最初さいしよ)” の例文
一、 最初さいしよ一瞬間いつしゆんかんおい非常ひじよう地震ぢしんなるかいなかを判斷はんだんし、機宜きゞてきする目論見もくろみてること、たゞしこれには多少たしよう地震知識ぢしんちしきようす。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
とお前様まへさまかせまをはなしは、これからぢやが、最初さいしよまをとほみちがいかにもわるい、宛然まるでひとかよひさうでないうへに、おそろしいのは、へびで。
高野聖 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
丁度ちやうど、おとなりで美濃みのくにはうから木曽路きそぢはひらうとする旅人たびびとのためには、一番いちばん最初さいしよ入口いりぐちのステエシヨンにあたつてたのが馬籠驛まごめえきです。
ふるさと (旧字旧仮名) / 島崎藤村(著)
何時迄も致すは迷惑めいわくなり殊に又私しの末の弟がツケしくふゆゑ何か最初さいしよより申通り持參金ぢさんきんの百兩衣類道具代等は兎も角も離縁状りえんじやうばかりを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ゆゑにそのしかばねをいるゝところ棺槨くわんくわくには恒久的材料こうきうてきざいれうなる石材せきざいもちひた。もつとも棺槨くわんくわく最初さいしよ木材もくざいつくつたが、發達はつたつして石材せきざいとなつたのである。
日本建築の発達と地震 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
大得意だいとくい船町倉次郎ふなまちくらじらうは、さらいうして圓石まるいし取除とりのぞくと、最初さいしよ地面ぢづらより一ぢやう尺餘じやくよ前面ぜんめんおいて、ぽかりと大穴おほあな突拔つきぬけた。
彼等かれら最初さいしよんだつち強大きやうだい牽引力けんいんりよく永久えいきう彼等かれらとほはなたない。彼等かれら到底たうていつちくるしみとほさねばならぬ運命うんめいつてるのである。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
はたしてそれは貝塚かひづかでありまして、石器せつき土器どき多數たすうたのです。これが日本につぽんにおいて貝塚かひづか研究けんきゆうするために發掘はつくつした最初さいしよであります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
エドガーアセリングとともに、きてウィリアムに面謁めんえつし、王冠わうくわんさゝげたのは當然たうぜんのことです。ウィリアムの行動かうどう最初さいしよれいかなふたものでした。
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
それから最初さいしよのうちは、めてはるのは難儀なんぎだから線香せんかうてゝ、それで時間じかんはかつて、すこづゝやすんだらからうとやう注意ちゆういもしてれた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
にはとり神様かみさま夜明よあけらせること仰付おほせつかつたのがうれしさに、最初さいしよよる、まだお月様つきさまがゆつくりとそらあそびまはつてゐるのに、ときつくつてきました。
老人らうじん若者わかもの自殺じさつ覺悟かくご最初さいしよからつてたのですけれども最後さいごまで直接ちよくせつにさうとは一言いちごんひませんでした。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
道子みちこたゞなんといふわけもなく吾妻橋あづまばしのたもとがさゝうなのするまゝ、こゝを出場所でばしよにしたのであるが、最初さいしよばんから景気けいきく、よひうち二人ふたりきやくがつき
吾妻橋 (新字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)
われ/\のとほい/\最初さいしよ祖先そせんが、はじめてこの地球上ちきゆうじようあらはれたころには、森林しんりんは、そのまゝ人間にんげんみかでもあり、またものどころでもありました。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
さうすると、おほくめのみことうたも、片歌かたうた音數おんすうして、はやうたはれたものとおもふほかはありません。最初さいしよ一句いつくは、『やまとのたかさじ』の十音じゆうおんから出來できてゐます。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
紙片かみきれはたして横罫よこけい西洋紙せいやうしで、それひろげてると、四五つうもある。いづれもインキでノート筆記ひつきやうの無造作むざうさ字体じたいで、最初さいしよの一つうが一ばんながく、細字さいじで三頁半ページはんにもわたつてゐる。
