“ふりこ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
振子59.3%
降込14.8%
振込11.1%
降籠11.1%
振錘3.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
それは特殊振子ふりこの周期を測る方法にるので、地上での測定はよいとしても、海の上ではどうして測定すればよいかという問題が起きて来る。
地球の円い話 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
空は同一おなじほど長方形に屋根を抜いてあるので、雨も雪も降込ふりこむし、水がたまつてれて居るのに、以前女髪結おんなかみゆいが住んで居て、取散とりちらかした元結もっといつたといふ
処方秘箋 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
なに女郎めらうの一ひきぐらゐ相手あひてにして三五らうなぐりたいことかつたけれど、萬燈まんどう振込ふりこんでりやあたゞかへれない、ほんの附景氣つけけいきつまらないことをしてのけた、りやあれが何處どこまでもるいさ
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
駈込かけこんで、一呼吸ひといきいた頃から、降籠ふりこめられた出前でさきの雨の心細さに、親類か、友達か、浅草辺に番傘一本、と思うと共に、ついそこに、目の前に、路地の出窓から、果敢はかない顔を出して格子にすがって
第二菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
実に、大鐘の振錘ふりこを挾んで、導体と置洋燈上の間を連らねた線が、姉さんの脳髄から跳ね出した火花なのでした。
聖アレキセイ寺院の惨劇 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
しかし、上方に隠れている小鐘には無論影響ありませんが、大鐘は後で綱を戻しても、重たい振錘ふりこが一方の壁に密着しているので、当然重心の偏しただけ傾かねばなりません。
聖アレキセイ寺院の惨劇 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)