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敵手
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あひて
ふりがな文庫
“
敵手
(
あひて
)” の例文
議官
(
セナトオレ
)
の甥と
鞘當
(
さやあて
)
して、
敵手
(
あひて
)
には
痍
(
きず
)
を負はせたれど、不思議にその場を
遁
(
のが
)
れ得たり。かくてこたび「サン、カルロ」座には出でしなり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
『どいつぢや! どいつぢや』と云つて溝板をはづして来るものがあると思ふ間に、その男はポツカリ
敵手
(
あひて
)
の頭を擲り付けて居た。
死線を越えて:02 太陽を射るもの
(新字旧仮名)
/
賀川豊彦
(著)
「僕は間貫一といふ者だ。恨があらば尋常に
敵手
(
あひて
)
にならう。物取ならば
財
(
かね
)
はくれる、訳も言はずに無法千万な、待たんか!」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
チッバ やア、
下司
(
げす
)
下郎
(
げらう
)
を
敵手
(
あひて
)
にして
汝
(
おぬし
)
は
劍
(
けん
)
を
拔
(
ぬ
)
かうでな? ベンヺーリオー、こちを
向
(
む
)
け、
命
(
いのち
)
を
取
(
と
)
ってくれう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
先
(
ま
)
づは
重疊
(
ちようでふ
)
、
抗
(
むか
)
つて
齒向
(
はむか
)
つてでも
來
(
こ
)
られようものなら、
町内
(
ちやうない
)
の
夜番
(
よばん
)
につけても、
竹箒
(
たかばうき
)
を
押取
(
おつと
)
つて
戰
(
たゝか
)
はねば
成
(
な
)
らない
處
(
ところ
)
を、
恁
(
か
)
う
云
(
い
)
ふ
時
(
とき
)
は
敵手
(
あひて
)
が
逃
(
に
)
げてくれるに
限
(
かぎ
)
る。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
の
技倆
(
ぎりよう
)
はまた
格別
(
かくべつ
)
で、
何處
(
どこ
)
で
練習
(
れんしう
)
したものか、
鐵
(
てつ
)
の
樣
(
やう
)
な
腕
(
うで
)
から
九種
(
こゝのつ
)
の
魔球
(
カーブ
)
を
捻
(
ひね
)
り
出
(
だ
)
す
工合
(
ぐあひ
)
は
悽
(
すさ
)
まじいもので、
兵曹
(
へいそう
)
を
投手
(
ピツチ
)
にすると
敵手
(
あひて
)
になる
組
(
くみ
)
はなく、また
打棒
(
バツト
)
が
折
(
を
)
れて/\
堪
(
たま
)
らぬので
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
だが、タイピストとしての陛下には
唯
(
たつた
)
一人恐るべき
敵手
(
あひて
)
がある。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
いづれ
敵手
(
あひて
)
は
貸金
(
かしきん
)
の事から遺趣を持つて、その悔し
紛
(
まぎれ
)
に無法な
真似
(
まね
)
をしたのだらうつて、大相腹を立ててお
在
(
いで
)
なのだよ。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
譜本
(
ふほん
)
で
歌
(
うた
)
を
唱
(
うた
)
ふやうに、
時
(
ま
)
も
距離
(
きょり
)
も
釣合
(
つりあひ
)
も
違
(
ちが
)
へず、
一
(
ひい
)
、
二
(
ふう
)
と
間
(
ま
)
を
置
(
お
)
いて、
三
(
みッ
)
つと
言
(
い
)
ふ
途端
(
とたん
)
に
敵手
(
あひて
)
の
胸元
(
むなもと
)
へ
貫通
(
ずぶり
)
、
絹鈕
(
きぬぼたん
)
をも
芋刺
(
いもざし
)
にしようといふ
決鬪師
(
けっとうし
)
ぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
われは君が初戀を
陋
(
いや
)
しとせざるべし。されどその
敵手
(
あひて
)
なる女の、君の直きが如く直からざりしは、爭ふべからざる事實なるべし。否、我話の腰を折り給ふな。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
勝手
(
かつて
)
に
木像
(
もくざう
)
を
刻
(
きざ
)
まば
刻
(
きざ
)
め、
天晴
(
あつぱ
)
れ
出来
(
でか
)
したと
思
(
おも
)
ふなら、
自分
(
じぶん
)
に
其
(
それ
)
を
女房
(
にようぼう
)
のかはりにして、
断念
(
あきら
)
めるが
分別
(
ふんべつ
)
の
為処
(
しどころ
)
だ。
見事
(
みごと
)
だ、
美
(
うつくし
)
いと
敵手
(
あひて
)
を
強
(
し
)
ゆるは、
其方
(
そつち
)
の
無理
(
むり
)
ぢや、
分
(
わか
)
つたか。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
突
(
つ
)
いてかゝる。ベンヺーリオー
餘義
(
よぎ
)
なく
敵手
(
あひて
)
になる。
此
(
この
)
途端
(
とたん
)
、
兩家
(
りゃうけ
)
の
關係者
(
くわんけいじゃ
)
、
双方
(
さうはう
)
より
出
(
い
)
で
來
(
きた
)
り、
入亂
(
いりみだ
)
れて
鬪
(
たゝか
)
ふ。
市民
(
しみん
)
及
(
およ
)
び
警吏長等
(
けいりちゃうら
)
棍棒
(
クラッブ
)
を
携
(
たづさ
)
へて
出
(
い
)
で
來
(
きた
)
る。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「私は
悋気
(
りんき
)
で言ふ訳ぢやない、本当に旦那の身を思つて心配を為るのですよ、
敵手
(
あひて
)
が悪いからねえ」
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
(希臘傳説に見えたる
埃及
(
エヂプト
)
王の名なり。前十四五紀の間の名ある王二人の上を混じて説けり。)
客人
(
まらうど
)
には現世の用事あり。かしこに
少
(
わか
)
き貴婦人の
敵手
(
あひて
)
なくて寂しげなるあり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
なむ
鬼兒
(
おにのこ
)
にては、
彼奴
(
かれめ
)
が
敵手
(
あひて
)
とならむこと
鬼桃太郎
(旧字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
“敵手”の意味
《名詞》
敵手(てきしゅ)
敵の手の中。
相手。ライバル。
(出典:Wiktionary)
敵
常用漢字
小6
部首:⽁
15画
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
“敵手”で始まる語句
敵手国