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體
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たい
ふりがな文庫
“
體
(
たい
)” の例文
新字:
体
掛一
體
(
たい
)
志操
(
こゝろざし
)
宜
(
よろ
)
しからぬ者に付同惡と
存
(
ぞんじ
)
殊
(
こと
)
に
仇討
(
あだうち
)
の
節
(
せつ
)
妨
(
さまた
)
げ致し候故
是非
(
ぜひ
)
なく
疵
(
きず
)
を付候と申ければして又其方
敵討
(
かたきうち
)
致
(
いた
)
さん爲に遊女
奉公
(
ほうこう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
何
(
なに
)
、
馬
(
うま
)
はゐなかつたか? あそこは一
體
(
たい
)
馬
(
うま
)
なぞには、はひれない
所
(
ところ
)
でございます。
何
(
なに
)
しろ
馬
(
うま
)
の
通
(
かよ
)
ふ
路
(
みち
)
とは、
藪
(
やぶ
)
一
(
ひと
)
つ
隔
(
へだ
)
たつて
居
(
を
)
りますから。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
一
緒
(
しよ
)
に
行
(
ゆ
)
かうとした
時
(
とき
)
に、
愛
(
あい
)
ちやんは
王樣
(
わうさま
)
が
小聲
(
こゞゑ
)
で、一
體
(
たい
)
に
其
(
そ
)
の
仲間
(
なかま
)
の
者
(
もの
)
どもに
斯
(
か
)
う
云
(
い
)
はれるのを
聞
(
き
)
きました、『
皆
(
みん
)
な
放免
(
はうめん
)
する』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
〔譯〕身に
老少
(
らうせう
)
有りて、心に老少無し。氣に老少有りて、理に老少無し。須らく能く老少無きの心を
執
(
と
)
つて、以て老少無きの理を
體
(
たい
)
すべし。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
一
體
(
たい
)
、
私
(
わたし
)
の
幼少
(
ちひさ
)
な
時分
(
じぶん
)
には、ごく
弱
(
よわ
)
かつたものですから、この
白狐
(
しろぎつね
)
はこれでも
育
(
そだ
)
つかしら、と
皆
(
みんな
)
に
言
(
い
)
はれたくらゐださうです。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
其
(
そ
)
のきりつと
緊
(
しま
)
つた
身體
(
からだ
)
は
小
(
ちひ
)
さいにしてもそれが
各部
(
かくぶ
)
の
平均
(
へいきん
)
を
保
(
たも
)
つて
唐鍬
(
たうぐは
)
を
執
(
と
)
るときには
彼
(
かれ
)
と
唐鍬
(
たうぐは
)
とは
唯
(
たゞ
)
一
體
(
たい
)
である。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
一
體
(
たい
)
コスモポリタンといふ
言葉
(
ことば
)
の
正確
(
せいかく
)
な
意義
(
いぎ
)
はどういふのだらう。
私
(
わたし
)
には
先
(
ま
)
づ
此
(
こ
)
の
疑問
(
ぎもん
)
が
起
(
おこ
)
つた。そこで『
井上
(
ゐのうへ
)
英和辭典
(
えいわじてん
)
』を
引
(
ひ
)
いて
見
(
み
)
ると、
斯
(
か
)
うある。
桜と狆と愛国心:コスモポリタンの心理
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
かくて恰も火がその
體
(
たい
)
の最や永く保たるゝところに登らんとする素質によりて高きにむかひゆくごとく 二八—三〇
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
然し、その性質
如何
(
いかん
)
に
拘
(
かゝは
)
らず、一
體
(
たい
)
人の犯罪
乃至
(
ないし
)
は祕密を探し尋ねて、それを
白日
(
はくじつ
)
にさらし出すと
云
(
い
)
ふ事はあんまり好い氣持のするものぢやありません。
探偵小説の魅力
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
