“珍(めづら)” の例文
ものゝ感(かん)じ方(かた)が非常(ひじやう)に鋭敏(えいびん)で、鼻(はな)・耳(みゝ)・肌(はだ)などに觸(ふ)れるものを鋭(するど)く受(う)け取(と)ることの出來(でき)た珍(めづら)しい文學者(ぶんがくしや)であつたことを見(み)せてゐます。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
其處(そこ)へ風呂敷(ふろしき)を肱(ひぢ)なりに引挾(ひつぱさ)んだ、色(いろ)の淺黒(あさぐろ)い、目(め)に張(はり)のある、きりゝとした顏(かほ)の、鬢(びん)を引緊(ひきし)めて、おたばこ盆(ぼん)はまた珍(めづら)しい。……
松の葉 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
この時(とき)噴火口内(ふんかこうない)に出現(しゆつげん)した高(たか)さ二百米(にひやくめーとる)の鎔岩塔(ようがんとう)も珍(めづら)しいものであつたが、それは噴火(ふんか)の末期(まつき)に於(おい)て次第(しだい)に崩壞(ほうかい)消失(しようしつ)してしまつた。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
たとへば昆蟲(こんちゆう)の標本室(ひようほんしつ)にはひつて見(み)ますと、珍(めづら)しい蝶々(ちよう/\)や甲蟲(かぶとむし)などの變(かは)つた種類(しゆるい)のものが驚(おどろ)く程(ほど)たくさんに集(あつ)めてあります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
「まアお珍(めづら)しいぢやありませんか。ちよいと今戸(いまど)の御師匠(おししやう)さんですよ。」と開(あ)けたまゝの格子戸(かうしど)から家(うち)の内(なか)へと知らせる。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
今日(けふ)はほんとうにお珍(めづら)しいおいでゝ、お歸(かへ)りになつてから「お前(まへ)は今日よつぽどどうかしてゐたね。」といはれましたほど、私(わたし)の調子(てうし)が狂(くる)ひました。
冬を迎へようとして (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
やがて町(まち)につきました。仔馬(こうま)は賑(にぎや)かなのにはじめはびつくりしてゐましたが、何(なに)をみても珍(めづら)しい物(もの)ばかりなので、うれしくつてたまりませんでした。
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
ず出行(いでゆき)たり元より足も達者にて一日に四十里づつ歩行(あるく)珍(めづら)しき若者なれば程なく松の尾と云(いふ)宿迄(しゆくまで)來懸(きかゝ)りしに最早疾(とく)日は暮て戌刻頃(いつゝごろ)とも思ひしゆゑ夜道を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
里言(さとことば)にこれを雁の総立(そうだち)といふ。雁の備(そなへ)ある事軍陣(ぐんぢん)の如(ごと)し、余(よ)の鳥(とり)になき事也、他国の雁もしかならん。田舎人(ゐなかうど)には珍(めづら)しからねど都会(とくわい)の人の話柄(はなしぐさ)にいへり。
雲飛(うんぴ)といふ人は盆石(ぼんせき)を非常に愛翫(あいぐわん)した奇人(きじん)で、人々から石狂者(いしきちがひ)と言はれて居たが、人が何と言はうと一切(さい)頓着(とんぢやく)せず、珍(めづら)しい石の搜索(さうさく)にのみ日を送つて居た。
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
何處(いづこ)にも土地(とち)珍(めづら)しき話一つはある物ぞ、何(いづ)れ名にし負(お)はば、哀れも一入(ひとしほ)深草の里と覺ゆるに、話して聞かせずや
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)
和田先生は持點(てん)八十點(てん)だが、五十前後の年輩(はい)の方には珍(めづら)しい奇麗(きれい)な、こまかな突(つ)き振(ふ)りをされる。しかも、やや淫(いん)するといへるほどの熱(ねつ)心家で、連夜(れんや)殆(ほとん)ど出席(せき)を欠(か)かされた事がなかつた。
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
三四郎は御蔭で此等知名な人の細君を少し覚えた。其中(そのなか)には新婚した許(ばかり)のもあつた。是は隣(となり)の一人(いちにん)にも珍(めづら)しかつたと見えて、其男はわざ/\眼鏡(めがね)を拭き直(なほ)して、成程々々と云つて見てゐた。
