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ふりがな文庫
“
經
(
へ
)” の例文
新字:
経
ことしは
芳之助
(
よしのすけ
)
もはや
廿歳
(
はたち
)
今
(
いま
)
一兩年
(
いちりやうねん
)
經
(
へ
)
たる
上
(
うへ
)
は
公
(
おほやけ
)
に
夫
(
つま
)
とよび
妻
(
つま
)
と
呼
(
よ
)
ばるゝ
身
(
み
)
ぞと
想
(
おも
)
へば
嬉
(
うれ
)
しさに
胸
(
むね
)
をどりて
友達
(
ともだち
)
の
嬲
(
なぶり
)
ごとも
恥
(
はづ
)
かしく
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
心なき里人も世に痛はしく思ひて、色々の物など送りて
慰
(
なぐさ
)
むる
中
(
うち
)
、かの上﨟は
思
(
おもひ
)
重
(
おも
)
りてや、
病
(
や
)
みつきて程も
經
(
へ
)
ず返らぬ人となりぬ。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
後また光より光に移りつゝ天を
經
(
へ
)
てわが知るをえたる事を我もし語らば、そは多くの人にとりて
味
(
あぢはひ
)
甚だ
辛
(
から
)
かるべし 一一五—一一七
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
一
日
(
にち
)
を
經
(
へ
)
て、アンドレイ、エヒミチは
埋葬
(
まいさう
)
された。
其
(
そ
)
の
祈祷式
(
きたうしき
)
に
預
(
あづか
)
つたのは、
唯
(
たゞ
)
ミハイル、アウエリヤヌヰチと、ダリユシカとで。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
令史
(
れいし
)
間
(
ま
)
の
拔
(
ぬ
)
けた
事
(
こと
)
夥
(
おびたゞ
)
し。
呆
(
あき
)
れて
夜
(
よ
)
を
明
(
あか
)
すに、
山
(
やま
)
深
(
ふか
)
うして
人
(
ひと
)
を
見
(
み
)
ず。
道
(
みち
)
を
尋
(
たづ
)
ぬれば
家
(
いへ
)
を
去
(
さ
)
ること
正
(
まさ
)
に
八百里程
(
はつぴやくりてい
)
。
三十日
(
さんじふにち
)
を
經
(
へ
)
て
辛
(
から
)
うじて
歸
(
かへ
)
る。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
それが
年月
(
としつき
)
を
經
(
へ
)
るに
從
(
したが
)
つて
石
(
いし
)
が
崩
(
くづ
)
れたり、その
中
(
なか
)
に
木
(
き
)
の
種
(
たね
)
が
落
(
お
)
ちて
芽
(
め
)
を
出
(
だ
)
したりして、
塚
(
つか
)
の
上
(
うへ
)
に
樹木
(
じゆもく
)
が
茂
(
しげ
)
つて
來
(
き
)
たのであります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
經
(
へ
)
し今日
露顯
(
ろけん
)
に及ばんとする事
衆怨
(
しうゑん
)
の歸する所にして
就中
(
なかんづく
)
道十郎が
無念
(
むねん
)
の
魂魄
(
こんぱく
)
とお光が
貞心
(
ていしん
)
を神佛の助け給ふ所ならん恐るべし
愼
(
つゝし
)
むべし。
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
さうして、
斯
(
か
)
く
透明
(
とうめい
)
な
聲
(
こゑ
)
が、
二人
(
ふたり
)
の
未來
(
みらい
)
を、
何
(
ど
)
うしてあゝ
眞赤
(
まつか
)
に、
塗
(
ぬ
)
り
付
(
つ
)
けたかを
不思議
(
ふしぎ
)
に
思
(
おも
)
つた。
今
(
いま
)
では
赤
(
あか
)
い
色
(
いろ
)
が
日
(
ひ
)
を
經
(
へ
)
て
昔
(
むかし
)
の
鮮
(
あざや
)
かさを
失
(
うしな
)
つてゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
其
(
その
)
後
(
のち
)
長
(
なが
)
い
歳月
(
