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第
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だい
ふりがな文庫
“
第
(
だい
)” の例文
「さあ、
今度
(
こんど
)
は、よく
見
(
み
)
ていてください。」と、
女
(
おんな
)
はいって、
第
(
だい
)
二、
第
(
だい
)
三、
第
(
だい
)
四、というふうに、一ぴきずつたいを
海
(
うみ
)
に
放
(
はな
)
しました。
女の魚売り
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「よろしゅうございます。
南十字
(
サウザンクロス
)
へ
着
(
つ
)
きますのは、
次
(
つぎ
)
の
第
(
だい
)
三時ころになります」
車掌
(
しゃしょう
)
は紙をジョバンニに
渡
(
わた
)
して
向
(
む
)
こうへ行きました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
公爵夫人
(
こうしやくふじん
)
は
其
(
その
)
第
(
だい
)
二
節
(
せつ
)
を
唱
(
うた
)
ふ
間
(
ま
)
も、
絶
(
た
)
えず
赤子
(
あかご
)
を
甚
(
ひど
)
く
搖
(
ゆす
)
り
上
(
あ
)
げたり
搖
(
ゆす
)
り
下
(
おろ
)
したりしたものですから、
可哀相
(
かあいさう
)
に
小
(
ちひ
)
さなのが
泣
(
な
)
き
叫
(
さけ
)
ぶので
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
油煙
(
ゆえん
)
がぼうつと
騰
(
あが
)
るカンテラの
光
(
ひかり
)
がさういふ
凡
(
すべ
)
てを
凉
(
すゞ
)
しく
見
(
み
)
せて
居
(
ゐ
)
る。
殊
(
こと
)
に
斷
(
た
)
ち
割
(
わ
)
つた
西瓜
(
すゐくわ
)
の
赤
(
あか
)
い
切
(
きれ
)
は
小
(
ちひ
)
さな
店
(
みせ
)
の
第
(
だい
)
一の
飾
(
かざ
)
りである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
有
(
あ
)
りますとも、
第
(
だい
)
一、
品川
(
しながは
)
の
近
(
ちか
)
くでは
有名
(
ゆうめい
)
な
權現臺
(
ごんげんだい
)
といふ
處
(
ところ
)
が
有
(
あ
)
ります。
其所
(
そこ
)
なんぞは
大變
(
たいへん
)
です、
這
(
こ
)
んな
破片
(
はへん
)
は
山
(
やま
)
の
樣
(
やう
)
に
積
(
つ
)
んで
有
(
あ
)
ります
探検実記 地中の秘密:01 蛮勇の力
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
▼ もっと見る
この
豐玉姫様
(
とよたまひめさま
)
と
言
(
い
)
われる
御方
(
おかた
)
は、
第
(
だい
)
一の
乙姫様
(
おとひめさま
)
として
竜宮界
(
りゅうぐうかい
)
を
代表
(
だいひょう
)
遊
(
あそ
)
ばされる、
尊
(
とうと
)
い
御方
(
おかた
)
だけに、
矢張
(
やは
)
りどことなく
貫禄
(
おもみ
)
がございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
第
(
だい
)
三に、十ばかりの
偉人
(
いじん
)
の
伝記
(
でんき
)
があり、そのなかで、ベートーヴェンとミケランゼロとトルストイとの三つの
伝記
(
でんき
)
は、もっとも
有名
(
ゆうめい
)
です。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
そこで
衆人
(
みんな
)
の
心持
(
こゝろもち
)
は、せめて
畫
(
ゑ
)
でなりと
志村
(
しむら
)
を
第
(
だい
)
一として、
岡本
(
をかもと
)
の
鼻柱
(
はなばしら
)
を
挫
(
くだ
)
いてやれといふ
積
(
つもり
)
であつた。
自分
(
じぶん
)
はよく
此
(
この
)
消息
(
せうそく
)
を
解
(
かい
)
して
居
(
ゐ
)
た。
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
