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さいしよ
ふりがな文庫
“
最初
(
さいしよ
)” の例文
一、
最初
(
さいしよ
)
の
一瞬間
(
いつしゆんかん
)
に
於
(
おい
)
て
非常
(
ひじよう
)
の
地震
(
ぢしん
)
なるか
否
(
いな
)
かを
判斷
(
はんだん
)
し、
機宜
(
きゞ
)
に
適
(
てき
)
する
目論見
(
もくろみ
)
を
立
(
た
)
てること、
但
(
たゞ
)
しこれには
多少
(
たしよう
)
の
地震知識
(
ぢしんちしき
)
を
要
(
よう
)
す。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
とお
前様
(
まへさま
)
お
聞
(
き
)
かせ
申
(
まを
)
す
話
(
はなし
)
は、これからぢやが、
最初
(
さいしよ
)
に
申
(
まを
)
す
通
(
とほ
)
り
路
(
みち
)
がいかにも
悪
(
わる
)
い、
宛然
(
まるで
)
人
(
ひと
)
が
通
(
かよ
)
ひさうでない
上
(
うへ
)
に、
恐
(
おそろし
)
いのは、
蛇
(
へび
)
で。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
丁度
(
ちやうど
)
、お
隣
(
とな
)
りで
美濃
(
みの
)
の
國
(
くに
)
の
方
(
はう
)
から
木曽路
(
きそぢ
)
へ
入
(
はひ
)
らうとする
旅人
(
たびびと
)
のためには、
一番
(
いちばん
)
最初
(
さいしよ
)
の
入口
(
いりぐち
)
のステエシヨンにあたつて
居
(
ゐ
)
たのが
馬籠驛
(
まごめえき
)
です。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
何時迄も致すは
迷惑
(
めいわく
)
なり殊に又私しの末の弟が
六
(
む
)
ツケ
敷
(
しく
)
云
(
い
)
ふゆゑ何か
最初
(
さいしよ
)
より申通り
持參金
(
ぢさんきん
)
の百兩衣類道具代等は兎も角も
離縁状
(
りえんじやう
)
ばかりを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ゆゑにその
屍
(
しかばね
)
をいるゝ
所
(
ところ
)
の
棺槨
(
くわんくわく
)
には
恒久的材料
(
こうきうてきざいれう
)
なる
石材
(
せきざい
)
を
用
(
もち
)
ひた。もつとも
棺槨
(
くわんくわく
)
も
最初
(
さいしよ
)
は
木材
(
もくざい
)
で
作
(
つく
)
つたが、
發達
(
はつたつ
)
して
石材
(
せきざい
)
となつたのである。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
▼ もっと見る
大得意
(
だいとくい
)
の
船町倉次郎
(
ふなまちくらじらう
)
は、
更
(
さら
)
に
勇
(
いう
)
を
皷
(
こ
)
して
圓石
(
まるいし
)
を
取除
(
とりのぞ
)
くと、
最初
(
さいしよ
)
の
地面
(
ぢづら
)
より一
丈
(
ぢやう
)
三
尺餘
(
じやくよ
)
の
前面
(
ぜんめん
)
に
於
(
おい
)
て、ぽかりと
大穴
(
おほあな
)
へ
突拔
(
つきぬ
)
けた。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
彼等
(
かれら
)
の
最初
(
さいしよ
)
に
踏
(
ふ
)
んだ
土
(
つち
)
の
強大
(
きやうだい
)
な
牽引力
(
けんいんりよく
)
は
永久
(
えいきう
)
に
彼等
(
かれら
)
を
遠
(
とほ
)
く
放
(
はな
)
たない。
彼等
(
かれら
)
は
到底
(
たうてい
)
其
(
そ
)
の
土
(
つち
)
に
苦
(
くる
)
しみ
通
(
とほ
)
さねばならぬ
運命
(
うんめい
)
を
持
(
も
)
つて
居
(
ゐ
)
るのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
果
(
はた
)
してそれは
貝塚
(
かひづか
)
でありまして、
石器
(
せつき
)
や
土器
(
どき
)
が
多數
(
たすう
)
に
出
(
で
)
て
來
(
き
)
たのです。これが
日本
(
につぽん
)
において
貝塚
(
かひづか
)
を
研究
(
けんきゆう
)
するために
發掘
(
はつくつ
)
した
最初
(
さいしよ
)
であります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
