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相手
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あひて
ふりがな文庫
“
相手
(
あひて
)” の例文
僕
(
ぼく
)
思
(
おも
)
ふに、いつたい
僕等
(
ぼくら
)
日本人
(
にほんじん
)
の
麻雀
(
マージヤン
)
の
遊
(
あそ
)
び
方
(
かた
)
は
神經質
(
しんけいしつ
)
過
(
す
)
ぎる。
或
(
あるひ
)
は
末梢的
(
まつせうてき
)
過
(
す
)
ぎる。
勿論
(
もちろん
)
技
(
ぎ
)
を
爭
(
あらそ
)
ひ、
機
(
き
)
を
捉
(
とら
)
へ、
相手
(
あひて
)
を
覘
(
ねら
)
ふ
勝負事
(
しようぶごと
)
だ。
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
「
大豆打
(
でえづぶち
)
にかつ
轉
(
ころ
)
がつた
見
(
み
)
てえに
面中
(
つらぢう
)
穴
(
めど
)
だらけにしてなあ」
剽輕
(
へうきん
)
な
相手
(
あひて
)
は
益
(
ます/\
)
惡口
(
あくこう
)
を
逞
(
たくま
)
しくした。
群衆
(
ぐんしふ
)
は
一聲
(
ひとこゑ
)
の
畢
(
をは
)
る
毎
(
ごと
)
に
笑
(
わら
)
ひどよめいた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
『
何遍
(
なんべん
)
いたしましても、
同
(
おな
)
じことでござります。』と、
玄竹
(
げんちく
)
はこの
潔癖
(
けつぺき
)
な
殿樣
(
とのさま
)
の
相手
(
あひて
)
をしてゐるのが、
少
(
すこ
)
し
迷惑
(
めいわく
)
になつて
來
(
き
)
た。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
その
内
(
うち
)
に
竹
(
たけ
)
が
疎
(
まば
)
らになると、
何本
(
なんぼん
)
も
杉
(
すぎ
)
が
竝
(
なら
)
んでゐる、——わたしは
其處
(
そこ
)
へ
來
(
く
)
るが
早
(
はや
)
いか、いきなり
相手
(
あひて
)
を
組
(
く
)
み
伏
(
ふ
)
せました。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
それが
僕
(
ぼく
)
の
出身
(
しゆつしん
)
の
學校
(
がくかう
)
なのです、四十
幾歳
(
いくさい
)
の
屈強
(
くつきやう
)
な
體躯
(
からだ
)
をした
校長
(
かうちやう
)
大島氏
(
おほしまし
)
は、四五
人
(
にん
)
の
教員
(
けうゐん
)
を
相手
(
あひて
)
に二百
餘人
(
よにん
)
の
生徒
(
せいと
)
の
教鞭
(
けふべん
)
を
採
(
と
)
つて
居
(
を
)
られます。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
▼ もっと見る
と、アンドレイ、エヒミチは
頭
(
かしら
)
を
振
(
ふ
)
りながら、
相手
(
あひて
)
の
眼
(
め
)
を
見
(
み
)
ずに
徐々
(
のろ/\
)
と
話出
(
はなしだ
)
す。
彼
(
かれ
)
は
話
(
はなし
)
をする
時
(
とき
)
に
人
(
ひと
)
の
眼
(
め
)
を
見
(
み
)
ぬのが
癖
(
くせ
)
。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
時に嘉川主税之助は我が
實子
(
じつし
)
の
愛欲
(
あいよく
)
に
眼
(
まなこ
)
闇
(
くら
)
みて家の
亂
(
みだ
)
れは一向構はず彼安間平左衞門始め新參の家來を
相手
(
あひて
)
に
只管
(
ひたすら
)
惡事を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
二
本目
(
ほんめ
)
は
無理
(
むり
)
に
呑
(
の
)
んだ。三
本目
(
ぼんめ
)
にも
醉
(
よ
)
へなかつた。
宗助
(
そうすけ
)
は
脊
(
せ
)
を
壁
(
かべ
)
に
持
(
も
)
たして、
醉
(
よ
)
つて
相手
(
あひて
)
のない
人
(
ひと
)
の
樣
(
やう
)
な
眼
(
め
)
をして、ぼんやり
何處
(
どこ
)
かを
見詰
(
みつ
)
めてゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
