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動
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うご
ふりがな文庫
“
動
(
うご
)” の例文
手
(
て
)
を
見
(
み
)
ると
竦
(
ぞつ
)
とする。
鱗
(
こけ
)
のある
鉛色
(
なまりいろ
)
の
生物
(
いきもの
)
のやうに、
眼
(
め
)
の
前
(
まへ
)
にそれが
動
(
うご
)
いてゐる。
噫
(
あゝ
)
、
切
(
き
)
つて
了
(
しま
)
ひたい。
此手
(
このて
)
の
触
(
さは
)
つた
所
(
ところ
)
も
忌
(
いま
)
はしい。
癩病やみの話
(新字旧仮名)
/
マルセル・シュウォッブ
(著)
「たいへんに
精
(
せい
)
が
出
(
で
)
るな。」と、
月
(
つき
)
はいいました。
馬追
(
うまお
)
いはびっくりして、二
本
(
ほん
)
の
長
(
なが
)
いまゆ
毛
(
げ
)
を
動
(
うご
)
かして、
声
(
こえ
)
のした
空
(
そら
)
を
仰
(
あお
)
ぎながら
酒屋のワン公
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
赤シャツの農夫は、
窓
(
まど
)
ぶちにのぼって、時計の
蓋
(
ふた
)
をひらき、針をがたがた
動
(
うご
)
かしてみてから、
盤
(
ばん
)
に書いてある小さな字を読みました。
耕耘部の時計
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
奧
(
おく
)
さんの
声
(
こゑ
)
にはもう
何
(
なん
)
となく
張
(
は
)
りがなかつた。そして、そのままひざに
視線
(
しせん
)
を
落
(
おと
)
すと、
思
(
おも
)
ひ出したやうにまた
針
(
はり
)
の
手
(
て
)
を
動
(
うご
)
かし
始
(
はじ
)
めた。
夢
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
老人
(
としより
)
に
子供
(
こども
)
だから
馬鹿
(
ばか
)
にして
思
(
おも
)
ふやうには
動
(
うご
)
いて
呉
(
く
)
れぬと
祖母
(
おばあ
)
さんが
言
(
い
)
つて
居
(
ゐ
)
たつけ、
己
(
お
)
れが
最
(
も
)
う
少
(
すこ
)
し
大人
(
おとな
)
に
成
(
な
)
ると
質屋
(
しちや
)
を
出
(
だ
)
さして
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
もの
優
(
やさ
)
しく
肩
(
かた
)
が
動
(
うご
)
くと、
其
(
そ
)
の
蝋
(
らふ
)
の
火
(
ひ
)
が、
件
(
くだん
)
の
繪襖
(
ゑぶすま
)
の
穴
(
あな
)
を
覘
(
のぞ
)
く……
其
(
そ
)
の
火
(
ひ
)
が、
洋燈
(
ランプ
)
の
心
(
しん
)
の
中
(
なか
)
へ、
𤏋
(
ぱつ
)
と
入
(
はひ
)
つて、
一
(
ひと
)
つに
成
(
な
)
つたやうだつた。
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其
(
そ
)
の
日
(
ひ
)
は
栗
(
くり
)
の
木
(
き
)
に
懸
(
か
)
けた
大根
(
だいこ
)
の
動
(
うご
)
かぬ
程
(
ほど
)
穩
(
おだや
)
かな
日
(
ひ
)
であつた。お
品
(
しな
)
は
此
(
こ
)
の
分
(
ぶん
)
で
行
(
ゆ
)
けば
一枚紙
(
いちまいがみ
)
を
剥
(
は
)
がすやうに
快
(
こゝろ
)
よくなることゝ
確信
(
かくしん
)
した。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
所
(
ところ
)
へ
顏
(
かほ
)
の
割
(
わり
)
に
頭
(
あたま
)
の
薄
(
うす
)
くなり
過
(
す
)
ぎた
肥
(
ふと
)
つた
男
(
をとこ
)
が
出
(
で
)
て
來
(
き
)
て、
大變
(
たいへん
)
丁寧
(
ていねい
)
に
挨拶
(
あいさつ
)
をしたので、
宗助
(
そうすけ
)
は
少
(
すこ
)
し
椅子
(
いす
)
の
上
(
うへ
)
で
狼狽
(
あわて
)