エドガーアセリングと
共
(
とも
)
に、
行
(
ゆ
)
きてウィリアムに
面謁
(
めんえつ
)
し、
王冠
(
わうくわん
)
を
捧
(
さゝ
)
げたのは
當然
(
たうぜん
)
のことです。ウィリアムの
行動
(
かうどう
)
は
最初
(
さいしよ
)
禮
(
れい
)
に
適
(
かな
)
ふたものでした。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
夫
(
それ
)
から
最初
(
さいしよ
)
のうちは、
詰
(
つ
)
めて
坐
(
す
)
はるのは
難儀
(
なんぎ
)
だから
線香
(
せんかう
)
を
立
(
た
)
てゝ、それで
時間
(
じかん
)
を
計
(
はか
)
つて、
少
(
すこ
)
し
宛
(
づゝ
)
休
(
やす
)
んだら
好
(
よ
)
からうと
云
(
い
)
ふ
樣
(
やう
)
な
注意
(
ちゆうい
)
もして
呉
(
く
)
れた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
鶏
(
にはとり
)
は
神様
(
かみさま
)
に
夜明
(
よあけ
)
を
知
(
し
)
らせる
事
(
こと
)
を
仰付
(
おほせつ
)
かつたのが
嬉
(
うれ
)
しさに、
最初
(
さいしよ
)
の
夜
(
よる
)
、まだお
月様
(
つきさま
)
がゆつくりと
空
(
そら
)
を
遊
(
あそ
)
びまはつてゐるのに、
時
(
とき
)
を
作
(
つく
)
つて
啼
(
な
)
きました。
コドモノスケッチ帖:動物園にて
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
老人
(
らうじん
)
は
若者
(
わかもの
)
の
自殺
(
じさつ
)
の
覺悟
(
かくご
)
を
最初
(
さいしよ
)
から
見
(
み
)
て
取
(
と
)
つて
居
(
ゐ
)
たのですけれども
最後
(
さいご
)
まで
直接
(
ちよくせつ
)
にさうとは
一言
(
いちごん
)
も
言
(
い
)
ひませんでした。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
道子
(
みちこ
)
は
唯
(
たゞ
)
何
(
なん
)
といふ
訳
(
わけ
)
もなく
吾妻橋
(
あづまばし
)
のたもとが
好
(
よ
)
さゝうな
気
(
き
)
のするまゝ、こゝを
出場所
(
でばしよ
)
にしたのであるが、
最初
(
さいしよ
)
の
晩
(
ばん
)
から
景気
(
けいき
)
が
好
(
よ
)
く、
宵
(
よひ
)
の
中
(
うち
)
に
二人
(
ふたり
)
客
(
きやく
)
がつき
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
われ/\の
遠
(
とほ
)
い/\
最初
(
さいしよ
)
の
祖先
(
そせん
)
が、はじめてこの
地球上
(
ちきゆうじよう
)
に
現
(
あらは
)
れたころには、
森林
(
しんりん
)
は、そのまゝ
人間
(
にんげん
)
の
住
(
す
)
みかでもあり、また
食
(
た
)
べ
物
(
もの
)
の
出
(
で
)
どころでもありました。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
さうすると、おほくめの
命
(
みこと
)
の
歌
(
うた
)
も、
片歌
(
かたうた
)
の
音數
(
おんすう
)
を
増
(
ま
)
して、
早
(
はや
)
く
謠
(
うた
)
はれたものとおもふ
外
(
ほか
)
はありません。
最初
(
さいしよ
)
の
一句
(
いつく
)
は、『やまとのたかさじ
野
(
ぬ
)
』の
十音
(
じゆうおん
)
から
出來
(
でき
)
てゐます。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
紙片
(
かみきれ
)
は
果
(
はた
)
して
横罫
(
よこけい
)
の
西洋紙
(
せいやうし
)
で、
其
(
それ
)
が
拡
(
ひろ
)
げて
見
(
み
)
ると、四五
通
(
つう
)
もある。
孰
(
いづれ
)
もインキでノート
筆記
(
ひつき
)
やうの
無造作
(
むざうさ
)
な
字体
(
じたい
)
で、
最初
(
さいしよ
)
の一
通
(
つう
)
が一
番
(
ばん
)
長
(
なが
)
く、
細字
(
さいじ
)
で三
頁半
(
ページはん
)
にも
亘
(
わた
)
つてゐる。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
徒然草
(
つれ/″\ぐさ
)
に
最初
(
