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種
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しゆ
ふりがな文庫
“
種
(
しゆ
)” の例文
王侯将相何ぞ
種
(
しゆ
)
あらんや。平民から一躍して大臣の印綬を
握
(
つか
)
む事の出来る今日ぢやぞ。なア亀井、筆なんぞは折つぺしッて焼いて了へ。
貧書生
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
爭
(
あらそ
)
ひ
將棋
(
せうき
)
に
敗
(
やぶ
)
れて
血
(
ち
)
を
吐
(
は
)
いて死ぬなどは一
種
(
しゆ
)
の
悲壯
(
ひそう
)
美を
感
(
かん
)
じさせるが、
迂濶
(
うくわつ
)
に死ぬ事も出來ないであらう
現
(
げん
)
代の
專
(
せん
)
門
棋士
(
きし
)
は平
凡
(
ぼん
)
に
下手の横好き:―将棋いろいろ―
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
見れば、自分の爲に新しい
茶碗
(
ちやわん
)
と
角
(
かく
)
の
箸
(
はし
)
までが用意されてあツた。周三は一
種
(
しゆ
)
暖
(
あつたか
)
い
情趣
(
じやうしゆ
)
を感じて、何といふ意味も無く
悦
(
うれ
)
しかつた。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
其
(
その
)
輕氣球
(
けいきゝゆう
)
を
飛揚
(
ひやう
)
して、
誰
(
だれ
)
か一二
名
(
めい
)
、
印度
(
インド
)
のコロンボ
市
(
し
)
か
其他
(
そのた
)
の
大陸地方
(
たいりくちほう
)
の
都邑
(
とゆう
)
に
達
(
たつ
)
し、
其處
(
そこ
)
で、
電光艇
(
でんくわうてい
)
が
要
(
えう
)
する十二
種
(
しゆ
)
の
藥液
(
やくえき
)
を
買整
(
かひとゝの
)
へ
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
勘次
(
かんじ
)
は
小屋
(
こや
)
で
卯平
(
うへい
)
が
鹽鮭
(
しほざけ
)
を
燒
(
や
)
く
臭
(
にほひ
)
を
嗅
(
か
)
いでは一
種
(
しゆ
)
の
刺戟
(
しげき
)
を
感
(
かん
)
ずると
共
(
とも
)
に
卯平
(
うへい
)
を
嫉
(
にく
)
むやうな
不快
(
ふくわい
)
の
念
(
ねん
)
がどうかすると
遂
(
つひ
)
起
(
おこ
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
併し疾病絶滅の道の個人的の部分を論ずれば、猶其の上に
種
(
しゆ
)
の善良なるものを傳ふる事を當然の義務として希望するの念を持續することを要する。
努力論
(旧字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
凡
(
およ
)
そ
眞
(
しん
)
の
化物
(
ばけもの
)
といふものは、
何處
(
どこ
)
の
部分
(
ぶぶん
)
を
切
(
き
)
り
離
(
はな
)
しても、一
種
(
しゆ
)
異樣
(
いやう
)
な
形相
(
げうさう
)
で、
全體
(
ぜんたい
)
としては
渾然
(
こんぜん
)
一
種
(
しゆ
)
の
纏
(
まと
)
まつた
形
(
かたち
)
を
成
(
な
)
したものでなければならない。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
われ/\はこの
種
(
しゆ
)
の
火山
(
かざん
)
を
死火山
(
しかざん
)
或
(
あるひ
)
は
舊火山
(
きゆうかざん
)
と
名
(
な
)
づけて、
有史以來
(
ゆうしいらい
)
噴火
(
ふんか
)
した
歴史
(
れきし
)
を
有
(
も
)
つてゐる
活火山
(
かつかざん
)
と
區別
(
くべつ
)