或
(
ある
)
ひは
足下
(
おぬし
)
の
目
(
め
)
の
色
(
いろ
)
が
榛色
(
はしばみいろ
)
ぢゃによって、そこで
相手
(
あひて
)
が
榛
(
はしばみ
)
の
實
(
み
)
を
噛割
(
かみわ
)
ったと
言
(
い
)
ふだけの
事
(
こと
)
で、
鬪爭
(
けんくわ
)
を
買
(
か
)
ひかねぬ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
A それだからいけないよ、
君
(
きみ
)
は。
何
(
なん
)
でも
相手
(
あひて
)
にさせるんだよ。
相手
(
あひて
)
にしなけりや
承知
(
しようち
)
しないと
云
(
い
)
ふんだよ。それが
政治機關
(
せいぢきくわん
)
を
改造
(
かいざう
)
する
所以
(
ゆゑん
)
なんだらうぢやないか。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
一人住居
(
ひとりずまゐ
)
の
相手
(
あひて
)
なしに
毎日
(
まいにち
)
毎夜
(
まいや
)
さびしく
暮
(
くら
)
して
居
(
ゐ
)
るなれば
手
(
て
)
すきの
時
(
とき
)
には
遊
(
あそ
)
びにも
來
(
き
)
て
下
(
くだ
)
され、
私
(
わたし
)
は
此樣
(
こん
)
ながらがらした
氣
(
き
)
なれば
吉
(
きつ
)
ちやんのやうな
暴
(
あば
)
れさんが
大好
(
だいす
)
き
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
此時
(
このとき
)
夫人
(
ふじん
)
は
少年
(
せうねん
)
を
膝
(
ひざ
)
に
上
(
の
)
せて、
其
(
その
)
良君
(
をつと
)
や
他
(
ほか
)
の
三人
(
みたり
)
を
相手
(
あひて
)
に
談話
(
はなし
)
をして
居
(
を
)
つたが、
私
(
わたくし
)
の
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
るより
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
そして、
相手
(
あひて
)
の
鳥
(
とり
)
が
下
(
した
)
の
方
(
ほう
)
へとだんだん
小
(
ちひ
)
さくなつて
墜
(
お
)
ちてゆき、
見
(
み
)
えなくなつてしまふと、その
時
(
とき
)
こそ
得意
(
とくい
)
さうに
羽
(
はね
)
を
反
(
そ
)
らして、カラカラと
空
(
そら
)
のまん
中
(
なか
)
で、
笑
(
わら
)
ふのだつた。
火を喰つた鴉
(新字旧仮名)
/
逸見猶吉
(著)
さて
歌
(
うた
)
は、どこまでも、
自分
(
じぶん
)
の
心
(
こゝろ
)
を
詳
(
くは
)
しく、
相手
(
あひて
)
の
心
(
こゝろ
)
を
牽
(
ひ
)
くようにいひ
出
(
だ
)
すものであります。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
ト、
一
(
ひと
)
つ
一
(
ひと
)
つ、
自分
(
じぶん
)
の
睫
(
まつげ
)
が、
紙
(
かみ
)
の
上
(
うへ
)
へばら/\と
溢
(
こぼ
)
れた、
本
(
ほん
)
の、
片假名
(
かたかな
)
まじりに
落葉
(
おちば
)
する、
山
(
やま
)
だの、
谷
(
たに
)
だのを
其
(
その
)
まゝの
字
(
じ
)
を、
熟
(
じつ
)
と
相手
(
あひて
)
に
讀
(
よ
)
ませて、
傍目
(
わきめ
)
も
觸
(
ふ
)
らず
視
(
み
)
て
居
(
ゐ
)
たのが。
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
実
(
じつ
)
はね
情死
(
しんぢゆう
)
を
為
(
し
)
そこなひました、
相手
(
あひて
)
は
本町
(
ほんちやう
)
の
薬屋
(
くすりや
)
の息子さんで、二人とも助かりまして
品川溜
(
しながはだめ
)
へ
預
(
あづ
)
けられて、すんでに
女太夫
(
をんなたいふ
)
に出る
処
(
ところ
)
をいゝあんばいに
切
(
き
)
り
抜
(
ぬ
)
けてこゝに
来
(
き
)
てゐますが。
鰍沢雪の夜噺(小室山の御封、玉子酒、熊の膏薬)
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
此間
(
このあひだ
)
に
望蜀生
(
ばうしよくせい
)
は
故郷