若
(
も
)
し
疑
(
うたが
)
うて
立戻
(
たちもど
)
り、
予
(
わし
)
が
所行
(
しょぎゃう
)
を
窺
(
うかゝ
)
ひなど
致
(
いた
)
さうなら、
天
(
てん
)
も
照覽
(
せうらん
)
あれ、
汝
(
おのれ
)
が四
肢
(
し
)
五
體
(
たい
)
を
寸々
(
すん/″\
)
に
切裂
(
きりさ
)
き、
飽
(
あ
)
くことを
知
(
し
)
らぬ
此
(
この
)
墓
(
はか
)
を
肥
(
こや
)
すべく
撒
(
ま
)
き
散
(
ち
)
らさうぞよ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
身に迫つてくるもののけはひに思はず三人が
體
(
たい
)
を立てなほさうとした瞬間、側の火鉢のなかの鐵の火箸の一本を鷲づかみにした熊吉はもう片膝を立ててゐた。
黎明
(旧字旧仮名)
/
島木健作
(著)
一
體
(
たい
)
日本
(
にほん
)
の
婦
(
をんな
)
の足と
來
(
く
)
たら、周三
等
(
ら
)
の
所謂
(
いはゆる
)
大根
(
だいこん
)
で、
不恰好
(
ぶかつかう
)
に
短
(
みぢか
)
いけれども、お房の足はすツと長い、
從
(
したが
)
ツて
背
(
せい
)
も
高
(
たか
)
かツたが、と謂ツて
不態
(
ぶざま
)
な
大柄
(
おほがら
)
ではなかツた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
一
體
(
たい
)
この
規則
(
きそく
)
でさせる
事
(
こと
)
は
規則
(
きそく
)
其物
(
そのもの
)
の
存
(
そん
)
してゐる
間
(
あひだ
)
、
即
(
すなは
)
ち
規則
(
きそく
)
にはまつて
居
(
ゐ
)
る
間
(
あひだ
)
はよろしいが、
他日
(
たじつ
)
境遇
(
きやうぐう
)
が
變
(
か
)
はると、
一方
(
ひとかた
)
ならぬ
差支
(
さしつかへ
)
を
生
(
しやう
)
ずる
事
(
こと
)
がありませう。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
一
體
(
たい
)
の
容顏
(
きりよう
)
好
(
い
)
い
方
(
ほう
)
なれども、いかにもいかにもの
田舍風
(
いなかふう
)
、
午房縞
(
ごぼうじま
)
の
綿入
(
わたい
)
れに
論
(
ろん
)
なく
白木綿
(
しろもめん
)
の
帶
(
おび
)
、
青
(
あを
)
き
毛布
(
けつと
)
を
膝
(
ひざ
)
の
下
(
した
)
に、
前
(
まへ
)
こゞみに
成
(
な
)
りて
兩手
(
りようて
)
に
頭
(
かしら
)
をしかと
押
(
おさ
)
へし。
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
此瀧
(
このたき
)
を
過
(
す
)
ぎて
小一町
(
こいつちやう
)
、
道
(
みち
)
のほとり、
山
(
やま
)
の
根
(
ね
)
の
巖
(
いは
)
に
清水
(
しみづ
)
滴
(
したゝ
)
り、三
體
(
たい
)
の
地藏尊
(
ぢざうそん
)
を
安置
(
あんち
)
して、
幽徑
(
いうけい
)
磽确
(
げうかく
)
たり。
逗子だより
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
が其の
店
(
みせ
)
といふのも見すぼらしくはないまでもただあたりまへの八百屋に過ぎなかつたので、それまであまり見かけたことはなかつた。一
體
(
たい
)
私はあの檸檬が好きだ。
檸檬
(旧字旧仮名)
/
梶井基次郎
(著)
晴着
(
はれぎ
)
の
場所
(
ばしよ
)
へは
向
(
む
)
かない。これは
彼
(
かれ
)
を
蔑
(
さげす
)
み、
彼
(
かれ
)
はこれを
憤
(
いきどほ
)
る。こんなことが、一
體
(
たい
)
あつてよいものか
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
「來たの?」無邪氣さうに、
紅
(
あか
)
の這入つてゐない
友禪縮緬
(
いうぜんちりめん
)
に包まれたからだをひツたり義雄に添はせた。そして、左りの手を手摺りに當てて、醉つてゐる
體
(
たい
)
をささへる。
泡鳴五部作:04 断橋
