
(
うんどう
)
を言つてゐます。)
從來
(
じゆうらい
)
の
習慣
(
しふくわん
)
の
束縛
(
そくばく
)
を
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
その
日
(
ひ
)
の
新聞
(
しんぶん
)
に
出
(
で
)
てゐる
運勢
(
うんせい
)
が
變
(
へん
)
に
氣
(
き
)
になる。
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
「
私
(
わたし
)
、とれた
金歯
(
きんば
)
を
売
(
う
)
ってこようかと
思
(
おも
)
っているのです。
新聞
(
しんぶん
)
の
広告
(
こうこく
)
を
見
(
み
)
ると、
金
(
きん
)
ならなんでも
高
(
たか
)
く
買
(
か
)
うと
書
(
か
)
いてありますから。」
金歯
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
『
東京
(
とうきやう
)
の
仕事
(
しごと
)
は
如何
(
どう
)
です。
新聞
(
しんぶん
)
は
毎々
(
まい/\
)
難有
(
ありがた
)
う、
續々
(
ぞく/\
)
面白
(
おもしろ
)
い
議論
(
ぎろん
)
が
出
(
で
)
ますなア』と
先生
(
せんせい
)
は
僕
(
ぼく
)
の
顏
(
かほ
)
を
見
(
み
)
るや
口
(
くち
)
を
開
(
ひら
)
きました。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
五
(
いつ
)
つださうで。……
其
(
それ
)
を
持參
(
ぢさん
)
で、
取極
(
とりき
)
めた。たつたのは、
日曜
(
にちえう
)
に
當
(
あた
)
つたと
思
(
おも
)
ふ。
念
(
ねん
)
のため、
新聞
(
しんぶん
)
の
欄外
(
らんぐわい
)
を
横
(
よこ
)
に
覗
(
のぞ
)
くと、その
終列車
(
しうれつしや
)
は
糸崎行
(
いとざきゆき
)
としてある。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
ぽつりとひとり
言
(
ごと
)
をもらし、いくとおりもの
新聞
(
しんぶん
)
をかきあつめ、
机
(
つくえ
)
の上にひろげて、むさぼるように読みはじめた。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
座敷には梅子が
新聞
(
しんぶん
)
を
膝
(
ひざ
)
の
上
(
うへ
)
へ
乗
(
の
)
せて、
込
(
こ
)
み入つた
庭
(
には
)
の
緑
(
みどり
)
をぼんやり眺めてゐた。是もぽかんと
眠
(
ね
)
むさうであつた。代助はいきなり
梅子
(
うめこ
)
の前へ
坐
(
すは
)
つた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
『
左様
(
さよう
)
さ、
不幸
(
ふこう
)
な
町
(
まち
)
です。』と、イワン、デミトリチは
溜息
(
ためいき
)
して
笑
(
わら
)
う。『しかし一
般
(
ぱん
)
にはどうです、
新聞
(
しんぶん
)
や、
雑誌
(
ざっし
)
はどう
云
(
い
)
うことが
書
(
か
)
いてありますか?』
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
其人
(
そのひと
)
今
(
いま
)
や
新聞
(
しんぶん
)
の
題目
(
だいもく
)
となつて
世人
(
よのひと
)
の
審
(
いぶか
)
る
旅路
(
たびぢ
)
に
志
(
こゝろざ
)
したといふ、
其
(
その
)
行先
(
ゆくさき
)
は
何地
(
いづこ
)
であらう、
其
(
その
)
目的
(
もくてき
)
は
何
(
なん
)
であらう。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
(
新聞
(
しんぶん
)
には
講演
(
かうえん
)
の
梗概
(
かうがい
)
が
出
(
で
)
て
居
(
ゐ
)
たが、
余
(
よ
)
は
新聞
(
しんぶん
)
の
記事
(
きじ
)
には、
信用
(
しんよう
)
を
拂
(
はら
)
はぬ一
人
(
にん
)
であるので、
證
(
しよう
)
とせぬ)
余
(
よ
)
は
余
(
よ
)
として、
生意氣
(
なまいき
)
ながら
左
(
さ
)
の
如
(
ごと
)
き
説
(
せつ
)
を
持
(
じ
)
するのである。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
新聞
(
しんぶん
)
見
(
み
)
ながら
商
(
あきな
)
ひするのと
思
(
おも
)
ふても
居
(
ゐ
)
たれど、
量
(
はか
)
らぬ
人
(
ひと
)
に
縁
(
ゑん
)
の
定
(
さだ
)
まりて、
親々
(
おや/\
)
の
言
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
なれば
何
(
なん
)
の
異存
(
いぞん
)
を