背負揚 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
徒然草つれ/″\ぐさ最初さいしよほとけはどうして出來できたかとはれてこまつたとふやうなはなしがあつた。子供こどもものはれてこまることは度々たび/\である。なかにも宗教上しうけうじやうことには、こたへきうすることがおほい。
寒山拾得縁起 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
わびがしたれけれど障子しようじ時機しほがなく、おたみ最初さいしよんでれしときすこしひねくれてより拍子ひようしぬけがして今更いまさらにはしもされず、そのうちにおかへりにならばなんとせん
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
(註。最初さいしよ此話このはなし芝居話しばゐばなしでしたがおくまの弾丸たまをのがれてのせりふしるして置きます、)
最初さいしよから多少たせうこの心配しんぱいいでもなかつたが、かくめづらしき巨大きよだいうをの、左樣さう容易ようい腐敗ふはいすることもあるまいと油斷ゆだんしてつたが、その五日目いつかめあさわたくしはふとそれと氣付きづいた。
我が此川を見た最初さいしよの記憶は、きみが背中にぶさつて野桑のぐはを摘みに來た時、ほらこれ大川だよと指さして教へられた。小さなうづいろぽいあぶくを載せた儘すい/\と流れてゐた。
筑波ねのほとり (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
までもなく汽車きしやいま横須賀線よこすかせんおほ隧道トンネル最初さいしよのそれへはひつたのである。
蜜柑 (旧字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
その人々ひと/″\それ自身じしんつみであるとはいへ、所謂いはゆる新時代しんじだい最初さいしよ犧牲ぎせいだと思ひます。
冬を迎へようとして (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
もううなつてると、るべきかねらうと最初さいしよかんがへもなくなるし、またそれがめに葉書代はがきだいつひやすのはそんだといふやうかんがへもなし、是非ぜひともなければならない日課につくわとして
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
まづ最初さいしよ 地球のお客さんから 自己紹介じこせうかいをしていただきます
このとほりに器械觀測きかいかんそく結果けつか體驗たいけん結果けつかとは最初さいしよから一致いつちがたいものであるけれども、それを比較ひかくしてみることは無益むえきわざではない。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
今茲に喋々てふ/\する事殊に無益むえきべんたれど前にもすでのべたるが如く此小西屋の裁判は忠相ぬし最初さいしよさばきにして是より漸次しだいに其名を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
大森おほもり貝塚かひづかは、人類學研究者じんるゐがくけんきうしやから、もつと神聖しんせいなるとして尊敬そんけいせられてる。此所こゝ本邦ほんぽう最初さいしよ發見はつけんせられた石器時代せききじだい遺跡ゐせきであるからだ。
けれどもかれ最初さいしよ解決かいけつよりほかに、一この問題もんだいにちかづくすべらなかつた。かれまたいくらかんがへてもこの最初さいしよ解決かいけつたしかなものであるとしんじてゐた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
けて最初さいしよのめがねで召抱めしかゝへた服部家はつとりけ用人ようにん關戸團右衞門せきどだんゑもん贔屓ひいきと、けやうは一通ひととほりでなかつた。
片しぐれ (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
勘次かんじうちからんでもかはやそば返辭へんじをするおつぎのこゑ最初さいしよあひだ疑念ぎねんいだかせるまでにはいたらなかつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
成程なるほどさうへば何處どこ固拗かたくなのところもあるが、ぼくおもふには最初さいしよ頑固ぐわんこつたのながらのちにはかへつて孤獨こどくのわびずまひが氣樂きらくになつてたのではあるまいか。
都の友へ、B生より (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
日本につぽん最初さいしよつくられた銅器どうきまへよりははゞひろどうつるぎほこるいでありまして、そのひとつはくりすがたといふつるぎで、このつるぎはつばにあたるところがなゝめにまがつてゐます。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
