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相談
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さうだん
ふりがな文庫
“
相談
(
さうだん
)” の例文
「
俺
(
お
)
らおめえにちつと
相談
(
さうだん
)
に
乘
(
の
)
つて
貰
(
もれ
)
えてえと
思
(
おも
)
ふこと
有
(
あ
)
つて
來
(
き
)
たんだつけがなよ」おつたは
態
(
わざ
)
と
改
(
あらた
)
まつた
容子
(
ようす
)
でなくいひ
掛
(
か
)
けた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
御前
(
おまへ
)
も
一人
(
ひとり
)
ぢやなし、
兄
(
にい
)
さんもある
事
(
こと
)
だから
能
(
よ
)
く
相談
(
さうだん
)
をして
見
(
み
)
たら
好
(
い
)
いだらう。
其代
(
そのかは
)
り
私
(
わたし
)
も
宗
(
そう
)
さんに
逢
(
あ
)
つて、
篤
(
とつ
)
くり
譯
(
わけ
)
を
話
(
はな
)
しませうから。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
致して見ん夫に就て
急々
(
きふ/\
)
古河
(
こが
)
へ
相談
(
さうだん
)
なし
度
(
たき
)
ものなれども外の人を
遣
(
つかは
)
しては事の
分
(
わか
)
るまじければ
詮方
(
せんかた
)
なし我古河へ行きて吉右衞門殿に
面談
(
めんだん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ある日、私は
妻
(
つま
)
と二人で
郊外
(
かうぐわい
)
へ家を
見付
(
みつ
)
けに出て行つた。
同
(
おな
)
じ
見付
(
みつ
)
けるからには、まだ一
度
(
ど
)
も行つたことのない
方面
(
はうめん
)
が良いといふ
相談
(
さうだん
)
になつた。
美しい家
(新字旧仮名)
/
横光利一
(著)
最
(
もつと
)
も
左樣
(
さう
)
する
前
(
まへ
)
に
老人
(
らうじん
)
と
小聲
(
こゞゑ
)
で
一寸
(
ちよつ
)
と
相談
(
さうだん
)
があつたらしく、
金貸
(
かねかし
)
らしい
老人
(
らうじん
)
は『
勿論
(
もちろん
)
のこと』と
言
(
い
)
ひたげな
樣子
(
やうす
)
を
首
(
くび
)
の
振
(
ふ
)
り
方
(
かた
)
で
見
(
み
)
せてたのであつた。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
▼ もっと見る
御用
(
ごよう
)
の
趣
(
おもむき
)
餘
(
よ
)
の
儀
(
ぎ
)
にあらず、
其方達
(
そのはうたち
)
も
豫
(
かね
)
て
存
(
ぞん
)
ずる
如
(
ごと
)
く
豆州
(
づしう
)
御勝手許
(
おかつてもと
)
不如意
(
ふによい
)
につき、
此度
(
このたび
)
御改革
(
ごかいかく
)
相成
(
あひな
)
る
奉行
(
ぶぎやう
)
の
儀
(
ぎ
)
、
我等
(
われら
)
相談
(
さうだん
)
の
上
(
うへ
)
にて、
杢
(
もく
)
汝
(
なんぢ
)
に
申付
(
まをしつ
)
くるぞ
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
A フン、それは
相談
(
さうだん
)
をしない
方
(
はう
)
が
惡
(
わる
)
いんだが、
向
(
むか
)
ふで
相談
(
さうだん
)
しなけりや
此方
(
こつち
)
から
相談
(
さうだん
)
しかけたら
可
(
い
)
いぢやないか。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
とても
相談
(
さうだん
)
の
相手
(
あいて
)
にはならぬの、いはゞ
太郎
(
たらう
)
の
乳母
(
うば
)
として
置
(
お
)
いて
遣
(
つか
)
はすのと
嘲
(
あざけ
)
つて
仰
(
おつ
)
しやる
斗
(
ばかり
)
、ほんに
良人
(
おつと
)
といふではなく
彼
(
あ
)
の
御方
(
おかた
)
は
鬼
(
おに
)
で
御座
(
ござ
)
りまする
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