入
(
いれ
)
られやう、
烟草
(
たばこや
)
の
録
(
ろく
)
さんにはと
思
(
おも
)
へど
夫
(
そ
)
れはほんの
子供
(
こども
)
ごゝろ
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
そのうちに、ツェッペリンは、
出発
(
しゅっぱつ
)
したのでした。そして、その
日
(
ひ
)
、その
日
(
ひ
)
の
記事
(
きじ
)
が、はやくも
無線電信
(
むせんでんしん
)
で、
新聞
(
しんぶん
)
に
報告
(
ほうこく
)
せられました。
おばあさんとツェッペリン
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
丹後行
(
たんごゆき
)
、
舞鶴行
(
まひづるゆき
)
——
立
(
た
)
つて
見
(
み
)
たばかりでも、
退屈
(
たいくつ
)
の
餘
(
あま
)
りに
新聞
(
しんぶん
)
の
裏
(
うら
)
を
返
(
かへ
)
して、バンクバー、シヤトル
行
(
ゆき
)
を
睨
(
にら
)
むが
如
(
ごと
)
き、
情
(
じやう
)
のない、
他人
(
たにん
)
らしいものではない。
城崎を憶ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
ほがらかな声がひびいて、
船員
(
せんいん
)
ふうの気さくそうな男が、
新聞
(
しんぶん
)
を
片手
(
かたて
)
にトーマスに近づき、ベンチに腰かけた。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
現今
(
げんこん
)
では
精神病者
(
せいしんびやうしや
)
の
治療
(
ちれう
)
に
冷水
(
れいすゐ
)
を
注
(
そゝ
)
がぬ、
蒸暑
(
むしあつ
)
きシヤツを
被
(
き
)
せぬ、
而
(
さう
)
して
人間的
(
にんげんてき
)
に
彼等
(
かれら
)
を
取扱
(
とりあつか
)
ふ、
即
(
すなは
)
ち
新聞
(
しんぶん
)
に
記載
(
きさい
)
する
通
(
とほ
)
り、
彼等
(
かれら
)
の
爲
(
ため
)
に、
演劇
(
えんげき
)
、
舞蹈
(
ぶたふ
)
を
催
(
もよほ
)
す。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
此時
(
このとき
)
二人
(
ふたり
)
の
巡査
(
じゆんさ
)
は
新聞
(
しんぶん
)
を
讀
(
よ
)
んで
居
(
ゐ
)
た。
關羽巡査
(
くわんうじゆんさ
)
は
眼鏡
(
めがね
)
をかけて、
人車
(
じんしや
)
は
上
(
のぼり
)
だからゴロゴロと
徐行
(
じよかう
)
して
居
(
ゐ
)
た。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
其後
(
そのご
)
日毎
(
ひごと
)
の
新聞
(
しんぶん
)
に
伊藤公
(
いとうこう
)
の
事
(
こと
)
が五六
段
(
だん
)
づゝ
出
(
で
)
ない
事
(
こと
)
はないが、
宗助
(
そうすけ
)
はそれに
目
(
め
)
を
通
(
とほ
)
してゐるんだか、ゐないんだか
分
(
わか
)
らない
程
(
ほど
)
、
暗殺事件
(
あんさつじけん
)
に
就
(
つい
)
ては
平氣
(
へいき
)
に
見
(
み
)
えた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
さては
先日
(
せんじつ
)
反古
(
ほご
)
の
新聞
(
しんぶん
)
に
記
(
しる
)
されてあつた
櫻木海軍大佐
(
さくらぎかいぐんたいさ
)
と
其
(
その
)
帆走船
(
ほまへせん
)
との
行衞
(
ゆくゑ
)
などが
恰
(
あだか
)
も
今夜
(
こんや
)
の
此
(
この
)
物凄
(
ものすご
)
い
景色
(
けしき
)
と
何等
(
なにら
)
かの
因縁
(
いんねん
)
を
有
(
いう
)
するかのごとく、ありありと
私
(
わたくし
)
の
腦裡
(
のうり
)
に
浮
(
うか
)
んで
來
(
き
)
た。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
十六
日
(
にち
)
の
朝
(
あさ
)
ぼらけ
昨日
(
きのふ
)
の
掃除
(
そうぢ
)
のあと
清
(
きよ
)
き、
納戸
(
なんど
)
めきたる六
疊
(
でう
)
の
間
(
ま
)
に、
置炬燵
(
おきごたつ
)
して
旦那
(
だんな
)
さま
奧
(
おく
)
さま
差向
(
さしむか
)
ひ、
今朝
(
けさ
)
の
新聞
(
しんぶん
)
おし
開
(
ひら
)
きつゝ、
政界
(
せいくわい
)
の
事
(
こと
)
、
文界
(
ぶんくわい
)
の
事
(
こと
)
、
語
(
かた
)
るに
答
(
こた
)
へもつきなからず
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「きっと、あげるよ。
今月
(
こんげつ
)
の
末
(
すえ
)
まで、
待
(
ま
)
ってくれない?