としつき
)
を
經
(
へ
)
てお
品
(
しな
)
の
母
(
はゝ
)
が
死
(
し
)
んだ
時
(
とき
)
以前
(
いぜん
)
の
噺
(
はなし
)
を
見
(
み
)
たり
聞
(
き
)
いたりして
居
(
ゐ
)
た
者
(
もの
)
の
間
(
あひだ
)
にのみ
僅
(
わづか
)
に
記憶
(
きおく
)
が
喚
(
よ
)
び
返
(
かへ
)
された。お
品
(
しな
)
の
母
(
はゝ
)
は
腰
(
こし
)
に
病氣
(
びやうき
)
を
持
(
も
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
大體
(
だいたい
)
太平洋沿岸地方
(
たいへいようえんがんちほう
)
は
火山
(
かざん
)
の
列
(
れつ
)
を
以
(
もつ
)
て
連絡
(
れんらく
)
を
取
(
と
)
つてゐるので、わが
國
(
くに
)
の
火山列
(
かざんれつ
)
も、
千島
(
ちしま
)
、アレウト
群島
(
ぐんとう
)
を
經
(
へ
)
てアメリカの
火山列
(
かざんれつ
)
につながつてゐるのである。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
『
彼等
(
かれら
)
はこの
次
(
つぎ
)
に
何
(
なに
)
をするだらう!
若
(
も
)
し
生
(
しやう
)
があるものなら
屋根
(
やね
)
を
取除
(
とりの
)
けるやうな
莫迦
(
ばか
)
はしないだらう』
程
(
ほど
)
經
(
へ
)
て
彼等
(
かれら
)
は
再
(
ふたゝ
)
び
動
(
うご
)
き
出
(
だ
)
しました、
愛
(
あい
)
ちやんは
兎
(
うさぎ
)
が
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
深さは通例五六尺位なり
多
(
おほ
)
くの年月を
經
(
へ
)
て
斯
(
か
)
かる有樣と成りしもの故其始めは更に
廣
(
ひろ
)
く更に
深
(
ふか
)
かりしならん。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
戰爭
(
せんさう
)
が
濟
(
す
)
むと
其
(
そ
)
の
翌年
(
よくねん
)
から
再
(
ふたゝ
)
び
輸入超過
(
ゆにふてうくわ
)
に
變
(
へん
)
じ
經濟界
(
けいざいかい
)
の
状勢
(
じやうせい
)
は一
變
(
ぺん
)
したるに
拘
(
かゝは
)
らず
戰後
(
せんご
)
十
數年
(
すうねん
)
を
經
(
へ
)
た
今日
(
こんにち
)
に
於
(
おい
)
ても
更
(
さら
)
に
改善
(
かいぜん
)
の
曙光
(
しよくくわう
)
を
認
(
みと
)
むることを
得
(
え
)
ざる
状態
(
じやうたい
)
にある。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
あなたが一つの家に一つの家族と
穩
(
おだ
)
やかに過してゐる間に、私は樣々の國の樣々の人と數々の經驗を
經
(
へ
)
て戰つて來て、地球の上を半分位も歩き𢌞つて來たといふことに。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
この
角
(
つの
)
は
毎年
(
まいねん
)
ほゞきまつた
時期
(
じき
)
に
一囘
(
いつかい
)
落
(
お
)
ち、
翌年
(
よくねん
)
また
生
(
は
)
えます。
年
(
とし
)
を
經
(
へ
)
るにしたがつて
叉状
(
またじよう
)
にわかれますが
三本角
(
さんぼんづの
)
以上
(
いじよう
)
にはなりません。また
鹿
(
しか
)
は
春
(
はる
)
と
秋
(
あき
)
との
二囘
(
にかい
)
毛
(
け
)
をかへます。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
「八五郎の嫁になりたいといふ茶汲女でもあるのかい。
劫
(
こふ
)
を
經
(
へ
)
たのはいけないよ」
銭形平次捕物控:129 お吉お雪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
若
(
も
)
し
生
(
い
)
きてゐるやうなら……
時
(
とき
)
も
