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位
>
くらゐ
ふりがな文庫
“
位
(
くらゐ
)” の例文
(七)
舜禹
(
しゆんう
)
の
間
(
あひだ
)
(八)
岳牧
(
がくぼく
)
咸
(
みな
)
薦
(
すす
)
む。
乃
(
すなは
)
ち
之
(
これ
)
を
(九)
位
(
くらゐ
)
に
試
(
こころ
)
み、
職
(
しよく
)
を
典
(
つかさど
)
らしむること
數
(
すう
)
十
年
(
ねん
)
、
(一〇)
功用
(
こうよう
)
既
(
すで
)
に
興
(
おこ
)
り、
然
(
しか
)
る
後
(
のち
)
政
(
まつりごと
)
を
授
(
さづ
)
く。
国訳史記列伝:01 伯夷列伝第一
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
すると
其時
(
そのとき
)
夕刊
(
ゆふかん
)
の
紙面
(
しめん
)
に
落
(
お
)
ちてゐた
外光
(
ぐわいくわう
)
が、
突然
(
とつぜん
)
電燈
(
でんとう
)
の
光
(
ひかり
)
に
變
(
かは
)
つて、
刷
(
すり
)
の
惡
(
わる
)
い
何欄
(
なにらん
)
かの
活字
(
くわつじ
)
が
意外
(
いぐわい
)
な
位
(
くらゐ
)
鮮
(
あざやか
)
に
私
(
わたくし
)
の
眼
(
め
)
の
前
(
まへ
)
へ
浮
(
うか
)
んで
來
(
き
)
た。
蜜柑
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
至極
(
しごく
)
上手の女にあらざれば此おはたやを
建
(
たつ
)
る事なければ、
他
(
た
)
の
婦女
(
ふぢよ
)
らがこれを
羨
(
うらやむ
)
事、
比諭
(
たとへ
)
ば
階下
(
かいか
)
にありて
昇殿
(
しようでん
)
の
位
(
くらゐ
)
をうらやむがごとし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
ミハイル、アウエリヤヌヰチは
一人
(
ひとり
)
して
元氣可
(
げんきよ
)
く、
朝
(
あさ
)
から
晩迄
(
ばんまで
)
町
(
まち
)
を
遊
(
あそ
)
び
歩
(
ある
)
き、
舊友
(
きういう
)
を
尋
(
たづ
)
ね
廻
(
まは
)
り、
宿
(
やど
)
には
數度
(
すうど
)
も
歸
(
かへ
)
らぬ
夜
(
よ
)
が
有
(
あ
)
つた
位
(
くらゐ
)
。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
瀧
(
たき
)
を
覆
(
くつがへ
)
すやうで
小留
(
をやみ
)
もなく
家
(
うち
)
に
居
(
ゐ
)
ながら
皆
(
みんな
)
蓑笠
(
みのかさ
)
で
凌
(
しの
)
いだ
位
(
くらゐ
)
、
茅葺
(
かやぶき
)
の
繕
(
つくろひ
)
をすることは
扨置
(
さてお
)
いて、
表
(
おもて
)
の
戸
(
と
)
もあけられず、
内
(
うち
)
から
内
(
うち
)
、
隣同士
(
となりどうし
)
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
『もう
爲
(
し
)
ないから、
萬望
(
どうぞ
)
話
(
はな
)
して
頂戴
(
ちやうだい
)
な』と
愛
(
あい
)
ちやんは
極
(
ご
)
く
謙遜
(
けんそん
)
して、『二
度
(
ど
)
と
喙
(
くち
)
を
容
(
い
)
れないわ。
屹度
(
きつと
)
そんな
井戸
(
ゐど
)
が
一
(
ひと
)
つ
位
(
くらゐ
)
あつてよ』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
餘程
(
よほど
)
の
大火
(
おほび
)
を
焚
(
た
)
かなければ、
馬籠
(
まごめ
)
にて
見
(
み
)
たる
如
(
ごと
)
き
跡
(
あと
)
を
遺
(
のこ
)
すものでない。
竈
(
かまど
)
とか、
爐
(
ろ
)
とか、それ
位
(
くらゐ
)
の
火
(
ひ
)
の
爲
(
ため
)
に
出來
(
でき