さいしよ
)
の
佛
(
ほとけ
)
はどうして
出來
(
でき
)
たかと
問
(
と
)
はれて
困
(
こま
)
つたと
云
(
い
)
ふやうな
話
(
はなし
)
があつた。
子供
(
こども
)
に
物
(
もの
)
を
問
(
と
)
はれて
困
(
こま
)
ることは
度々
(
たび/\
)
である。
中
(
なか
)
にも
宗教上
(
しうけうじやう
)
の
事
(
こと
)
には、
答
(
こたへ
)
に
窮
(
きう
)
することが
多
(
おほ
)
い。
寒山拾得縁起
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
侘
(
わび
)
がしたれけれど
障子
(
しようじ
)
一
重
(
ゑ
)
を
出
(
で
)
る
時機
(
しほ
)
がなく、お
民
(
たみ
)
が
最初
(
さいしよ
)
に
呼
(
よ
)
んで
呉
(
く
)
れし
時
(
とき
)
すこしひねくれてより
拍子
(
ひようし
)
ぬけがして
今更
(
いまさら
)
には
馳
(
か
)
け
出
(
だ
)
しもされず、
其
(
その
)
うちにお
歸
(
かへ
)
りにならば
何
(
なん
)
とせん
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
(註。
最初
(
さいしよ
)
此話
(
このはなし
)
は
芝居話
(
しばゐばなし
)
でしたがおくまの
弾丸
(
たま
)
をのがれての
白
(
せりふ
)
を
左
(
さ
)
に
記
(
しる
)
して置きます、)
鰍沢雪の夜噺(小室山の御封、玉子酒、熊の膏薬)
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
最初
(
さいしよ
)
から
多少
(
たせう
)
此
(
この
)
心配
(
しんぱい
)
の
無
(
な
)
いでもなかつたが、
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
、
世
(
よ
)
に
珍
(
めづ
)
らしき
巨大
(
きよだい
)
の
魚
(
うを
)
の、
左樣
(
さう
)
容易
(
ようい
)
に
腐敗
(
ふはい
)
する
事
(
こと
)
もあるまいと
油斷
(
ゆだん
)
して
居
(
を
)
つたが、
其
(
その
)
五日目
(
いつかめ
)
の
朝
(
あさ
)
、
私
(
わたくし
)
はふとそれと
氣付
(
きづ
)
いた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
我が此川を見た
最初
(
さいしよ
)
の記憶は、きみが背中に
負
(
お
)
ぶさつて
野桑
(
のぐは
)
を摘みに來た時、ほらこれ大川だよと指さして教へられた。小さな
渦
(
うづ
)
が
黄
(
き
)
いろぽい
泡
(
あぶく
)
を載せた儘すい/\と流れてゐた。
筑波ねのほとり
(旧字旧仮名)
/
横瀬夜雨
(著)
云
(
い
)
ふ
迄
(
まで
)
もなく
汽車
(
きしや
)
は
今
(
いま
)
、
横須賀線
(
よこすかせん
)
に
多
(
おほ
)
い
隧道
(
トンネル
)
の
最初
(
さいしよ
)
のそれへはひつたのである。
蜜柑
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
その
人々
(
ひと/″\
)
それ
自身
(
じしん
)
の
罪
(
つみ
)
であるとはいへ、
所謂
(
いはゆる
)
新時代
(
しんじだい
)
の
最初
(
さいしよ
)
の
犧牲
(
ぎせい
)
だと思ひます。
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
もう
斯
(
か
)
うなつて
來
(
く
)
ると、
取
(
と
)
るべき
金
(
かね
)
を
取
(
と
)
らうと
云
(
い
)
ふ
最初
(
さいしよ
)
の
考
(
かんが
)
へもなくなるし、
又
(
また
)
それが
爲
(
た
)
めに
葉書代
(
はがきだい
)
を
費
(
つひや
)
すのは
損
(
そん
)
だといふ
樣
(
やう
)
な
考
(
かんが
)
へもなし、
只
(
た
)
だ
是非
(
ぜひ
)
とも
仕
(
し
)
なければならない
日課
(
につくわ
)
として
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
まづ
最初
(
さいしよ
)
地球のお客さんから
自己紹介
(
じこせうかい
)
をしていただきます
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
この
通
(
とほ
)
りに
器械觀測
(
きかいかんそく
