“あひて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
相手32.0%
対手25.3%
對手25.3%
敵手12.0%
先方1.3%
合手1.3%
対象1.3%
對告衆1.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
大豆打でえづぶちにかつころがつたてえに面中つらぢうめどだらけにしてなあ」剽輕へうきん相手あひてます/\惡口あくこうたくましくした。群衆ぐんしふ一聲ひとこゑをはごとわらひどよめいた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
而して自らの受けたる害をつぐなふことを得るは、甚だ稀なる塲合なり。己れが受けたる害の為に、対手あひてに向つて之に相当なる害を与ふるにあり。
復讐・戦争・自殺 (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
と、あはれや夕飯ゆふめし兼帶けんたいだいざるはしげた。ものだと、あるひはおとなしくだまつてたらう。が、對手あひてがばらがきだからたまらない。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
『どいつぢや! どいつぢや』と云つて溝板をはづして来るものがあると思ふ間に、その男はポツカリ敵手あひての頭を擲り付けて居た。
その次第を伺つて、わたくしの力で及ぶ事でありましたら、随分御相談合手あひてにも成らうかと、実は考へるので。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
近頃は別れた女が、以前関係のあつた男を棚卸しをする事が流行はやる。棚卸しの対象あひてとしては、男は恰好の代物しろものである。
前者は對告衆あひての性質、情想等を顧慮して隨宜の説を爲し、所謂る應病與なれば、目的を達する爲には時と處とに應じて適宜の處致を採らるゝは勿論なり、然るに後者の場合は何時も是の如くならず
法句経 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)