)
たのでは
恐
(
おそ
)
らくあるまい。
探検実記 地中の秘密:04 馬籠と根方
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
何
(
なに
)
を
見
(
み
)
たもありません、
本船
(
ほんせん
)
左舷
(
さげん
)
後方
(
こうほう
)
の
海上
(
かいじやう
)
に
當
(
あた
)
つて
星火榴彈
(
せいくわりうだん
)
に
一次
(
いちじ
)
一發
(
いつぱつ
)
の
火箭
(
くわせん
)
、それが
難破船
(
なんぱせん
)
の
信號
(
しんがう
)
である
位
(
くらゐ
)
を
知
(
し
)
りませんか。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
こんな
事
(
こと
)
を
口
(
くち
)
にする
宗助
(
そうすけ
)
は
別
(
べつ
)
に
不足
(
ふそく
)
らしい
顏
(
かほ
)
もしてゐなかつた。
御米
(
およね
)
も
夫
(
をつと
)
の
鼻
(
はな
)
の
穴
(
あな
)
を
潛
(
くゞ
)
る
烟草
(
たばこ
)
の
煙
(
けむ
)
を
眺
(
なが
)
める
位
(
くらゐ
)
な
氣
(
き
)
で、それを
聞
(
き
)
いてゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
返事
(
へんじ
)
が
無
(
な
)
いから二
度
(
ど
)
掛
(
か
)
けましたがそれでも
返事
(
へんじ
)
が
無
(
な
)
いから
塾
(
じゆく
)
ではどうなつた
事
(
こと
)
かと
非常
(
ひじやう
)
に
心配
(
しんぱい
)
して
責任
(
せきにん
)
を
持
(
も
)
つたものは一
夜
(
や
)
睡
(
ねむ
)
らなかつた
位
(
くらゐ
)
。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
それは彼女が五つか六つ
位
(
くらゐ
)
のときであつたらうか、父は母や子供たちや女中までつれて、盆の十六日の晩に河原へ水花火を見物に出かけた。
父の帰宅
(新字旧仮名)
/
小寺菊子
(著)
成
(
なる
)
ほど、
夫
(
それ
)
ぢやア、マア
大
(
たい
)
したお
熱
(
ねつ
)
ぢやアないお
脈
(
みやく
)
の
方
(
はう
)
は。「
脈
(
みやく
)
の
方
(
はう
)
が
多
(
おほ
)
うございます、九
条
(
でう
)
から一
条
(
でう
)
二
条
(
でう
)
に
出越
(
でこ
)
す
位
(
くらゐ
)
な事で。 ...
牛車
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
よし
口
(
くち
)
に
出
(
だ
)
して
言
(
い
)
はなからうともお
前
(
まへ
)
に
思
(
おも
)
ふ
事
(
こと
)
がある
位
(
くらゐ
)
めくら
按摩
(
あんま
)
に
探
(
さ
)
ぐらせても
知
(
し
)
れた
事
(
こと
)
、
聞
(
き
)
かずとも
知
(
し
)
れて
居
(
ゐ
)
るが、
夫
(
そ
)
れをば
聞
(
き
)
くのだ
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
昔
(
むかし
)
のまゝ
練壁
(
ねりかべ
)
は
處々
(
ところ/″\
)
崩
(
くづ
)
れ
落
(
お
)
ちて、
瓦
(
かはら
)
も
完全
(
くわんぜん
)
なのは
見當
(
みあたら
)
ぬ
位
(
くらゐ
)
それに
葛蔓
(
かづら
)
が
這
(
は
)
い
上
(
のぼ
)
つて
居
(
ゐ
)
ますから、
一見
(
いつけん
)
廢寺
(
ふるでら
)
の
壁
(
かべ
)
を
見
(
み
)
るやうです。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
乳母 おゝ、
辛度
(
しんど
)
!
暫時
(
ちいと
)
まァ
休
(
やす
)
まして
下
(
くだ
)
され。あゝ/\、
骨々
(
ほね/″\
)
が
痛
(
いた
)
うて
痛
(
いた
)
うて! ま、どの
位
(
くらゐ
)
ほッつきまはったことやら!