これでは
旅立
(
たびだち
)
の
日
(
ひ
)
を
延
(
の
)
ばさなくてはなるまいかと
云
(
い
)
つて、
女房
(
にようばう
)
と
相談
(
さうだん
)
してゐると、そこへ
小女
(
こをんな
)
が
來
(
き
)
て
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
二名
(
にめい
)
の
水兵
(
すいへい
)
も
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
も
大賛成
(
だいさんせい
)
なので、
直
(
たゞ
)
ちに
相談
(
さうだん
)
は
纏
(
まとま
)
つたが、さて
何處
(
いづれ
)
の
方面
(
ほうめん
)
へと
見渡
(
みわた
)
すと、
此處
(
こゝ
)
を
去
(
さ
)
る
事
(
こと
)
數里
(
すうり
)
の
西方
(
せいほう
)
に
一個
(
いつこ
)
の
高山
(
かうざん
)
がある、
火山脉
(
くわざんみやく
)
の
一
(
ひと
)
つと
見
(
み
)
え
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
それで三
人
(
にん
)
、
相談
(
さうだん
)
する
樣
(
やう
)
な
顏
(
かほ
)
をして、
一端
(
いつたん
)
松林
(
まつばやし
)
まで
退
(
しりぞ
)
き、
姿
(
すがた
)
が
彼等
(
かれら
)
の
視線
(
しせん
)
から
隱
(
かく
)
れるや
否
(
いな
)
や、それツとばかり
間道
(
かんだう
)
を
逃出
(
にげだ
)
して、
裏
(
うら
)
の
池
(
いけ
)
の
方
(
かた
)
から、
駒岡
(
こまをか
)
の
方
(
かた
)
へ
韋駄天走
(
ゐだてんばし
)
り。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
『
玄竹
(
げんちく
)
。
今夜
(
こんや
)
は
折
(
お
)
り
入
(
い
)
つて
其方
(
そち
)
に
相談
(
さうだん
)
したいことがある。
怜悧
(
りこう
)
な
其方
(
そち
)
の
智慧
(
ちゑ
)
を
借
(
か
)
りたいのぢや。…まあ一
盞
(
さん
)
傾
(
かたむ
)
けよ。
盃
(
さかづき
)
取
(
と
)
らせよう。』と
言
(
い
)
つて、
但馬守
(
たじまのかみ
)
は
持
(
も
)
つてゐた
盃
(
さかづき
)
を
突
(
つ
)
き
出
(
だ
)
した。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
窃
(
ひそ
)
かに人夫等の
相談
(
さうだん
)
するを聞けば皆
感歎
(
かんたん
)
し曰く、之れ
文珠
(
もんじゆ
)
菩薩の恩恵にして、世人未知の菩薩が探検一行によりて、世に
顕
(
あら
)
はれ出でんと欲するの
志
(
こころざし
)
は、一行をして日々晴天に
逢
(
あ
)
はしめ
利根水源探検紀行
(新字旧仮名)
/
渡辺千吉郎
(著)
八
月
(
ぐわつ
)
にアンドレイ、エヒミチは
市役所
(
しやくしよ
)
から、
少
(
すこ
)
し
相談
(
さうだん
)
が
有
(
あ
)
るに
由
(
よ
)
つて、
出頭
(
しゆつとう
)
を
願
(
ねが
)
ふと
云
(
い
)
ふ
招状
(
せうじやう
)
が
有
(
あ
)
つた、で、
定刻
(
ていこく
)
に
市役所
(
しやくしよ
)
に
行
(
い
)
つて
見
(
み
)
ると、もう
地方軍令部長
(
ちはうぐんれいぶちやう
)
を
初
(
はじ
)
め、
郡立學校視學官
(
ぐんりつがくかうしがくゝわん
)
市役所員
(
しやくしよゐん
)
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
相談
(
さうだん
)
半分
(
はんぶん
)
細君
(
さいくん
)
に
話
(
はな
)
して
見
(
み
)
ると、
御米
(
およね
)
は
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
さうな
顏
(
かほ
)
をして、「でも、
行
(
い
)
けないんだから、
仕方
(
しかた
)
がないわね」と
云
(
い
)
つて、
例
(
れい
)
の
如
(
ごと
)
く
微笑
(
びせう