)
の
結果
(
けつか
)
と
體驗
(
たいけん
)
の
結果
(
けつか
)
とは
最初
(
さいしよ
)
から
一致
(
いつち
)
し
難
(
がた
)
いものであるけれども、それを
比較
(
ひかく
)
してみることは
無益
(
むえき
)
の
業
(
わざ
)
ではない。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
今茲に
喋々
(
てふ/\
)
する事殊に
無益
(
むえき
)
の
辯
(
べん
)
に
似
(
に
)
たれど前にも
已
(
すで
)
に
述
(
のべ
)
たるが如く此小西屋の裁判は忠相ぬし
最初
(
さいしよ
)
の
捌
(
さばき
)
にして是より
漸次
(
しだい
)
に其名を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
大森
(
おほもり
)
の
貝塚
(
かひづか
)
は、
人類學研究者
(
じんるゐがくけんきうしや
)
の
眼
(
め
)
から、
最
(
もつと
)
も
神聖
(
しんせい
)
なる
地
(
ち
)
として
尊敬
(
そんけい
)
せられて
居
(
ゐ
)
る。
此所
(
こゝ
)
が
本邦
(
ほんぽう
)
最初
(
さいしよ
)
に
發見
(
はつけん
)
せられた
石器時代
(
せききじだい
)
の
遺跡
(
ゐせき
)
であるからだ。
探検実記 地中の秘密:20 大森貝塚の発掘
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
けれども
彼
(
かれ
)
は
最初
(
さいしよ
)
の
解決
(
かいけつ
)
より
外
(
ほか
)
に、一
歩
(
ぽ
)
も
此
(
この
)
問題
(
もんだい
)
にちかづく
術
(
すべ
)
を
知
(
し
)
らなかつた。
彼
(
かれ
)
は
又
(
また
)
いくら
考
(
かんが
)
へても
此
(
この
)
最初
(
さいしよ
)
の
解決
(
かいけつ
)
は
確
(
たしか
)
なものであると
信
(
しん
)
じてゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
分
(
わ
)
けて
最初
(
さいしよ
)
、
其
(
そ
)
のめがねで
召抱
(
めしかゝ
)
へた
服部家
(
はつとりけ
)
の
用人
(
ようにん
)
、
關戸團右衞門
(
せきどだんゑもん
)
の
贔屓
(
ひいき
)
と、
目
(
め
)
の
掛
(
か
)
けやうは
一通
(
ひととほ
)
りでなかつた。
片しぐれ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
勘次
(
かんじ
)
が
戸
(
と
)
の
内
(
うち
)
から
呼
(
よ
)
んでも
厠
(
かはや
)
の
側
(
そば
)
で
返辭
(
へんじ
)
をするおつぎの
聲
(
こゑ
)
は
最初
(
さいしよ
)
の
間
(
あひだ
)
は
疑念
(
ぎねん
)
を
懷
(
いだ
)
かせるまでには
至
(
いた
)
らなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
成程
(
なるほど
)
さう
言
(
い
)
へば
何處
(
どこ
)
か
固拗
(
かたくな
)
のところもあるが、
僕
(
ぼく
)
の
思
(
おも
)
ふには
最初
(
さいしよ
)
は
頑固
(
ぐわんこ
)
で
行
(
や
)
つたのながら
後
(
のち
)
には
却
(
かへ
)
つて
孤獨
(
こどく
)
のわび
住
(
ずま
)
ひが
氣樂
(
きらく
)
になつて
來
(
き
)
たのではあるまいか。
都の友へ、B生より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
日本
(
につぽん
)
で
最初
(
さいしよ
)
造
(
つく
)
られた
銅器
(
どうき
)
は
前
(
まへ
)
よりは
幅
(
はゞ
)
の
廣
(
ひろ
)
い
銅
(
どう
)
の
劍
(
つるぎ
)
や
鉾
(
ほこ
)
の
類
(
るい
)
でありまして、その
一
(
ひと
)
つはくりす
型
(
がた
)
といふ
劍
(
つるぎ
)
で、この
劍
(
つるぎ
)
はつばに
當
(
あた
)
るところが
斜
(
なゝめ
)
にまがつてゐます。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
やがて
愛
(
あい
)
ちやんは
空中
(
くうちゆう
)
に
奇態
(
きたい
)
なものゝ
現
(
あら
)
はれてるのに
氣
(
き
)
がつきました、それは
最初
(
さいしよ
)
甚
(
はなは
)
だ
愛
(
あい