表
(
おもて
)
むきは
何處
(
どこ
)
までも
田舍書生
(
いなかじよせい
)
の
厄介者
(
やつかいもの
)
が
舞
(
ま
)
ひこみて
御世話
(
おせわ
)
に
相成
(
あいな
)
るといふこしらへでなくては
第
(
だい
)
一に
伯母御前
(
おばごぜ
)
が
御機嫌
(
ごきげん
)
むづかし
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ロレ
手前
(
てまへ
)
こそは、
力量
(
りきりゃう
)
は
最
(
いっ
)
ち
不足
(
ふそく
)
ながら、
時
(
とき
)
も
處
(
ところ
)
も
手前
(
てまへ
)
に
不利
(
ふり
)
でござるゆゑ、
此
(
この
)
怖
(
おそろ
)
しい
殺人
(
ひとごろし
)
の
第
(
だい
)
一
番
(
ばん
)
の
嫌疑者
(
けんぎしゃ
)
でござりませう。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
是
(
これ
)
にて
罪
(
つみ
)
は
成立
(
せいりつ
)
し、
第
(
だい
)
八
囘
(
くわい
)
以後
(
いご
)
はその
罪
(
つみ
)
によりていかなる「
罰
(
ばつ
)
」
精神的
(
せいしんてき
)
の
罰
(
ばつ
)
心中
(
しんちう
)
の
鬼
(
おに
)
を
穿
(
うが
)
ち
出
(
い
)
でゝ
益
(
ます/\
)
精
(
せい
)
に
益
(
ます/\
)
妙
(
めう
)
なり。
余
(
よ
)
は
多言
(
たげん
)
するを
好
(
この
)
まず。
罪と罰(内田不知庵訳)
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
第
(
だい
)
一、お
医師様
(
いしやさま
)
も、七ツ八ツのお
小
(
ちひ
)
さい
時
(
とき
)
からおかゝりつけの
方
(
かた
)
をお
一人
(
ひとり
)
だけ……
尤
(
もつと
)
も
有名
(
いうめい
)
な
博士
(
はかせ
)
の
方
(
かた
)
ださうですけれど——
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
第
(
だい
)
四には、
国民
(
こくみん
)
だ。
士族
(
しぞく
)
はもちろん、ひゃくしょうや
町人
(
ちょうにん
)
の
子
(
こ
)
どもでも、すこしばかり
文字
(
もじ
)
がわかるやつは、みんな
役人
(
やくにん
)
になりたがっている。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
何
(
なん
)
でも
第
(
だい
)
二
次
(
じ
)
奉直戰爭
(
ほうちよくせんさう
)
の
時
(
とき
)
などは
自分
(
じぶん
)
の
方
(
はう
)
の
旗色
(
はたいろ
)
がよかつたせゐもあつただらうが、
戰線
(
せんせん
)
のことは
部下任
(
ぶかまか
)
せにして
置
(
お
)
いて
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
王樣
(
わうさま
)
の
御殿
(
ごてん
)
かもしれねえ、
自分
(
じぶん
)
はあそこへ
行
(
ゆ
)
くのだらう。きつと
王樣
(
わうさま
)
が
自分
(
じぶん
)
をお
召
(
め
)
しになつたんだ。お
目
(
め
)
に
懸
(
かゝ
)
つたら
何
(
なに
)
を
第
(
だい
)
一に
言
(
ゆ
)
はう。そうだ。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
これが、いのきちがおぼえている、
第
(
だい
)
一
番
(
ばん
)
めのおどろきであった。つづいて、
日本海
(
にほんかい
)
の石におどろいたのが
第
(
だい
)
二
番
(
ばん
)
め—。
ラクダイ横町
(新字新仮名)
/
岡本良雄
(著)
雪中
第
(
だい
)
一の
用具
(
ようぐ
)
なれば、山中の人これを作りて
里
(
さと
)
に
売
(
うる
)
、
家毎
(
いへごと
)
に
貯
(
たくはへ
)
ざるはなし。雪を
掘
(
ほ
)
る
状態
(
ありさま
)
は
図
(
づ
)
にあらはしたるが
如
(
ごと
)
し。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
処
(
ところ
)
が
或時
(
あるとき
)
