“犀川”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
さいかわ44.4%
さいがわ33.3%
さいがは11.1%
さいかは5.6%
さいせん5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
うしろの犀川さいかわは水の美しい、東京の隅田川ほどの幅のある川であった。私はよくかわらへ出て行って、鮎釣りなどをしたものであった。
幼年時代 (新字新仮名) / 室生犀星(著)
ただ一軒、犀川さいがわの橋のたもとにあった大きい店で、自分で窯をもって研究しているらしい、親切な製品を並べている所があった。
九谷焼 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
新堅町しんたてまち犀川さいがはきしにあり。こゝにめづらしきまちに、大衆免だいじめ新保しんぽかきばたけ油車あぶらぐるま目細めぼその小路せうぢ四這坂よつばひざか
寸情風土記 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
信水しんすゐ犀川さいかは濁水だくすゐあるゆゑ也。さけ初秋より海をいでて此ながれさかのぼる。蒲原郡の流は底深そこふかかはひろきゆゑ大あみを用ひてさける。かの川口えきよりかみ上田妻有うへだつまりのあたりにては打切うちきりといふ事をなして鮏をる。