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
御承知の通り、猪子君も
彼様
(
あゝ
)
いふ弱い身体だから、始め一緒に信州を歩くと言出した時に、
何
(
ど
)
の
位
(
くらゐ
)
我輩が止めたか知れない。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
「むりに
宮仕
(
みやづか
)
へをしろと
仰
(
おほ
)
せられるならば、
私
(
わたし
)
の
身
(
み
)
は
消
(
き
)
えてしまひませう。あなたのお
位
(
くらゐ
)
をお
貰
(
もら
)
ひになるのを
見
(
み
)
て、
私
(
わたし
)
は
死
(
し
)
ぬだけでございます」
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
此
(
こ
)
の
頃
(
ごろ
)
では
綿
(
わた
)
がすつかり
採
(
と
)
れなくなつたので、まるめ
箱
(
ばこ
)
も
煤
(
すゝ
)
けた
儘
(
まゝ
)
稀
(
まれ
)
に
保存
(
ほぞん
)
されて
居
(
ゐ
)
るのも
絲屑
(
いとくづ
)
や
布
(
ぬの
)
の
切端
(
きれはし
)
が
入
(
い
)
れてある
位
(
くらゐ
)
に
過
(
す
)
ぎないのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
實
(
げ
)
にや
輪王
(
りんのう
)
位
(
くらゐ
)
高
(
たか
)
けれども
七寶
(
しつぱう
)
終
(
つひ
)
に身に添はず、
雨露
(
うろ
)
を凌がぬ
檐
(
のき
)
の下にも
圓頓
(
ゑんどん
)
の花は匂ふべく、
眞如
(
しんによ
)
の月は照らすべし。
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
東京邊
(
とうきようへん
)
で
起
(
おこ
)
る
普通
(
ふつう
)
の
小地震
(
しようぢしん
)
は、
大抵
(
たいてい
)
四十粁
(
しじゆうきろめーとる
)
位
(
くらゐ
)
の
深
(
ふか
)
さをもつてゐるから、かような
地震
(
ぢしん
)
がわれ/\の
直下
(
ちよつか
)
に
起
(
おこ
)
つても、
初期微動繼續時間
(
しよきびどうけいぞくじかん
)
は五・三
秒程
(
びようほど
)
になる。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
子供の時から
朝夕
(
あさゆふ
)
に母が
渡世
(
とせい
)
の
三味線
(
しやみせん
)
を
聴
(
き
)
くのが大好きで、習はずして自然に
絃
(
いと
)
の
調子
(
てうし
)
を覚え、町を
通
(
とほ
)
る
流行唄
(
はやりうた
)
なぞは一度
聴
(
き
)
けば
直
(
す
)
ぐに
記憶
(
きおく
)
する
位
(
くらゐ
)
であつた。
すみだ川
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
的
(
まと
)
とお節も
續
(
つゞい
)
て立上り是非ともお願ひ申た上お
聞入
(
きゝいれ
)
のない時は御家老樣の御
玄關
(
げんくわん
)
で其儘
舌
(
した
)
を
喰切
(
くひきり
)
つゝ死して夫の
身代
(
みがは
)
りにと云ば藤八
打點頭
(
うちうなづき
)
オヽ
能
(
よく
)
云た其
位
(
くらゐ
)
度胸
(
どきよう
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
男は「男」を磨くことによつて、人間的な高さを
矜
(
ほこ
)
り得るのである。女も亦「女」を磨くことによつてのみ、人間の
位
(
くらゐ
)
があがるのだといふことに気づかねばならぬ。
妻の日記
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
街道の
傍
(
そば
)
に『官軍改修墓地』といふ
木標
(
もくひやう
)
が立つてゐたが、風雨に
曝
(
さら
)
されて字も読めぬ
位
(
くらゐ
)
に古びてゐた。
父の墓
(新字旧仮名)
/
田山花袋
(著)
そしてお
互
(
たがひ
)
に
東京
(
とうきやう
)
に
出
(
で
)
て
來
(
き
)
たことが
殆
(