してゐる。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
それは、ある
種
(
しゆ
)
の作家たちが書くやうな、
附燒刃
(
つけやきば
)
でなく、作者の身についた物であるからである。(何と、近頃は、附燒刃の作品の
多
(
おほ
)
すぎることよ。)
「鱧の皮 他五篇」解説
(旧字旧仮名)
/
宇野浩二
(著)
先生
(
せんせい
)
は
其一間
(
そのひとま
)
を
書齋
(
しよさい
)
として
居
(
を
)
られましたが、
書籍
(
しよせき
)
は
學校用
(
がくかうよう
)
の
外
(
ほか
)
、
新刊物
(
しんかんもの
)
が二三
種
(
しゆ
)
床
(
とこ
)
の
上
(
うへ
)
に
置
(
お
)
いてあるばかりでした。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
蔵石
(
ざうせき
)
に名の高き人近年
夥
(
おびたゝ
)
し、
余
(
よ
)
も諸家の
奇石
(
きせき
)
を見しに皆一家の
蔵
(
をさむ
)
る処三千五千
種
(
しゆ
)
にいたる、五日十日の日を
尽
(
つく
)
してやう/\
眼
(
め
)
をふる㕝を
得
(
う
)
るにいたる
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
彼
(
かれ
)
は
其眼中
(
そのがんちゆう
)
に
社會
(
しやくわい
)
の
人々
(
ひと/″\
)
を
唯
(
たゞ
)
二
種
(
しゆ
)
に
區別
(
くべつ
)
してゐる、
義者
(
ぎしや
)
と、
不義者
(
ふぎしや
)
と、
而
(
さう
)
して
婦人
(
ふじん
)
の
事
(
こと
)
、
戀愛
(
れんあい
)
の
事
(
こと
)
に
就
(
つ
)
いては、
毎
(
いつ
)
も
自
(
みづか
)
ら
深
(
ふか
)
く
感
(
かん
)
じ
入
(
い
)
つて
説
(
と
)
くのであるが
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
八〇
白江
(
しらえ
)
熊谷
(
くまがへ
)
の両士、
公
(
きみ
)
に
八一
大御酒
(
おほみき
)
すすめたてまつるとて
八二
実
(
まめ
)
やかなるに、臣も
八三
鮮
(
あざら(け)
)
き物一
種
(
しゆ
)
調
(
てう
)
じまゐらせんため、
御従
(
みとも
)
に
後
(
おく
)
れたてまつりぬと
奏
(
まう
)
す。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
私共
(
わたしども
)
はこの
種
(
しゆ
)
の
土器
(
どき
)
を
彌生式土器
(
やよひしきどき
)
と
呼
(
よ
)
んでをりますが、それは
最初
(
さいしよ
)
東京
(
とうきよう
)
本郷
(
ほんごう
)
の
帝國大學
(
ていこくだいがく
)
の
裏
(
うら
)
の
所
(
ところ
)
に
當
(
あた
)
る
彌生町
(
やよひちよう
)
にあつた
貝塚
(
かひづか
)
から
出
(
で
)
た
土器
(
どき
)
から
名
(
な
)
を
取
(
と
)
つたのです。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
蓋
(
ふた
)
の
突起
(
つまみ
)
に
就
(
つい
)
ては、
中央
(
ちうわう
)
に
一箇
(
ひとつ
)
の
突起
(
つまみ
)
を
有
(
ゆう
)
するのと、
二箇
(
ふたつ
)
の
突起
(
つまみ
)
を
有
(
ゆう
)
するのと、
二箇
(
ふたつ
)
の
突起
(
つまみ
)
が
上部
(
じやうぶ
)
に
於
(
おい
)
て
合
(
がつ
)
し
居
(
ゐ
)
るのと、
大概
(
だいがい
)
此
(
この
)
三
種
(
しゆ
)
に
區別
(
くべつ
)
する
事
(
こと
)
が
出來
(
でき
)
ると
思
(
おも
)
ふ。
探検実記 地中の秘密:04 馬籠と根方
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
またあのドイツ
種
(
しゆ
)
