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大變
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たいへん
所へ
顏の
割に
頭の
薄くなり
過ぎた
肥つた
男が
出て
來て、
大變丁寧に
挨拶をしたので、
宗助は
少し
椅子の
上で
狼狽た
樣に
首を
動かした。
少年の
指す
方を
眺めると
如何にも
大變!
先刻吾等の
通※して
來た
黄乳樹の
林の
中より、
一頭の
猛獸が
勢鋭く
現はれて
來たのである。
有りますとも、
第一、
品川の
近くでは
有名な
權現臺といふ
處が
有ります。
其所なんぞは
大變です、
這んな
破片は
山の
樣に
積んで
有ります
『
大變差支へるわ』と
愛ちやんは
急いで
云つて、『
卵など
狙つちや
居なくつてよ、そんな、そんな
卵なんて
欲しかないわ。
生なもの
厭なこッた』
見て長八
貴樣は
何れへ行しや
何だ
貰ひはありしかと云ば否先生御戯談所では御座りません
實に
大變が出來ましたといふを
櫻の
皮を
剥されては
大變と、
兒童は
早速親父の
言ふ
通りになつて
其翌日から
平常の
如く
學校へ
行く
風で
家を
出た。けれども
決して
學校には
行かない。
おどろいたのは
御亭主でした。
大變なことになつたものです。
天地が、ひつくりかえつたやうです。そんな
日がそれ
以來、
幾日も
幾日も
續きました。
「ぢやあ、
私が
教へてあげます。」と
蛙がいひました。
牝牛と
小鳥は
大變喜んで、
蛙に
子守歌を
教へて
貰ひました。
「おゝえや、たえしたもんだね、
此れ
鹽だんべけまあ、
見てえたつて
見らつるもんぢやねえよ、かうえ
物あねえ、
能くまあ
持つて
來て
勘次さん
此ら
大變だ」
「
此の
近所では、
三人死にましたさうですね、
毒の
入つた
井戸水を
飮んで……
大變な
事に
成りましたなあ。」
大隈侯ひとりの
分がそれだけあるとすれば、
日本全國で
使はれる
年始の
葉書は
大變な
數だらうなア。
狸の
毛皮は
大變役に
立つもので、
値段も
高いのです。
狐や
狸は
昔は
人を
化すものと
信じられたりしましたが、
決してそんなばかげたことがあり
得るわけもありません。
小利口なるは
狡るき
性根をやしなうて
面かぶりの
大變ものに
成もあり、しやんとせし
氣性ありて
人間の
質の
正直なるは、すね
者の
部類にまぎれて
其身に
取れば
生涯の
損おもふべし
此の風では、
街頭の
砂ツ
埃は
大變なものだらうな。いや、
東京の空氣は
混濁してゐる。
が、
若し
這麼事を
女主人にでも
嗅付けられたら、
何か
良心に
咎められる
事があると
思はれやう、
那樣疑でも
起されたら
大變と、
彼はさう
思つて
無理に
毎晩眠た
振をして、
大鼾をさへ
發いてゐる。
またその神のお
妃スセリ姫の命は、
大變嫉妬深い
方でございました。
侍童
大變ぢゃ、
戰うてぢゃ!
速う
夜番の
衆を
呼んで
來よう。
すつかり
奇麗に
刈りあげるのはなか/\
大變な
仕事でした。
中途から
顏を
出した
宗助には、
能くも
解せなかつたけれども、
講者は
能辯の
方で、
默つて
聞いてゐるうちに、
大變面白い
所があつた。
愛ちやんはこれを
見て
哄笑しました、しかし
其聲を
聞きつけられては
大變だと
思つて
急いで
復た
森の
中へ
駈け
戻りました。
これは
大變と、
總掛りで
地ならしをして、
今度は
又思ひ
思ひに
陣を
取り、
西から
東に
向つて
坑道を
進め
掛けた。
「
堪らねえ、こりや
大變、
日南水だ。
行水盥へ
鰌が
湧かうと
云ふんだ、
後生してくんねえ、
番頭さん。」
「それは
大變よ。」といひました。
何が
大變なのか
牝牛と
小鳥が
心配さうにきくと、
蛙はいひました。
聞長兵衞夫は何が
大變だと云に長八
誠に大變なり親分に御相談申さねばならず
夫に
付ても是まで親分には
隱て
御咄し申さざりしが私し共夫婦は
豫て御存じの通り
國元を
次ぎに
草原の
濕地は『
腐植土』といつて、
植物が
枯れて、
根や
枝や
葉が
腐つた
肥料になつてゐるような
土に
富み、
水分も
多いので、