の事でシヽリーの
内
(
うち
)
で、
第
(
だい
)
一
番
(
ばん
)
の
学者
(
がくしや
)
といふ、シロクシナスといふお
精霊様
(
しやうりやうさま
)
の
茄子
(
なす
)
のやうな人が
参
(
まゐ
)
りまして、
王
(
わう
)
にお
目通
(
めどほ
)
りを願ひますると
詩好の王様と棒縛の旅人
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
勿論
(
もちろん
)
私
(
わたくし
)
は
不束
(
ふつゝか
)
ながらも
一個
(
いつこ
)
の
日本男子
(
につぽんだんし
)
であれば、
其
(
その
)
國
(
くに
)
の
名
(
な
)
に
對
(
たい
)
しても、
斯
(
かゝ
)
る
塲合
(
ばあひ
)
に
第
(
だい
)
一に
逃出
(
にげだ
)
す
事
(
こと
)
は
出來
(
でき
)
ぬのである。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
然
(
しか
)
らば
第
(
だい
)
一
案
(
あん
)
の
外國
(
ぐわいこく
)
で
日本
(
にほん
)
は
金
(
かね
)
を
借
(
か
)
りることが
出來
(
でき
)
るかと
云
(
い
)
ふと、
遺憾
(
ゐかん
)
ながら
外國
(
ぐわいこく
)
では
金
(
かね
)
を
借
(
か
)
りることが
出來
(
でき
)
ない。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
和尚
(
をしやう
)
さん、
和尚
(
をしやう
)
さん、こちらは
大層
(
たいそう
)
好
(
よ
)
いお
住居
(
すまゐ
)
ですね。この
村
(
むら
)
に
澤山
(
たくさん
)
お
家
(
うち
)
がありましても、こちらにかなふところはありません。
村中
(
むらぢう
)
第
(
だい
)
一の
建物
(
たてもの
)
です。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
夕食
(
ゆふめし
)
も
食
(
く
)
はずに倒れたなり
動
(
うご
)
かずにゐた。其時
恐
(
おそ
)
るべき日は漸く
落
(
お
)
ちて、夜が次
第
(
だい
)
に
星
(
ほし
)
の
色
(
いろ
)
を
濃
(
こ
)
くした。代助は
暗
(
くら
)
さと涼しさのうちに始めて
蘇生
(
よみがへ
)
つた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
第
(
だい
)
二には、
偉
(
えら
)
い
婦人
(
ふじん
)
の
傳記
(
でんき
)
である。
從來
(
じうらい
)
、
婦人
(
ふじん
)
の
讀物
(
よみもの
)
といへば、ジヤン・ダーク
傳
(
でん
)
とか、ナイチンゲール
傳
(
でん
)
とか、さういふものを
推薦
(
すゐせん
)
する
人
(
ひと
)
も
少
(
すくな
)
くない。
読書の態度
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
けれどこれは
手
(
て
)
はじめで、そんなにいいものとは
云
(
い
)
へない。
第
(
だい
)
一、
本
(
ほん
)
が
高
(
たか
)
すぎる。それに
童謠
(
うた
)
だつて、まだほんとうに
君
(
きみ
)
たちに
好
(
す
)
かれないかも
知
(
し
)
れない。
赤い旗
(旧字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
やがて
井口警部
(
いぐちけいぶ
)
は、
第
(
だい
)
三の
容疑者
(
ようぎしゃ
)
を
呼
(
よ
)
び
出
(
だ
)
したが、それは
皮肉
(
ひにく
)
なことに、あの
死
(
し
)
んでいたランチュウを、
刈谷老人
(
かりやろうじん
)
の
家
(
うち
)
へ
持
(
も
)
つてきたという
金魚屋
(
きんぎょや
)
である。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
その大きな鏡に 太陽の光をうけさせて光らすと 火星の
側
(
がは
)
から見ると
第
(
だい
)
五
等級
(
とうきふ
)
の星の光ほどに光つてみえる……
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
誰
(
だれ
)
でも
實際
