“木標”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もくひょう50.0%
もくひやう25.0%
もくへう25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
いずれも三尺に満たぬ木標もくひょうが建られていた。古いのは腐ってしまい、二三年前のものは、墨痕すみあとが雨風に消えて、根元が腐りかけてかしがっている。
越後の冬 (新字新仮名) / 小川未明(著)
街道のそばに『官軍改修墓地』といふ木標もくひやうが立つてゐたが、風雨にさらされて字も読めぬくらゐに古びてゐた。
父の墓 (新字旧仮名) / 田山花袋(著)
属官はちよつぴりした口髯をひねり上げながら、精々勿体をつけて用事のおもむきを伝へた。——用事といふのは、本省で何かに使ふ木標もくへうの文字を鉄斎翁に書いて貰ひたいといふのだ。