三四郎 (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
狂言(きやうげん)のあらましを面白(おもしろ)さうに話して、だん/\取入(とりい)り、俳優(やくしや)表方(おもてかた)の気にも入り、見やう聞真似(きゝまね)に発句(ほつく)狂歌(きやうか)など口早(くちはや)く即興(そくきよう)にものするに、茶屋(ちやや)の若者(わかいもの)には珍(めづら)しい奴(やつ)と、五代目白猿(はくゑん)に贔屓(ひいき)にされ
隅田の春 (新字旧仮名) / 饗庭篁村(著)
珍(めづら)かにうち眺めたる……足もとの黄色(きいろ)なる花
東京景物詩及其他 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
其(そ)の錦(にしき)の淵(ふち)に、霧(きり)を被(か)けて尾花(をばな)が縁(へり)とる、緋(ひ)の毛氈(まうせん)を敷(し)いた築島(つきしま)のやうな山(やま)の端(は)に、もの珍(めづら)しく一叢(ひとむら)の緑(みどり)の樹立(こだち)。眞黄色(まつきいろ)な公孫樹(いてふ)が一本(ひともと)。
魔法罎 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
土器(どき)はやはり日本(につぽん)の彌生式(やよひしき)に近(ちか)い種類(しゆるい)のものが普通(ふつう)でありまして、時(とき)には珍(めづら)しく、だんだら模樣(もよう)に彩色(さいしき)した美(うつく)しいものが出(で)ることもあります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
これ余寒(よかん)の暁に雨のみじかくやみたる気運(きうん)の機工(からくり)を得(え)てかゝる奇景(きけい)を見たるなりとて、珍(めづら)しがりてかたられしが、暖地(だんち)にてはめづらしくもあるべけれど
宥められ豆州(づしう)八丈島へ流罪(ながされ)存命(ぞんめい)せしも長庵の大罪に處せられけるも善惡(ぜんあく)應報(おうはう)の然らしむる所にして敢(あへ)て珍(めづら)しからず
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
まれびとといふのは、お客(きやく)さまといふことですが、ごくたまに來(く)る珍(めづら)しい人(ひと)といふのが古(ふる)い意味(いみ)です。渡(わた)り鳥(どり)なる雁(かり)をば、この珍客(ちんきやく)に見立(みた)てたのであります。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
天台宗(てんだいしゆう)の寺院(じいん)は、高地(こうち)に多(おほ)く設(まう)けてあるが、火山(かざん)もまた彼等(かれら)の選(せん)に漏(も)れなかつた。隨(したが)つて珍(めづら)しい火山現象(かざんげんしよう)の、これ等(ら)の僧侶(そうりよ)によつて觀察(かんさつ)せられた例(れい)も少(すくな)くない。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
義母(おつかさん)が定(さだ)めし珍(めづら)しがるだらうと思(おも)つて居(ゐ)たのが、例(れい)の如(ごと)く簡單(かんたん)な御挨拶(ごあいさつ)だけだから張合(はりあひ)が拔(ぬ)けて了(しま)つた。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
気候が夏の末から秋に移つて行(ゆ)く時と同じやう、春の末(すゑ)から夏の始めにかけては、折々(をり/\)大雨(おほあめ)が降(ふり)つゞく。千束町(せんぞくまち)から吉原田圃(よしはらたんぼ)は珍(めづら)しくもなく例年の通(とほ)りに水が出た。
すみだ川 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
その少(すこ)し前に芥川龍之介さんの宅(たく)で初(はじ)めてお眼(め)にかかつて想像(そうぞう)とはまるで違(ちが)つた實(じつ)に氣(き)持のいい人柄(から)に感(かん)じ入つたものだつたが、球突(たまつき)の相(あひ)手としてあんな氣(き)持のいい印象(いんせう)を留めてゐる人は先づ珍(めづら)しい。
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
皆(みな)さんは、博物館(はくぶつかん)といふ所(ところ)を見(み)たことがありますか。博物館(はくぶつかん)にはいろ/\の美(うつく)しいものや珍(めづら)しい品物(しなもの)が竝(なら)べてあります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