(
じつさい
)
に
當
(
あた
)
つて
一々
(
いち/\
)
營養
(
えいやう
)
の
如何
(
いかん
)
を
吟味
(
ぎんみ
)
して
食
(
く
)
ふ
者
(
もの
)
はない、
第
(
だい
)
一に
先
(
ま
)
づ
味
(
あぢ
)
の
美
(
び
)
を
目的
(
もくてき
)
として
食
(
く
)
ふのである。
建築の本義
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
ところで秀次は累進して、そうして秀吉の後を受けて、関白職に経上って、
聚楽
(
じゅらく
)
の
第
(
だい
)
の主人となって、権を揮うようになって以来、ようやく秀吉と不和になった。
血ぬられた懐刀
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
六
号室
(
ごうしつ
)
の
第
(
だい
)
五
番目
(
ばんめ
)
は、
元来
(
もと
)
郵便局
(
ゆうびんきょく
)
とやらに
勤
(
つと
)
めた
男
(
おとこ
)
で、
気
(
き
)
の
善
(
い
)
いような、
少
(
すこ
)
し
狡猾
(
ずる
)
いような、
脊
(
せ
)
の
低
(
ひく
)
い、
瘠
(
や
)
せたブロンジンの、
利発
(
りこう
)
らしい
瞭然
(
はっきり
)
とした
愉快
(
ゆかい
)
な
眼付
(
めつき
)
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
我はカプレツチイ
第
(
だい
)
を訪ひぬ。昔カプレツチイ、モンテキイの二豪族相爭ひて、少年少女の熱情を遮り斷ちしに、死は能くその合ふべからざるものを合せ得たり。
即興詩人
(旧字旧仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
アナトール・フランスは
本名
(
ほんみょう
)
をアナトール・チボーといい、フランスでも
第
(
だい
)
一
流
(
りゅう
)
の文学者であります。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
而
(
さう
)
して
挿絵
(
さしゑ
)
は
桂舟
(
けいしう
)
が
担当
(
たんとう
)
するなど、
前々
(
ぜん/\
)
の紙上から見ると
頗
(
すこぶ
)
る
異色
(
いしよく
)
を帯びて
居
(
ゐ
)
ました、
故
(
ゆえ
)
に
之
(
これ
)
を
第
(
だい
)
六
期
(
き
)
と
為
(
す
)
る、
我楽多文庫
(
がらくたぶんこ
)
の
生命
(
せいめい
)
は
第
(
だい
)
六
期
(
き
)
で
又
(
また
)
姑
(
しばら
)
く
絶滅
(
ぜつめつ
)
したのです
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
それが
第
(
だい
)
一
自營獨立
(
じえいどくりつ
)
の
念
(
ねん
)
を
薄弱
(
はくじやく
)
にするの
原因
(
げんいん
)
で、
隨
(
したが
)
つて
日本婦人
(
にほんふじん
)
の
大
(
おほひ
)
なる
弱點
(
じやくてん
)
であらうと
思
(
おも
)
ひます。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
天正の十六年、秀吉が
聚楽
(
じゅらく
)
の
第
(
だい
)
を造った其年、氏郷は伊勢の
四五百森
(
よいおのもり
)
へ城を築いて、これを松坂と呼んだ。前の居城松ヶ島の松の字を目出度しとして用いたのである。
蒲生氏郷
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
又
(
また
)
諸所
(
しよしよ
)
の
修道院
(
しうだうゐん
)
を
訪
(
ともら
)
つて、もはや
此世
(
このよ
)
に
居
(
ゐ
)
ない
会友
(
くわいいう
)
の
為
(
ため
)
に
祈
(
いのり
)
を
上
(
あ
)
げ、
其名
(
そのな
)
を
巻物
(
まきもの
)
に
書
(
か
)
きとめて、
寺
(
てら
)
から
寺
(
てら
)
へと
其過去帳
(
そのくわこちやう
)
を
持回
(
もちまは
)
つたなら、
皆
(
みんな
)
も
嘸
(
さぞ
)
悦
(
よろこ
)
ぶ
事
(
こと
)
であらうが、
第
(
だい
)
一
浮浪学生の話
(新字旧仮名)
/
マルセル・シュウォッブ
(著)
掃除
(