の大きな犬が絶えずその若い美しい夫人を護衛して進んで行つてゐるさまを想像した。
犬
(新字旧仮名)
/
田山花袋
、
田山録弥
(著)
よしさりとも、
一
(
ひと
)
たび
同胞
(
はらから
)
と
睦合
(
むつみあ
)
へりし身の、
弊衣
(
へいい
)
を
飄
(
ひるがへ
)
して道に
酔
(
ゑ
)
ひ、流車を駆りて富に
驕
(
おご
)
れる
高下
(
こうげ
)
の
差別
(
しやべつ
)
の
自
(
おのづか
)
ら
種
(
しゆ
)
有りて
作
(
な
)
せるに似たる
如此
(
かくのごと
)
きを、彼等は更に更に
夢
(
ゆめみ
)
ざりしなり。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
此
(
こ
)
の
目
(
め
)
、
此
(
こ
)
の
頬
(
ほゝ
)
、
此
(
こ
)
の
髪
(
かみ
)
、
其処
(
そこ
)
には
未
(
ま
)
だ
昔
(
むかし
)
の
恋
(
こひ
)
の
夢
(
ゆめ
)
が
残
(
のこ
)
つてゐるやうである。
私
(
わたし
)
は一
種
(
しゆ
)
の
美感
(
びかん
)
に
酔
(
ゑは
)
されると
同時
(
どうじ
)
に、
激
(
はげ
)
しい
妬
(
ねたま
)
しさに
胸
(
むね
)
を
毮
(
むし
)
られてゐる。
可愛
(
かあ
)
ゆくもあるが
憎
(
にく
)
くも
思
(
おも
)
つた。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
石棒に粗製のものと
精製
(
せい/\
)
のものとの二
種
(
しゆ
)
有り、長さは
共
(
とも
)
に二三尺の間を
常
(
つね
)
とすれど、
粗製
(
そせい
)
の方は
太
(
ふと
)
くして
精製
(
せい/\
)
の方は細し。圖中上に
畫
(
ゑが
)
きしは、第一種、
下
(
しも
)
に畫きしは第二種の
石棒
(
いしばう
)
なり。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
『
何
(
ど
)
うだか』と
云
(
い
)
つて
鳩
(
はと
)
は、『
若
(
も
)
し
然
(
さ
)
うなら、
彼等
(
かれら
)
も
蛇
(
へび
)
の一
種
(
しゆ
)
だ、さうだらう』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
だから、この
種
(
しゆ
)
の
書物以外
(
しよもついぐわい
)
に、
婦人向
(
ふじんむ
)
きの
書物
(
しよもつ
)
を
考
(
かんが
)
へて
見
(
み
)
る
必要
(
ひつえう
)
がある。
読書の態度
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
これは四
分
(
ぶ
)
乃至
(
ないし
)
六
分
(
ぶ
)
の
輸入關税
(
ゆにふくわんぜい
)
と
同樣
(
どうやう
)
の
保護
(
ほご
)
を
或
(
あ
)
る
種
(
しゆ
)
の
工業
(
こうげふ
)
に
對
(
たい
)
して
與
(
あた
)
へつゝあつたもので、
金解禁
(
きんかいきん
)
によつて
爲替相場
(
かはせさうば
)
が
騰貴
(
とうき
)
し
又
(
また
)
一
定
(
てい
)
する
爲
(
た
)
めに
過去
(
くわこ
)
數年間
(
すうねんかん
)
得
(
え
)
つゝありしこの
保護
(
ほご
)
を
失
(
うしな
)
ふことゝなるが
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
雜阿含經
(
ざうあごんきやう
)
にも四
種
(
しゆ
)
の
馬
(
うま
)
を
説
(
と
)
かれ
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
彼等もまた貴い
種
(
しゆ
)
の
宮
(
みや
)
を
南洋館
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
種
(
しゆ
)
を
殖
(
ふ
)
やす
外
(
ほか
)
に