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
仕出たり
光陰
(
くわういん
)
矢
(
や
)
の如く
享保
(
きやうほ
)
も七年とは成ぬ吉之助も
當年
(
たうねん
)
は十八歳と成けり夫婦
相談
(
さうだん
)
して當年の内には吉之助へも
云聞
(
いひきか
)
せ
良辰
(
りやうしん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「どうしたもんだかな、
俺
(
おれ
)
でも
擔
(
かつ
)
いて
歩
(
ある
)
つてんべかな、
恁
(
かう
)
して
置
(
お
)
いたんぢや
仕
(
し
)
やうねえかんな」お
品
(
しな
)
へ
相談
(
さうだん
)
して
見
(
み
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
色々
(
いろ/\
)
と
折檻
(
せつかん
)
もして
見
(
み
)
たが
無駄
(
むだ
)
なので
親父
(
おやぢ
)
も
持餘
(
もてあま
)
し、
遂
(
つひ
)
にお
寺樣
(
てらさま
)
と
相談
(
さうだん
)
した
結極
(
あげく
)
が
斯
(
かう
)
いふ
親子
(
おやこ
)
の
問答
(
もんだふ
)
になつた。
怠惰屋の弟子入り
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
小判
(
こばん
)
處
(
どころ
)
か、
一分
(
いちぶ
)
一
(
ひと
)
ツ
貸
(
か
)
してくれる
相談
(
さうだん
)
がない
處
(
ところ
)
から、むツとふくれた
頬邊
(
ほゝべた
)
が、くしや/\と
潰
(
つぶ
)
れると、
納戸
(
なんど
)
へ
入
(
はひ
)
つてドタリと
成
(
な
)
る。
所謂
(
いはゆる
)
フテ
寢
(
ね
)
と
云
(
い
)
ふのである。
一席話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
序
(
ついで
)
にあの
顏
(
かほ
)
がうつると
猶
(
なほ
)
おもしろいと
相談
(
さうだん
)
はとゝのひて、
不足
(
ふそく
)
の
品
(
しな
)
を
正太
(
しようた
)
が
買物役
(
かいものやく
)
、
汗
(
あせ
)
に
成
(
な
)
りて
飛
(
と
)
び
廻
(
まわ
)
るもをかしく、いよ/\
明日
(
あす
)
と
成
(
な
)
りては
横町
(
よこちやう
)
までも
其沙汰
(
そのさた
)
聞
(
きこ
)
えぬ。
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
B
然
(
しか
)
し
今日
(
こんにち
)
まで
誰
(
だれ
)
も
僕
(
ぼく
)
に
政治上
(
せいぢじやう
)
の
相談
(
さうだん
)
なんど
持
(
も
)
ちかけたものが
無
(
な
)
いのだもの。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
昨日
(
きのふ
)
も
君
(
きみ
)
が
逆上
(
のぼせ
)
られた
後
(
のち
)
、
私
(
わたし
)
はハヾトフと
長
(
なが
)
いこと、
君
(
きみ
)
のことを
相談
(
さうだん
)
しましたがね、いや
君
(
きみ
)
も
此度
(
こんど
)
は
本氣
(
ほんき
)
になつて、
病氣
(
びやうき
)
の
療治
(
れうぢ
)
を
遣
(
や
)
り
給
(
たま
)
はんと
可
(
い
)
かんです。
私
(
わたし
)
は
友人
(
いうじん
)
として
何
(
なに
)
も
彼
(
か
)
も
打明
(
うちあ
)
けます。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
先方
(
せんぱう
)
では
大
(
おほい
)
に
恐縮
(
きようしゆく
)
して、いろ/\
相談
(
さうだん
)
の
末
(
すゑ
)
、
或
(
あ
)
る
名高
(
なだか
)
い
針醫
(
はりい
)
が
亡
(
なくな
)
つて、
其
(
そ
)
の
藥箱
(
くすりばこ
)
の
不用
(
ふよう
)
になつてゐたのを
買
(
か
)
ひ
取
(
と
)
り、それを
療法
(
れうはふ
)
の
禮
(
れい
)
として
贈
(
おく
)
つて
來
(
き
)
たのが、この
藥箱
(
くすりばこ
)
で、
見事
(
みごと
