“險惡”の読み方と例文
新字:険悪
読み方割合
けんあく100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「うむ、こまつたなあ」卯平うへいふかしわしがめていつた。さうしてあとは一ごんもいはない。おしな病状びやうじやう段々だん/\險惡けんあくおちいつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
そのうちにも、病人びやうにん容態ようたいは、刻々こく/\險惡けんあくになつてゆくので、たうとう、そこからあまとほくない、府下ふか××むらのH病院びやうゐん入院にふゐんさせるより仕方しかたがなくなつた。
彼女こゝに眠る (旧字旧仮名) / 若杉鳥子(著)
つみばつ」はじつにこの險惡けんあくなる性質せいしつ苦慘くさん實况じつけうを、一個いつこのヒポコンデリアかんうへ直寫ちよくしやしたるものなるべし。
罪と罰(内田不知庵訳) (旧字旧仮名) / 北村透谷(著)