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
楠殿が高時の
酒
(
さけ
)
九
献
(
こん
)
肴
(
さかな
)
九
種
(
しゆ
)
を用ゆるを聞いて
驕奢
(
おごり
)
の甚だしいのを慨嘆したといふは、失敬ながら田舎侍の野暮な
過言
(
いひすぎ
)
だ子。
犬物語
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
(著)
大
(
だい
)
、
中
(
ちう
)
、
小
(
せう
)
、三十七
種
(
しゆ
)
の
齒輪車
(
しりんしや
)
は
互
(
たがひ
)
に
噛合
(
かみあ
)
ひ、
吸鍔桿
(
ピストン
)
、
曲肱
(
クンク
)
、
方位盤
(
ダイレクター
)
に
似
(
に
)
たる
諸種
(
しよしゆ
)
の
器械
(
きかい
)
は
複雜
(
ふくざつ
)
を
極
(
きは
)
め、
恰
(
あだか
)
も
聯成式
(
れんせいしき
)
の
蒸氣機關
(
じようききくわん
)
を
見
(
み
)
るやうである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
勘次
(
かんじ
)
はお
品
(
しな
)
のことをいはれる
度
(
たび
)
に、おつぎの
身體
(
からだ
)
をさう
思
(
おも
)
つては
熟々
(
つく/″\
)
と
見
(
み
)
る
度
(
たび
)
に、お
品
(
しな
)
の
記憶
(
きおく
)
が
喚返
(
よびかへ
)
されて一
種
(
しゆ
)
の
堪
(
た
)
へ
難
(
がた
)
い
刺戟
(
しげき
)
を
感
(
かん
)
ぜざるを
得
(
え
)
ない。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
蔵石
(
ざうせき
)
に名の高き人近年
夥
(
おびたゝ
)
し、
余
(
よ
)
も諸家の
奇石
(
きせき
)
を見しに皆一家の
蔵
(
をさむ
)
る処三千五千
種
(
しゆ
)
にいたる、五日十日の日を
尽
(
つく
)
してやう/\
眼
(
め
)
をふる㕝を
得
(
う
)
るにいたる
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
眼には一
種
(
しゆ
)
他
(
ひと
)
を
魅
(
チヤーム
)
する強い力があツた………とは謂へ他の胸を射すやうな
烈
(
はげ
)
しい
光
(
ひかり
)
の
閃
(
ひらめ
)
くのでも何でもない。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
余
(
よ
)
の
發見
(
はつけん
)
したのは
此
(
この
)
三
種
(
しゆ
)
の
例外
(
れいぐわい
)
で、
突起
(
つまみ
)
の
無
(
な
)
いのである。
其代
(
そのかは
)
り、
兩端
(
りやうたん
)
に
二箇宛
(
ふたつづゞ
)
の
小孔
(
せうこう
)
が
穿
(
うが
)
つてある。
紐
(
ひも
)
に
類
(
るゐ
)
した
物
(
もの
)
を
通
(
とほ
)
して、それを
抓
(
つま
)
む
樣
(
やう
)
にしたのかも
知
(
し
)
れぬ。
探検実記 地中の秘密:04 馬籠と根方
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
彼
(
かれ
)
には
悲愴
(
ひさう
)
の
感
(
かん
)
の
外
(
ほか
)
に、
未
(
ま
)
だ一
種
(
しゆ
)
の
心細
(
こゝろぼそ
)
き
感
(
かん
)
じが、
殊
(
こと
)
に
日暮
(
ひぐれ
)
よりかけて、しんみりと
身
(
み
)
に
泌
(
し
)
みて
覺
(
おぼ
)
えた。
是
(
これ
)
は
麥酒
(
ビール
)
と、
莨
(
たばこ
)
とが、
欲
(
ほ
)
しいので
有
(
あ
)
つたと
彼
(
かれ
)
も
終
(
つひ
)
に
心着
(
こゝろづ
)
く。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
これは
無論
(
むろん
)
作者
(
さくしや