)
な
彫刻
(
てうこく
)
がしてあつて
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
「そりや
私
(
わたし
)
もつい
見
(
み
)
なかつたの。けれども、
屹度
(
きつと
)
あの
相談
(
さうだん
)
よ。
今
(
いま
)
に
兄
(
にい
)
さんが
歸
(
かへ
)
つて
來
(
き
)
たら
聞
(
き
)
いて
御覽
(
ごらん
)
なさい。
屹度
(
きつと
)
左樣
(
さう
)
よ」
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
集めて
相談
(
さうだん
)
しける中長兵衞
心付
(
こゝろづ
)
き彼の
藥
(
くすり
)
を猫に
喰
(
くは
)
せて
試
(
ため
)
しけるに何の事もなければ是には何か
樣子
(
やうす
)
有
(
ある
)
べし我又
致方
(
いたしかた
)
有
(
あれ
)
ば
隨分
(
ずゐぶん
)
油斷
(
ゆだん
)
有
(
ある
)
べからずとて又七を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
圍者
(
かこひもの
)
の
相談
(
さうだん
)
とおぼしけれど、
懲
(
こ
)
りて
詮議
(
せんぎ
)
に
及
(
およ
)
ばず。まだ
此方
(
こつち
)
が
助
(
たすか
)
りさうだと
一笑
(
いつせう
)
しつゝ
歸途
(
きと
)
に
就
(
つ
)
く。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
何
(
なに
)
ごとぞ
飽
(
あ
)
くまで
優
(
やさ
)
しき
孝行
(
かう/\
)
のこヽろに
似
(
に
)
す、
父君
(
ちヽぎみ
)
母君
(
はヽぎみ
)
が
苦勞
(
くらう
)
の
種
(
たね
)
の
嫁
(
よめ
)
いりの
相談
(
さうだん
)
かけ
給
(
たま
)
ふごとに、
我
(
わが
)
まヽながら
私
(
わたく
)
し
一生
(
いつしやう
)
ひとり
住
(
ず
)
みの
願
(
ねが
)
ひあり、
仰
(
おふ
)
せに
背
(
そむ
)
くは
罪
(
つみ
)
ふかけれど
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
雲飛の
妻
(
つま
)
は
早速
(
さつそく
)
子
(
こ
)
と
相談
(
さうだん
)
し石を
某
(
なにがし
)
權官
(
けんくわん
)
に
獻
(
けん
)
じたところ、雲飛は
間
(
ま
)
もなく
獄
(
ごく
)
を出された。
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
B
然
(
しか
)
し
僕
(
ぼく
)
なんどが
相談
(
さうだん
)
しかけたつて
誰
(
だれ
)
も
相手
(
あひて
)
になつて
呉
(
く
)
れないだらう。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
又
(
また
)
或
(
ある
)
若者
(
わかもの
)
が
來
(
き
)
て
奈何云
(
どうい
)
ふ
風
(
ふう
)
に
生活
(
せいくわつ
)
を
爲
(
し
)
たら
可
(
い
)
いかと
相談
(
さうだん
)
を
掛
(
か
)
けられる、と、
他人
(
たにん
)
は
先
(
ま
)
づ一
番
(
ばん
)
考
(
かんが
)
へる
所
(
ところ
)
で
有
(
あ
)
らうが、
貴方
(
あなた
)
には
其答
(
そのこたへ
)
はもう
丁
(
ちやん
)
と
出來
(
でき
)
てゐる。
解悟
(
かいご
)
に
向
(
むか
)
ひなさい、
眞正
(
しんせい
)
の
幸福
(
かうふく
)
に
向
(
むか
)
ひなさい。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
彼
(
かれ
)
は
故郷
(
こきやう
)
へ
幾年目
(
いくねんめ
)
かで
行
(
ゆ
)
く
序
(
ついで
)
もあるし、
幸
(
さいは
)
ひ
勘次
(
かんじ
)
のことは
村落
(
むら
)
に
居
(
ゐ
)
る
内
(
うち
)
に
知
(
し
)
つて
居
(
ゐ
)
たから
相談
(
さうだん
)
をして
來
(
き
)
てやらうといつた。
卯平
(
うへい
)
は
近頃
(
ちかごろ
)
滅切
(
めつきり
)
窪
(
くぼ
)