時
(
とき
)
、
處
(
ところ
)
も
處
(
ところ
)
、
墓
(
はか
)
も
墓
(
はか
)
、
年
(
とし
)
を
經
(
へ
)
た
埋葬所
(
はふむりどころ
)
、
何
(
なん
)
百
年
(
ねん
)
の
其間
(
そのあひだ
)
の
先祖
(
せんぞ
)
の
骨
(
ほね
)
が
填充
(
つま
)
ってあり、まだ
此間
(
このあひだ
)
埋
(
う
)
めたばかりの
彼
(
あ
)
のチッバルトも
血
(
ち
)
まぶれの
墓衣
(
はかぎ
)
のまゝで
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
然
(
しか
)
し、
濱島氏
(
はまじまし
)
は
决
(
けつ
)
して
虚名
(
きよめい
)
を
貪
(
むさぼ
)
る
人
(
ひと
)
でない、
此
(
この
)
名
(
な
)
は
彼
(
かれ
)
が
求
(
もと
)
めた
名
(
な
)
では
無
(
な
)
いのです、すべて
本國
(
はんごく
)
政府
(
せいふ
)
の
任意
(
にんゐ
)
に
定
(
さだ
)
めた
事
(
こと
)
で、
軍艦命名式
(
ぐんかんめいめいしき
)
の
嚴肅
(
げんしゆく
)
なる
順序
(
じゆんじよ
)
を
經
(
へ
)
て
下
(
くだ
)
されたのが「
日
(
ひ
)
の
出
(
で
)
」の三
字
(
じ
)
です。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
(八三)
殷紂
(
いんちう
)
の
國
(
くに
)
は
(八四)
孟門
(
まうもん
)
を
左
(
ひだり
)
にし
(八五)
太行
(
たいかう
)
を
右
(
みぎ
)
にし、
常山
(
じやうざん
)
其北
(
そのきた
)
に
在
(
あ
)
り、
大河
(
たいか
)
其南
(
そのみなみ
)
を
經
(
へ
)
しが、
政
(
まつりごと
)
を
修
(
をさ
)
むること
徳
(
とく
)
ならず、
武王
(
ぶわう
)
之
(
これ
)
を
殺
(
ころ
)
せり。
是
(
これ
)
に
由
(
よ
)
つて
之
(
これ
)
を
觀
(
み
)
れば、
徳
(
とく
)
に
在
(
あ
)
りて
險
(
けん
)
に
在
(
あ
)
らず。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
そよそよ風の
手枕
(
たまくら
)
に、はや
日數
(
ひかず
)
經
(
へ
)
しけふの日や
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
毎食後
(
まいしよくご
)
三十
分
(
ぷん
)
を
經
(
へ
)
て
白湯
(
さゆ
)
にて
用
(
もち
)
ゆかね。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
『おもひ』は
經
(
へ
)
つや
荊棘
(
いばら
)
の
路
(
みち
)
を、今し
春鳥集
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
守りて靜かに
小夜
(
さよ
)
は
經
(
へ
)
まし。
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
處女
(
をとめ
)
ぞ
經
(
へ
)
ぬるおほかたの
藤村詩抄:島崎藤村自選
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
年
(
とし
)
經
(
へ
)
たる顏なり。
佐藤春夫詩集
(旧字旧仮名)
/
佐藤春夫
(著)
これより、「
爺
(
ぢゞ
)
や
茶屋
(
ぢやや
)
」「
箱根
(
はこね
)
」「
原口
(
はらぐち
)
の
瀧
(
たき
)
」「
南瓜軒
(
なんくわけん
)
」「
下櫻山
(
しもさくらやま
)
」を
經
(
へ
)
て、
倒富士
(
さかさふじ
)
田越橋
(
たごえばし
)
の
袂
(
たもと
)
を
行
(
ゆ
)
けば、
直
(
すぐ
)
にボートを
見
(
み
)
、
眞帆
(
まほ
)
片帆
(
かたほ
)
を
望
(
のぞ
)
む。
逗子だより
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
か
經
(
へ
)
て
衰破
(
すゐは