)
に對する一
種
(
しゆ
)
の
僻見
(
へきけん
)
かも知れませんが、
事實
(
じじつ
)
に於ては、私も氏の
作品
(
さくひん
)
に強く心を
惹
(
ひ
)
かれ乍らも、どこかにまだ
心持
(
こゝろもち
)
にぴつたり來ない點がないではありません。
三作家に就ての感想
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
活動中
(
かつどうちゆう
)
或
(
あるひ
)
は
活動
(
かつどう
)
に
轉
(
てん
)
じそうな
火山
(
かざん
)
に
登
(
のぼ
)
るものは、この
種
(
しゆ
)
の
火山特性
(
かざんとくせい
)
に
注意
(
ちゆうい
)
する
必要
(
ひつよう
)
がある。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
新石器時代
(
しんせつきじだい
)
は
舊石器時代
(
きゆうせつきじだい
)
と
比
(
くら
)
べて、
人種
(
じんしゆ
)
の
上
(
うへ
)
にも
文化
(
ぶんか
)
の
上
(
うへ
)
にも
餘程
(
よほど
)
違
(
ちが
)
つたものがあり、この
時代
(
じだい
)
になると、
人種
(
じんしゆ
)
はもちろん
現在
(
げんざい
)
の
世界
(
せかい
)
の
人種
(
じんしゆ
)
とまったく
同
(
おな
)
じ
種
(
しゆ
)
に
屬
(
ぞく
)
してゐるし
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
之
(
これ
)
が
權化
(
ごんげ
)
して千
種
(
しゆ
)
萬樣
(
ばんやう
)
の
變化
(
へんくわ
)
を
試
(
こゝろ
)
みる。ガネーシヤ
即
(
すなは
)
ち
聖天樣
(
せうてんさま
)
は
人身
(
じんしん
)
象頭
(
ざうづ
)
で、
惡神
(
あくしん
)
の
魔羅
(
まら
)
は
隨分
(
ずゐぶん
)
思
(
おも
)
ひ
切
(
き
)
つた
不可思議
(
ふかしぎ
)
な
相貌
(
さうぼう
)
の
者
(
もの
)
ばかりである。
埃及
(
えじぷと
)
のスフインクスは
獅身
(
ししん
)
人頭
(
じんとう
)
である。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
『
五月蠅
(
うるさい
)
ね』と
云
(
い
)
つて
公爵夫人
(
こうしやくふじん
)
は、『そんな
事
(
こと
)
に
關
(
かま
)
つては
居
(
ゐ
)
られない!』
乃
(
そこ
)
で
夫人
(
ふじん
)
は
再
(
ふたゝ
)
び
其子供
(
そのこども
)
に
乳
(
ちゝ
)
を
飮
(
の
)
ませ
始
(
はじ
)
めました、一
種
(
しゆ
)
の
子守歌
(
こもりうた
)
を
唱
(
うた
)
ひながら、一
ト
節
(
ふし
)
終
(
を
)
へるとは
其子
(
そのこ
)
を
搖
(
ゆす
)
り
上
(
あ
)
げて
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
若
(
も
)
し、
諸君
(
しよくん
)
にして
中江兆民
(
なかえてうみん
)
先生
(
せんせい
)
と
同
(
どう
)
一
種
(
しゆ
)
であつて、十八
里
(
り
)
零圍氣
(
れいゐき
)
を
振舞
(
ふりま
)
はして
滿足
(
まんぞく
)
して
居
(
ゐ
)
るならば、
諸君
(
しよくん
)
は
何
(
なん
)
の
權威
(
けんゐ
)
あつて、『
春
(
はる
)
短
(
みじか
)
し
何
(
なに
)
に
不滅
(
ふめつ
)
の
命
(
いのち
)
ぞと』
云々
(
うん/\
)
と
歌
(
うた
)
ふ
人
(
ひと
)
の
自由
(
じいう
)
に
干渉
(
かんせふ
)
し
得
(
う
)
るぞ。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
病理学者
(
びやうりがくしや
)
や
心理学者
(
しんりがくしや
)
でない
竹村
(
たけむら
)
には、
組織立
(
そしきだ
)
つてそれを
説明