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
翌朝
(
よくてう
)
知縣
(
ちけん
)
に
送
(
おく
)
られて
出
(
で
)
た。けふもきのふに
變
(
かは
)
らぬ
天氣
(
てんき
)
である。一
體
(
たい
)
天台
(
てんだい
)
一
萬
(
まん
)
八千
丈
(
ぢやう
)
とは、いつ
誰
(
たれ
)
が
測量
(
そくりやう
)
したにしても、
所詮
(
しよせん
)
高過
(
たかす
)
ぎるやうだが、
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
虎
(
とら
)
のゐる
山
(
やま
)
である。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
遺骨
(
ゐこつ
)
は三四
體
(
たい
)
、
合葬
(
がつそう
)
した
形跡
(
けいせき
)
がある。
其所
(
そこ
)
にも
此所
(
こゝ
)
にも
人骨
(
じんこつ
)
が
横
(
よこた
)
はつて
居
(
ゐ
)
るが、
多年
(
たねん
)
泥水
(
どろみづ
)
に
浸
(
した
)
されて
居
(
ゐ
)
たので、
手
(
て
)
に
觸
(
ふ
)
れると
宛然
(
まるで
)
泥
(
どろ
)
の
如
(
ごど
)
く、
形
(
かたち
)
を
全
(
まつた
)
く
取上
(
とりあ
)
げる
事
(
こと
)
は
出來
(
でき
)
ぬ。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
要
(
えう
)
するに、
化物
(
ばけもの
)
の
形式
(
けいしき
)
は
西洋
(
せいやう
)
は一
體
(
たい
)
に
幼稚
(
えうち
)
である。
希臘
(
ぎりしや
)
や
埃及
(
えじぷと
)
は
多
(
おほ
)
く
人間
(
にんげん
)
と
動物
(
どうぶつ
)
の
繼合
(
つぎあは
)
せをやつて
居
(
ゐ
)
る
事
(
こと
)
は
前
(
まへ
)
に
述
(
の
)
べたが、それでは
形
(
かたち
)
は
巧
(
たくみ
)
に
出來
(
でき
)
ても
所謂
(
いはゆる
)
完全
(
くわんぜん
)
な
化物
(
ばけもの
)
とは
云
(
い
)
へない。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
が、
作用
(
さよう
)
には
何
(
なに
)
もない。
死
(
し
)
に
對
(
たい
)
して
恐怖
(
きようふ
)
を
抱
(
いだ
)
く
臆病者
(
おくびやうもの
)
は、
左
(
さ
)
の
事
(
こと
)
を
以
(
もつ
)
て
自分
(
じぶん
)
を
慰
(
なぐさ
)
める
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
る。
即
(
すなは
)
ち
彼
(
か
)
の
體
(
たい
)
を
將來
(
しやうらい
)
、
草
(
くさ
)
、
石
(
いし
)
、
蟇
(
ひきがへる
)
の
中
(
うち
)
に
入
(
い
)
つて、
生活
(
せいくわつ
)
すると
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
を
以
(
もつ
)
て
慰
(
なぐさ
)
むることが
出來
(
でき
)
る。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
音
(
おと
)
ありて聲無し、名あれど
體
(
たい
)
無し
頌歌
(旧字旧仮名)
/
ポール・クローデル
(著)
體
(
たい
)
も崩さず、ぢつとして
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
面
(
めん
)
をふり
體
(
たい
)
をかはして
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
好み
童女
(
どうぢよ
)
に
稀
(
まれ
)
なる
能書
(
のうしよ
)
なりと人々も
稱譽
(
もてはや
)
しけり此お高一
體
(
たい
)
容貌
(
みめかたち
)
美麗
(
うるはし
)
くして十五六歳に
成
(
なり
)
し頃は
類
(
たぐひ
)
なき
艷女
(
たをやめ
)
なりと見る
人毎
(
ひとごと
)