はら/\と立(た)つて、うしろの藁屋(わらや)の梅(うめ)に五六羽(ごろつぱ)、椿(つばき)に四五羽(しごは)、ちよツちよツと、旅人(たびびと)を珍(めづら)しさうに、くちばしを向(む)けて共音(ともね)にさへづつたのである。
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
○此秋山にるゐしたる山村(さんそん)他国にもあるよしを聞(きゝ)たれば、珍(めづら)しからねどしたしく見たるゆゑこゝに記(しる)せり。
わが日本(につぽん)には火山(かざん)は珍(めづら)しくないから、他國(たこく)に於(おい)ても一兩日(いちりようじつ)の行程内(こうていない)に火山(かざん)のない所(ところ)はあるまいなどと思(おも)はれるかも知(し)れないが、實際(じつさい)はさういふ風(ふう)になつてゐない。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
蓄(たくは)へたりとは若いには珍(めづら)しき人なりと感ぜしかば吾助に向ひ遠路(ゑんろ)のところ態々(わざ/\)御尋ね有て御身の落着(おちつき)を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
そして吉備(きび)の中山(なかやま)が帶(おび)にしてゐるといふようなことは、別(べつ)に珍(めづら)しくもなんともないのであるにも拘(かゝは)らず、われ/\はそれに對(たい)して、朗(ほが)らかな氣持(きも)ちを受(う)けずにゐられません。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
私(わたし)は大(だい)すきだ。色(いろ)も可(よ)し、形(かたち)も可(よ)し……と云(い)ふうちにも、此(こ)の頃(ごろ)の氣候(きこう)が何(なん)とも言(い)へないのであらう。しかし珍(めづら)しい。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
それ故(ゆゑ)餘(あま)り大(おほ)きくない地震(ぢしん)、例(たと)へば漸(やうや)く器物(きぶつ)を顛倒(てんとう)し土壁(つちかべ)を損(そん)し粗造(そぞう)な煉瓦(れんが)煙突(えんとつ)を損傷(そんしよう)するに止(とゞ)まる程度(ていど)に於(おい)ても、石燈籠(いしどうろう)の顛倒(てんとう)によつて兒童(じどう)の壓死者(あつししや)を出(だ)すことが珍(めづら)しくない。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
歯もうくばかり暑をわすれたるは珍(めづら)しき事いはんかたなし。
新堅町(しんたてまち)、犀川(さいがは)の岸(きし)にあり。こゝに珍(めづら)しき町(まち)の名(な)に、大衆免(だいじめ)、木(き)の新保(しんぽ)、柿(かき)の木(き)畠(ばたけ)、油車(あぶらぐるま)、目細(めぼその)小路(せうぢ)、四這坂(よつばひざか)。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
洋燈(ランプ)も珍(めづら)しいが、座敷(ざしき)もまだ塗立(ぬりた)ての生壁(なまかべ)で、木(き)の香(か)は高(たか)し、高縁(たかゑん)の前(まへ)は、すぐに樫(かし)、槻(つき)の大木(たいぼく)大樹(たいじゆ)鬱然(うつぜん)として、樹(き)の根(ね)を繞(めぐ)つて、山清水(やましみづ)が潺々(せん/\)と音(おと)を寂(しづか)に流(なが)れる。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
といつて、私(わたし)はきよとりとした。——これは帰京(ききやう)早々(そう/\)お訪(たづ)ねに預(あづ)かつた緑蝶夫人(ろくてふふじん)の問(とひ)に答(こた)へたのであるが——実(じつ)は子(ね)の口(くち)の宿(やど)が洋燈(ランプ)だつたので、近頃(ちかごろ)余程(よほど)珍(めづら)しかつた。
十和田湖 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
實際(じつさい)、遠(とほ)く是(これ)を望(のぞ)んだ時(とき)は——もう二三日(にさんにち)、奧州(あうしう)の旅(たび)に馴(な)れて山(やま)の雪(ゆき)の珍(めづら)しくない身(み)も、前途(ゆくて)に偶(ふ)と土手(どて)を築(つ)いて怪(あや)しい白氣(はくき)の伏勢(ふせぜい)があるやうに目(め)を欹(そばだ)てたのであつた。
飯坂ゆき (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