(
せつめい
)
することは
困難
(
こんなん
)
であつたが、とにかく
奈美子
(
なみこ
)
に
対
(
たい
)
してふるまうた
彼
(
かれ
)
の
色々
(
いろ/\
)
の
行為
(
かうゐ
)
だけでは、
彼
(
かれ
)
もまた一
種
(
しゆ
)
の
変態性慾者
(
へんたいせいよくしや
)
だと
思
(
おも
)
はれた。
彼女の周囲
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
同時に何か黒いものが一つ畠の隅へころげ落ちた。Kさんはそちらを見る
拍子
(
ひやうし
)
に「又
庭鳥
(
にはとり
)
がやられたな」と思つた。それは実際黒い
羽根
(
はね
)
に青い
光沢
(
くわうたく
)
を持つてゐるミノルカ
種
(
しゆ
)
の庭鳥にそつくりだつた。
素描三題
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
彼等
(
かれら
)
は
他人
(
ひと
)
が
自分
(
じぶん
)
と
同等
(
どうとう
)
以下
(
いか
)
に
苦
(
くるし
)
んで
居
(
ゐ
)
ると
思
(
おも
)
つて
居
(
ゐ
)
る
間
(
あひだ
)
は
相互
(
さうご
)
に
苦
(
くるし
)
んで
居
(
ゐ
)
ることに一
種
(
しゆ
)
の
安心
(
あんしん
)
を
感
(
かん
)
ずるのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
橄欖島
(
かんらんたう
)
は
荒凉
(
くわうりやう
)
たる
島
(
しま
)
、とても
其
(
その
)
種
(
しゆ
)
の
發動藥液
(
はつどうやくえき
)
を
得
(
う
)
る
事
(
こと
)
は
出來
(
でき
)
ず、
其他
(
そのた
)
の
諸島
(
しよたう
)
、
又
(
また
)
は
大陸
(
たいりく
)
に
通信
(
つうしん
)
して、
供給
(
きようきふ
)
を
仰
(
あほ
)
ぐといふ
事
(
こと
)
も、
决
(
けつ
)
して
出來
(
でき
)
る
事
(
こと
)
では
無
(
な
)
いのです。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
余
(
よ
)
が
又
(
また
)
土偶
(
どぐう
)
の
足
(
あし
)
、
半磨石斧
(
はんませきふ
)
、三
月
(
ぐわつ
)
二十二
日
(
にち
)
に
獸牙製曲玉
(
じふがせいまがたま
)
の一
種
(
しゆ
)
、
略
(
りやく
)
してキバマガ(第二圖ハ參照)を
出
(
だ
)
し、
同月
(
どうげつ
)
二十六
日
(
にち
)
に、
鹿角製浮袋
(
ろくかくせいうきぶくろ
)
の
口
(
くち
)
(第二圖イ參照)を
出
(
だ
)
し
探検実記 地中の秘密:02 権現台の懐古
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
彼
(
かれ
)
は
何時
(
いつ
)
が
日
(
ひ
)
も
囚人
(
しうじん
)
に
出會
(
でつくわ
)
せば、
同情
(
どうじやう
)
と
不愉快
(
ふゆくわい
)
の
感
(
かん
)
に
打
(
う
)
たれるのであるが、
其日
(
そのひ
)
は
又
(
また
)
奈何云
(
どうい
)
ふものか、
何
(
なん
)
とも
云
(
い
)
はれぬ一
種
(
しゆ
)
の
不好
(
いや
)
な
感覺
(
かんかく
)
が、
常
(
つね
)
にもあらずむら/\と
湧
(
わ
)
いて
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
一
體
(
たい
)
私
(
わたし
)
は、この
頃
(
ころ
)
流
(
りう
)
行のいはゆる
藝術寫眞
(
げいじゆつしやしん
)
には、何の
感興
(
かんけう
)
も持たない。あの
變
(
へん
)
に
氣取
(
きと
)
つた、いかにも
思
(
おも
)
はせ
振
(
ぶり
)
な、しかも一
種
(
しゆ
)
の
型
(
かた
)
にはまつた
印畫
(
いんぐわ
)
のとこがいゝといふのであらう?