ほとん
)
どおなじ
位
(
くらゐ
)
の
時
(
とき
)
で、
彼女
(
かれ
)
の
方
(
はう
)
が
少
(
すこ
)
し
早
(
はや
)
い
位
(
くらゐ
)
のものであつた。
追憶
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
をちの
柳
(
やなぎ
)
といふのも、はっきりと、
何本
(
なんぼん
)
あるとも、どの
位
(
くらゐ
)
の
距離
(
きより
)
にあるともいはれないで、まづほのかな
色
(
いろ
)
あひで、
幾本
(
いくほん
)
か
竝
(
なら
)
んでゐるといふ
感
(
かん
)
じを
起
(
おこ
)
させるためなのです。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
第五
坐時
(
すわりてをる
)
と
起時
(
たちてをる
)
と
平均
(
みなら
)
して、
七歩
(
しちぶ
)
は
起
(
た
)
ち
三歩
(
さんぶ
)
は
坐
(
すわ
)
る
位
(
くらゐ
)
にして、
坐
(
すわる
)
にのみ
過
(
すご
)
す
可
(
べ
)
からざる
事
(
こと
)
。
養生心得草
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
自分はそれを見た時、博士のやうな運命のために
騙
(
だま
)
し
打
(
うち
)
に遭つたものが、念仏の声
位
(
くらゐ
)
で成仏出来るものかと思つた。よしまた成仏出来るにしても博士は成仏すまいと思つた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
ヱヴェレスト
位
(
くらゐ
)
がなんだといふ
顔付
(
かほつき
)
で、
皆
(
みんな
)
を
馬鹿
(
ばか
)
にしたやうに
唾
(
つば
)
をやたらに
吐
(
は
)
くのだつた。
火を喰つた鴉
(新字旧仮名)
/
逸見猶吉
(著)
ひたぶるに
四二
隔生即志
(
きやくしやうそくまう
)
して、
四三
仏果円満
(
ぶつくわゑんまん
)
の
位
(
くらゐ
)
に昇らせ給へと、
情
(
こころ
)
をつくして
諫
(
いさ
)
め奉る。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
「どの
位
(
くらゐ
)
の
程度
(
ていど
)
であつたか、それを
懺悔
(
ざんげ
)
さしてやらう。」と
効
(
かひ
)
ない
手段
(
しゆだん
)
も
運
(
めぐ
)
らして
見
(
み
)
た。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
一伎あらはれ出でゝ、神がゝりの状になり、
八幡大菩薩
(
はちまんだいぼさつ
)
の使者と口走り、多勢の中で揚言して、八幡大菩薩、
位
(
くらゐ
)
を
蔭子
(
いんし
)
将門に授く、左大臣正二位菅原
道真朝臣
(
みちざねあそん
)
之を奉ず、と云つた。
平将門
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
江戸
(
えど
)
の
町醫者
(
まちいしや
)
小田東叡
(
をだとうえい
)
(
安政
(
あんせい
)
二
年
(
ねん
)
十二
月
(
ぐわつ
)
出版
(
しゆつぱん
)
、
防火策圖解
(
ばうくわさくづかい
)
)なるものか
壁
(
かべ
)
に
筋
(
すぢ
)
かひを
入
(
い
)
れることを
唱道
(
しやうだう
)
した
位
(
くらゐ
)
のことでそれ
以前
(
いぜん
)
に
別
(
べつ
)
に
耐震的工夫
(
たいしんてきくふう
)
の
提案
(
ていあん
)
されたことは
聞
(
き
)
かぬのである。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
こゝは
湯気
(
ゆげ
)
が一ぱい
籠
(
こ
)
もつてゐて、
遽
(
にはか
)
に
這入
(
はひ
)
つて
見
(
み
)
ると、しかと
物
(
もの
)
を
見定
(
みさだ
)
めることも
出來
(
でき
)
ぬ
位
(
くらゐ
)
である。その
灰色
(
はひいろ
)
の
中
(
なか
)
に
大
(
おほ
)
きい
竈
(
かまど
)
が三つあつて、どれにも
殘
(
のこ
)
つた
薪
(
まき
)
が
眞赤
(
まつか
)
に
燃