た
樣
(
やう
)
に
首
(
くび
)
を
動
(
うご
)
かした。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
玄翁
(
げんのう
)
は
殺生石
(
せっしょうせき
)
の
前
(
まえ
)
に
座
(
すわ
)
って、
熱心
(
ねっしん
)
にお
経
(
きょう
)
を
読
(
よ
)
みました。そして
殺生石
(
せっしょうせき
)
の
霊
(
れい
)
をまつってやりました。
殺生石
(
せっしょうせき
)
がかすかに
動
(
うご
)
いたようでした。
殺生石
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
どうも
危
(
あぶな
)
いので、
思
(
おも
)
ふやうに
動
(
うご
)
かせませなんだが、それでもだいぶ
創
(
きず
)
が
附
(
つ
)
きましたやうで、
鏡
(
かゞみ
)
は
見
(
み
)
ませんが、
血
(
ち
)
が
浸染
(
にじ
)
んで
居
(
を
)
りますか。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
シューラはおいおい
泣
(
な
)
いた。あたりのものがばら
色
(
いろ
)
の
靄
(
もや
)
に
包
(
つつ
)
まれて、ふわふわ
動
(
うご
)
き
出
(
だ
)
した。もの
狂
(
くる
)
おしい
屈辱感
(
くつじょくかん
)
に気が
遠
(
とお
)
くなったのだ。
身体検査
(新字新仮名)
/
フョードル・ソログープ
(著)
今
(
いま
)
さらお
前
(
まえ
)
さんとこの
太夫
(
たゆう
)
が、
金鋲
(
きんびょう
)
を
打
(
う
)
った
駕籠
(
かご
)
で
迎
(
むか
)
えに
来
(
き
)
ようが、
毛筋
(
けすじ
)
一
本
(
ぽん
)
動
(
うご
)
かすような
女
(
おんな
)
じゃねえから
安心
(
あんしん
)
しておいでなせえ。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
聞き三吉然らば御
歸
(
かへり
)
迄
相待
(
あひまつ
)
申
可
(
べし
)
と言て上り
込
(
こみ
)
一向
動
(
うご
)
かぬ故小兵衞も是非なく密と
勝手
(
かつて
)
の方より出て
表
(
おもて
)
へ廻り只今歸りし
體
(
てい
)
にて三吉を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
その面には玉虫のやうな光やつつましい杏仁水のやうな匂乃至一絃琴や古い日本の笛のやうな素朴な Lied のリズムが
動
(
うご
)
いてゐる。
桐の花
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
それから、
踊
(
おど
)
れといえば
踊
(
おど
)
るし、
坐
(
すわ
)
れといえば
坐
(
すわ
)
るし、人形はいうとおりに
動
(
うご
)
き
廻
(
まわ
)
るのです。甚兵衛は
呆
(
あき
)
れ
返
(
かえ
)
ってしまいました。
人形使い
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
とうとうそれは
固
(
かた
)
く
固
(
かた
)
く
凍
(
こお
)
ってきて、
子家鴨
(
こあひる
)
が
動
(
うご
)
くと
水
(
みず
)
の
中
(
なか
)
の
氷
(
こおり
)
がめりめり
割
(
わ
)
れる
様
(
よう
)
になったので、
子家鴨
(
こあひる
)
は、すっかりその
場所
(
ばしょ
)
が
氷
(
こおり
)
で
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
然
(
しか
)
るに
金解禁
(
きんかいきん
)
が
出來
(
でき
)
れば、
爲替相場
(
かはせさうば
)
は
殆
(
ほとん
)
ど一
定
(
てい
)
不動
(
ふどう
)
のものになつて
外國
(
ぐわいこく
)
の
金利
(
きんり
)
、
内地
(
ないち
)
の
金利
(
きんり
)
の
動
(
うご
)
きの
爲
(
ため
)
に、
多少
(
たせう
)
の
動
(
うご
)
きはあるが
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
少年
(
こども
)
がこれを口に
入
(
いれ
)
るのは
指
(
ゆび
)
一本
(