)
斷滅
(
だんめつ
)
し其屋敷
跡
(
あと
)
は
畑
(
はた
)
となりて
殘
(
のこ
)
れり其中に少しの
丘
(
をか
)
ありて
時々
(
とき/″\
)
錢
(
ぜに
)
又は
其外
(
そのほか
)
種々
(
いろ/\
)
の
器物
(
きぶつ
)
など
掘出
(
ほりだ
)
す事ある由を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
いま
申
(
まを
)
したように、
日本
(
につぽん
)
へ
青銅器
(
せいどうき
)
がはひつて
來
(
き
)
たのは
支那
(
しな
)
からでありまして、それは
多分
(
たぶん
)
滿洲朝鮮
(
まんしゆうちようせん
)
の
海岸
(
かいがん
)
を
經
(
へ
)
てはひつて
來
(
き
)
たものと
思
(
おも
)
はれますから
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
一
週間
(
しうかん
)
を
經
(
へ
)
てアンドレイ、エヒミチは、
病院
(
びやうゐん
)
から
辭職
(
じしよく
)
の
勸告
(
くわんこく
)
を
受
(
う
)
けたが、
彼
(
かれ
)
は
其
(
そ
)
れに
對
(
たい
)
しては
至
(
いた
)
つて
平氣
(
へいき
)
であつた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
これは
文化
(
ぶんか
)
が
開
(
ひら
)
けてから
餘
(
あま
)
り
多
(
おほ
)
くの
年數
(
ねんすう
)
を
經
(
へ
)
ない
場所
(
ばしよ
)
、
例
(
たと
)
へば
北海道
(
ほつかいどう
)
などの
死火山
(
しかざん
)
にはあり
得
(
う
)
べきことである。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
此年
(
このとし
)
をして
人樣
(
ひとさま
)
の
口入
(
くちい
)
れやら
手傳
(
てつだ
)
ひやら、
老耻
(
おひはぢ
)
ながらも
詮
(
せん
)
の
無
(
な
)
き
世
(
よ
)
を
經
(
へ
)
まする、
左
(
さ
)
れども
當
(
あ
)
て
無
(
な
)
しに
苦勞
(
くらう
)
は
出來
(
でき
)
ぬもの、つく/″\お
前
(
まへ
)
夫婦
(
ふうふ
)
の
働
(
はたら
)
きを
見
(
み
)
るに
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
貝塚
(
かいづか
)
即ち
石器
(
せきき
)
時代人民の
掃
(
は
)
き
溜
(
だ
)
めより
宗教上
(
しうけふじやう
)
の物を
發見
(
はつけん
)
すとは如何にも誠しからず聞こゆべしと雖も、
一定
(
いつてい
)
の時日を
經
(
へ
)
たる後、或は一定の
祭祀
(
さいし
)
を終りたる後は
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
一門の
頼
(
たより
)
、天下の望みを
繋
(
つな
)
ぐ御身なれば、さすがの
横紙
(
よこがみ
)
裂
(
やぶ
)
りける
入道
(
にふだう
)
も心を痛め、此日
朝
(
あさ
)
まだき西八條より
遙々
(
はる/″\
)
の見舞に、
内府
(
ないふ
)
も暫く
寢處
(
しんじよ
)
を出でて對面あり、
半晌計
(
はんときばか
)
り
經
(
へ
)
て還り去りしが
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
全
(
まつた
)
く
水泡
(
すいほう
)
に
歸
(
き
)
したと
思
(
おも
)
はれたので、
今
(
いま
)
は、
其
(
その
)
愛兒
(
あいじ
)
をば
國
(
くに
)
に
獻
(
さゝ
)
ぐる
事
(
こと
)
の
出來
(
でき
)
ぬ
代
(
かは
)
りに、せめては
一艘
(
いつそう
)
の
軍艦
(
ぐんかん
)
を
獻納
(
けんなう
)
して、
國
(
くに
)
に
盡
(
つく
)
す
日頃
(
ひごろ
)
の
志
(
こゝろざし
)
を
遂
(
と
)
げんものと、
其
(
その
)
財産
(
ざいさん
)
の
一半
(
いつぱん
)
を
割
(
さ
)
き、
三年
(
さんねん
)
の