顏中(かほぢう)をのこらず鼻(はな)にして、眩(まぶ)しさうにしかめて、「今朝(けさ)ツから飛(と)んで居(ゐ)ますわ。」と言(い)つた。別(べつ)に珍(めづら)しくもなささうに唯(たゞ)つい通(とほ)りに、其處等(そこら)に居(ゐ)る、二三疋(にさんびき)だと思(おも)ふのであらう。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
「やア、お珍(めづら)しい。何(ど)うも、しばらく、何(なん)とも御不沙汰(ごぶさた)、大將(たいしやう)何(ど)うです、御景氣(ごけいき)は。」
人参 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
と一寸(ちよつと)横顏(よこがほ)を旦那(だんな)の方(はう)に振向(ふりむ)けて、直(す)ぐに返事(へんじ)をした。此(こ)の細君(さいくん)が、恁(か)う又(また)直(たゞ)ちに良人(をつと)の口(くち)に應(おう)じたのは、蓋(けだ)し珍(めづら)しいので。……西洋(せいやう)の諺(ことわざ)にも、能辯(のうべん)は銀(ぎん)の如(ごと)く、沈默(ちんもく)は金(きん)の如(ごと)しとある。
山の手小景 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
恁(かく)の如(ごと)き風雲(ふううん)は、加能丸(かのうまる)既往(きわう)の航海史上(かうかいしじやう)珍(めづら)しからぬ現象(げんしやう)なれども、(一人坊主(ひとりばうず))の前兆(ぜんてう)に因(よ)りて臆測(おくそく)せる乘客(じやうかく)は、恁(かゝ)る現象(げんしやう)を以(もつ)て推(すゐ)すべき、風雨(ふうう)の程度(ていど)よりも、寧(むし)ろ幾十倍(いくじふばい)の恐(おそれ)を抱(いだ)きて
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
一夜(いちや)珍(めづら)しく、宵(よひ)の内(うち)から亭主(ていしゆ)が寢(ね)ると、小屋(こや)の隅(すみ)の暗(くら)がりに、怪(あや)しき聲(こゑ)で
鑑定 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
ふと思出(おもひだ)したれば、鄰國(りんごく)富山(とやま)にて、團扇(うちは)を賣(う)る珍(めづら)しき呼聲(よびごゑ)を、こゝに記(しる)す。
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
又(また)か、とむかしの名僧(めいそう)のやうに、お叱(しか)りさへなかつたら、こゝで、番町(ばんちやう)の七不思議(なゝふしぎ)とか稱(とな)へて、其(そ)の一(ひと)つに數(かぞ)へたいくらゐである。が、何(なに)も珍(めづら)しがる事(こと)はない。高臺(たかだい)だから此(こ)の邊(へん)には居(ゐ)ないのらしい。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
老人(らうじん)は口(くち)をあいて笑(わら)ひ、いや珍(めづら)しくもない、まゝあること、俄(にはか)の雪(ゆき)に降籠(ふりこ)められると、朋(とも)に離(はな)れ、塒(ねぐら)に迷(まよ)ひ、行方(ゆくへ)を失(うしな)ひ、食(じき)に饑(う)ゑて、却(かへ)つて人(ひと)に懷(なづ)き寄(よ)る、これは獵師(れふし)も憐(あはれ)んで、生命(いのち)を取(と)らず、稗(ひえ)
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
父(ちゝ)が此(こ)の処(ところ)を巡廻(じゆんくわい)した節(せつ)、何処(どこ)か山蔭(やまかげ)の小(ちひ)さな堂(だう)に、美(うつくし)い二十(はたち)ばかりの婦(をんな)の、珍(めづら)しい彫像(てうざう)が有(あ)つたのを、私(わたくし)の玩弄(おもちや)にさせうと、堂守(だうもり)に金子(かね)を遣(や)つて、供(とも)のものに持(も)たせて帰(かへ)つたのを、他(ほか)に姉妹(きやうだい)もなし
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)
大勝(だいかつ)の臺所口(だいどころぐち)へのらりと投込(なげこ)むなぞは珍(めづら)しくなかつた。
夜釣 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
(まあ、此(これ)は珍(めづら)しい。)
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花、泉鏡太郎(著)