植物の
生育には
大變都合がよいため
博勞等ぞろ/\
繼つて
來んだから、
峯の
方でも
谷底の
方でも一
度に
大變だあ、さうすつと
駒つ
子奴等ひゝんなんてあばさけてぱか/\ぱか/\と
斯う
運びが
違つて
來らな
私は
神樣に
誓つて
申しますよ、
貴方はまだ
御存じはありますまいが、
大變な
事があります。
今日の
日の
出を
忘ないで
居なさい
如何じや
大變顏の
色が
惡いやうじやがそんな
元氣のない
顏色をして
居ては
世の
中を
渡れるものではない、
一同に
日の
出を
拜んだも
目出度い
縁じや
むゝ
美登利さんはな
今の
先己れの
家の
前を
通つて
揚屋町の
刎橋から
這入つて
行た、
本當に
正さん
大變だぜ、
今日はね、
髮を
斯ういふ
風にこんな
島田に
結つてと、
變てこな
手つきをして
「おや
宗さん、
少時御目に
掛ゝらないうちに、
大變御老けなすつた
事」といふ
一句であつた。
御米は
其折始めて
叔父夫婦に
紹介された。
四邊は
其香ひで
大變でした。
公爵夫人でさへも、
坊ッちやんと
殆んど
交る/″\
嚏をして、
噎せる
苦しさに
互に
頻切なしに
泣いたり
喚いたりして
居ました。
斯うした
地主にばかり
出會して
居れば
文句は
無いなど
戯れつゝ、
其方を
發掘に
掛つたが、
此所は
未だ三
千年來手のつかぬ
處であつて、
貝層の
具合が
大變に
好い。
あゝ、
默り
默り。——あの
高橋を
出る
汽船は
大變な
混雜ですとさ。——この
四五年浦安の
釣がさかつて、
沙魚がわいた、
鰈が
入つたと、
乘出すのが、
押合、へし
合。
『やア、
大變だ/\。』と
叫びつゝ
私は
本船の
右舷左舷を
眺めた。
船には
當番水夫あり。
ば
懸たりける
折節山風
烈くして
炎は所々へ
燃移れば三十一人の小賊共スハ
大變なりと
慌騷ぐも
毒酒に五體の
利ざれば
憐れむべし
一人も殘らず
燒燗て
死亡に及ぶを
強惡の三人は是を
「そんだが
怪我は
大變なこたねえのか」
南の
亭主はそれも
義理だといふやうに
聞いた。
然し
同じ
針葉樹の
中にもまつとひのきの
葉は
大變違つてゐますし、
濶葉樹の
中にもあをぎりのような
廣く
大きい
葉、もみぢの
葉のように
掌状に
分かれた
葉、やなぎのように
細長い
葉があります。
今夜はお
客が
大變に
醉ひましたからお
目にかゝつたとてお
話しも
出來ませぬと
斷つておくれ、あゝ
困つた
人だねと
眉を
寄せるに、お
前それでも
宜いのかへ、はあ
宜いのさとて
膝の
上で
撥を
弄べば
『
私も
大變空きました。
大船でお
辨を
買ひましよう。』
いくら
立つても
望生が
戻つて
來ぬ。これに
心配しながら
二人で
行つて
見ると、
大變だ。
殺氣立つて
居る。
意氣込んで
話をすると——
道理こそ……
三光社の
境内は
大變な
赤蜻蛉で、
雨の
水溜のある
處へ、
飛びながらすい/\と
下りるのが
一杯で、
上を
乘越しさうで
成らなかつた。
火事の
處もあり
軍の
處もあり、
僕は
大變に
好きなれば、
姉樣も
御覽にならば
吃度お
好きならん、
大姉樣は
上野のも
淺草のも
方々のを
幾度も
見しに、
中姉樣を
一度も
連れて
行かぬは
意地わるでは
無きか
何だ。
何だ。
地震か
火事か、と
騷ぐと、
馬だ、
馬だ。
何だ、
馬だ。
主のない
馬だ。はなれ
馬か、そりや
大變と、
屈竟なのまで、
軒下へパツと
退いた。
放れ
馬には
相違ない。
「
大變だ、
大變だ、
材木が
化けたんだぜ、
小屋の
材木に
葉が
茂つた、
大變だ、
枝が
出來た。」
此奴毆られては
大變だと
余はコソ/\と
逃げ
出した。
私の
身體は
構はないが、もしか、
世間に
知れるやうな
事があると、
先方の
人が
大變なんです。
「
大變です。」「……」「
化ものが
出ます。」「……」「
先生の
壁のわきの、あの
小窓の
處へ
机を
置いて、
勉強をして
居りますと……
恁う、じり/\と
燈が
暗く
成りますから、 ...
「おや。」「どうも、
何だつて
大變な
人で、とても
内へは
入れません。」「はてな、へい?……」いかに
見舞客が
立込んだつて、まはりまはつて、
家へ
入れないとは
變だ、と
思ふと