(
も
)
えてゐる。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
先
(
ま
)
づ
物價
(
ぶつか
)
の
關係
(
くわんけい
)
から
見
(
み
)
れば
殆
(
ほとん
)
ど一
定
(
てい
)
不動
(
ふどう
)
のものと
見
(
み
)
て
宜
(
よ
)
い
位
(
くらゐ
)
の
僅
(
わづ
)
かの
動
(
うご
)
きとなる。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
お房が周三のモデルになつて、彼の
畫室
(
ぐわしつ
)
のモデル
臺
(
だい
)
に立つやうになツてから、もう五
週間
(
しうかん
)
ばかりになる。
面
(
しか
)
も
製作
(
せいさく
)
は
遲々
(
ちゝ
)
として一
向
(
かう
)
に
捗取
(
はかど
)
らぬ。
辛面
(
やツと
)
影
(
かげ
)
とひなたが出來た
位
(
くらゐ
)
のところである。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
此
(
こ
)
の雑誌も
九号
(
くがう
)
迄
(
まで
)
は続きましたが、
依様
(
やはり
)
十号から
慾
(
よく
)
が出て、会員に
頒布
(
はんぷ
)
する
位
(
くらゐ
)
では
面白
(
おもしろ
)
くないから、
価
(
あたひ
)
を
廉
(
やす
)
くして
盛
(
さかん
)
に
売出
(
うりだ
)
して見やうと
云
(
い
)
ふので、
今度
(
こんど
)
は四六
倍
(
ばい
)
の
大形
(
おほがた
)
にして、十二
頁
(
ページ
)
でしたか
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
料理屋
(
れうりや
)
を
經營
(
けいえい
)
したり、
子供
(
こども
)
芝居
(
しばゐ
)
に
手
(
て
)
を
出
(
だ
)
したり、
大衆物
(
たいしうもの
)
もかくし、
現代物
(
げんだいもの
)
もいゝし、
戲曲
(
ぎきよく
)
、
將棋
(
しやうぎ
)
、
香合
(
かうがふ
)
、
女人藝術
(
によじんげいじゆつ
)
、
左傾
(
さけい
)
、
等々
(
とう/\
)
、
三上
(
みかみ
)
の
神出鬼沒
(
しんしゆつきぼつ
)
が、
辟易
(
へきえき
)
する
位
(
くらゐ
)
に——
世間語
(
せけんご
)
からいへば、
氣
(
き
)
が
若
(
わか
)
く
長谷川時雨が卅歳若かつたら
(旧字旧仮名)
/
直木三十五
(著)
位
(
くらゐ
)
はがれしやらはれのやつれ姿か
きその日は
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
運河
(
うんが
)
の長さはどれ
位
(
くらゐ
)
あるんです
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
位
(
くらゐ
)
をつひに
贏
(
か
)
ち
獲
(
え
)
たり
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
何しろ評判の
渾名
(
あだな
)
通り、親指
位
(
くらゐ
)
しかない男だから、蜘蛛と戦ふのも容易ではない。蜘蛛は足を拡げた儘、まつしぐらにトムへ殺到する。
LOS CAPRICHOS
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
聞
(
き
)
けば
聞
(
き
)
くほど、へい、
何
(
なん
)
とも
言
(
い
)
ひやうはねえ。けんども、お
前様
(
めえさま
)
、お
少
(
わけ
)
えに、
其
(
そ
)
の
位
(
くらゐ
)
の
事
(
こと
)
に、
然
(
さ
)
う
気
(
き
)
い
落
(
おと
)
さつしやるもんでねえ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
茶店
(
ちやみせ
)
の
老人夫婦
(
らうじんふうふ
)
とは
懇意
(
こんい
)
に
成
(
な
)
つて『
旦那
(
だんな
)
又
(
また
)
石拾
(
いしひろ
)
ひですか。
然
(
さ
)
う
始終
(
しじう
)
見
(
み
)
えては、
既
(
も
)
う
有
(
あ
)