日月
(
じつげつ
)
を
經
(
へ
)
て
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「止してくれ。俺はまだ人に拜まれるほど
劫
(
ごふ
)
を
經
(
へ
)
ちや居ねえ」
銭形平次捕物控:121 土への愛著
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
さても
事無
(
ことな
)
に
世
(
よ
)
をし
經
(
へ
)
て
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
此
(
こ
)
のくらゐの
間違
(
まちが
)
ひのない
事
(
こと
)
を、
人
(
ひと
)
に
教
(
をし
)
へた
事
(
こと
)
はないと
思
(
おも
)
つた。
思
(
おも
)
つたなりで
年
(
とし
)
を
經
(
へ
)
た。
實際
(
じつさい
)
年
(
とし
)
を
經
(
へ
)
た。つい
近
(
ちか
)
い
頃
(
ころ
)
である。
春着
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
奪
(
うば
)
ひ酒色に
酖
(
ふけ
)
り
急
(
いそ
)
がぬ道も
日數
(
ひかず
)
經
(
へ
)
て
漸
(
やう
)
やく江戸へ近づき神奈川宿の
龜屋徳右衞門
(
かめやとくゑもん
)
といふ
旅籠屋
(
はたごや
)
へ泊り
隣
(
となり
)
座敷を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ある
秋
(
あき
)
の
朝
(
あさ
)
のこと、イワン、デミトリチは
外套
(
ぐわいたう
)
の
襟
(
えり
)
を
立
(
た
)
てゝ
泥濘
(
ぬか
)
つてゐる
路
(
みち
)
を、
横町
(
よこちやう
)
、
路次
(
ろじ
)
と
經
(
へ
)
て、
或
(
あ
)
る
町人
(
ちやうにん
)
の
家
(
いへ
)
に
書付
(
かきつけ
)
を
持
(
も
)
つて
金
(
かね
)
を
取
(
と
)
りに
行
(
い
)
つたのであるが
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
それゆゑ
日本
(
につぽん
)
へ
來
(
き
)
た
支那
(
しな
)
の
鏡
(
かゞみ
)
は、
朝鮮
(
ちようせん
)
を
經
(
へ
)
ないで
恐
(
おそ
)
らく
南支那邊
(
みなみしなへん
)
から、
直接
(
ちよくせつ
)
に
來
(
き
)
たものと
思
(
おも
)
はれます。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
旦那
(
だんな
)
さまへ
對
(
たい
)
して
何事
(
なにごと
)
の
恨
(
うら
)
みも
無
(
な
)
い、あのやうに
苦
(
くる
)
しませて
下
(
くだ
)
さつた
故
(
ゆゑ
)
今日
(
けふ
)
の
樂
(
たの
)
しみが
樂
(
たの
)
しいので、
私
(
わたし
)
がいくらか
物
(
もの
)
の
解
(
わか
)
るやうに
成
(
な
)
つたもあゝいふ
中
(
なか
)
を
經
(
へ
)
た
故
(
ゆゑ
)
であらう
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
何にかけてや
繋
(
つな
)
ぐらんと思ひきや、四五日
經
(
へ
)
て瀧口が顏に憂の色漸く去りて、今までの如く物につけ事に觸れ、思ひ煩ふ
樣
(
さま
)
も見えず、胸の嵐はしらねども、
表面
(
うはべ
)
は
槇
(
まき
)
の梢のさらとも鳴らさず
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
類品
(
るゐひん
)
諸所
(
しよ/\
)
より出でたり。
之
(
これ
)
を作るには火山石の
適宜
(
てきぎ
)
の大さのものを
撰
(
えら
)
び凹み石を作ると
同樣
(
どうやう
)
の
順序
(
じゆんじよ
)
を
經
(
へ
)
て、一
面
(
めん
)
に大なる凹みを
設
(
まふ
)
け、此凹みの
内部
(
ないぶ
)
をば
他
(
た
)
の石を以て
摩
(
す
)
り
减
(
へ
)
らしたるものなるべし