に心を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
どんな
書物
(
しよもつ
)
でもといふ
事
(
こと
)
は、
甚
(
はなは
)
だボンヤリしてゐるやうであるが、
實際
(
じつさい
)
、一
體
(
たい
)
書物
(
しよもつ
)
なり、
書物
(
しよもつ
)
の
選擇
(
せんたく
)
といふものは、
各人
(
かくじん
)
の
自由
(
じいう
)
に
任
(
まか
)
せる
外
(
ほか
)
はない。
読書の態度
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「
復
(
ま
)
たお
出
(
い
)
で、ね、一
體
(
たい
)
誰
(
だれ
)
が
自分
(
じぶん
)
なんだか?」
能
(
よ
)
く
氣
(
き
)
をつけて
居
(
ゐ
)
やう、「それが
解
(
わか
)
つたら
來
(
く
)
るわ、それでなければ
私
(
わたし
)
が
他
(
ほか
)
の
人
(
ひと
)
になるまで
此處
(
こゝ
)
に
居
(
ゐ
)
やう」
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
〔譯〕人心の
靈
(
れい
)
は、
氣
(
き
)
を
主
(
しゆ
)
とす。氣は
體
(
たい
)
に之れ
充
(
み
)
つるものなり。凡そ事を爲すに、氣を以て
先導
(
せんだう
)
と爲さば、則ち
擧體
(
きよたい
)
失措
(
しつそ
)
無し。
技能
(
ぎのう
)
工藝
(
こうげい
)
も、亦皆
此
(
かく
)
の如し。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
一
體
(
たい
)
中根
(
なかね
)
は
平素
(
へいそ
)
は
決
(
けつ
)
して
成績佳良
(
せいせきかりやう
)
の
方
(
はう
)
ではなかつた。
己
(
おれ
)
も
度度
(
たびたび
)
嚴
(
きび
)
しい
小言
(
こごと
)
を
云
(
い
)
つた。が、
人間
(
にんげん
)
の
眞面目
(
しんめんもく
)
は
危急
(
ききふ
)
の
際
(
さい
)
に
初
(
はじ
)
めて
分
(
わか
)
る。
己
(
おれ
)
は
中根
(
なかね
)
の
眞價
(
しんか
)
を
見誤
(
みあやま
)
つてゐた。
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
今
(
いま
)
に
此
(
こ
)
の
筆法
(
ひつはふ
)
を
以
(
もつ
)
て
日本國内
(
にほんこくない
)
の
政治
(
せいぢ
)
を
改造
(
かいざう
)
せよと
迫
(
せま
)
るものがあつたら、
君
(
きみ
)
は一
體
(
たい
)
どうする
積
(
つも
)
りだね。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
子
(
こ
)
には
襤褸
(
ぼろ
)
を
下
(
さ
)
げさせ
家
(
いゑ
)
とては二
疊
(
じよう
)
一
間
(
ま
)
の
此樣
(
こん
)
な
犬小屋
(
いぬごや
)
、
世間
(
せけん
)
一
體
(
たい
)
から
馬鹿
(
ばか
)
にされて
別物
(
べつもの
)
にされて、よしや
春秋
(
はるあき
)
の
彼岸
(
ひがん
)
が
來
(
く
)
ればとて、
隣近處
(
となりきんじよ
)
に
牡丹
(
ぼた
)
もち
團子
(
だんご
)
と
配
(
くば
)
り
歩
(
ある
)
く
中
(
なか
)
を
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
一
體
(
たい
)
多數
(
たすう
)
の
人
(
ひと
)
が
集
(
あつま
)
つて一
家
(
か
)
を
組織
(
そしき
)
すれば
自然
(
しぜん
)
の
勢
(
いきほひ
)
として
多數人
(
たすうじん
)
の
便宜
(
べんぎ
)
といふ
事
(
こと
)
を
心掛
(
こゝろがけ
)
ねばなりません、
多數
(
たすう
)
に
都合
(
つがふ
)
の
宜
(
よろ
)
しいとやうにといふのが
畢竟
(
ひつきやう
)
規則
(
きそく
)
の
精神目的
(
せいしんもくてき
)
でありませう。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
一
體
(
たい
)
