“府下”の読み方と例文
読み方割合
ふか100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ぐわつすゑであつた。府下ふか澁谷しぶやへんある茶話會さわくわいがあつて、工學士こうがくしせきのぞむのに、わたしさそはれて一日あるひ出向でむいた。
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
そのうちにも、病人びやうにん容態ようたいは、刻々こく/\險惡けんあくになつてゆくので、たうとう、そこからあまとほくない、府下ふか××むらのH病院びやうゐん入院にふゐんさせるより仕方しかたがなくなつた。
彼女こゝに眠る (旧字旧仮名) / 若杉鳥子(著)
昨六日午後府下ふか千住町せんじゅまち中組なかぐみ——番地往来の溝川をさらっているうち人夫木田三次郎きださんじろうがすくい上げた泥の中から
一寸法師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)