“韋駄天走”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いだてんばし50.0%
ゐだてんばし50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ことによったら斬り殺してもかまわぬと思いながら、急いで立ち上って森を出ると、韋駄天走いだてんばしりに自藩の方へ駈け出した。
平馬と鶯 (新字新仮名) / 林不忘(著)
教会へ韋駄天走いだてんばしりに走っていって、さあ私は、ざんげする、告白する、何もかも白状する、ざんげ聴聞僧ちょうもんそうは、どこに居られる、さあ、さあ私は言ってしまう、とたいへんな意気込で
虚構の春 (新字新仮名) / 太宰治(著)
如何いかなるすきをや見出みいだしけん、彼方かなたむかつて韋駄天走ゐだてんばしり、獅子しゝ一群いちぐん眞黒まつくろになつてそのあと追掛おひかけた。
それで三にん相談さうだんするやうかほをして、一端いつたん松林まつばやしまで退しりぞき、姿すがた彼等かれら視線しせんからかくれるやいなや、それツとばかり間道かんだう逃出にげだして、うらいけかたから、駒岡こまをかかた韋駄天走ゐだてんばしり。