)
ちやんを
惑
(
まど
)
はしましたが、
暫
(
しばら
)
く
見
(
み
)
てゐる
中
(
うち
)
、
露出
(
むきだ
)
しの
齒
(
は
)
だと
云
(
い
)
ふことが
分
(
わか
)
り
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
彼
(
かれ
)
は
最初
(
さいしよ
)
に
博
(
はく
)
し
得
(
え
)
た
人気
(
にんき
)
が、その
頃
(
ころ
)
やゝ
下火
(
したび
)
になりかけてゐるのに
気
(
き
)
がついてゐた。
彼女の周囲
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
歴史
(
れきし
)
で
見
(
み
)
ても
最初
(
さいしよ
)
から
出
(
で
)
て
來
(
く
)
る
伏羲氏
(
ふくぎし
)
が
蛇身
(
じやしん
)
人首
(
じんしゆ
)
であつて、
神農氏
(
しんのうし
)
が
人身
(
じんしん
)
牛首
(
ぎうしゆ
)
である。
恁
(
こ
)
ういふ
風
(
ふう
)
に
支那人
(
しなじん
)
は
太古
(
たいこ
)
から
化物
(
ばけもの
)
を
想像
(
さうざう
)
する
力
(
ちから
)
が
非常
(
ひぜう
)
に
強
(
つよ
)
かつた。
是皆
(
これみな
)
國土
(
こくど
)
の
關係
(
くわんけい
)
による
事
(
こと
)
と
思
(
おも
)
はれる。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
最初
(
さいしよ
)
の
歌
(
うた
)
は、
少
(
すこ
)
しおどけ
過
(
す
)
ぎて、
下
(
しも
)
の
句
(
く
)
などはわるいとおもひます。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
生憎
(
あいにく
)
夜風
(
よかぜ
)
の
身
(
み
)
に
寒
(
さぶ
)
く、
夢
(
ゆめ
)
のやうなる
考
(
かんが
)
へ
又
(
また
)
もやふつと
吹破
(
ふきやぶ
)
られて、ええ
私
(
わたし
)
は
其
(
その
)
やうな
心弱
(
こゝろよわ
)
い
事
(
こと
)
に
引
(
ひ
)
かれてならうか、
最初
(
さいしよ
)
あの
家
(
うち
)
に
嫁入
(
よめいり
)
する
時
(
とき
)
から、
東二郎
(
とうじらう
)
どのを
良人
(
をつと
)
と
定
(
さだ
)
めて
行
(
い
)
つたのでは
無
(
な
)
いものを
うらむらさき
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
それは
少年
(
せうねん
)
のためには「
死
(
し
)
の
最初
(
さいしよ
)
の
発見
(
はつけん
)
」であつた。
桜さく島:見知らぬ世界
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
わしは
次
(
つぎ
)
の
室
(
へや
)
だ
最初
(
さいしよ
)
この
部屋
(
へや
)
を
火星
(
くわせい
)
の
状態
(
じやうたい
)
にする
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
統計
(
とうけい
)
によれば、
餘震
(
よしん
)
のときの
震動
(
しんどう
)
の
大
(
おほ
)
いさは、
最初
(
さいしよ
)
の
大地震
(
だいぢしん
)
のものに
比較
(
ひかく
)
して、
其
(
その
)
三分
(
さんぶん
)
の
一
(
いち
)
といふ
程
(
ほど
)
のものが、
最大
(
さいだい
)
の
記録
(
きろく
)
である。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
余
(
よ
)
の
最初
(
さいしよ
)
に
此地
(
このち
)
を
探檢
(
たんけん
)
したのは、三十五
年
(
ねん
)
の十二
月
(
ぐわつ
)
二十六
日
(
にち
)
であつた。それから
殆
(
ほとん
)
ど
毎週
(
まいしう
)
一
度
(
ど
)
は、
表面採集
(
ひやうめんさいしふ
)
に
通
(
かよ
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
探検実記 地中の秘密:04 馬籠と根方
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
控へ人なき座敷へ引入て
委細
(
ゐさい
)
は
彼所
(
あれ
)
で聞ましたが思ひ設けぬ今度の一件
吾儕
(
わし
)
も