僕
(
ぼく
)
、
新聞
(
しんぶん
)
を
配達
(
はいたつ
)
しているのだから、お
金
(
かね
)
をもらったら、すぐ
持
(
も
)
っていくよ。」
眼鏡
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
現今
(
げんこん
)
では
精神病者
(
せいしんびょうしゃ
)
の
治療
(
ちりょう
)
に
冷水
(
れいすい
)
を
注
(
そそ
)
がぬ、
蒸暑
(
むしあつ
)
きシャツを
被
(
き
)
せぬ、そうして
人間的
(
にんげんてき
)
に
彼等
(
かれら
)
を
取扱
(
とりあつか
)
う、
即
(
すなわ
)
ち
新聞
(
しんぶん
)
に
記載
(
きさい
)
する
通
(
とお
)
り、
彼等
(
かれら
)
の
為
(
ため
)
に、
演劇
(
えんげき
)
、
舞蹈
(
ぶとう
)
を
催
(
もよお
)
す。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
巡査
(
じゆんさ
)
は
此處
(
こゝ
)
で
初
(
はじめ
)
て
新聞
(
しんぶん
)
を
手離
(
てばな
)
した。
自分
(
じぶん
)
はホツと
呼吸
(
いき
)
をして
我
(
われ
)
に
返
(
かへ
)
つた。
義母
(
おつかさん
)
はウンともスンとも
言
(
い
)
はれない。
別
(
べつ
)
に
我
(
われ
)
に
返
(
かへ
)
る
必要
(
ひつえう
)
もなく
又
(
ま
)
た
返
(
かへ
)
るべき
我
(
われ
)
も
持
(
もつ
)
て
居
(
ゐ
)
られない
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
著者
(
ちよしや
)
の
名前
(
なまへ
)
も
作物
(
さくぶつ
)
の
名前
(
なまへ
)
も、一
度
(
ど
)
は
新聞
(
しんぶん
)
の
廣告
(
くわうこく
)
で
見
(
み
)
た
樣
(
やう
)
でもあり、
又
(
また
)
全
(
まつた
)
く
新奇
(
しんき
)
の
樣
(
やう
)
でもあつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
短躯小身
(
たんくせうしん
)
なりと
雖
(
いへど
)
も、かうして
新聞
(
しんぶん
)
から
出向
(
でむ
)
く
上
(
うへ
)
は、
紋着
(
もんつき
)
と
袴
(
はかま
)
のたしなみはなくてなるまいが、
酔
(
よ
)
つ
払
(
ぱら
)
つた
年賀
(
ねんが
)
でなし、
風呂敷包
(
ふろしきつゝみ
)
で
背負
(
しよ
)
ひもならずと、……
友
(
とも
)
だちは
持
(
も
)
つべきもの
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「お
母
(
かあ
)
さん、
手紙
(
てがみ
)
でなくても、
新聞
(
しんぶん
)
がいったら、
私
(
わたし
)
が
無事
(
ぶじ
)
でいると
思
(
おも
)
ってください。」といって、やりました。すると、その
後
(
ご
)
母親
(
ははおや
)
から
母の心
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
今
(
いま
)
は
都下
(
とか
)
で
最
(
もつと
)
も
有力
(
いうりよく
)
なる
某
(
なにがし
)
新聞
(
しんぶん
)
の
經濟部主任記者
(
けいざいぶしゆにんきしや
)
たり、
次
(
つぎ
)
の
總選擧
(
そうせんきよ
)
には
某黨
(
ぼうたう
)
より
推
(
おさ
)
れて
議員候補者
(
ぎゐんこうほしや
)
たるべき
人物
(
じんぶつ
)
、
兒玉進五
(
こだましんご
)
とて
小介川文學士
(
こすけがはぶんがくし
)
は
既
(
すで
)
に
人々
(
ひと/″\
)
に
紹介
(
せうかい
)
したのである。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
「
世間
(
せけん
)
の夫
婦
(
ふ
)
は
夫
(
それ
)
で
済
(
す
)
んで
行
(
い
)
くものかな」と
独言
(
ひとりごと
)
の様に云つたが、別に梅子の返事を予期する気もなかつたので、代助は
向
(
むかふ
)
の
顔
(
かほ
)
も見ず、たゞ畳の
上
