相談さうだん)” の例文
らおめえにちつと相談さうだんつてもれえてえとおもふことつてたんだつけがなよ」おつたはわざあらたまつた容子ようすでなくいひけた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
御前おまへ一人ひとりぢやなし、にいさんもあることだから相談さうだんをしてたらいだらう。其代そのかはわたしそうさんにつて、とつくりわけはなしませうから。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
致して見ん夫に就て急々きふ/\古河こが相談さうだんなしたきものなれども外の人をつかはしては事のわかるまじければ詮方せんかたなし我古河へ行きて吉右衞門殿に面談めんだん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
ある日、私はつまと二人で郊外かうぐわいへ家を見付みつけに出て行つた。おな見付みつけるからには、まだ一も行つたことのない方面はうめんが良いといふ相談さうだんになつた。
美しい家 (新字旧仮名) / 横光利一(著)
もつと左樣さうするまへ老人らうじん小聲こゞゑ一寸ちよつ相談さうだんがあつたらしく、金貸かねかしらしい老人らうじんは『勿論もちろんのこと』とひたげな樣子やうすくびかたせてたのであつた。
湯ヶ原ゆき (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
御用ごようおもむきにあらず、其方達そのはうたちかねぞんずるごと豆州づしう御勝手許おかつてもと不如意ふによいにつき、此度このたび御改革ごかいかく相成あひな奉行ぶぎやう我等われら相談さうだんうへにて、もくなんぢ申付まをしつくるぞ
十万石 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
A フン、それは相談さうだんをしないはうわるいんだが、むかふで相談さうだんしなけりや此方こつちから相談さうだんしかけたらいぢやないか。
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
とても相談さうだん相手あいてにはならぬの、いはゞ太郎たらう乳母うばとしていてつかはすのとあざけつておつしやるばかり、ほんに良人おつとといふではなく御方おかたおに御座ござりまする
十三夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
これでは旅立たびだちばさなくてはなるまいかとつて、女房にようばう相談さうだんしてゐると、そこへ小女こをんな
寒山拾得 (旧字旧仮名) / 森鴎外(著)
二名にめい水兵すいへい日出雄少年ひでをせうねん大賛成だいさんせいなので、たゞちに相談さうだんまとまつたが、さて何處いづれ方面ほうめんへと見渡みわたすと、此處こゝこと數里すうり西方せいほう一個いつこ高山かうざんがある、火山脉くわざんみやくひとつと
それで三にん相談さうだんするやうかほをして、一端いつたん松林まつばやしまで退しりぞき、姿すがた彼等かれら視線しせんからかくれるやいなや、それツとばかり間道かんだう逃出にげだして、うらいけかたから、駒岡こまをかかた韋駄天走ゐだてんばしり。
玄竹げんちく今夜こんやつて其方そち相談さうだんしたいことがある。怜悧りこう其方そち智慧ちゑりたいのぢや。…まあ一さんかたむけよ。さかづきらせよう。』とつて、但馬守たじまのかみつてゐたさかづきした。
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
ひそかに人夫等の相談さうだんするを聞けば皆感歎かんたんし曰く、之れ文珠もんじゆ菩薩の恩恵にして、世人未知の菩薩が探検一行によりて、世にあらはれ出でんと欲するのこころざしは、一行をして日々晴天にはしめ
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
ぐわつにアンドレイ、エヒミチは市役所しやくしよから、すこ相談さうだんるにつて、出頭しゆつとうねがふと招状せうじやうつた、で、定刻ていこく市役所しやくしよつてると、もう地方軍令部長ちはうぐんれいぶちやうはじめ、郡立學校視學官ぐんりつがくかうしがくゝわん市役所員しやくしよゐん
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
相談さうだん半分はんぶん細君さいくんはなしてると、御米およねどくさうなかほをして、「でも、けないんだから、仕方しかたがないわね」とつて、れいごと微笑びせうした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
仕出たり光陰くわういんの如く享保きやうほも七年とは成ぬ吉之助も當年たうねんは十八歳と成けり夫婦相談さうだんして當年の内には吉之助へも云聞いひきか良辰りやうしん
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
「どうしたもんだかな、おれでもかついてあるつてんべかな、かうしていたんぢややうねえかんな」おしな相談さうだんしてた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
色々いろ/\折檻せつかんもしてたが無駄むだなので親父おやぢ持餘もてあまし、つひにお寺樣てらさま相談さうだんした結極あげくかういふ親子おやこ問答もんだふになつた。
怠惰屋の弟子入り (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
小判こばんどころか、一分いちぶひとしてくれる相談さうだんがないところから、むツとふくれた頬邊ほゝべたが、くしや/\とつぶれると、納戸なんどはひつてドタリとる。所謂いはゆるフテふのである。
一席話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ついでにあのかほがうつるとなほおもしろいと相談さうだんはとゝのひて、不足ふそくしな正太しようた買物役かいものやくあせりてまわるもをかしく、いよ/\明日あすりては横町よこちやうまでも其沙汰そのさたきこえぬ。
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
B しか今日こんにちまでだれぼく政治上せいぢじやう相談さうだんなんどちかけたものがいのだもの。
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
昨日きのふきみ逆上のぼせられたのちわたしはハヾトフとながいこと、きみのことを相談さうだんしましたがね、いやきみ此度こんど本氣ほんきになつて、病氣びやうき療治れうぢたまはんとかんです。わたし友人いうじんとしてなに打明うちあけます。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