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
それより
漂流中
(
へうりうちう
)
いろ/\の
艱難
(
かんなん
)
を
經
(
へ
)
て、
漸
(
やうや
)
く
此
(
この
)
島
(
しま
)
へ
漂着
(
へうちやく
)
した
迄
(
まで
)
の
有樣
(
ありさま
)
を
脱漏
(
おち
)
もなく
語
(
かた
)
ると、
聽
(
き
)
く
人
(
ひと
)
、
或
(
あるひ
)
は
驚
(
おどろ
)
き、
或
(
あるひ
)
は
嘆
(
たん
)
じ、
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
は
木像
(
もくぞう
)
のやうになつて、
眼
(
め
)
を
巨大
(
おほき
)
くして、
息
(
いき
)
をも
吐
(
つ
)
かず
聽
(
き
)
いて
居
(
を
)
る
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
春
經
(
へ
)
てさぶる
酒甕
(
もたひ
)
には
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
利根川
(
とねがは
)
の
流
(
ながれ
)
が
汎濫
(
はんらん
)
して、
田
(
た
)
に、
畠
(
はたけ
)
に、
村里
(
むらざと
)
に、
其
(
そ
)
の
水
(
みづ
)
が
引殘
(
ひきのこ
)
つて、
月
(
つき
)
を
經
(
へ
)
、
年
(
とし
)
を
過
(
す
)
ぎても
涸
(
か
)
れないで、
其
(
そ
)
のまゝ
溜水
(
たまりみづ
)
に
成
(
な
)
つたのがあります。……
人魚の祠
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
既
(
すで
)
にそれは
人
(
ひと
)
も
知
(
し
)
つて
居
(
ゐ
)
る
事
(
こと
)
なり
遺書
(
ゐしよ
)
によつて
明
(
あきら
)
かではないか、
考
(
かんが
)
へ
直
(
なほ
)
して
正氣
(
しやうき
)
になつて、
其後
(
そのご
)
の
事
(
こと
)
はお
前
(
まへ
)
の
心
(
こゝろ
)
に
任
(
まか
)
せるから
思
(
おも
)
ふまゝの
世
(
よ
)
を
經
(
へ
)
るが
宜
(
よ
)
い、
御兩親
(
ごりやうしん
)
のある
事
(
こと
)
を
忘
(
わす
)
れないで
うつせみ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
七春
(
ななはる
)
經
(
へ
)
たる
樟樹
(
くすのき
)
の
泣菫詩抄
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
噫
(
あゝ
)
此行
(
このかう
)
、
氷川
(
ひかは
)
の
宮
(
みや
)
を
拜
(
はい
)
するより、
谷中
(
やなか
)
を
過
(
す
)
ぎ、
根岸
(
ねぎし
)
を
歩行
(
ある
)
き、
土手
(
どて
)
より
今戸
(
いまど
)
に
出
(
い
)
で、
向島
(
むかうじま
)
に
至
(
いた
)
り、
淺草
(
あさくさ
)
を
經
(
へ
)
て
歸
(
かへ
)
る。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
成
(
な
)
る
事
(
こと
)
ならば
薄暗
(
うすくら
)
き
部屋
(
へや
)
のうちに
誰
(
た
)
れとて
言葉
(
ことば
)
をかけもせず
我
(
わ
)
が
顏
(
かほ
)
ながむる
者
(
もの
)
なしに
一人
(
ひとり
)
氣
(
き
)
まゝの
朝夕
(
てうせき
)
を
經
(
へ
)
たや、さらば
此樣
(
このひやう
)
の
憂
(
う
)
き
事
(
こと
)
ありとも
人目
(
ひとめ
)
つゝましからずは
斯
(
か
)
くまで
物
(
もの
)
は
思
(
おも
)
ふまじ
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
經
部首:⽷
13画
“經”を含む語句
經緯
經驗
經過
讀經
御經
看經
經歴
經文
聖經
法華經
佛説阿彌陀經
經營者
經机
經度
稱讃淨土經
經濟
經帷子
神經
神經質
經師屋
...