(
こきやう
)
に
歸
(
かへ
)
り、
活東子
(
くわつとうし
)
又
(
また
)
振
(
ふる
)
はず。
幻花子
(
げんくわし
)
は
相變
(
あひかは
)
らず。それと
玄川子
(
げんせんし
)
を
相手
(
あひて
)
にぼつ/\
掘
(
ほ
)
つて、
到頭
(
たうとう
)
鷄屋
(
とりや
)
の
塀
(
へい
)
の
下
(
した
)
まで
掘
(
ほ
)
り
進
(
すゝ
)
んで、
夏
(
なつ
)
の
頃
(
ころ
)
には
既
(
も
)
う
手
(
て
)
の
附
(
つ
)
け
場所
(
ばしよ
)
が
無
(
な
)
くなつた。
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
牛
(
うし
)
はだまりこみました。
虻
(
あぶ
)
はあいかわらず。そして
酷
(
ひど
)
く
相手
(
あひて
)
の
腹
(
はら
)
をたてました。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
『
勿論
(
もちろん
)
』と
海龜
(
うみがめ
)
は
云
(
い
)
つて、『二
度
(
ど
)
進
(
すゝ
)
んで、
相手
(
あひて
)
を
打棄放
(
うつちやりぱな
)
しにする——』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
技法
(
ぎはふ
)
の
尖鋭
(
せんえい
)
慧敏
(
けいびん
)
さは
如何
(
いか
)
ほどまでも
尊
(
たふと
)
ばれていい
筈
(
はず
)
だが、やたらに
相手
(
あひて
)
の
技法
(
ぎはふ
)
に
神經
(
しんけい
)
を
尖
(
と
)
がらして、
惡打
(
あくだ
)
を
怒
(
いか
)
り
罵
(
のゝし
)
り、
不覺
(
ふかく
)
の
過
(
あやま
)
ちを
責
(
せ
)
め
咎
(
とが
)
め
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
「どうれ、
俺
(
お
)
ら
歸
(
けえ
)
つて
牛蒡
(
ごぼう
)
でも
拵
(
こせ
)
えべえ、
明日
(
あした
)
天秤棒
(
てんびんぼう
)
檐
(
かつ
)
いで
出
(
で
)
る
支障
(
さはり
)
にならあ」
剽輕
(
へうきん
)
な
相手
(
あひて
)
は
思
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
したやうにいつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
町
(
まち
)
では
實
(
じつ
)
にもう
退屈
(
たいくつ
)
です。
誰
(
だれ
)
を
相手
(
あひて
)
に
話
(
はなし
)
するものもなし。
話
(
はなし
)
を
聞
(
き
)
く
者
(
もの
)
もなし。
新
(
あたら
)
しい
人間
(
にんげん
)
はなし。
然
(
しか
)
し
此頃
(
このころ
)
ハヾトフと
云
(
い
)
ふ
若
(
わか
)
い
醫者
(
いしや
)
が
町
(
まち
)
には
來
(
き
)
たですが。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
問
(
とは
)
んに然樣の事覺えなし又不義仕掛たる事も候はずと
云
(
いふ
)
時
(
とき
)
は互ひに
水掛論
(
みづかけろん
)
にて證據なければ主人を
相手
(
あひて
)
に
公事
(
くじ
)
をなすのみ
成
(
なら
)
ず奉公人の方より主人へ
無理暇
(
むりいとま
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
相手
(
あひて
)
の
女
(
をんな
)
の
子
(
こ
)
の
年
(
とし
)
は、
六
(
むつ
)
つ
許
(
ばかり
)
に
見
(
み
)
えた。
赤
(
あか
)
い
幅
(
はゞ
)
のあるリボンを
蝶々
(
てふ/\
)
の
樣
(
やう
)
に
頭
(
あたま
)
の
上
(
うへ
)
に
喰付
(
くつつ
)
けて、
主人
(
しゆじん
)
に
負
(
ま
)
けない
程
(
ほど
)
の
勢
(
いきほひ
)
で、
小
(
ちひ
)
さな
手
(
て
)
を
握
(
にぎ
)
り
固
(
かた
)
めてさつと
前
(
まへ
)
へ
出
(
だ
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
弱
(
よわ
)
い
者
(
もの
)
いぢめは
此方
(
こつち
)
の
恥
(
はぢ
)
になるから三五
郎
(