んだ
茶色
(
ちやいろ
)
の
眼
(
め
)
を
蹙
(
しか
)
めるやうにしながら
微
(
かす
)
かな
笑
(
ゑみ
)
を
浮
(
うか
)
べた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
……
処
(
ところ
)
でものは
相談
(
さうだん
)
ぢやが、
何
(
なん
)
とかして、
其
(
そ
)
の
奥様
(
おくさま
)
を
助
(
たす
)
けると
言
(
い
)
ふ
工夫
(
くふう
)
はねえだか、のう、
御坊
(
ごばう
)
、
人助
(
ひとだす
)
けは
此方
(
こなた
)
の
勤
(
つとめ
)
ぢや、
一
(
ひと
)
つ
折入
(
をりい
)
つて
頼
(
たの
)
むだで、
勘考
(
かんかう
)
してくらつせえ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
とかくは
有金
(
ありがね
)
の
何
(
なに
)
ほどを
分
(
わ
)
けて、
若隱居
(
わかいんきよ
)
の
別
(
べつ
)
戸籍
(
こせき
)
にと
内〻
(
うち/\
)
の
相談
(
さうだん
)
は
極
(
き
)
まりたれど、
本人
(
ほんにん
)
うわの
空
(
そら
)
に
聞流
(
きゝなが
)
して
手
(
て
)
に
乘
(
の
)
らず、
分配金
(
ぶんぱいきん
)
は一
萬
(
まん
)
、
隱居
(
いんきよ
)
扶持
(
ぶち
)
月〻
(
つき/″\
)
おこして、
遊興
(
ゆうけう
)
に
關
(
せき
)
を
据
(
す
)
へず
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
會毎
(
くわいごと
)
に
三人
(
さんにん
)
は
相談
(
さうだん
)
して
必
(
かなら
)
ず
月
(
つき
)
に
一度
(
いちど
)
の
贈品
(
ぞうひん
)
を
大島小學校
(
おほしませうがくかう
)
に
送
(
おく
)
る、それが
必
(
かなら
)
ずしも
立派
(
りつぱ
)
な
物
(
もの
)
ばかりではない、
筆墨
(
ひつぼく
)
の
類
(
るゐ
)
、
書籍
(
しよせき
)
圖畫
(
づぐわ
)
の
類
(
るゐ
)
などで、オルガン
一臺
(
いちだい
)
を
寄送
(
きそう
)
したのが
一番
(
いちばん
)
金目
(
かねめ
)
の
物
(
もの
)
であつた。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
別
(
べつ
)
に
私等
(
わしら
)
に
相談
(
さうだん
)
打
(
ぶ
)
たつしやるに
及
(
およ
)
ぶめえが、
奥様
(
おくさま
)
のお
身
(
み
)
の
上
(
うへ
)
ぢや、
出来
(
でき
)
る
手伝
(
てつだひ
)
なら
為
(
し
)
ずには
居
(
ゐ
)
られぬで、
年
(
とし
)
の
功
(
こう
)
だけも
取処
(
とりどこ
)
があるなら、
今度
(
こんど
)
造
(
つく
)
らつしやるに
助言
(
ぢよごん
)
な
為
(
す
)
べいさ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
はて
扨
(
さて
)
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
なと
太
(
ふと
)
い
眉
(
まゆ
)
を
寄
(
よ
)
せて、お
前
(
まへ
)
にすればたつた
一人
(
ひとり
)
の
同胞
(
きやうだい
)
、
善惡
(
よしあし
)
ともに
分
(
わ
)
けて
聞
(
き
)
かねばならぬ
役
(
やく
)
を
笑
(
わら
)
ひ
事
(
ごと
)
にしては
置
(
お
)
かれまい、
何事
(
なにごと
)
の
相談
(
さうだん
)
か
行
(
い
)
つて
樣子
(
やうす
)
を
見
(
み
)
たらば
宜
(
よ
)
からう
うらむらさき
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
其處
(
そこ
)
で
相談
(
さうだん
)
をして
水盤
(
すゐばん
)
の
座
(
ざ
)
へ……も
些
(
ちつ
)
と
大業
(
おほげふ
)
だけれども、まさか
缺擂鉢
(
かけすりばち
)
ではない。
番茶話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
物
(