最初
(
さいしよ
)
に若旦那のお供をなして彼所へゆき夫から和君のお出の時もお供を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
最初
(
さいしよ
)
から
二人
(
ふたり
)
對坐
(
さしむかひ
)
で、
人交
(
ひとまぜ
)
もせぬで
何
(
なに
)
か
睦
(
むつ
)
まじさうに
話
(
はなし
)
をして
居
(
ゐ
)
たが、
皆
(
みんな
)
がわい/\
言
(
い
)
つて
立騷
(
たちさわ
)
ぐのを
見
(
み
)
ようともせず、まるで
別世界
(
べつせかい
)
に
居
(
ゐ
)
るといふ
顏色
(
かほつき
)
での。
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
又
(
また
)
は
最初
(
さいしよ
)
から、
色彩
(
しきさい
)
の
薄
(
うす
)
い
極
(
きは
)
めて
通俗
(
つうぞく
)
の
人間
(
にんげん
)
が、
習慣的
(
しふくわんてき
)
に
夫婦
(
ふうふ
)
の
關係
(
くわんけい
)
を
結
(
むす
)
ぶために
寄
(
よ
)
り
合
(
あ
)
つた
樣
(
やう
)
にも
見
(
み
)
えた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
しかし、その
人間
(
にんげん
)
と
猿
(
さる
)
との
共同祖先
(
きようどうそせん
)
はどういふものであつたでせうか。またその
共同祖先
(
きようどうそせん
)
から
今日
(
こんにち
)
の
人間
(
にんげん
)
のようになつた
最初
(
さいしよ
)
の
人間
(
にんげん
)
はどういふものであつたでせうか。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
最初
(
さいしよ
)
ドード
鳥
(
てう
)
は、
一
(
いつ
)
の
輪
(
わ
)
を
描
(
か
)
いて
競爭
(
レース
)
進路
(
コース
)
を
定
(
さだ
)
めました、(「
輪
(
わ
)
の
形
(
かたち
)
は
些
(
や
)
や
正確
(
せいかく
)
でなくても
關
(
かま
)
はない」とドード
鳥
(
てう
)
が
云
(
い
)
ひました)それから
其處
(
そこ
)
に
居
(
ゐ
)
た一
隊
(
たい
)
のものが
皆
(
みン
)
な
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
入口
(
いりくち
)
の
外
(
そと
)
の
軒下
(
のきした
)
に
橢圓形
(
だゑんけい
)
の
据風呂
(
すゑぶろ
)
があつて十二三の
少年
(
せうねん
)
が
入
(
はひつ
)
て
居
(
ゐ
)
るのが
最初
(
さいしよ
)
自分
(
じぶん
)
の
注意
(
ちゆうい
)
を
惹
(
ひ
)
いた。
此
(
この
)
少年
(
せうねん
)
は
其
(
そ
)
の
日
(
ひ
)
に
燒
(
や
)
けた
脊中
(
せなか
)
ばかり
此方
(
こちら
)
に
向
(
む
)
けて
居
(
ゐ
)
て
決
(
けつ
)
して
人車
(
じんしや
)
の
方
(
はう
)
を
見
(
み
)
ない。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
……
彼
(
か
)
の
幽暗
(
ほのくら
)
き
路次
(
ろじ
)
の
黄昏
(
たそがれ
)
の
色
(
いろ
)
は、
今
(
いま
)
も
其処
(
そこ
)
を
通
(
とほ
)
る
毎
(
ごと
)
に、
我等
(
われら
)
が
最初
(
さいしよ
)
の
握手
(
あくしゆ
)
の、
如何
(
いか
)
に
幸福
(
かうふく
)
なりしかを
語
(
かた
)
り
申候
(
まをしそろ
)
。
貴女
(
きぢよ
)
は
忘
(
わす
)
れ
給
(
たま
)
はざるべし、
其時
(
そのとき
)
の
我等
(
われら
)
の
秘密
(
ひみつ
)
を
照
(
てら
)
せる
唯
(
たゞ
)
一つの
軒燈
(
けんとう
)
の
光
(
ひかり
)
を……
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
すると僕達が
最初
(
さいしよ
)
のお客なんですね
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
“最初”の意味
《名詞・形容動詞》
最 初(さいしょ)
最も初め。物事の始まり。
(出典:Wiktionary)
最
常用漢字
小4
部首:⽈
12画
初
常用漢字
小4
部首:⼑
7画
“最初”で始まる語句
最初愛