写真と思ひ出:――私の写真修行――
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
このスエーデンの
北方博物館
(
ほつぽうはくぶつかん
)
とまつたく
同
(
おな
)
じような
博物館
(
はくぶつかん
)
が
更
(
さら
)
に
北
(
きた
)
の
國
(
くに
)
、ノールウエのオスロにもありますし、
近頃
(
ちかごろ
)
この
種
(
しゆ
)
の
博物館
(
はくぶつかん
)
は
各國
(
かつこく
)
に
設
(
まう
)
けられて
來
(
く
)
る
傾向
(
けいこう
)
になつてをります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
また玄鶴が源内にまさりたる事は、玄鶴は火浣布の外に
火浣紙
(
くはくわんし
)
火浣墨
(
くはくわんぼく
)
の二
種
(
しゆ
)
を
造
(
つく
)
れり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
自體
國家
(
こくか
)
とは動く人間に
依
(
よ
)
つて
組織
(
そしき
)
されるのであるから、國家は
些
(
いさゝか
)
も此の
種
(
しゆ
)
の
不生産的
(
ふせいさんてき
)
の人間を要しない。國家の要しないやうな人間は、何所の家庭にだツて餘り
歡迎
(
くわんげい
)
される
筈
(
はず
)
が無い。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
昔
(
むかし
)
支那
(
しな
)
において
塞外
(
さくぐわい
)
の
鮮卑族
(
せんひぞく
)
の一
種
(
しゆ
)
なる
拓拔氏
(
たくばつし
)
は
中國
(
ちうごく
)
に
侵入
(
しんにふ
)
し、
黄河流域
(
こうかりうゐき
)
の
全部
(
ぜんぶ
)
を
占領
(
せんれう
)
して
國
(
くに
)
を
魏
(
き
)
と
稱
(
せう
)
したが、
魏
(
き
)
は
漢民族
(
かんみんぞく
)
の
文化
(
ぶんくわ
)
に
溺惑
(
できわく
)
して、
自
(
みづか
)
ら
自國
(
じこく
)
の
風俗
(
ふうぞく
)
慣習
(
くわんしふ
)
をあらため、
胡語
(
こご
)
を
禁
(
きん
)
じ
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
其
(
それ
)
を
憶浮
(
おもひうか
)
べると
同時
(
どうじ
)
に、
私
(
わたし
)
の
胸
(
むね
)
には
妙
(
めう
)
な一
種
(
しゆ
)
の
好奇心
(
かうきしん
)
が
起
(
お
)
きて
来
(
き
)
た。
若
(
も
)
し、
私
(
わたし
)
が
妻
(
つま
)
に
対
(
たい
)
して
不満足
(
ふまんぞく
)
を
抱
(
いだ
)
いてゐたとすれば、
其不満足
(
そのふまんぞく
)
は、
今
(
いま
)
一
種
(
しゆ
)
の
猜疑心
(
さいぎしん
)
となつたのであらう。
私
(
わたし
)
は
無論
(
むろん
)
妻
(
つま
)
を
信
(
しん
)
じてゐた。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
“種”の意味
《名詞》
(たね)種子植物において有性生殖によって形成される散布体。種子。
(たね)原因。
(シュ)生物分類の基本単位で、連続した有性生殖を可能とする集団。
(シュ)ギリシャ哲学で外観という意味の語είδος(エイドス)の和訳語。
(シュ)種類。領域。性質。
(ぐさ、接尾的)…のたね。…の材料。(動詞連用形など)「語り―」
(出典:Wiktionary)
種
常用漢字
小4
部首:⽲
14画
“種”を含む語句
種々
種類
種子
種種
種痘
種族
三種
一種
人種
各種
諸種
特種
二種
下種
薬種
播種
千種忠顕
種姓
薬種問屋
幾種
...