いつぽん
)
動
(
うご
)
かすほどのこともない、
然
(
しか
)
し
左
(
さ
)
も
疲
(
つか
)
れ
果
(
はて
)
て
居
(
ゐ
)
る
樣
(
さま
)
で
身動
(
みうごき
)
もしない、
無花果
(
いちじく
)
は
頬
(
ほゝ
)
の
上
(
うへ
)
にのつたまゝである。
怠惰屋の弟子入り
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
その
時
(
とき
)
、
杜松
(
ねず
)
の
樹
(
き
)
がザワザワと
動
(
うご
)
き
出
(
だ
)
して、
枝
(
えだ
)
と
枝
(
えだ
)
が、まるで
手
(
て
)
を
拍
(
う
)
って
喜
(
よろこ
)
んでいるように、
着
(
つ
)
いたり、
離
(
はな
)
れたり、しました。
杜松の樹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
輕氣球
(
けいききゆう
)
の
上
(
うへ
)
では、
忽
(
たちま
)
ち
吾等
(
われら
)
の
所在
(
ありか
)
を
見出
(
みいだ
)
したと
見
(
み
)
へ、
搖藍
(
ゆれかご
)
の
中
(
なか
)
から
誰人
(
たれ
)
かの
半身
(
はんしん
)
が
現
(
あら
)
はれて、
白
(
しろ
)
い
手巾
(
ハンカチーフ
)
が、
右
(
みぎ
)
と、
左
(
ひだり
)
にフーラ/\と
動
(
うご
)
いた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
山
(
やま
)
全体
(
ぜんたい
)
が
動
(
うご
)
いたやうだつた。
急
(
きふ
)
に
四辺
(
あたり
)
が
薄暗
(
うすくら
)
くなり、
引
(
ひ
)
き
裂
(
さ
)
けるやうな
冷
(
つめた
)
い
風
(
かぜ
)
の
唸
(
うな
)
りが
起
(
おこ
)
つてきたので、
驚
(
おどろ
)
いたラランは
宙返
(
ちうがへ
)
りしてしまつた。
火を喰つた鴉
(新字旧仮名)
/
逸見猶吉
(著)
自分は、ぎょっとして、そちらを見すかしたが、
真暗
(
まっくら
)
やみの中で、よくは見えないが、くまは戸口に前足をかけたまま、
動
(
うご
)
かずにいるようだ。
くまと車掌
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
尚だ洋燈も灯さずにあツて、母親は暗い臺所で何かモゾクサ
動
(
うご
)
いてゐた。向ふの家の臺所から火光が
射
(
さ
)
してゐて、其が奈何にも奥深く見えた。
昔の女
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
片手の
掌
(
てのひら
)
に
握
(
にぎ
)
り込むを得る程の石にて打ち、恰も
桶屋
(
おけや
)
が桶の籠を打ち込む時の如き
有樣
(
ありさま
)
に、手を
動
(
うご
)
かし、
次第次第
(
しだい/″\
)
に全形を作り上げしならん。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
また
長
(
なが
)
い
間
(
あひだ
)
石
(
いし
)
の
時代
(
じだい
)
に
殘
(
のこ
)
されてゐたのもありますが、とにかくこの
三
(
みつ
)
つの
時代
(
じだい
)
の
動
(
うご
)
き
方
(
かた
)
は、
大體
(
だいたい
)
人類文化
(
じんるいぶんか
)
の
順序
(
じゆんじよ
)
を
示
(
しめ
)
すものといつてもよろしい。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
水車
(
すゐしや
)
は
毎日
(
まいにち
)
動
(
うご
)
いて
居
(
ゐ
)
るどころか、
吹
(
ふ
)
きつける
雪
(
ゆき
)
に
埋
(
うづ
)
められまして、まるで
車
(
くるま
)
の
廻
(
まは
)
らなくなつてしまつたことも
有
(
あ
)
りました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
谷中
(
やなか
)
の方にチト急な用があって、この朝がけ、出尻をにょこにょこ
動
(
うご
)
かしながら、上野
山内
(
さんない
)
の五重の塔の下までやってくると、どこからともなく
平賀源内捕物帳:萩寺の女
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
