“けんあく”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
険悪68.0%
險惡16.0%
嶮悪16.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
年の頃は五十あまり、眉と眉の間に、一線、刻んだような深い傷のあるのが、たださえあんまり柔和にゅうわでない先生の顔を、ことごとく険悪けんあくに見せている。
魔像:新版大岡政談 (新字新仮名) / 林不忘(著)
そのうちにも、病人びやうにん容態ようたいは、刻々こく/\險惡けんあくになつてゆくので、たうとう、そこからあまとほくない、府下ふか××むらのH病院びやうゐん入院にふゐんさせるより仕方しかたがなくなつた。
彼女こゝに眠る (旧字旧仮名) / 若杉鳥子(著)
我が草庵の門前はうぐいす横丁といふて名前こそやさしいが、随分嶮悪けんあくな小路で、冬から春へかけては泥濘でいねい高下駄を没するほどで
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)