日本
(
にほん
)
で
縣
(
けん
)
より
小
(
ちひ
)
さいものに
郡
(
ぐん
)
の
名
(
な
)
を
附
(
つ
)
けてゐるのは
不都合
(
ふつがふ
)
だと、
吉田東伍
(
よしだとうご
)
さんなんぞは
不服
(
ふふく
)
を
唱
(
とな
)
へてゐる。
閭
(
りよ
)
が
果
(
はた
)
して
台州
(
たいしう
)
の
主簿
(
しゆぼ
)
であつたとすると
日本
(
にほん
)
の
府縣知事
(
ふけんちじ
)
位
(
くらゐ
)
の
官吏
(
くわんり
)
である。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
其代
(
そのかは
)
りに
奧壁
(
おくかべ
)
から一
尺
(
しやく
)
二
寸
(
ずん
)
隔
(
へたて
)
て、一
列
(
れつ
)
に
石
(
いし
)
が
並
(
なら
)
べてあり、それから三
尺
(
じやく
)
を
隔
(
へだて
)
て、
又
(
また
)
第
(
だい
)
二
列
(
れつ
)
の
石
(
いし
)
が
列
(
なら
)
べてある。
其間
(
そのあひだ
)
に、
人骨
(
じんこつ
)
の
腐蝕
(
ふしよく
)
したのが二三
體
(
たい
)
泥
(
どろ
)
の
如
(
ごど
)
くなつて
横
(
よこた
)
はつて
居
(
ゐ
)
る。
鐵鏃
(
てつぞく
)
がある。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
『
然
(
しか
)
し
貴方
(
あなた
)
は一
體
(
たい
)
何處
(
どこ
)
へお
出掛
(
でか
)
けにならうと
云
(
い
)
ふのです?』
院長
(
ゐんちやう
)
は
問
(
と
)
ふた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「わたしや、
氣
(
き
)
が
附
(
つ
)
かなかつたが一
體
(
たい
)
、
今日
(
けふ
)
のは
何
(
なに
)
からですね」
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
運轉臺上
(
うんてんだいじやう
)
の
人
(
ひと
)
の
體
(
たい
)
も
傾
(
かたむ
)
く
澪
(
みを
)
の
如
(
ごと
)
く
黒
(
くろ
)
く
曲
(
まが
)
つた。
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
しかし
夫
(
をつと
)
を
殺
(
ころ
)
したわたしは、
盜人
(
ぬすびと
)
の
手
(
て
)
ごめに
遇
(
あ
)
つたわたしは、一
體
(
たい
)
どうすれば
好
(
よ
)
いのでせう? 一
體
(
たい
)
わたしは、——わたしは、——(
突然
(
とつぜん
)
烈
(
はげ
)
しき
歔欷
(
すすりなき
)
)
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
せざりし者と
泣々
(
なく/\
)
頼
(
たの
)
む
貰
(
もら
)
ひ乳の足ぬ
勝
(
がち
)
なる
養育
(
やういく
)
に
繋
(
つな
)
ぐ我が子の玉の
緒
(
を
)
の
細
(
ほそ
)
くも五
體
(
たい
)
痩
(
やせ
)
ながら
蟲氣
(
むしけ
)
も有ぬ
健
(
すこや
)
かさ
縁
(
えん
)
有ればこそ親子と成何知らぬ兒に此
憂苦
(
いうく
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
『「
醜飾
(
しうしよく
)
」なンて
聞
(
き
)
いたことがないわ』と
愛
(
あい
)
ちやんが一
本
(
ぽん
)
突
(
つ
)
ッ
込
(
こ
)
みました。『一
體
(
たい
)
それはどんな
事
(
こと
)
!』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
一
體
(
たい
)
私
(
わたし
)
は、この
頃
(
ころ
)
流
(
りう
)
行のいはゆる
藝術寫眞
(
げいじゆつしやしん
)
には、何の
感興
(
かんけう
)
も持たない。あの
變
(
へん
)
に
氣取
(
きと
)
つた、いかにも
思
(
おも
)
はせ
振
(
ぶり
)
な、しかも一
種
(
しゆ
)
の
型
(
かた
)
にはまつた
印畫
(
いんぐわ
)
のとこがいゝといふのであらう?