それをきいたかぼちやの
怒
(
をこ
)
つたの
怒
(
をこ
)
らないのつて、
石
(
いし
)
のやうな
拳固
(
げんこ
)
をふりあげて
飛
(
と
)
び
懸
(
かか
)
らうとしましたが、
蔓
(
つる
)
が
足
(
あし
)
にひつ
絡
(
から
)
まつてゐて
動
(
うご
)
かれない。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
余
(
よ
)
は
死
(
し
)
せるにあらぬかといふ、
夢幻
(
むげん
)
の
境
(
きやう
)
にさまよひ、
茫然
(
ばうぜん
)
として
動
(
うご
)
かずに
居
(
ゐ
)
る
後
(
うしろ
)
から、
突然
(
とつぜん
)
、一
箇
(
こ
)
の
黒影
(
くろかげ
)
が
出現
(
しゆつげん
)
した。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
言寄
(
いひよ
)
る
語
(
ことば
)
に
圍
(
かこ
)
まれても、
戀
(
こひ
)
する
眼
(
まなこ
)
に
襲
(
おそ
)
はれても、いっかな
心
(
こゝろ
)
を
動
(
うご
)
かさぬ、
賢人
(
けんじん
)
を
墮落
(
だらく
)
さする
黄金
(
こがね
)
にも
前垂
(
まへだれ
)
をば
擴
(
ひろ
)
げぬ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
日
(
ひ
)
は
已
(
すで
)
に
沒
(
ぼつ
)
した。イワン、デミトリチは
顏
(
かほ
)
を
枕
(
まくら
)
に
埋
(
うづ
)
めて
寐臺
(
ねだい
)
の
上
(
うへ
)
に
横
(
よこ
)
になつてゐる。
中風患者
(
ちゆうぶくわんじや
)
は
何
(
なに
)
か
悲
(
かな
)
しさうに
靜
(
しづか
)
に
泣
(
な
)
きながら、
唇
(
くちびる
)
を
動
(
うご
)
かしてゐる。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
天地
(
てんち
)
の
間
(
あいだ
)
にはそこに
動
(
うご
)
かすことのできぬ
自然
(
しぜん
)
の
法則
(
さだめ
)
があり、
竜神
(
りゅうじん
)
でも、
人間
(
にんげん
)
でも、その
法則
(
さだめ
)
に
背
(
そむ
)
いては
何事
(
なにごと
)
もできぬ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
何
(
なん
)
となれば、これ
等
(
ら
)
の
材料
(
ざいりよう
)
は
家屋各部
(
かおくかくぶ
)
の
結束
(
けつそく
)
に
無能力
(
むのうりよく
)
なるが
上
(
うへ
)
に、
地震
(
ぢしん
)
のとき、
自分
(
じぶん
)
の
惰性
(
だせい
)
を
以
(
もつ
)
て
家屋
(
かおく
)
が
地面
(
ぢめん
)
と
一緒
(
いつしよ
)
に
動
(
うご
)
くことに
反對
(
はんたい
)
するからである。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
それが、
梯子
(
はしご
)
を二三段上つて見ると、上では誰か
火
(
ひ
)
をとぼして、しかもその火を
其處此處
(
そこゝこ
)
と
動
(
うご
)
かしてゐるらしい。
羅生門
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
敕撰集
(
ちよくせんしゆう
)
の
第一
(
だいゝち
)
のものであるために、
古今集
(
こきんしゆう
)
の
歌
(
うた
)
が、それ
以後
(
いご
)
の
歌
(
うた
)
の
動
(
うご
)
かすべからざる
手本
(
てほん
)
となつてしまひました。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
〔譯〕已むことを得ざるの
勢
(
いきほひ
)
に
動
(
うご
)
けば、則ち動いて
括
(
くわつ
)
せず。
枉
(
ま
)
ぐ可らざるの
途
(
みち
)
を
履
(
ふ
)
めば、則ち履んで
危
(
あやふ
)
からず。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
『
彼等
(
かれら
)
はこの
次
(
つぎ
)
に
何
(
なに
)
をするだらう!