そうじ
)
が
終
(
お
)
わって、いよいよ
第
(
だい
)
二十
回
(
かい
)
常会
(
じょうかい
)
を
開
(
ひら
)
こうとしていると、きこりのような
男
(
おとこ
)
の
人
(
ひと
)
が、
顔
(
かお
)
の
長
(
なが
)
い、
耳
(
みみ
)
の
大
(
おお
)
きい
爺
(
じい
)
さんを
乳母車
(
うばぐるま
)
にのせて、
尼寺
(
あまでら
)
の
境内
(
けいだい
)
にはいって
来
(
き
)
た。
ごんごろ鐘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
但馬守
(
たじまのかみ
)
が
玄竹
(
げんちく
)
を
愛
(
あい
)
したのは、
玄竹
(
げんちく
)
が
岡部美濃守
(
をかべみののかみ
)
の
頓死
(
とんし
)
を
披露
(
ひろう
)
するに
最
(
もつと
)
も
必要
(
ひつえう
)
な
診斷書
(
しんだんしよ
)
を、
何
(
なん
)
の
求
(
もと
)
むるところもなく、
淡白
(
たんぱく
)
に
書
(
か
)
き
與
(
あた
)
へたといふ
心
(
こゝろ
)
の
潔白
(
けつぱく
)
を
知
(
し
)
つたのが
第
(
だい
)
一の
原因
(
げんいん
)
である。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
「どちらでも
構
(
かま
)
うものか」と王子は考えました。そしてまたこう考えました。「高いところへあがるには、まず
第
(
だい
)
一に、また下へおりられるような
道
(
みち
)
をこしらえておかなければいけない」
強い賢い王様の話
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
私はこれから
一生懸命
(
いつしやうけんめい
)
勉強
(
べんきやう
)
をしようと思つてゐます。私がこんど六十の
手習
(
てなら
)
ひのやうな
語學
(
ごがく
)
を初め出しましたのは、その
第
(
だい
)
一
歩
(
ぽ
)
のつもりなんです。私達は決して今のまゝで
死
(
し
)
んではなりません。
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
第
(
だい
)
三十一
代
(
だい
)
の
天子
(
てんし
)
さまを
用明天皇
(
ようめいてんのう
)
と
申
(
もう
)
し
上
(
あ
)
げました。
夢殿
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
兵法大講会
(
へいほうだいこうえ
)
第
(
だい
)
二日
目
(
め
)
。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
聖代
(
せうだい
)
第
(
だい
)
一の
嘉瑞
(
かずゐ
)
なり
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
「さあ、その
孔
(
あな
)
からのぞき。
第
(
だい
)
一は
姉
(
あね
)
と
弟
(
おとうと
)
とが、
母親
(
ははおや
)
をたずねて
旅立
(
たびだ
)
つところ。さあさあのぞき。
一人
(
ひとり
)
のうちはお
銭
(
あし
)
を
取
(
と
)
らない。」
子供の時分の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
這
(
こ
)
んな
事
(
こと
)
で一
向
(
かう
)
に
要領
(
えうりやう
)
を
得
(
え
)
ず、
山頂
(
さんてう
)
の
方
(
はう
)
では、
僅
(
わづ
)
かに
埴輪
(
はにわ
)
の
破片
(
はへん
)
(
雲珠
(
うず
)
、
鞆等
(
ともなど
)
)を
見出
(
みいだ
)
したのみ、それで
大發掘
(
だいはつくつ
)
の
第
(
だい
)
一
回
(
くわい
)
を
終
(
をは
)
つた。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
例
(
れい
)
の
第
(
だい
)
一
條
(
でう
)
、
第
(
だい
)
二
條
(
でう
)
を
口癖
(
くちぐせ
)
にする
決鬪師
(
けっとうし
)
の
嫡々
(
ちゃき/\
)
ぢゃ。あゝ、百
發
(
ぱつ
)
百
中
(
ちゅう
)
の
進
(
すゝ
)
み
突
(
づき
)
とござい!
