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降籠
ふりがな文庫
“降籠”の読み方と例文
読み方
割合
ふりこ
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ふりこ
(逆引き)
小県凡杯は、はじめて旅をした松島で、着いた晩と、あくる日を
降籠
(
ふりこ
)
められた。景色は雨に
埋
(
うず
)
もれて、
竈
(
かまど
)
にくべた
生薪
(
なままき
)
のいぶったような心地がする。
灯明之巻
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
駈込
(
かけこ
)
んで、
一呼吸
(
ひといき
)
吐
(
つ
)
いた頃から、
降籠
(
ふりこ
)
められた
出前
(
でさき
)
の雨の心細さに、親類か、友達か、浅草辺に番傘一本、と思うと共に、ついそこに、目の前に、路地の出窓から、
果敢
(
はか
)
ない顔を出して格子に
縋
(
すが
)
って
第二菎蒻本
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
老人
(
らうじん
)
は
口
(
くち
)
をあいて
笑
(
わら
)
ひ、いや
珍
(
めづら
)
しくもない、まゝあること、
俄
(
にはか
)
の
雪
(
ゆき
)
に
降籠
(
ふりこ
)
められると、
朋
(
とも
)
に
離
(
はな
)
れ、
塒
(
ねぐら
)
に
迷
(
まよ
)
ひ、
行方
(
ゆくへ
)
を
失
(
うしな
)
ひ、
食
(
じき
)
に
饑
(
う
)
ゑて、
却
(
かへ
)
つて
人
(
ひと
)
に
懷
(
なづ
)
き
寄
(
よ
)
る、これは
獵師
(
れふし
)
も
憐
(
あはれ
)
んで、
生命
(
いのち
)
を
取
(
と
)
らず、
稗
(
ひえ
)
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
降籠(ふりこ)の例文をもっと
(3作品)
見る
降
常用漢字
小6
部首:⾩
10画
籠
常用漢字
中学
部首:⽵
22画
“降”で始まる語句
降
降誕祭
降参
降積
降出
降頻
降口
降魔
降人
降下