若
(
も
)
し
生
(
しやう
)
があるものなら
屋根
(
やね
)
を
取除
(
とりの
)
けるやうな
莫迦
(
ばか
)
はしないだらう』
程
(
ほど
)
經
(
へ
)
て
彼等
(
かれら
)
は
再
(
ふたゝ
)
び
動
(
うご
)
き
出
(
だ
)
しました、
愛
(
あい
)
ちやんは
兎
(
うさぎ
)
が
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
佛人
(
フツジン
)
の
如
(
ごと
)
くに
輕佻
(
けいてふ
)
動
(
うご
)
き
易
(
やす
)
きにあらず、
默念焦慮
(
もくねんせうりよ
)
して
毒刄
(
どくじん
)
を
懷裡
(
かいり
)
に
蓄
(
たくは
)
ふるは、
實
(
じつ
)
に
露人
(
ロジン
)
の
險惡
(
けんあく
)
なる
性質
(
せいしつ
)
なり。
罪と罰(内田不知庵訳)
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
その
半
(
なか
)
ば
夢心地
(
ゆめごこち
)
の
状態
(
じょうたい
)
にあきてくると、彼は
動
(
うご
)
きまわって
音
(
おと
)
をたてたくてたまらなくなった。そういう時には、
楽曲
(
がっきょく
)
を
作
(
つく
)
り出して、それをあらん
限
(
かぎ
)
りの
声
(
こえ
)
で歌った。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
病人
(
びやうにん
)
は
不安
(
ふあん
)
な
眼
(
め
)
を
室内
(
しつない
)
に
漂
(
たゞよ
)
はしてゐたが、
何
(
なに
)
か
物
(
もの
)
をいひたさうに、K
夫人
(
ふじん
)
の
動
(
うご
)
く
方
(
はう
)
を
眼
(
め
)
で
追
(
お
)
つてゐた。
彼女こゝに眠る
(旧字旧仮名)
/
若杉鳥子
(著)
主人のどなりと細君の足とはほとんど
並行
(
へいこう
)
したので、主人は
舌
(
した
)
うちして細君をながめたが、細君は、主人の
小言
(
こごと
)
に顔の色も
動
(
うご
)
かさず、あえてまたいいわけもいわない。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
向
(
むか
)
ふ
側
(
かわ
)
ではSH
氏
(
し
)
の
夫人
(
ふじん
)
らしい、ちら/\
動
(
うご
)
く
星
(
ほし
)
のやうな
目
(
め
)
の
極
(
きわ
)
めて
凉
(
すゞ
)
しい
人
(
ひと
)
が、
無邪気
(
むじやき
)
な
表情
(
へうぜう
)
をしてゐるのが
目
(
め
)
についた。
私
(
わたくし
)
の
脇
(
わき
)
にゐるお
転婆
(
てんば
)
さんが
彼女
(
かのじよ
)
を
讃
(
ほ
)
めてゐた。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
舟
(
ふね
)
より
船
(
ふね
)
と
飛
(
と
)
び
渡
(
わた
)
りて、
其祝意
(
そのしゆくい
)
をうけらるゝは、
当時
(
そのかみ
)
の
源廷尉
(
げんていゐ
)
宛然
(
えんぜん
)
なり、
予
(
よ
)
も
肉
(
にく
)
動
(
うご
)
きて
横川氏
(
よこかわし
)
と
共