次
(
つぎ
)
は
逆突
(
ぎゃくづき
)
?
參
(
まゐ
)
ったか
突
(
づき
)
とござる!
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
私
(
わたくし
)
の
最初
(
さいしょ
)
の
修行場
(
しゅぎょうば
)
——
岩屋
(
いわや
)
の
中
(
なか
)
での
物語
(
ものがたり
)
は
一
(
ひ
)
と
先
(
ま
)
ずこの
辺
(
へん
)
でくぎりをつけまして、これから
第
(
だい
)
二の
山
(
やま
)
の
修行場
(
しゅぎょうば
)
の
方
(
ほう
)
に
移
(
うつ
)
ることに
致
(
いた
)
しましょう。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
殊
(
こと
)
に
自分
(
じぶん
)
の
投宿
(
とうしゆく
)
した
中西屋
(
なかにしや
)
といふは
部室數
(
へやかず
)
も三十
近
(
ぢか
)
くあつて
湯
(
ゆ
)
ヶ
原
(
はら
)
温泉
(
をんせん
)
では
第
(
だい
)
一といはれて
居
(
ゐ
)
ながら
而
(
しか
)
も
空室
(
あきま
)
はイクラもない
程
(
ほど
)
の
繁盛
(
はんじやう
)
であつた。
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
第
(
だい
)
一、
病中
(
びやうちう
)
は、
其
(
そ
)
の
取乱
(
とりみだ
)
した
姿
(
すがた
)
を
見
(
み
)
せるのを
可厭
(
いや
)
がつて、
見舞
(
みまひ
)
に
行
(
ゆ
)
くのを
断
(
ことは
)
られた
自分
(
じぶん
)
ではないか。——
此
(
これ
)
は
悪
(
わる
)
い。こんな
処
(
ところ
)
を。あゝ、
済
(
す
)
まない。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
『さァ、
辛
(
やつ
)
と
第
(
だい
)
一の
節
(
せつ
)
が
終
(
を
)
へた』と
帽子屋
(
ばうしや
)
が
云
(
い
)
つて、『
其時
(
そのとき
)
に
女王
(
クイーン
)
は
跳
(
と
)
び
上
(
あが
)
り、「
時
(
とき
)
を
打殺
(
うちころ
)
してるのは
彼
(
あ
)
れだ!
其頭
(
そのあたま
)
を
刎
(
は
)
ねて
了
(
しま
)
へ!」と
叫
(
さけ
)
びました』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
「
夏蕎麥
(
なつそば
)
でもとれんなかうい
鹽梅
(
あんべえ
)
ぢや
粒
(
つぶ
)
も
大
(
えけ
)
え
樣
(
やう
)
だな」おつたは
庭
(
には
)
を
見
(
み
)
た
儘
(
まゝ
)
復
(
ま
)
た
第
(
だい
)
一に
目
(
め
)
に
觸
(
ふ
)
れる
蕎麥
(
そば
)
に
就
(
つい
)
ていつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
第
常用漢字
小3
部首:⽵
11画
“第”を含む語句
次第
第一
及第
第一番
邸第
第一嬢子
第宅
第二
落第
聚楽第
次第次第
第一流
勝手次第
第一人者
第二斜檣
第一等
第一孃子
料簡次第
次第々々
面目次第
...