もの
)
いはゞ
振切
(
ふりき
)
らんず
袖
(
そで
)
がまへ
嘲
(
あざけ
)
るやうな
尻目遣
(
しりめづか
)
ひ
口惜
(
くちを
)
しと
見
(
み
)
るも
心
(
こゝろ
)
の
僻
(
ひが
)
みか
召使
(
めしつか
)
ひの
者
(
もの
)
出入
(
でいり
)
のもの
指
(
ゆび
)
折
(
を
)
れば
少
(
すくな
)
からぬ
人數
(
にんず
)
ながら
誰
(
た
)
れ
一人
(
ひとり
)
として
我
(
わ
)
れ
相談
(
さうだん
)
の
相手
(
あひて
)
にと
名告
(
なのり
)
出
(
い
)
づるものなし
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
石之助
(
いしのすけ
)
とて
山村
(
やまむら
)
の
總領
(
そうりやう
)
息子
(
むすこ
)
、
母
(
はゝ
)
の
違
(
ちが
)
ふに
父親
(
てゝおや
)
の
愛
(
あい
)
も
薄
(
うす
)
く、これを
養子
(
やうし
)
に
出
(
いだ
)
して
家督
(
あと
)
は
妹娘
(
いもとむすめ
)
の
中
(
なか
)
にとの
相談
(
さうだん
)
、十
年
(
ねん
)
の
昔
(
むか
)
しより
耳
(
みゝ
)
に
挾
(
はさ
)
みて
面白
(
おもしろ
)
からず、
今
(
いま
)
の
世
(
よ
)
に
勘當
(
かんだう
)
のならぬこそをかしけれ
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
はい、……えゝ、
東京
(
とうきやう
)
からござつた
旦那方
(
だんながた
)
も
其
(
そ
)
のつもりで
相談
(
さうだん
)
打
(
ぶ
)
たしつた。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
さへ
持
(
も
)
てりと
聞
(
き
)
くに
娘
(
むすめ
)
の
爲
(
ため
)
にも
我
(
わ
)
が
爲
(
ため
)
にも
行末
(
ゆくすゑ
)
わろき
縁組
(
えんぐみ
)
ならずとより/\の
相談
(
さうだん
)
も
洩
(
も
)
れきく
身
(
み
)
の
腹
(
はら
)
だゝしさ
縱令
(
たとひ
)
身分
(
みぶん
)
は
昔
(
むかし
)
の
通
(
とほ
)
りならずとも
現在
(
げんざい
)
ゆるせし
良人
(
をつと
)
ある
身
(
み
)
に
忌
(
いま
)
はしき
嫁入
(
よめいり
)
沙汰
(
ざた
)
きくも
厭
(
いや
)
なり
表
(
おもて
)
にかざる
仁者顏
(
じんしやがほ
)
は
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ありましたれど
赤子
(
あかご
)
に
着
(
き
)
せる
物
(
もの
)
がないとか
聞
(
き
)
きませば
平常
(
つね
)
の
心
(
こゝろ
)
に
承知
(
しようち
)
がならず
其
(
そ
)
の
夜
(
よ
)
通
(
とほ
)
して
針仕事
(
はりしごと
)
着
(
き
)
るもの
二
(
ふた
)
つ
遣
(
つか
)
はしましたと
得意顏
(
とくいがほ
)
の
物語
(
ものがた
)
り
徳
(
とく
)
は
陰
(
かげ
)
なるこそよけれとか
聞
(
きゝ
)
しが
怪
(
あや
)
しのことよと
疑
(
うたが
)
ふ
胸
(
むね
)
に
相談
(
さうだん
)
せばやの
心
(
こゝろ
)
は
消
(
き
)
えぬ
花子
(
はなこ
)
さま/″\の
患者
(
くわんじや
)
の
話
(
はなし
)
に
昨日
(
きのふ
)
往診
(
みまひ
)
し
同朋町
(
どうぼうちやう
)
とやら
若
(
も
)
しやと
聞
(
き
)
けばつゆ
違
(
たが
)
はぬ
樣子
(
やうす
)
なりそれほどまでには
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“相談”の意味
《名詞》
問題を解決したり、物事を決めたりするために、他の人の意見を聞いたり、互いに意見を述べ合ったりすること。
《動詞》
(他動詞)問題を解決したり、物事を決めたりするために、他の人の意見を聞いたり、互いに意見を述べ合ったりする。
(出典:Wiktionary)
相
常用漢字
小3
部首:⽬
9画
談
常用漢字
小3
部首:⾔
15画
“相談”で始まる語句
相談役
相談中
相談相手
相談成
相談會
相談対手
相談敵手