(
とも
)
に
千島
(
ちしま
)
に
行
(
ゆ
)
かばやとまで
狂
(
くるひ
)
たり、
舟
(
ふね
)
は
大尉
(
たいゐ
)
萬歳
(
ばんざい
)
の
歓呼
(
くわんこ
)
のうちに
錨
(
いかり
)
を
上
(
あ
)
げて
隅田の春
(新字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
当時わたしはまだ小さかったが、しばらくの間胸がドキドキしていた。先日
狼村
(
ろうそん
)
の小作人が来て、肝を食べた話をすると、彼は格別驚きもせずに絶えず首を揺り
動
(
うご
)
していた。
狂人日記
(新字新仮名)
/
魯迅
(著)
ごんごろ
鐘
(
がね
)
をおろすのは、
庭師
(
にわし
)
の
安
(
やす
)
さんが、
大
(
おお
)
きい
庭石
(
にわいし
)
を
動
(
うご
)
かすときに
使
(
つか
)
う
丸太
(
まるた
)
や
滑車
(
せみ
)
を
使
(
つか
)
ってやった。
若
(
わか
)
い
人達
(
ひとたち
)
が
手伝
(
てつだ
)
った。
馴
(
な
)
れないことだからだいぶん
時間
(
じかん
)
がかかった。
ごんごろ鐘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
小さな黒は勝気な犬で、縁代の下なぞ白の自由に
動
(
うご
)
けぬ処にもぐり込んで、
其処
(
そこ
)
から白に敵対して吠えた。然し
両雄
(
りょうゆう
)
並び立たず、黒は足が悪くなり、久しからずして死んだ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
こは
不思議
(
ふしぎ
)
と
驚
(
おどろき
)
怖
(
おそる
)
るを見て、武士しか/″\の事ありしが
五体
(
ごたい
)
すくみて
動
(
うご
)
く事ならずといふ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
彼女
(
かのぢよ
)
はその
時
(
とき
)
自分
(
じぶん
)
の
境遇
(
きやうぐう
)
をふりかへつて、
再婚
(
さいこん
)
に
心
(
こゝろ
)
の
動
(
うご
)
くのは
無理
(
むり
)
もないことだと
自
(
みづか
)
ら
裁
(
さば
)
いた。それを
非難
(
ひなん
)
する
人
(
ひと
)
があつたならば、
彼女
(
かのぢよ
)
は
反對
(
はんたい
)
にその
人
(
ひと
)
を
責
(
せ
)
めたかもしれない。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
「よしよし、だが、もう少し待て、お前の身体が
動
(
うご
)
けるやうにならなけりや。」
美しい家
(新字旧仮名)
/
横光利一
(著)
沼
(
ぬま
)
には、ぬなは、ひつじ草、たぬき藻、杉藻など、一面に
生
(
は
)
えて、うつかり蓴菜の中へ漕ぎ入るとあとへも先へも
動
(
うご
)
かなくなる。そんな時は手を延ばして蓴菜の
蔓
(
つる
)
を
手
(
た
)
ぐつて進んで行く。
筑波ねのほとり
(旧字旧仮名)
/
横瀬夜雨
(著)
動
常用漢字
小3
部首:⼒
11画
“動”を含む語句
動揺
自動車
挙動
動作
行動
動搖
衝動
運動
動物
動悸
煽動
震動
身動
微動
活動
擧動
動機
乗合自動車
活動写真
制動機
...