写真と思ひ出:――私の写真修行――
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
一
體
(
たい
)
詩
(
し
)
を
吟
(
ぎん
)
ずることの
好
(
すき
)
な
人
(
ひと
)
で、
裏
(
うら
)
の
僧院
(
そうゐん
)
でも、
夜
(
よる
)
になると
詩
(
し
)
を
吟
(
ぎん
)
ぜられました。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
〔譯〕聖賢を
講説
(
かうせつ
)
して之を
躬
(
み
)
にする能はず、之を
口頭
(
こうとう
)
聖賢と謂ふ、吾れ之を聞いて一たび
惕然
(
てきぜん
)
たり。道學を
論辯
(
ろんべん
)
して之を
體
(
たい
)
する能はず、之を紙上道學と謂ふ、吾れ之を聞いて再び
惕然
(
てきぜん
)
たり。
南洲手抄言志録:03 南洲手抄言志録
(旧字旧仮名)
/
秋月種樹
、
佐藤一斎
(著)
僕
(
ぼく
)
は一
體
(
たい
)
、
滅多
(
めつた
)
に
封書
(
ふうしよ
)
といふものを
書
(
か
)
かない。そんなに
人
(
ひと
)
の
見
(
み
)
て
惡
(
わる
)
い
樣
(
やう
)
な
事
(
こと
)
を
書
(
か
)
く
場合
(
ばあひ
)
はないからなア。それで
僕
(
ぼく
)
は
何用
(
なによう
)
でも
大抵
(
たいてい
)
葉書
(
はがき
)
で
濟
(
す
)
ますのだが、
若
(
も
)
し一
枚
(
まい
)
で
足
(
た
)
りなければ二
枚
(
まい
)
續
(
つゞ
)
きにする。
ハガキ運動
(旧字旧仮名)
/
堺利彦
(著)
茶屋
(
ちやゝ
)
が
棧橋
(
ざんばし
)
とんと
沙汰
(
さた
)
して、
廻
(
まわ
)
り
遠
(
どほ
)
や
此處
(
こゝ
)
からあげまする、
誂
(
あつら
)
へ
物
(
もの
)
の
仕事
(
しごと
)
やさんと
此
(
この
)
あたりには
言
(
い
)
ふぞかし、一
體
(
たい
)
の
風俗
(
ふうぞく
)
よそと
變
(
かは
)
りて
女子
(
おなご
)
の
後帶
(
うしろおび
)
きちんとせし
人
(
ひと
)
少
(
すく
)
なく、がらを
好
(
この
)
みて
巾廣
(
はゞひろ
)
の
卷帶
(
まきおび
)
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
既
(
も
)
う
大丈夫
(
だいじやうぶ
)
だといふ
所
(
ところ
)
で、
望生
(
ぼうせい
)
に一
體
(
たい
)
如何
(
どう
)
したのかと
問
(
と
)
うて
見
(
み
)
ると、
草刈
(
くさかり
)
の
中
(
なが
)
に、
子供
(
こども
)
が
居
(
ゐ
)
て、
去年
(
きよねん
)
の
暮
(
くれ
)
、
此處
(
こゝ
)
へ
大穴
(
おほあな
)
を
開
(
あ
)
けたのは、
此人達
(
このひとたち
)
だと
告
(
つ
)
げた
爲
(
ため
)
に、いくらお
前達
(
まへたち
)
が
猫
(
ねこ
)
を
冠
(
かぶ
)
つても
駄目
(
だめ
)
だと
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
這麼
(
こんな
)
ことを
主張
(
しゆちやう
)
なさるのか、
貴方
(
あなた
)
は一
體
(
たい
)
哲人
(
ワイゼ
)
ですか、
哲學者
(
てつがくしや
)
ですか?
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
婦人
(
ふじん
)
に
何
(
ど
)
ういふ
書物
(
しよもつ
)
を
讀
(
よ
)
ませたらいゝかといふ
事
(
こと
)
を
話
(
はな
)
す
前
(
まへ
)
に、一
體
(
たい
)
、
婦人
(
ふじん
)
のみに
讀
(
よ
)
ませるといふやうな
書物
(
しよもつ
)
があるかどうか、それを
考
(
かんが
)
へて
見
(
み
)
なければならない。
読書の態度
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
このW刑事が私に話した
處
(
ところ
)
の嬉しさの味とは何を意味するものであらうか? いや、それよりも探偵とは一
體
(
たい
)
どう
云
(
い
)
ふ仕事であらうか?
云
(
い
)
ふまでもなく、それは彼もちよつと
云
(
い
)
つたやうに人間の
探偵小説の魅力
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
“體”の意味
《名詞》
体参照
(出典:Wiktionary)
“體(
体
)”の解説
体(體、躰、躯、身体、からだ)、身体(しんたい)は、生物学的かつ文化的に規定された、有機体としての人間や動物の構造を指す。人間は身体を通じて世界を経験し、世界を構成する。
(出典:Wikipedia)
體
部首:⾻
23画
“體”を含む語句
容體
屍體
身體
全體
體裁
勿體
裸體
正體
肉體
大體
體格
形體
身體中
體躯
仁體
實體
體質
本體
風體
小體
...