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嶮悪
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けんあく
ふりがな文庫
“
嶮悪
(
けんあく
)” の例文
これに反して東山道は道路も
嶮悪
(
けんあく
)
に、運輸も不便であるから、ここに鉄道を敷設するなら産物運送と山国開拓の一端となるばかりでなく
夜明け前:04 第二部下
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
我が草庵の門前は
鶯
(
うぐいす
)
横丁といふて名前こそやさしいが、随分
嶮悪
(
けんあく
)
な小路で、冬から春へかけては
泥濘
(
でいねい
)
高下駄を没するほどで
病牀六尺
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
嶮悪
(
けんあく
)
な意外な沈黙が起った。それから夫人は言った、「ああ、私は甲板にまいりますわ」そして他の人々も彼の女と共に立ち上った。しかし教授はぐずぐずしていた。
金の十字架の呪い
(新字新仮名)
/
ギルバート・キース・チェスタートン
(著)
それに
足許
(
あしもと
)
は、破片といわず
屍
(
しかばね
)
といわずまだ余熱を
燻
(
くすぶ
)
らしていて、恐しく
嶮悪
(
けんあく
)
であった。
常盤橋
(
ときわばし
)
まで来ると、兵隊は疲れはて、もう一歩も歩けないから置去りにしてくれという。
夏の花
(新字新仮名)
/
原民喜
(著)
嶮
漢検1級
部首:⼭
16画
悪
常用漢字
小3
部首:⼼
11画
“嶮”で始まる語句
嶮
嶮岨
嶮路
嶮峻
嶮崖
嶮山
嶮隘
嶮城
嶮難
嶮要