りますまい』と
笑
(
わら
)
はれる
位
(
くらゐ
)
にまでなつた。
探検実記 地中の秘密:04 馬籠と根方
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
政治上にせよ、経済上にせよ、
向後
(
かうご
)
解決されべき諸問題は
何
(
ど
)
の
位
(
くらゐ
)
彼等の前に
横
(
よこた
)
はつてゐるか分らないと
云
(
い
)
つても
好
(
い
)
い位である。
点頭録
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
勿論
(
もちろん
)
、
外形
(
ぐわいけい
)
に
現
(
あらは
)
れても
何
(
なに
)
も
審
(
いぶか
)
しい
點
(
てん
)
はないが、
少
(
すこ
)
しく
私
(
わたくし
)
の
眼
(
め
)
に
異樣
(
ゐやう
)
に
覺
(
おぼ
)
えたのは、
總
(
さう
)
噸數
(
とんすう
)
一千
噸
(
とん
)
位
(
くらゐ
)
にしては
其
(
その
)
構造
(
かうざう
)
の
餘
(
あま
)
りに
堅固
(
けんご
)
らしいのと
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
又
(
また
)
一
面
(
めん
)
には
彼
(
かれ
)
は
立派
(
りつぱ
)
な
教育
(
けういく
)
を
受
(
う
)
け、
博學
(
はくがく
)
多識
(
たしき
)
で、
何
(
な
)
んでも
知
(
し
)
つてゐると
町
(
まち
)
の
人
(
ひと
)
は
言
(
い
)
ふてゐる
位
(
くらゐ
)
。で、
彼
(
かれ
)
は
此
(
こ
)
の
町
(
まち
)
の
活
(
い
)
きた
字引
(
じびき
)
とせられてゐた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
それは
勿論
(
もちろん
)
正氣
(
せうき
)
の
人
(
ひと
)
の
目
(
め
)
からは
氣
(
き
)
ちがひと
見
(
み
)
える
筈
(
はづ
)
、
自分
(
じぶん
)
ながら
少
(
すこ
)
し
狂
(
くる
)
つて
居
(
い
)
ると
思
(
おも
)
ふ
位
(
くらゐ
)
なれど、
氣
(
き
)
ちがひだとて
種
(
たね
)
なしに
間違
(
まちが
)
ふ
物
(
もの
)
でもなく
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
再
(
さい
)
三
再
(
さい
)
四
自分
(
じぶん
)
で
研究
(
けんきう
)
して
熟考
(
じゆくかう
)
して
來
(
き
)
た
上
(
うへ
)
で
愈々
(
いよ/\
)
解
(
わか
)
らねば
其時
(
そのとき
)
始
(
はじ
)
めて
其
(
そ
)
の
理由
(
りいう
)
を
説明
(
せつめい
)
して
聞
(
き
)
かす
位
(
くらゐ
)
にして
置
(
お
)
くのであります。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
『
然
(
さ
)
うさ、一つ
位
(
くらゐ
)
!』と
福鼠
(
ふくねずみ
)
は
焦心
(
ぢれ
)
ッたさうに
云
(
い
)
つて、
又
(
また
)
話
(
はな
)
し
續
(
つゞ
)
けました、『
其故
(
それゆゑ
)
此等
(
これら
)
三
人
(
にん
)
の
姉妹
(
きやうだい
)
は——
皆
(
みん
)
なで
描
(
えが
)
くことを
學
(
まな
)
んで
居
(
ゐ
)
ました——』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
“位”の意味
《名詞》
(くらい)階級。人と人との恒常的な関係で、指揮・命令をする者とそれを受ける者に関するもの、又、人の集団を、その権利又は義務の大小により分類したもの。
(くらい 形式名詞的に用い)程度。
(くらい)位取り記数法において、個々の数字が書かれる位置。通常、左にあるものほど大きな重みを持つ。
(出典:Wiktionary)
位
常用漢字
小4
部首:⼈
7画
“位”を含む語句
位置
中位
三位
位牌
其位
官位
地位
品位
源三位頼政
一位
方位
帝位
何年位
五位鷺
気位
御位
位地
位牌堂
源三位
三位一体
...