(
うへ
)
に置いてある
新聞
(
しんぶん
)
に
眼
(
め
)
を
落
(
おと
)
した。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
然
(
さう
)
して
立
(
た
)
ちながら、
外國
(
ぐわいこく
)
や、
露西亞
(
ロシヤ
)
の
新聞
(
しんぶん
)
雜誌
(
ざつし
)
に
書
(
か
)
いてある
珍
(
めづ
)
らしい
事
(
こと
)
、
現今
(
げんこん
)
は
恁云
(
かうい
)
ふ
思想
(
しさう
)
の
潮流
(
てうりう
)
が
認
(
みと
)
められるとかと
話
(
はなし
)
を
進
(
すゝ
)
めたが、イワン、デミトリチは
頗
(
すこぶ
)
る
注意
(
ちゆうい
)
して
聞
(
き
)
いてゐた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
秋
(
あき
)
の
野分
(
のわけ
)
しば/\して、
睡
(
ねむ
)
られぬ
長
(
なが
)
き
夜
(
よ
)
の、
且
(
か
)
つ
朝
(
あさ
)
寒
(
さむ
)
く——インキの
香
(
かほり
)
の、じつと
身
(
み
)
に
沁
(
し
)
む
新聞
(
しんぶん
)
に——
名門
(
めいもん
)
のお
嬢
(
ぢやう
)
さん、
洋画家
(
やうぐわか
)
の
夫人
(
ふじん
)
なれば——
衣絵
(
きぬゑ
)
さんの(もう
其
(
そ
)
の
時
(
とき
)
は
帰京
(
ききやう
)
して
居
(
ゐ
)
た)
重態
(
ぢうたい
)
が
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
良吉
(
りょうきち
)
の
出
(
だ
)
した
新聞
(
しんぶん
)
は、
翌々日
(
よくよくじつ
)
の
朝
(
あさ
)
、
隔
(
へだ
)
たった
町
(
まち
)
の
郵便局
(
ゆうびんきょく
)
から、
配達
(
はいたつ
)
されました。いつも、それは、
昼
(
ひる
)
すこし
前
(
まえ
)
の、
時刻
(
じこく
)
にきまっています。
母の心
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そうして
立
(
た
)
ちながら、
外国
(
がいこく
)
や、
露西亜
(
ロシヤ
)
の
新聞
(
しんぶん
)
雑誌
(
ざっし
)
に
書
(
か
)
いてある
珍
(
めず
)
らしいこと、
現今
(
げんこん
)
はこう
云
(
い
)
う
思想
(
しそう
)
の
潮流
(
ちょうりゅう
)
が
認
(
みと
)
められるとかと
話
(
はなし
)
を
進
(
すす
)
めたが、イワン、デミトリチは
頗
(
すこぶ
)
る
注意
(
ちゅうい
)
して
聞
(
き
)
いていた。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
ちょうど、
空
(
そら
)
をこうしの
内
(
うち
)
からながめていた
孝二
(
こうじ
)
は、いつも
新聞
(
しんぶん
)
をここへ
入
(
い
)
れていくのは、この
子
(
こ
)
が
配達
(
はいたつ
)
するのかと
思
(
おも
)
って
見
(
み
)
ていました。
生きぬく力
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「ああ、いいよ。」と、
孝二
(
こうじ
)
は、やさしく
答
(
こた
)
えたのです。そして、
新聞
(
しんぶん
)
を
受
(
う
)
け
取
(
と
)
ろうとして、マントに
半分
(
はんぶん
)
隠
(
かく
)
れた
顔
(
かお
)
をのぞくと
生きぬく力
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“新聞”の解説
は、社会情勢一般(ニュース)または特定分野の出来事を報じ、対象とする層の中で広く読まれることを前提に定期刊行される紙媒体である。
新聞紙と呼ばれる低質の紙に印刷し、折り畳んだ状態で発売される。
日本の新聞社の発行する新聞紙の大きさは、ブランケット判と呼ばれている。
(出典:Wikipedia)
新
常用漢字
小2
部首:⽄
13画
聞
常用漢字
小2
部首:⽿
14画
“新聞”で始まる語句
新聞紙
新聞記者
新聞種
新聞価値
新聞配達
新聞国
新聞売
新聞社
新聞連
新聞材料