らう
)
や
美登利
(
みどり
)
を
相手
(
あひて
)
にしても
仕方
(
しかた
)
が
無
(
な
)
い、
正太
(
しようた
)
に
末社
(
まつしや
)
がついたら
其時
(
そのとき
)
のこと、
决
(
けつ
)
して
此方
(
こつち
)
から
手出
(
てだ
)
しをしてはならないと
留
(
とゞ
)
めて
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
その
太刀打
(
たちう
)
ちがどうなつたかは、
申
(
まを
)
し
上
(
あ
)
げるまでもありますまい。わたしの
太刀
(
たち
)
は二十三
合
(
がふ
)
目
(
め
)
に、
相手
(
あひて
)
の
胸
(
むね
)
を
貫
(
つらぬ
)
きました。二十三
合
(
がふ
)
目
(
め
)
に、——どうかそれを
忘
(
わす
)
れずに
下
(
くだ
)
さい。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
氣
(
き
)
に
入
(
い
)
りの
玄竹
(
げんちく
)
を
相手
(
あひて
)
に、
夜
(
よ
)
の
更
(
ふ
)
けるのを
忘
(
わす
)
れてゐた
但馬守
(
たじまのかみ
)
は、
幾
(
いく
)
ら
飮
(
の
)
んでも
醉
(
ゑ
)
はぬ
酒
(
さけ
)
に、
便所
(
べんじよ
)
へばかり
立
(
た
)
つてゐたが、
座敷
(
ざしき
)
へ
戻
(
もど
)
る
度
(
たび
)
に、
其
(
そ
)
の
顏
(
かほ
)
の
色
(
いろ
)
の
蒼
(
あを
)
みが
増
(
ま
)
してくるのを
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
『
武村
(
たけむら
)
、
怪
(
け
)
しからんな、
我
(
わが
)
軍艦
(
ぐんかん
)
「
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
」の
道塲破
(
だうじやうやぶ
)
りをやつたな、よし、
乃公
(
おれ
)
が
相手
(
あひて
)
にならう。』と
突然
(
とつぜん
)
大檣
(
だいしやう
)
の
影
(
かげ
)
から
現
(
あら
)
はれて
來
(
き
)
たのは、
色
(
いろ
)
の
黒々
(
くろ/″\
)
とした、
筋骨
(
きんこつ
)
の
逞
(
たく
)
ましい
年少
(
ねんせう
)
少尉
(
せうゐ
)
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「
此
(
こ
)
の
意氣地
(
いくぢ
)
なしども! そんなら
一昨年
(
おととし
)
の二百十
日
(
か
)
のやうに、また一と
泡
(
あわ
)
吹
(
ふ
)
かしてくれやうか」と
怒鳴
(
どな
)
りつけやうとは
思
(
おも
)
つたが、
何
(
なに
)
をいふにも
相手
(
あひて
)
はたか のしれた
人間
(
にんげん
)
だとおもひ
直
(
なほ
)
して
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
B
然
(
しか
)
し
僕
(
ぼく
)
なんどが
相談
(
さうだん
)
しかけたつて
誰
(
だれ
)
も
相手
(
あひて
)
になつて
呉
(
く
)
れないだらう。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
『
各々
(
おの/\
)
一
疋
(
ぴき
)
の
蝦
(
えび
)
を
相手
(
あひて
)
に!』とグリフォンが
叫
(
さけ
)
びました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
勘次
(
かんじ
)
はおつぎを
相手
(
あひて
)
に
井戸端
(
ゐどばた
)
で
青菜
(
あをな
)
の
始末
(
しまつ
)
をして
居
(
ゐ
)
る。
根
(
ね
)
を
切
(
き
)
つて
桶
(
をけ
)
で
洗
(
あら
)
つた
青菜
(
あをな
)
は、
地
(
ち
)
べたへ
横
(
よこた
)
へた
梯子
(
はしご
)
の
上
(
うへ
)
に一
枚
(
まい
)
外
(
はづ
)
して
行
(
い
)
つて
載
(
の
)
せた
其
(
その
)
戸板
(
といた
)
へ
積
(
つ
)
まれた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
せんものと
未明
(
みめい
)
より
下男
(
げなん
)
善助
相手
(
あひて
)
とし寶澤にも
院内
(
ゐんない
)
を
掃除
(