やがてあいちやんは空中くうちゆう奇態きたいなものゝあらはれてるのにがつきました、それは最初さいしよはなはあいちやんをまどはしましたが、しばらてゐるうち露出むきだしのだとふことがわか
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
かれ最初さいしよはく人気にんきが、そのころやゝ下火したびになりかけてゐるのにがついてゐた。
彼女の周囲 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
歴史れきしても最初さいしよから伏羲氏ふくぎし蛇身じやしん人首じんしゆであつて、神農氏しんのうし人身じんしん牛首ぎうしゆである。ういふふう支那人しなじん太古たいこから化物ばけもの想像さうざうするちから非常ひぜうつよかつた。是皆これみな國土こくど關係くわんけいによることおもはれる。
妖怪研究 (旧字旧仮名) / 伊東忠太(著)
最初さいしようたは、すこしおどけぎて、しもなどはわるいとおもひます。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
生憎あいにく夜風よかぜさぶく、ゆめのやうなるかんがまたもやふつと吹破ふきやぶられて、ええわたしそのやうな心弱こゝろよわことかれてならうか、最初さいしよあのうち嫁入よめいりするときから、東二郎とうじらうどのを良人をつとさだめてつたのではいものを
うらむらさき (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
それは少年せうねんのためには「最初さいしよ発見はつけん」であつた。
桜さく島:見知らぬ世界 (新字旧仮名) / 竹久夢二(著)
わしはつぎへやだ 最初さいしよこの部屋へや火星くわせい状態じやうたいにする
統計とうけいによれば、餘震よしんのときの震動しんどうおほいさは、最初さいしよ大地震だいぢしんのものに比較ひかくして、その三分さんぶんいちといふほどのものが、最大さいだい記録きろくである。
地震の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
最初さいしよ此地このち探檢たんけんしたのは、三十五ねんの十二ぐわつ二十六にちであつた。それからほとん毎週まいしうは、表面採集ひやうめんさいしふかよつてた。
控へ人なき座敷へ引入て委細ゐさい彼所あれで聞ましたが思ひ設けぬ今度の一件吾儕わし最初さいしよに若旦那のお供をなして彼所へゆき夫から和君のお出の時もお供を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
最初さいしよから二人ふたり對坐さしむかひで、人交ひとまぜもせぬでなにむつまじさうにはなしをしてたが、みんながわい/\つて立騷たちさわぐのをようともせず、まるで別世界べつせかいるといふ顏色かほつきでの。
旅僧 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
また最初さいしよから、色彩しきさいうすきはめて通俗つうぞく人間にんげんが、習慣的しふくわんてき夫婦ふうふ關係くわんけいむすぶためにつたやうにもえた。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
しかし、その人間にんげんさるとの共同祖先きようどうそせんはどういふものであつたでせうか。またその共同祖先きようどうそせんから今日こんにち人間にんげんのようになつた最初さいしよ人間にんげんはどういふものであつたでせうか。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
最初さいしよドードてうは、いついて競爭レース進路コースさだめました、(「かたち正確せいかくでなくてもかまはない」とドードてうひました)それから其處そこた一たいのものがみン
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
入口いりくちそと軒下のきした橢圓形だゑんけい据風呂すゑぶろがあつて十二三の少年せうねんはひつるのが最初さいしよ自分じぶん注意ちゆういいた。この少年せうねんけた脊中せなかばかり此方こちらけてけつして人車じんしやはうない。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
……幽暗ほのくら路次ろじ黄昏たそがれいろは、いま其処そことほごとに、我等われら最初さいしよ握手あくしゆの、如何いか幸福かうふくなりしかをかた申候まをしそろ貴女きぢよわすたまはざるべし、其時そのとき我等われら秘密ひみつてらせるたゞ一つの軒燈けんとうひかりを……
背負揚 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
すると僕達が 最初さいしよのお客なんですね