先方せんぱうではおほい恐縮きようしゆくして、いろ/\相談さうだんすゑ名高なだか針醫はりいなくなつて、藥箱くすりばこ不用ふようになつてゐたのをり、それを療法れうはふれいとしておくつてたのが、この藥箱くすりばこで、見事みごと彫刻てうこくがしてあつて
死刑 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
「そりやわたしもついなかつたの。けれども、屹度きつとあの相談さうだんよ。いまにいさんがかへつてたらいて御覽ごらんなさい。屹度きつと左樣さうよ」
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
集めて相談さうだんしける中長兵衞心付こゝろづき彼のくすりを猫にくはせてためしけるに何の事もなければ是には何か樣子やうすあるべし我又致方いたしかたあれ隨分ずゐぶん油斷ゆだんあるべからずとて又七を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
圍者かこひもの相談さうだんとおぼしけれど、りて詮議せんぎおよばず。まだ此方こつちたすかりさうだと一笑いつせうしつゝ歸途きとく。
弥次行 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
なにごとぞくまでやさしき孝行かう/\のこヽろにす、父君ちヽぎみ母君はヽぎみ苦勞くらうたねよめいりの相談さうだんかけたまふごとに、わがまヽながらわたく一生いつしやうひとりみのねがひあり、おふせにそむくはつみふかけれど
暁月夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
雲飛のつま早速さつそく相談さうだんし石をなにがし權官けんくわんけんじたところ、雲飛はもなくごくを出された。
石清虚 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
B しかぼくなんどが相談さうだんしかけたつてだれ相手あひてになつてれないだらう。
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
またある若者わかもの奈何云どういふう生活せいくわつたらいかと相談さうだんけられる、と、他人たにんづ一ばんかんがへるところらうが、貴方あなたには其答そのこたへはもうちやん出來できてゐる。解悟かいごむかひなさい、眞正しんせい幸福かうふくむかひなさい。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
かれ故郷こきやう幾年目いくねんめかでついでもあるし、さいは勘次かんじのことは村落むらうちつてたから相談さうだんをしててやらうといつた。卯平うへい近頃ちかごろ滅切めつきりくぼんだ茶色ちやいろしかめるやうにしながらかすかなゑみうかべた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
……ところでものは相談さうだんぢやが、なんとかして、奥様おくさまたすけると工夫くふうはねえだか、のう、御坊ごばう人助ひとだすけは此方こなたつとめぢや、ひと折入をりいつてたのむだで、勘考かんかうしてくらつせえ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
とかくは有金ありがねなにほどをけて、若隱居わかいんきよべつ戸籍こせきにと内〻うち/\相談さうだんまりたれど、本人ほんにんうわのそら聞流きゝながしてらず、分配金ぶんぱいきんは一まん隱居いんきよ扶持ぶち月〻つき/″\おこして、遊興ゆうけうせきへず
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
會毎くわいごと三人さんにん相談さうだんしてかならつき一度いちど贈品ぞうひん大島小學校おほしませうがくかうおくる、それがかならずしも立派りつぱものばかりではない、筆墨ひつぼくるゐ書籍しよせき圖畫づぐわるゐなどで、オルガン一臺いちだい寄送きそうしたのが一番いちばん金目かねめものであつた。
日の出 (旧字旧仮名) / 国木田独歩(著)
べつ私等わしら相談さうだんたつしやるにおよぶめえが、奥様おくさまのおうへぢや、出来でき手伝てつだひならずにはられぬで、としこうだけも取処とりどこがあるなら、今度こんどつくらつしやるに助言ぢよごんべいさ。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
はてさてどくなとふとまゆせて、おまへにすればたつた一人ひとり同胞きやうだい善惡よしあしともにけてかねばならぬやくわらごとにしてはかれまい、何事なにごと相談さうだんつて樣子やうすたらばからう
うらむらさき (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
其處そこ相談さうだんをして水盤すゐばんへ……もちつ大業おほげふだけれども、まさか缺擂鉢かけすりばちではない。
番茶話 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
ものいはゞ振切ふりきらんずそでがまへあざけるやうな尻目遣しりめづか口惜くちをしとるもこゝろひがみか召使めしつかひのもの出入でいりのものゆびればすくなからぬ人數にんずながら一人ひとりとして相談さうだん相手あひてにと名告なのりづるものなし
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
石之助いしのすけとて山村やまむら總領そうりやう息子むすこはゝちがふに父親てゝおやあいうすく、これを養子やうしいだして家督あと妹娘いもとむすめなかにとの相談さうだん、十ねんむかしよりみゝはさみて面白おもしろからず、いま勘當かんだうのならぬこそをかしけれ
大つごもり (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
はい、……えゝ、東京とうきやうからござつた旦那方だんながたのつもりで相談さうだんたしつた。
神鑿 (新字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
さへてりとくにむすめためにもためにも行末ゆくすゑわろき縁組えんぐみならずとより/\の相談さうだんれきくはらだゝしさ縱令たとひ身分みぶんむかしとほりならずとも現在げんざいゆるせし良人をつとあるいまはしき嫁入よめいり沙汰ざたきくもいやなりおもてにかざる仁者顏じんしやがほ
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
ありましたれど赤子あかごせるものがないとかきませば平常つねこゝろ承知しようちがならずとほして針仕事はりしごとるものふたつかはしましたと得意顏とくいがほ物語ものがたとくかげなるこそよけれとかきゝしがあやしのことよとうたがむね相談さうだんせばやのこゝろえぬ花子はなこさま/″\の患者くわんじやはなし昨日きのふ往診みまひ同朋町どうぼうちやうとやらしやとけばつゆたがはぬ樣子やうすなりそれほどまでには
別れ霜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)