さうぢ
)
させけるが
稍
(
やゝ
)
片付
(
かたづき
)
て暮方になり
早
(
はや
)
殘
(
のこ
)
る方なく
掃除
(
さうぢ
)
を
仕舞
(
しまひ
)
ければ善助は
食事
(
しよくじ
)
の
支度
(
したく
)
をなし寶澤は神前の
油道具
(
あぶらだうぐ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
形容
(
けいよう
)
すれば
水
(
みづ
)
の
樣
(
やう
)
に
淺
(
あさ
)
く
淡
(
あは
)
いものであつた。
彼
(
かれ
)
は
今日
(
こんにち
)
迄
(
まで
)
路傍
(
ろばう
)
道上
(
だうじやう
)
に
於
(
おい
)
て、
何
(
なに
)
かの
折
(
をり
)
に
觸
(
ふ
)
れて、
知
(
し
)
らない
人
(
ひと
)
を
相手
(
あひて
)
に、
是程
(
これほど
)
の
挨拶
(
あいさつ
)
をどの
位
(
くらゐ
)
繰
(
く
)
り
返
(
かへ
)
して
來
(
き
)
たか
分
(
わか
)
らなかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
宮苑
(
きうゑん
)
の
奧深
(
おくふか
)
くお
氣
(
き
)
に
入
(
い
)
りの
嬪妾
(
ひんせう
)
や
嬖臣達
(
へいしんたち
)
を
相手
(
あひて
)
に
日
(
ひ
)
もす
夜
(
よ
)
もす
麻雀
(
マアジヤン
)
に
耽
(
ふけ
)
り
樂
(
たの
)
しんでゐたと
言
(
い
)
ふ。
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
明
(
あ
)
くれは
日曜
(
にちえう
)
、
終日
(
ひねもす
)
寢
(
ね
)
て
居
(
い
)
ても
咎
(
とが
)
むる
人
(
ひと
)
は
無
(
な
)
し、
枕
(
まくら
)
を
相手
(
あひて
)
に
芋虫
(
いもむし
)
を
眞似
(
まね
)
びて、
表
(
おもて
)
の
格子
(
こうし
)
には
錠
(
でう
)
をおろしたまゝ、
人訪
(
ひとゝ
)
へとも
音
(
おと
)
もせず、いたづらに
午後
(
ごゝ
)
四
時
(
じ
)
といふ
頃
(
ころ
)
に
成
(
なり
)
ぬれば
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
アンドレイ、エヒミチは
依然
(
やはり
)
相手
(
あひて
)
の
顏
(
かほ
)
を
見
(
み
)
ずに、
知識
(
ちしき
)
ある
者
(
もの
)
の
話計
(
はなしばか
)
りを
續
(
つゞ
)
ける、ミハイル、アウエリヤヌヰチは
注意
(
ちゆうい
)
して
聽
(
き
)
いてゐながら『
其
(
そ
)
れは
眞實
(
まつたく
)
です。』と、
其
(
そ
)
れ
計
(
ばか
)
りを
繰返
(
くりかへ
)
してゐた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
日
(
ひ
)
うらゝかに、
風
(
かぜ
)
清
(
きよ
)
き
甲板
(
かんぱん
)
で、
大佐
(
たいさ
)
や、
濱島
(
はまじま
)
や、
春枝夫人
(
はるえふじん
)
や、
轟大尉
(
とゞろきたいゐ
)
や、
其他
(
そのた
)
乘組
(
のりくみ
)
の
士官
(
しくわん
)
水兵等
(
すいへいら
)
を
相手
(
あひて
)
に、
私
(
わたくし
)
の
小説
(
せうせつ
)
にも
似
(
に
)
たる
經歴談
(
けいれきだん
)
は、
印度洋
(
インドやう
)
の
波
(
なみ
)
のごとく
連綿
(
れんめん
)
として
盡
(
つ
)
くる
時
(
とき
)
もなかつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
玄竹
(
げんちく
)
は
病家廻
(
びやうかまは
)
りの
忙
(
せは
)
しい
時間
(
じかん
)
を
割
(
さ
)
いて、
日
(
ひ
)
の
暮
(
く
)
れるまで、
但馬守
(
たじまのかみ
)
の
相手
(
あひて
)
をしてゐた。
酒肴
(
しゆかう
)
が
出
(
で
)
て、
酒
(
さけ
)
の
不調法
(
ぶてうほふ
)
な
玄竹
(
げんちく
)
も、
無理
(
むり
)
から
相手
(
あひて
)
をさせられた
盃
(
さかづき
)
の
二
(
ふた
)
つばかりに、ほんのりと
顏
(
かほ
)
を
染
(
そ
)
めてゐた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
物
(
もの
)
いはゞ
振切
(
ふりき
)
らんず
袖
(
そで
)
がまへ
嘲
(
あざけ
)
るやうな
尻目遣
(
しりめづか
)
ひ
口惜
(
くちを
)
しと
見
(
み
)
るも
心
(
こゝろ
)
の
僻
(
ひが
)
みか
召使
(
めしつか
)
ひの
者
(
もの
)
出入
(
でいり
)
のもの
指
(
ゆび
)
折
(
を
)
れば
少
(
すくな
)
からぬ
人數
(
にんず
)
ながら
誰
(
た
)
れ
一人
(
ひとり
)
として
我
(
わ
)
れ
相談
(
さうだん
)
の
相手
(
あひて
)
にと
名告
(
なのり
)
出
(
い
)
づるものなし
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
此方
(
こつち
)
に
理
(
り
)
が
有
(
あ
)
らうが
先方
(
さき
)
が
惡
(
わ
)
るからうが
喧嘩
(
けんくわ
)
の
相手
(
あひて
)
に
成
(
な
)
るといふ
事
(
こと
)
は
無
(
な
)
い、
謝罪
(
わび
)
て
來
(
こ
)
い
謝罪
(
わび
)
て
來
(
こ
)
い
途方
(
とほう
)
も
無
(
な
)
い
奴
(
やつ
)
だと
我子
(
わがこ
)
を
叱
(
しか
)
りつけて、
長吉
(
ちようきち
)
がもとへあやまりに
遣
(
や
)
られる
事
(
こと
)
必定
(
ひつぢやう
)
なれば
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
何
(
なに
)
も
女郎
(
めらう
)
の一
疋
(
ひき
)
位
(
ぐらゐ
)
相手
(
あひて
)
にして三五
郎
(
らう
)
を
擲
(
なぐ
)
りたい
事
(
こと
)
も
無
(
な
)
かつたけれど、
萬燈
(
まんどう
)
を
振込
(
ふりこ
)
んで
見
(
み
)
りやあ
唯
(
たゞ
)
も
歸
(
かへ
)
れない、ほんの
附景氣
(
つけけいき
)
に
詰
(
つま
)
らない
事
(
こと
)
をしてのけた、
夫
(
そ
)
りやあ
己
(
お
)
れが
何處
(
どこ
)
までも
惡
(
わ
)
るいさ
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
口惜
(
くちを
)
しげに
相手
(
あひて
)
を
睨
(
にら
)
みしこともありしがそれは
無心
(
むしん
)
の
昔
(
むかし
)
なり
我
(
わ
)
れ
性來
(
せいらい
)
の
虚弱
(
きよじやく
)
とて
假初
(
かりそめ
)
の
風邪
(
ふうじや
)
にも
十日
(
とをか
)
廿日
(
はつか
)
新田
(
につた
)
の
訪問
(
はうもん
)
懈
(
おこた
)
れば
彼處
(
かしこ
)
にも
亦
(
また
)
一人
(
ひとり
)
の
病人
(
びやうにん
)
心配
(
しんぱい
)
に
食事
(
しよくじ
)
も
進
(
すゝ
)
まず
稽古
(
けいこ
)
ごとに
行
(
ゆ
)
きもせぬとか
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
外
(
そと
)
の
事
(
こと
)
といふと
少
(
すこ
)
しも
聞
(
き
)
かせて
下
(
くだ
)
さらぬ、それはお
隔
(
へだ
)
て
心
(
ごゝろ
)
だと
言
(
い
)
つて
恨
(
うら
)
みますると、
何
(
なに
)
そんな
水臭
(
みづくさ
)
い
事
(
こと
)
はしない、
何
(
なに
)
も
彼
(
か
)
も
聞
(
き
)
かせるではないかと
仰
(
おつ
)
しやつて
相手
(
あひて
)
にせずに
笑
(
わら
)
つていらつしやるのです
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
合
(
あは
)
せてお
話
(
はな
)
し
相手
(
あひて
)
に
成
(
な
)
るべきを
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
しく
誰
(
た
)
れぞ
相手
(
あひて
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“相手”の解説
相手(あいて)(英:Opponent)は、物事を行う際の対象及び一緒に行う人の事である。本項では法律用語の相手方(あいてがた)も解説する。
(出典:Wikipedia)
相
常用漢字
小3
部首:⽬
9画
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
“相手”で始まる語句
相手方
相手取
相手が見付かったかい